Firewood Collection 2025 — Part 33

火曜日に地鎮祭もどきのような儀式を実施し、翌日の水曜日はお休み、昨日の木曜日は初雪で積雪があったために中止、本日の午前中、今季初となる伐倒伐採作業を伐倒師匠と共に行いました。

今季の伐倒伐採場所は伐倒師匠及び木工師匠自宅のすぐ近くで、広い道路に面しています。Apple Mapsの双眼鏡画面に写っていたのでスクリーンキャプチャーしました。盛り土をしたような土地に見えますが、実際は20年以上前に山を切り開いて掘り下げて道路を通したようです。この辺りのことは土木の現場監督をしていた伐倒師匠が詳しい。

今日は隣地との境界をわかりやすくするために細めの木を十数本、伐倒しました。この土地に生えている木のほとんどが細めのシイと樫。共にどんぐりがなる常緑樹なので、葉がついた状態で伐倒しなければなりません。太いコナラと松が何本か生えている程度で、杉はないようです。

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Firewood Collection 2025 — Part 32

河川敷での伐倒伐採作業が終了し、今季の薪集めは伐倒師匠宅のすぐ近くで行うことになりました。本人は信心深くはないと言ってますが、今日は地鎮祭のような儀式を実行しました。春の伐倒作業で大きな失敗を経験しているので、神をまつり、作業の無事を祈るこのような儀式が必要と考えておられるのでしょう。

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Making A Small Bench — Part 2

許容誤差1ミリ未満の家具などを製作する際には老眼鏡ではなく、普段はパソコン用として使っている近々レンズの眼鏡が必要になりました。遠近レンズでは手元近くのものが少しぼやけていて、こんなもんかなと切断すると精度が1ミリを超えることがあります。

ベンチの脚部は二方向に傾斜を持たせた仕様にすることにしたので、複合切断が可能な日立卓上スライド丸鋸(C 8FB2)が必須となります。2ºの傾斜では傾いているかどうかわかりにくく、5ºでは傾きすぎなので、傾斜角度は3ºにしました。

この目盛を読むにも近々レンズがあった方が良い。

横方向に長いベンチなので、長辺側は傾斜がなくても良いと木工師匠が言われていました。その助言を聞いたのは脚部の加工を終えてからです。次回があれば傾斜は短辺側だけにしよう。二方向に傾斜を持たせると、製作難易度と手間が全く違ってきます。

枘も複合切断により、二方向に傾斜を持たせた切り込みを入れる必要があります。当然ながら枘穴も二方向で斜めに彫らなければなりません。

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Making A Small Bench — Part 1

義父母宅の玄関に置く小さなベンチを製作することになりました。デザインはこんな感じ。義母が阪急百貨店で撮影したこのベンチ、価格は3万5千円ほどだそうです。樹種はナラのように思います。

早速、大きく反った桜の無垢一枚板の平面出し作業に取り掛かりました。トリマーを使った平面出し専用治具で少しずつ削る作業に半日ほど要しました。作業場と化したガレージ内は桜の香りが充満中。

裏も表も両面の平面出し作業を終えると、座面となる板の厚みがおよそ20ミリになりました。

脚部の材も同じ無垢の桜。角材4本の一辺はおよそ26ミリで、貫通枘採用で座面高が420ミリになるよう、長めに切断しました。阪急百貨店で売られているベンチの脚は真っ直ぐ直立しているように見えますが、それでは面白くないので、二方向に斜めの脚にしよう。

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Making A Cupboard — Part 22

全体に建築用荏油を塗布して、3面が磨りガラスで囲まれた食器棚がほぼ完成しました。

手元にあった紫檀の端材を加工して把手にしました。似合いそうにないマグネットキャッチは使用せずに、天板との接触面に薄板を貼って、勝手に扉が開かないように調整しました。

Cat ISONによる検品も終わりました。まだ食器は入れていません。

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Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 16

11月第4日曜は安曇川藤樹の里道の駅で開催されるがらくた市へ。意外なことにこまそうさんによると、売り上げは豊国神社よりもこちらの安曇川道の駅の方が多いそうです。安曇川での固定客が増えたのでしょう。

最近は珍しい古道具に目が留まるようになりました。私が手にしている鑿は英語の銘が入っていて、柄の部分に修理痕があります。柄の部分に割れがあったので、1センチほど短くして、釘を打ったそうです。

同行者は骨董の器を数点、入手しました。

左は刃渡が3ミリぐらいの細い追い入れ鑿。溝切りした後の微調整に使えそうです。

鑿に刻まれた銘、MARPLES & SONSを調べました。個人が運営すると思われるサイトによると正式メーカー名はWilliam Marples and Sons, Ltd.であり、EnglandのSheffieldで200年以上も前に創業した工具メーカーだそうです。

メーカー名の刻印以外にトレードマークとCAST STEEL(鋳鋼)の文字が判別できます。一般的にはCAST IRON(鋳鉄)製だと思うのですが、Wikipediaで調べると、「鋳鋼とは鋼の一種で、鋳造によって製品を製造するのだが、鋳造において一般的な鉄(鋳鉄)ではなく、「鋼」にあたる鉄系材料を用い、鋳鉄と比較して鋼としての特徴を持つ」とあります。

“MARPLES & SONS Chisel”で検索すると、eBayのサイトがヒットしました。私はこまそうさんから1,000円で入手しましたが、eBayではヴィンテージ品としてセット品がどれも1万円以上の価格で売買されているようです。

