FUJIFILM XF1 — Unpacking

FUJIFILM XF1 Black

2年前の秋にFUJIFILM X10が発売された時、そのデザインを絶賛しておきながら、実際に入手することはなかったのですが、その同じXシリーズで去年の秋に発売されたXF1は当ブログのポストで話題にもしなかったのに、発売後およそ一年が経過して買い求めやすくなり、Nikon Coolpix P330と比較検討の結果、XF1を入手することになりました。

パッケージ(特に外箱)がJust MobileやAppleの製品と似たものを感じます。

FUJIFILM XF1 Black

こういう写真を撮影しておくと、下取りに出す時に何かと役に立ちます。梱包方法についてはApple製品ほどの拘りは感じられません。

FUJIFILM BATTERY CHARGER BC-50B

バッテリーは専用の充電アダプター(BC-50B)を使用して充電します。USBケーブルで充電するタイプよりもこちらの方が使い勝手が良いと思います。

FUJIFILM XF1 Black

箱から取り出したカメラボディーをテーブルの上に置き、斜めから撮影するだけでアートになるシンプルデザイン。クラシックだけれどもモダンな感じもします。沈胴式Fujinonレンズは3つのステップで電源をオンにします。上の状態は電源オフの収納モード。このままiPhoneのようにポケットに入れることも不可能ではありません。

FUJIFILM XF1 Black

そしてこれが電源オフのスタンバイモード。ズームリングを少し左に回してからレンズを引き出した状態。首からぶら下げる時はこの状態で。

FUJIFILM XF1 Black

さらにズームリングを左に回すと電源オンで撮影可能モード。これで広角端の換算25mmの状態。起動時間は最短で0.55秒、オートフォーカスは最短0.16秒の高速レスポンス。この沈胴式のレンズはフィルム時代の愛機Rollei 35Tを思い出します。

FUJIFILM XF1 Black

光学機器メーカーとして定評があるFUJINONレンズは広角端でF1.8の明るさ。オールガラス6群7枚だそうです。

FUJIFILM XF1 Black

光学4倍(25mm~100mm)マニュアルズームレンズ。コンデジでマニュアルズームは珍しい。

FUJIFILM XF1 Black

液晶モニターは3.0型TFTカラー、約46万ドット(視野率約100%)の固定式。XF1専用のKenko液晶プロテクターが貼ってあります。(ヨドバシカメラの店員さんに無料で貼ってもらいました。)

FUJIFILM XF1 Black

モードダイヤルが埋め込み式になっている。モードダイヤル左の大きなボタンがシャッターボタン、小さなボタンはファンクションボタン。ストラップ取り付け部は一カ所のみ。

FUJIFILM XF1 Black

大きさの割にずしっと高級感のある重さを感じます。カメラの心臓部、センサーはコンデジとしては大きな2/3型EXR CMOSセンサーを搭載。有効画素数は約1200万画素。Nikon Coolpix P330やRicoh GR Digital IIIの1/1.7インチよりは大きく、Sony DSC-RX100で採用された1インチよりも小さいセンサー。高感度にもそこそこ強そうです。

Finepix Digital Camera Pouch

購入先はマルチメディア京都ヨドバシカメラ。ポイントなしでちょっと値引きしてもらい、Kenkoの液晶プロテクターと合わせて合計¥28,800でした。最近、ヨドバシカメラではAmazonの最安価格とほぼ同じ価格にしてくれます。おまけにFINEPIX専用カメラケース(非売品)を貰いました。その時、どちらの色が良いか迷っていたら、二つとも差し上げますとのことでしたので貰ってきました。

記録方式としてRAW(RAF独自フォーマット)にも対応していますが、Apple ApertureやiPhotoではRAWは残念ながら未対応のようです。

Olympus OM-D E-M1

hero_omd

満を持して登場したオリンパスのデジタル一眼フラッグシップ、OM-D E-M1。時速300キロ近くで夜の市街地サーキットを駆け抜けるF1マシンと毎時15ºの超低速で24時間をかけて空を一周する星、こんな両極端な被写体にこのカメラ一台で対応するのではないかと思わせるスペックになっています。

