昨日、東寺ガラクタ市で入手した情報を元に碁盤の枘穴を調べてみました。碁盤に使われている材が榧であれば、八角形のこの枘穴が黄色っぽいと言われていました。確かに淡黄色であると言えなくはない。
すでに4分の1ぐらいはカットして、木工に使ってしまったこの碁盤の表面をディスクグラインダーで少し削って木目が目立つようにしました。
どこにも接合部がない無垢の一枚板であることは確実。板の表面に小さな割れがいくつもあります。
年輪が見える木口以外の面は木目が波打っている。削っても榧特有の香りがしないことがちょっと気になります。
調べると碁盤や将棋盤には「本榧」以外に「新榧」、桂、イチョウが使われることがわかりました。「新榧」って何の木かさらに調べると、希少な「本榧」の代用として使われるスプルースであることがわかりました。どのホームセンターでも手に入る、あのSPFのSpruceのことです。この「新榧」に対して本物の榧を「本榧」と言っているらしい。
芯材と辺材の色の差がはっきりしている桂ではないこと、そしてスプルースでもないことは経験上、明らかです。残るはイチョウであるかもしれないという可能性がありますが、この可能性を打ち消すのはちょっと厄介。判明すればPart 3で報告します。