Ise Jingu Miyama Cedar — Part 11

11月21日は奥伊勢大台にあるこのホテル(Fairfield BY MARRIOTT Mie Okuise Odai)に泊まりました。昨年10月にC/2023 A3 (Tuchinshan-ATLAS) 撮影旅行の際に淡路島東岸で宿泊したホテルと同じ系列。今回の目的地は5年半ぶりに訪問する伊勢神宮内宮。2009年10月の台風18号の影響で風倒木した御山杉(神宮杉)の切り株を現地で確認することが主な目的です。

五十鈴川の河原にある市営宇治駐車場(内宮B6駐車場)に車を停めました。午前9時前なので市営駐車場はがらがら。昼を過ぎた帰りは今にも満車になりそうなほど混んでいました。

三連休のおかげ横丁も朝はこんな感じ。Starbucksに立ち寄ってから内宮を目指しました。iOSの言語を英語に設定しているApple Mapsを使っていてわかったことですが、これまで”Naigu”と呼んでいた「内宮」は正しくは”Naiku”だそうです。

五十鈴川御手洗では水面に反射する紅葉が綺麗。

根元近くで直径が2メートル近くあるこのような神宮杉の巨木が強風で倒れるのは極めて稀なことです。

現在の正宮周辺には風倒木で倒れた神宮杉の切り株が見当たらなかったので、令和15年(2033年)式年遷宮敷地周辺を探しました。

式年遷宮敷地に兄弟杉の切り株が見えますが、直径から判断してこれではなさそう。

ここにも同じような兄弟杉の切り株がありますが、これも違うだろう。

誰か詳しそうな人で、話しかけることができそうな人に聞かないとわからないかなと思いながら、半ば諦めて正宮の北隣にある荒祭宮方面に向かって歩いていると、落ち葉を掃除している職員さんがおられました。

この人なら詳しそうなので、携帯電話での通話を終えたばかりの若そうなこの職員さんに2009年10月の台風18号で倒れた神宮杉のことについて尋ねてみました。当時は伊勢神宮で働いていなかったそうで、近くにおられた年配の別の職員さんを紹介してくれました。

その方は当時のことをよく覚えておられて、地図でこの辺りだと教えてくれました。16年前の正宮付近なので、現在は令和15年(2033年)式年遷宮敷地周辺になります。中でも大きな木だったそうですが、切り株はないので倒れた場所に行ってもわかるかどうかな?という感じでした。

式年遷宮敷地から石の階段を下りて、右側にあった巨木とのことです。2009年以来、風倒木の被害に遭った神宮杉はないと言われていました。

階段上の方から撮影したこの写真が最もわかりやすい。大きな窪みがあるところに立っていた巨木です。

近くから見ると窪みの淵に樹皮が残っているのがわかります。2009年10月10日の中日新聞記事によると推定樹齢800年の神宮杉(御山杉)は高さ約40メートル、根元近くの直径約3メートルということですからここで間違いないと思います。

正宮前の参道を塞いだということに頷けます。

手元にある御山杉を特定することができ、その希少性が十分に理解できました。

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Making A Cupboard — Part 21

手元にある蝶番のサイズがちょうどだったので、これを利用します。

トリマーを使って2ミリほど掘り下げました。端部は鑿で微調整。材がある程度、硬いのでこのような細かな加工ができます。

錐で穴を空けてから#1のドライバーでビスを留めました。この程度の深さであればガラスに干渉することはありません。

食器棚側板にも同様の加工を施して、蝶番を付けました。

修正することなく、一発でうまく行ったと思っていたら。

扉と側板の間に若干の隙間ができました。隙間なくピタッと合わせるには軸の部分を少し掘り下げるべきでした。そう言えば、木工師匠がそのような助言をしてくれていたのを思い出しました。

把手をどうするか未定です。マグネットキャッチを使うかどうかも。

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Making A Cupboard — Part 20

固定した天板のみ、先に荏油を塗布してみました。無垢の杉一枚板の木目が際立ちました。

壁際に設置したら見えない背板も無垢の杉一枚板なので、背板にも荏油を塗布しよう。

棚板を受ける角材の端部を反り台鉋を使って曲面加工し、木ダボが棚板に接するようにしました。これで無駄な部分が隠れ、棚板が木ダボの上に直接載るようになりました。

二枚の棚板自体も前面のみ、削って薄くしました。これで扉を開ければ見える前面がすっきりしました。

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Making A Cupboard — Part 19

いよいよ天板を加工します。杉一枚板の天板は側板と背板の内側に落とし込む構造を考えました。前面を除く三方の端の方に溝を切り、角材を入れました。この角材が天板の反り防止を兼ねている。

その前に側板の磨りガラスをフレームの溝に入れて、固定する必要があります。

磨りガラスを左右の側板と扉の3面に使用した食器棚製作の最終段階に来てやっとガラスを固定することができます。ガラスを嵌めた状態で木部のフレームや棚板を加工しようとすると、ガラスが割れる恐れがあるためです。すでに板ガラスの隅の方が一部、欠けています。

天板の固定は木工接着剤に加えて、内側からステープルを打ち、接着強度を高めています。

棚を受けている角材の端が前面から見えていて、その下にさらに長い木ダボが見えています。デザインとしてこれで良いのかどうか思案中。

完成間近の食器棚を木工師匠に見ていただきました。扉の取り付け方に関してアドバイスしてもらいました。棚の取り付け方に無駄があるとの指摘を受けました。今から無駄を省くことはできないので、なんとか隠す方法を考えます。

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