コントラストAFと像面位相差AFを融合させた超高速DUAL FAST AFなら従来のフォーサーズレンズも高速で高精度なオートフォーカスが可能になるとのこと。(E-M1はマイクロフォーサーズ規格なので、フォーサーズレンズを使用する時はマウントアダプターが必要)視野率約100%のEVFを覗きながら流し撮りも容易にできるでしょう。高感度耐性に優れた新開発の4/3型Live MOS(有効画素数1628万画素)センサーなので、1/8000秒の高速シャッターで被写体を流さずに止めて撮影することもできるでしょう。

3.0型の約104万ドット可動式液晶モニターを使えば、天頂付近の星撮影時にフレーミングが容易になるし、ピーキング機能も付いているので、マニュアルフォーカスでのピント合わせも容易なはず。インターバル撮影の機能もあり、タイムラプス動画を生成させることも可能。マグネシウムボディーは防塵・防滴、-10ºC耐低温性能を誇るので、厳寒期の星空撮影にも適している。

PEN E-P5のWi-Fi機能で不満に思ったワイヤレス撮影ですが、OM-D E-M1はiAutoのみではなく、P、S、M、ライブバルブ/タイムの各モードに対応しているそうです。それぞれのモードでシャッタースピード、露出補正、ISO感度、WB、連写設定がスマートフォンで行える。

気になるAmazonでの価格はフラッグシップ機らしく、ボディーのみ¥144,800、12-50mm EZレンズキットが¥169,800、12-40mm F2.8レンズキットが¥219,800になっています。

Digital Camera RAW Compatibility Update 4.08

iPhoto ’11とAperture 3のRAW対応デジカメが新たに8機種増えました。気になるSony Cyber-shot DSC RX100 IIとNikon COOLPIX P330が今回のアップデートでRAWに対応しました。

今年の春に発売されたP330は予想通り、価格が下がり、現在、Amazonでブラックが¥23,756になっています。ホワイトは少し高めですが、3月の発売時には4万円近くもしたことを考えると、半年で随分とお買い得になりました。

Biwako Great Fireworks 2013 — Part 2

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7時半頃から小さな花火が2ヶ所から打ち上げられました。カメラマンにとっては本格的な花火が打ち上げられる前にカメラのセッティングを確認し、レンズの向きと画角を調整する絶好の機会となります。2ヶ所から打ち上げられる花火を同じフレームに収めようと思えば焦点距離は換算187mmぐらいでしょうか。

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7時45分花火大会開始でいきなりこれ。上の一枚目の写真を撮影してからもう少し、望遠よりに焦点距離を変更(換算247mm)したら大きな花火はフレーム内に収まらない。大きな花火の最初の一発目は、前の花火の煙の影響を受けないので最も綺麗に撮影できるのですが…

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慌てて焦点距離を広角よりに少し戻しました。上の写真で換算202mm。

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水に濡れたカメラボディーとレンズは問題ないようです。不幸中の幸い。

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夢見が丘駐車場展望台から見るとちょうど目の高さぐらいに花火が打ち上げられます。山から見ると花火がより立体的に見えます。

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カラフルで小さな花火がたくさん。

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仕掛け花火も全部見えます。花火開始時には人がいなかった場所ですが、いつの間にか私の背後に若いカップルが。

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これは大きい、2年ぶりの20号(二尺玉)でしょうか。すかさずリモードコード(MC-DC2)を用いてシャッターリリース。連続して撮影できるよう、長秒時ノイズリダクションはオフに設定しています。

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大き過ぎて半分ほどしか写っていません。

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湖面すれすれに斜めに打上げられた花火。

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前の花火の煙が残っていますが、これがまた幻想的な絵を創ってくれます。

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フィナーレは露出オーバー気味。

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RAWで記録し、これでも目一杯補正していますが、限界があります。この写真でf/16.0、露出5秒。

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山の上からでなければ撮れない写真が数多く撮れました。雨に打たれながら5時間近くも待機した甲斐がありました。花火を撮影した静止画はすべてNikon D7000 + AF-S NIKKOR 70-300 f/4.5-5.6 G ED、花火以外の静止画はSony DSC-RX100で撮影しました。

