Zippo Slim 10K G.F.

表題のZippoスリムライターを購入したのは、John LennonがMark Chapmanに射殺された1980年のことです。カリフォルニア州サンフランシスコの郊外、ストックトンにあるSan Joaquin Community College(現在はSan Joaquin Delta College)に入学し、その後、4年制の大学に転入する計画でした。ところが、キャンパスを訪れた直後に気が変わり、9月の入学を前に帰国することになりました。帰路の途中に立ち寄った、サンフランシスコの土産物店で入手したのがこの10K金張りのライターです。

Zippoのライターには製造年月が刻印されているそうですが、このライターには製造年月の刻印がないように見えます。イタリック体のZippoロゴは1955年から1979年の製造だそうです。Zippoのサイトを調べると、スリムライターで製造年月の刻印がないのは1965年のみ?1980年に新品で購入したライターの製造年がその15年も前の1965年とは考えにくい。どうも腑に落ちません。Zippoライターに詳しい人、教えてください。

UNIVERSAL (Landers, Frary & Clark) E8612 Antique Toaster

UNIVERSAL (Landers, Frary & Clark) E8612 Antique Toaster

1842年創業の家電メーカー、Landers, Frary & Clarkが、恐らく1920年代に製造したUNIVERSALブランドの2スライス・トースター、E8612を分解クリーニングしました。このヴィンテージトースターもメルカリに出品する予定です。

最初は分解せずにトップカバーや側面のカバー表面をピカールで磨きました。磨きながら観察すると、非常にシンプルな構造であることがわかったので、思い切って分解掃除することにしました。

マイナスドライバー一本で分解できそうです。

側面のカバーはビス留めではないので容易に外れました。

ヒーター部分のパーツを解体するにはトップカバーを外す必要があります。

こんなところまで解体して元に戻せるのか?分解した方がクリーニングしやすいのですが。

このヒーター部分がちょっと厄介。素材はなんだろう?エアブローで埃を吹き飛ばそうとしたら、この薄いプレート状の光るパーツの塗装?が剥離しましたが。

4本の足の素材はベークライトだろうか?6角ネジが足の中心に入っていて上からマイナスネジを締めて固定する仕組みです。

構造が理解できたので、何度でも分解掃除できそうです。

本体ボトムプレートの裏側にある銘板。

UNIVERSAL (Landers, Frary & Clark) E8612 Antique Toaster

電源コードを繋いだら通電が確認できました。

UNIVERSAL (Landers, Frary & Clark) E8612 Antique Toaster

ネットで検索したところ、電源コードが付属する同一製品を見つけることができなかったので、案外、この電源コードが本体以上に希少品なのかもしれない。

THE TOASTMASTER MODEL 1-A-1

THE TOASTMASTER MODEL 1-A-1

1990年代後半にミシガン州デトロイト郊外で定期的に開催されていたアンティーク・フリーマーケットで、複数台のヴィンテージ・トースターを買い、日本に持ち帰りました。画像のトースターは1929年発売のTOASTMASTERブランドのモデル1-A-1。1995年出版の”Toasters and Small Kitchen Appliances — A PRICE GUIDE”に掲載されている当時のカタログには以下のように紹介されています。

“Toasts automatically without watching or turning. Drop the bread into the slot and press down the two levers, the toast will pop up automatically when finished.”
じっと見ていなくても、向きを変えなくても自動的にトーストが焼き上がります。パンをスロットに入れて、二つのレバーを押し下げます。トーストが仕上がると自動的に飛び出します。

自宅で埃まみれになっていたこのトースター(THE TOASTMASTER MODEL 1-A-1)をクリーニングして、メルカリで売却する予定です。モデル名から推察すると、TOASTMASTERのポップアップトースターとしては最初期のものだと思われます。調べてみると、ポップアップトースターとしては世界初の製品であることがわかりました。