Dust On The Image Sensor

Nikon D7000 Image Sensor

箱館山ゆり園で撮影した写真を整理していて、Nikon D7000で撮影した複数の画像の同じ位置にシミのような汚れが写っていることに気付きました。使用した二種類のレンズで同じ位置に汚れが写っているということは、シミの原因はイメージセンサーにある。正確にはローパスフィルター上にシミの原因が存在するということで、意を決して自分で掃除してみることにしました。ローパスフィルターの掃除に必要な道具、クリーニング液はレンズを掃除する時に使う道具とクリーニング液(無水エタノール)と基本的に同じだそうで、それなら道具は揃っています。

竹製の割り箸を用いて製作したへらとクリーニングペーパー(dusper)、ブロアー、それと無水エタノールを用意。へらは、APS-Cサイズのセンサーに合わせて先端の幅が4mm程度になるようにナイフで削りました。

カメラの電源をオフにしてからレンズを取り外し、セットアップメニューで「クリーニングミラーアップ」を選び、OKボタンを押して、シャッターボタンを全押し。これでミラーアップの状態になります。カメラを下に向けながら、ブロアーで大きなホコリを吹き飛ばしました。この時点で、f/20ぐらいに絞って、空を試験的に撮影。シミの原因はブロアーでは取り除けていないことを確認。

先端を細くしたへらにクリーニングペーパーを巻き、無水エタノールをペーパーに染み込ませて、螺旋を描くように中心から外側に向けてローパスフィルターをクリーニング。シミの原因はローパスフィルターに付着した小さなホコリのようです。ホコリが除去できるまでクリーニングと試写を繰り返しました。クリーニング液が不足気味であると、拭きムラが残るようです。レンズの拭きムラは試写しても写っているのかどうかわからないことが多々ありますが、ローパスフィルターの拭きムラは確実に写ります。微細なホコリであっても拡大されて黒い斑点として写ってしまいます。クリーニング液をペーパーに多めに染み込ませて、一回で拭き取るのがコツのようです。

シミの原因は取り除かれ、拭きムラもほぼなくなりました。が、一つ気になる筋状のキズ?がローパスフィルター上に残っていることに気付きました。空を写しても、白い紙を撮影しても写っていることが確認できないので、そのキズ?は気付かなかったことにします。清掃時についたキズなのか元からあったキズなのか不明です。少し強めに擦れば取り除けるゴミかもしれません。

購入後、まだ一年経過していないので、ローパスフィルターの汚れはNikonサービスセンターに持参すれば、無償で掃除してくれるようです。(自分でつけたキズは有償)私は何でも自分でやりたいと思う方なので、ローパスフィルターのクリーニングを実行しました。いつの間にか汚れたローパスフィルターをきれいにすることができたので、レンズの汚れを取り除くのは簡単に思えて来ました。

Fireworks On The Lake

Fireworks On The Lake
Nikon D7000 w/Tokina AT-X 116 PRO DX

ちょうど2年ぶりに同じ湖岸で二台のカメラを用いて花火を撮影しました。2年前に使用したカメラと比べて二台ともスペックアップ、撮影者の技量も少しスキルアップしているかもしれません。打ち上げられた花火の数も増えている気がします。(今年は2,000発)打ち上げ地点から300メートルぐらいの至近距離から撮影しているのでレンズを広角端(換算16mm)にセットしていても、視野からはみ出すほどの迫力でした。

D7000はマニュアルモード(ISO 200固定、f/11.0、露光10秒ぐらい)に設定し、リモートコード(MC-DC2)を用いてシャッターリリース。

Fireworks On The Lake
Sony DSC-RX100

三脚に固定したSony DSC-RX100はシーンモードで「打ち上げ花火」を選んでいます。Exifデータを見ると、ISO 125、f/5.6、露光2秒になっています。三脚に固定しているのだから、もっと絞って露光時間を長くした方がよりシャープに撮れると思います。マニュアルモードで自分で設定した方が良さそうです。

フィナーレはSony DSC-RX100で動画撮影。湖面に反射する様子が写っていないのが残念ですが、周囲の人が盛り上げてくれています。次回(8月8日)は山の上から望遠レンズで狙う予定です。