THE TOASTMASTER MODEL 1-A-1

6本のマイナスネジを緩めてトッププレートを取り外しました。

金属磨きの固形ピカールを塗布後、フェルトのビットを取り付けたミニルーターで全体を磨きました。

THE TOASTMASTER MODEL 1-A-1

レバーの素材は、L. H. Baekelandが発明した”Bakelite”「ベークライト」であると思われます。辞書によるとベークライトとは、「フェノールとホルムアルデヒドから作るフェノール樹脂の商標名。発明者ベークランドに因んだもの」とあります。Wikipediaによると「合成物質から作られた世界初のプラスチック」だそうです。

THE TOASTMASTER MODEL 1-A-1

100年近く前の電源コードのプラグに使われている素材もベークライトだと思います。非伝導性且つ耐熱性である性質から電気製品にも使われたそうです。

THE TOASTMASTER MODEL 1-A-1

電源コードの長さはおよそ2.6メートル。ベークライト製プラグが付いたこの古いコード自体もコレクターアイテムになっているそうです。

THE TOASTMASTER MODEL 1-A-1

裏側の蓋は着脱式ではない。もう少し、後に製造されたトースターの中には裏蓋が着脱式になっていて、パンクズが掃除しやすくなっているものもあります。

Toilet Paper Holder Made of Brass

安曇川藤樹の里道の駅で開催されたがらくた市で入手した真鍮製のトイレットペーパーホルダーを予備用としてトイレの壁面に取り付けました。壁面にはホルダーの素材と同じ真鍮製のマイナスネジ2本で固定しました。

金属磨きのピカールで磨き倒したら?十年前の光沢が蘇りました。やはり真鍮は良い。ペーパーを交換する際はネジを緩めて芯の部分を取り外さなければならない面倒なやつなので、予備専用とします。

A Vintage Lubricator

高島市新旭町饗庭にある「古物とふしぎなガレージ」を初訪問した際にその記念として入手した油差し。流行りの「昭和レトロ」な古道具です。昔は一家に一つはあったような気がします。

底の部分を押すと油が出る仕掛け。幼い頃の実家には、祖母か母が使っていた足踏み式ミシンの近くにこれとよく似た油差しが常駐していた記憶があります。

National Desktop Electric Fan (F-30E 1M)

昭和レトロな家電はMERCARIで高く売れることもあるそうなので、物置小屋に放置していた昔の扇風機をガレージに出しました。製造後、半世紀近くになるであろうこの扇風機は、一度、大型ゴミとして廃棄しようとしたことがあります。廃品回収の現場まで持って行きましたが、思いとどまって捨てるのをやめたものです。

全体的にひどく汚れていたので、軽くクリーニングしながら通電してみました。スイッチが正常に機能しないことがわかったので、底のカバーを取り外して故障の原因を探りました。

オフ、弱、中、強の4つの切り替えスイッチが正常に機能しない原因は矢印のバネであることがわかりました。バネが伸びた状態で何十年も放置していたことが故障の原因。スイッチを押して離すを繰り返すとバネが蘇り、正常に機能するようになりました。

MERCARIに出品する気満々だったのですが、小さくても昔の扇風機は風量がそこそこあり、最長60分のタイマーも機能し、騒音がほとんどない静かな扇風機なので、出品は取りやめて屋根裏部屋で使うことにしました。

Making A Packing Case For Greco EG-800R

Greco EG-800R (Red Sunburst)

“Japan Vintage”という言葉と共に価格が高騰する、1970年代に日本の楽器メーカー(特にFUJIGEN)が製作したエレキギターは、新コロ騒動の前後で価格が急騰しているようです。新コロ騒動が始まる前の2019年1月6日のポストで、「海外では状態が良いモデルがUS$1,000以上で取り引きされている」と書きましたが、Greco製エレキギターで状態の良いものは、5年後の現在ではUS$1,500(US$1.00 = ¥150で換算すると送料別で¥225,000)ぐらいに跳ね上がっているものもある。