Sony DSC-RX100 II Hands-on

Sony DSC-RX100 II

Sony DSC-RX100をさらに進化させたDSC-RX100 IIが発売になったのでマルチメディア京都で実際に手に取って実機を確認してきました。換算28~100mm、F1.8~F4.9のレンズを含め、前面はRX100と大きな変更点はなし。ZEISSのロゴがシールからプラスチック製になっていることぐらいでしょうか。撮影時重量が41g増で、RX100と比べて若干重くなり、高級感がさらに増した感じがします。塗装の品質が改善されているのかどうかは不明。

Sony DSC-RX100 II

上部にマルチインターフェースシューを新たに搭載したことで、外部フラッシュや電子ビューファインダー、クリップオンLCDモニターなどが装着できるようになりました。また、側面にあるインターフェースがマイクロUSB端子からマルチ端子に変更になったことでリモートコマンダー(RM-VPR1)が使えるようになり、バルブ撮影が実質的に可能になりました。(RX100はシャッターボタンを押し続ける必要があり、現実的とは言えませんでした。)センサーが裏面照射型になり、静止画ISO感度は125〜6400から160〜12800となり、天体撮影など暗所撮影機能がさらに改善され、別売のリモートコマンダーを使えば、30秒を超えるバルブ撮影も可能になりました。

DSC-RX100M2_Rearモニターが固定式から可動式マルチアングルになり、天頂付近の星空撮影も便利になりました。モニターを閉じた状態でも出っ張りが少なく、うまくデザイン処理されています。

Wi-Fi/NFC機能を新たに搭載し、iPhoneを含むスマートフォンを使って「スマートリモコン」の機能が可能になったそうです。(PlayMemories Mobileを使えばiPhoneやiPadでスマートリモコンの機能は使えるようですが、NFCワンタッチ機能には対応していないようです。)Android搭載機を使って実演していただきました。私が気になったのはスマートリモコン使用時にマニュアル露出での撮影が可能なのかどうかという点でしたが、残念ながらオートでの撮影になるようです。上述の「リモートコマンダー」を使えば、マニュアル露出での撮影は可能でしょうから、星空撮影がより便利になったと思って良いのでしょう。

カメラのキタムラでRX100を下取りする場合の上限を査定してもらいました。所々、ボディーに塗装の小さな剥がれがありますが、厳しく見積もって2万5千円と言われました。キタムラの店員さんは勿体ないから下取りしない方が良いですよと言われてましたが…

Olympus PEN E-P5 Hands-on

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阪急梅田駅ビッグマン前広場で開催された「PENコレクション2013」に立ち寄りました。新発売のPEN E-P5を実際に手に取り、その質感を確認することができました。

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思いの外、前玉が小さいM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8と電子ビューファインダー(VF-4)を装着したPEN E-P5を手にした第一印象はずしっとして重く、高級感があること。17mm F1.8レンズキットは電子ビューファインダーがセットになっています。14-42mmレンズキットも同時に発売されますが、そちらのキットにもVF-4が同梱されます。

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こちらはブラックボディーのプレミアムモデル。プレミアムウッドグリップは購入後に取り付けることはできないそうです。

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いずれのレンズキットにも付属するVF-4は、ボディーキャップレンズキットを選択しない限り、不要という選択肢はないので、オリンパスはユーザーに使ってもらいたいと思っているのでしょう。電子ビューファインダーとしては、たいへん見易いものであると思います。

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会場には実写サンプルが展示してありました。翼を拡げて飛行中のシロアジサシと星空の写真(右側)も展示してあったので、オリンパス社員の方に撮影方法を尋ねてみました。4秒の露出であるにも関わらず、シロアジサシがぶれていないのは、やはり、ストロボ強制発光により、光が当たっている瞬間のみ被写体である鳥が写っているからという理解で正しいようです。撮影に使用したレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0だそうですが、周辺部も星がほぼ点像になっており、収差が極めて少ないことがわかります。

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PENシリーズで初めてWi-Fiが内蔵されたE-P5、その使い勝手を知りたくて、リモート撮影のデモンストレーションをお願いしました。専用のiOS App、OLYMPUS Image Shareを使って、Wi-Fi接続したiPhoneにカメラのライブビュー画面を表示し、AFポイントを指定してシャッターを切ることができます。集合写真などで便利なタイマー機能も利用できます。

しかし、私が想定したのは、マニュアルフォーカスでiPadなどの大きな液晶画面で確認しながら星の写真を撮るという使用状況です。これが可能なのかどうか、マニュアルフォーカスを試してもらいましたが、結果は不可能ということでした。スマートフォンを使用したリモート撮影の機能は、撮影モードがiAUTOの時だけ機能するようです。それでも、マニュアルフォーカスで撮影した画像をiPhoneやiPadに転送して、その場でピントが合っているかどうかを確認することはできます。流し撮りの動きを自動検知する、IS-AUTOを用いて撮影した画像も、より大きな画面でピントや手ブレの有無を確認することができそうです。

Olympus PEN E-P5

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Olympus PEN第4世代のE-P5が正式に発表されました。4/3型撮像センサーはOM-D E-M5と同じカメラ部有効画素数1605万画素、総画素数約1720万画素。恐らくSony製の高感度、長秒時撮影に強いセンサーだと思われます。薄いローパスフィルターを採用しているそうで、画質はE-M5同等とのこと。E-M5同様、撮像センサーシフト式5軸手ブレ補正機構を搭載するが、新たに流し撮りを自動検知する機能もあるとか。これにより、斜め方向の流し撮りにも対応。シャッター速度は最速値がE-M5よりも速い1/8000秒。(流し撮り自動検知機能と1/8000秒の高速シャッターはモータースポーツの撮影には適している。)

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タッチパネル式のモニターは約104万ドットの3.0型可動式液晶。(天頂付近の星空撮影やローアングルでの星景写真撮影に適している。)ピーキング機能も新たに搭載されたので、星のピント合わせが容易になります。また、インターバル撮影も可能であり、タイムラプス動画の自動生成もできるとか。

さらに、このクラシックなデザインのカメラにはWi-Fiが内蔵されており、iPhoneなどのスマートフォンと通信しながらリモート撮影ができるだけではなく、スマートフォンで取得するGPSデータを撮影した写真に埋め込んだり、iPadなどの大きな液晶モニターにライブビュー画面を表示させ、AFポイントを指定して、シャッターを切ることができる「ワイヤレスタッチAFシャッター」の機能が搭載されている。

Olympusのサイトにある静止画実写サンプル5を見て驚きました。翼を拡げて飛行中の鳥の背景は星空。換算24mmの広角レンズとしてはオリオン座が妙に傾いて写っているので海外(南の方)で撮影した写真だと思われます。Exifデータを見るとフラッシュは強制発光。露出4秒でこんなにも暗い星が写っているのはレンズがf/2.0と明るいからでしょう。しかし、4秒の露出でなぜ鳥の被写体ブレがないのだろう?ストロボで光を照射した時だけ鳥が写ると考えると、被写体ブレはない?

5月13日追記)本日、オリンパスから郵送されてきたOLYMPUS PEN E-P5の豪華なカタログに実写サンプルの解説が載っていました。上のサンプル画像の撮影地はインド洋に浮かぶセーシェル共和国のバード島。ストロボ強制発光により、写った鳥は、シロアジサシ。透けて見える羽の向こう側にも星が写っています。やはり、ストロボ発光時のみ被写体である羽ばたくシロアジサシが写っているので、露出4秒でも被写体ブレが起きていないと思われます。

星空撮影時にフラッシュを焚く人を見て、この人は星空撮影の基本をまるで理解していないと思ったことがあります。しかし、被写体の一部がフラッシュの光が届く至近距離にある場合は、このような素晴らしい写真が撮れることを考えると、星空撮影の基本に関する常識を覆すものかもしれないと、この実写サンプルを見て改めて思いました。

Eta Aquariid Meteor and The Milky Way

Eta Aquariid Meteor and The Milky Way

Nikon D7000でISO3200に感度を上げて20秒の露出で天の川の試写をしている時に、みずがめ座η流星群に属すると思われる明るい流星が視野に入りました。この日は流星の撮影ではなく、春の天の川を撮影することが目的でした。今年のみずがめ座η流星群は予想されていた以上に多くの流星が世界各地で観察されたようです。関東では5月6日早朝に大火球が目撃されました。

上の画像はISO3200ですが、高感度ノイズはそれほど気になりません。長秒時ノイズ低減は「しない」に設定していますが、露出20秒ですから目立ったノイズはほとんどありません。

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ISO1600で露出1分半でも長秒時ノイズはほとんどありません。Vixen POLARIEで追尾していますが、換算16mmの焦点距離で、星は点像に写っています。

A Meteor?