私が所有するGreco EG-800Rは1970年代半ばに富士弦楽器製造株式会社が製造し、神田商会が成毛滋の教則本とカセットテープ同梱で販売したシリアル番号の刻印がない希少モデルなので、取引相場は不明。指が異常に短い私にはギター演奏がそもそも不向きなので、1976年の春に入手したこの希少なGreco製エレキギター(EG-800R 成毛滋モデル)を売却することにしました。

ギターが入っていた48年前の段ボールが手元にあり、この古びた段ボールも価値がありそうなので、段ボールに入れた状態で発送できるよう、梱包用木製ケースを自作することにしました。使用する材はパレットに使われていた板と合板の端材。

直角になっているのはこの部分だけ。他のコーナー部分は板を斜めにカット。

ビスは使わず、フレームも釘打ち。

底の方は厚み12ミリの合板を釘留め。

蓋側は厚み6ミリの薄い合板を使用。

サイズに問題はなさそうですが、蓋を閉じた時に不恰好な段差ができるので、底側に幅が短い板を張りました。

底面を除き、全体的に塗装して完成。

海外に輸送する場合など、梱包用の木製ケースが便利。但し、空輸する場合は梱包用木製ケース自体の重量がギター本体の重量と同程度に重いので送料が高くなるかもしれません。

ギターの売却先は未定。

Toyokuni Shrine Flea Market — Part 13

最近、骨董市に行けば目に留まるのは鉈や斧。今年初の豊国神社フリーマケットでは入手しなかった、木製の柄がない鉈を今回、入手しました。入手価格は研ぎ代込みの2,000円。柄は天然木を使って自作する予定です。

私は小ぶりの平鉋(1,500円)も入手。刃が新品のように研いであります。

同行者は骨董のお皿を入手。

この日はminority 318さんにお会いしました。

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Toyokuni Shrine Flea Market — Part 9

3人座れる後部座席が飛行機のビジネスクラスのシートのようなBBさん所有のDodgeで豊国神社に到着。

いつもの店主(こまそう)に二日前に連絡しておいたので、今回は古道具が比較的、充実していました。

如何にも切れ味が良さそうな平鉋をお連れしたBBさんが研ぎ代込みの1,000円で入手されました。安過ぎる。

この木製水準器は500円。

同行者は骨董の皿を入手。

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Toyokuni Shrine Flea Market — Part 8

前回訪問したのが9月18日なので、前回訪問時から1ヶ月以上が経過した10月28日、豊国神社フリーマーケットを再訪問しました。今回は金継ぎを始めたFさん親子も一緒。

今回は古道具も充実しており、天然砥石も新しいものがいくつか入荷していました。

こちらは丹波青砥と思われる、厚みがある天然砥石。

8,000円の値札が付いた丹波青砥と比べてはるかに薄いこちらの仕上げ用天然砥石(合砥)は5,000円の値札が付いている。指先で触れると粒度の細かさが感じられます。(2023年11月13日追記:5,000円の値札が付いたこの仕上げ用天然砥石は、初回訪問時に8,000円だったものと同じ商品と思われます。)

合砥として使用できる層は2、3ミリぐらいしか残ってないようです。幅と長さが十分にあるので、購入することにしました。

13 cm裏面角目のシンワ製完全スコヤもタダみたいな価格で入手。

訪問前に店主に連絡しておいたので、今回も金継ぎ用の骨董品を用意してくれていました。

金継ぎ用の欠けた骨董陶器は一般客には販売しないそうです。

今回も買いすぎかと思いますが。これだけ増えると収納する専用の食器棚が必要になりそう。

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Toji Kobo Flea Market — Part 3

5ヶ月ぶりに東寺で毎月21日に開催される弘法市を再訪問しました。英語タイトルは前回と同じで良いでしょう。相変わらず年配者と外国人観光客が多いですが、5ヶ月前の前回と比べるとマスク着用者が大幅に減っている印象を受けました。