Sony DSC RX-100で撮影した一枚に明るい流星のような光が写っていました。人工衛星のフレアかもしれません。Heavens-Aboveで軌道をチェックしてみたところ、イリジウムフレアではなさそうです。今日はDSC-RX100のピントが合っています。(5月10日追記:光跡を調べたところ、どうやらこの光はこと座η流星群に属する流星のようです。)

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ISOを640に落とし、光害の影響が少ない天頂付近にレンズを向けて、思い切って3分の露光に挑戦してみました。ポータブル赤道儀で追尾しながらこんなにも露光を続けたのは初めての体験ですが、長秒時ノイズは気になりません。絞りはf/3.2に絞りました。本来は天の川が濃くなっている南のいて座方向にレンズを向けたいのですが、光害の影響があるので断念しました。

Anhydrous Ethanol and Dusper®

Anhydrous Ethanol

カメラレンズやフィルターのクリーニング液として無水エタノールが適していると、カメラの師匠から聞き、京都駅前のドラッグストアで買ってきました。健栄製薬株式会社が製造した製品のラベルには「エタノール99.5 vol%以上を含有する、無色透明の液である。」と書かれています。500mLで¥1,000と少しでした。店員の方にエタノールはどこにあるのか尋ねると、最初、消毒液売場に案内されました。そこには置いていなくて無水エタノールは奥まった所にありました。

Dusper®

ついでにマルチメディア京都でクリーニングペーパーもまとめ買い。”dusper”の登録商標があるニコンのシルボン紙、2束セット。「レーヨン短糸を紙と同様の製法でシート状にし、クレープ加工を施したもので、表面が柔らかく拭き取りの良いクリーニングペーパー」とのことです。FUJIFILMのレンズクリーニングペーパーと比べると、繊維が柔らかく、無水エタノールを繊維の隙間に一旦保持するので、余分なエタノールがレンズ表面に移らず、速乾性が増すと思います。速乾性が増すと言うことは拭きムラが残りにくいことを意味します。

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手先が器用な師匠に即席に竹製割り箸から作ってもらったへら。このへらにクリーニングペーパーを巻いて、無水エタノールを一滴、ペーパーに付け、中心部から円を描くようにしてレンズを拭きます。一度使ったクリーニングペーパーは再利用せずに捨てることが肝要とか。(勿体ないと思うのなら眼鏡のレンズを拭いておけば良いです。)大口径レンズの場合はもっと大きなへらを用意した方がクリーニングしやすくなるそうです。

マルチメディア京都ではクリーニングペーパーと同じ売場に堀内カラー(HCL)のレンズクリーナーが売っていましたが、300mLで3,000円近くもします。成分は異なるのでしょうけれど、薬局で入手できる無水エタノールの方がずっとお得なので、しばらくダスパーと無水エタノールの組み合わせでレンズをクリーニングしようと考えています。

Gone Fly Fishing

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今シーズン初めての釣行。遠くに琵琶湖が見えています。Sony DSC-RX100は広角端での風景が綺麗に写ります。

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前日夜の雨で少し増水しています。また、季節外れの寒気の影響で水温も低め、アマゴが捕獲するカゲロウのハッチもありません。同行者と共に3時間近く、上流へ向けて釣り上がりましたが、釣果はゼロ。足下まで寄せたアマゴが2匹でした。余りに久しぶりの釣行だったので、釣れなくても十分に幸せな気分になれる釣行でした。