鉋台に椿油を塗布する露天商のお店で、今回も鉋を入手しました。このミニ平鉋、切れ味が悪いので、天然砥石で刃を研ぎましたが、なぜか切れ味は改善されません。

先客が品定めしていた左勝手の際鉋が売れ残ったので、迷わず入手。先客は右勝手の際鉋を購入したようです。入手価格はこのサイズと状態の際鉋としては破格値の¥2,000。左勝手のものは数が少ないので希少品です。

同じお店で鑿も入手。

いつもの紅生姜も買ったので、Barbourのバッグがすでにいっぱい。

電気部品が詰まったこのカゴのものはすべて一つ、100円。

このトグルスイッチも。

このレトロ感が漂うスイッチも。

オリジナル箱入りHITACHI製カーボンブラシは新品未使用。

別のお店で買ったパン切り用ナイフも100円でした。

たこ焼きを販売するこのお店に並んでいた大半の人が外国人観光客。たこ焼きの具はトッピングとして客が好きなだけ盛ることができるシステム。これは外国人に受けるはず。

今回、購入したもの。(食品を除く)今回もminority318さん宅に車を停めさせていただきました。

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Toyokuni Shrine Flea Market — Part 7

8月は一度も行ってなかった豊国神社フリーマーケットを訪問。

今回の目的は金継ぎ用の素材を仕入れることだそうで、前日にいつもの店主(こまそう)に連絡済みでした。

こんなにたくさん、仕入れて大丈夫なのか?今回は古道具や天然砥石は一つも買っていません。

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Toyokuni Shrine Flea Market — Part 6

8が付く日は豊国神社のフリーマーケットへ。参拝者は30分150円との表示がありますが、フリーマーケットに来た我々は駐車料金は無料。

盆地の京都市内は連日の猛暑で道路に表示された温度計は39ºC。いつもの店主(こまそう)は、あまりに暑いのでぼちぼち店仕舞いしようとされていました。

金属切断用の鋼を使って製作された小刀を見せていただきました。右手に持つ、私が刃を付けた小刀は、左手に持つ店主製作のものと比べると、まだまだ研ぎが足りない。私は切れ味と使い勝手を優先して研ぎましたが、店主は外見最優先のようで、刃が全体的に鏡面仕上げになっている。

専用の木製ケースも手作りだそうです。このケースは真似できそうですが、私の小刀は常時、ガレージのマグネットホルダーに壁面収納しているので、ケースは不要。

この前、すぐ前の露天商から仕入れされた天然砥石数点のうち、まだ売れていないものを見せていただきました。側面と裏面にシリアル番号が刻印されたこの合砥の販売価格は2万円だそうです。

私には手が出ないというか、この価格なら新品の比良山で採れたらしいあの合砥の方が価値があるように思います。

安曇川の金物店、伊藤嘉で見たこの砥石。11月の「しが割第3弾」で最大3割引を狙おう。

滋賀県内でも良質な天然砥石が採れるそうで、こちらの商品は先代が仕入れたものらしい。

この砥石、3点は店主が安曇川の河原で拾ったものを加工したものだそうです。近くに採掘場があるとかそういうことではなく、河原に落ちているのだとか。珍しい原石を集めるのが趣味だと言われていました。素人が探して見つかるものではないことは確か。

同行者は金継ぎの材料を仕入れていました。どれも100年以上も前のお皿や湯呑み茶碗で、一部が欠けていたり、ひび割れがあるもの。

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Toyokuni Shrine Flea Market — Part 5

豊国神社のフリーマーケット訪問は今回で5回目になります。朝早くに到着したら、いつもの店主(こまそう)がお向かいに出店する別の店主から天然砥石らしきものを仕入れておられました。業者間の取引なので客の前では価格のことは触れない、これ鉄則のようです。仕入れた砥石を手入れして、次回訪問時には販売されていることでしょう。

この前、話されていた金属を切断する鋼を小刀に加工する途中のものを見せていただいたので、刃が付いていない状態のこの小刀を500円で購入することにしました。

同行者は金継ぎの素材として使う骨董の皿や湯呑み茶碗を入手したようです。

こういう形状の欠けはハマグリと言うそうです。

今回入手したもの。

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