The Big Dipper ISO 1600
ISO 1600

車に戻ると満天の星空。Sony DSC-RX100で北斗七星を試写しました。三脚固定で30秒の露光、f/2.0、換算28mmの広角端、ISOの設定を変えながら撮影しました。上の画像はISO 1600。

The Big Dipper ISO 3200
ISO 3200

ISO 3200まで上げると暗い星が写り、明るい星が目立たなくなるので、どこに北斗七星が写っているのか見慣れた人でないとわかりません。

The Big Dipper ISO 800
ISO 800

ISOを800まで下げると星座を構成する明るい星が際立ちます。周囲に光害がなく、月明かりもないので、右下にある樹木も暗い影になっているだけ。

Nikon D7000 Firmware Updated To A: Ver.1.03/B: Ver.1.04

Nikon D7000のファームウェア更新があったので、NikonのサポートサイトからMacintosh用のファイルをダウンロードして適用しました。バージョンはA: Ver.1.02がVer.1.03に、B: Ver.1.03がVer.1.04になりました。

変更内容は、「AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR に対応しました。」と言うことです。こんな高級な超望遠レンズをこのカメラに装着することはありませんが、不具合をこっそりと修正しているかもしれないと期待しながら更新しました。動作環境はMac OS X 10.1.5 ~ 10.8.2となっていますが、最新OSの10.8.3でも問題なくアップデートできました。

City On The Lake

City On The Lake

昨夕も予報通りに黄砂による霞の影響で、彗星は確認することができませんでした。大津プリンスホテル後方に見える山は低くなっていて、ここなら西の空、高度3°ぐらいまで、明るい星なら見えるはずと思ったのですが。画像はSony DSC-RX100の三脚固定夜景モードで撮影しました。

Asian Dust Obscures Comet Pan-STARRS (C/2011 L4)

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3月16日、17日の週末は晴れたけれども空は霞んでいました。彗星観察+撮影に出かける前に、気象庁のサイトで黄砂情報を確認していますが、それが不十分だったようで、この土日はパンスターズ彗星を確認することはできませんでした。気象庁黄砂情報は「地表付近の黄砂の濃度予測」と「大気中の黄砂の濃度予測」の二つの予測をプルダウンメニューから選べるようになっています。私は出かける前に「大気中の黄砂の濃度予測」を確認していなかったのです。車のボディーが黄砂で汚れていないから今日は大丈夫だろうと思い、西の空が開けた最適な観察地まで片道100km近くもかけて遠出したら、西の空は霞んでいて撮影したら水墨画のような画像しか撮れないことになってしまいます。

洗濯物や車の汚れに影響するのは「地表付近の黄砂の濃度予測」の方です。空の透明度に影響するのは高さ23kmまでの大気中と高さ1kmまでの地表付近の両方の黄砂濃度であり、それらいずれかの値が高いと空は霞んで見えるということになるようです。南越前町駐在所の近くまで「しおかぜライン」を北上し、今日はここで観察しようと日没2時間前から準備。

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太陽が日本海に沈むのを待ちながら近くの漁港で一枚。

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日没30分後の彗星の位置、方位角280°ぐらいの方角に岩を前景として入れようと、車を停めた南越前町の役場駐車場内をうろうろしながら機材の設置場所を選定。前景とする被写体が比較的近くにある場合、僅か1メートルでも移動すると、景色が変わります。

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日没が近づくに連れて穏やかだった海面に小さな波が押し寄せ、強い風も吹いてきました。

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機材一式を車から降ろして設置を完了した頃には西の空は薄い雲と上空の黄砂による霞の影響で、日本海に沈む太陽すら見えない状態でした。それでも雲の切れ間から彗星が現れるかもしれないと期待しつつ、撮影と双眼鏡による観察を彗星が水平線に沈む午後7時半頃まで続けました。双眼鏡で確認できなかったので、300枚近くの水墨画のような写真にも写っていないことでしょう。予約録画したF1開幕戦、オーストラリアGP決勝が観れるよう、温泉には寄らずに、敦賀のラーメン屋台経由で9時半頃に帰宅。

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天気予報によると、明日は晴れそうですが、「大気中の黄砂の濃度予測」を調べると、19日15時の予測図では北海道と沖縄を除く日本列島上空は黄砂に覆われています。