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Leveling Jig — Part 3

ある程度の平面が出たと思っていましたが、よく見るとまだまだ反っている。こんなんでは満足できないのでさらに桜一枚板の平面出し作業を続けます。

二日も要してやっと満足できる程度の平面が出ました。元々、厚みが30ミリあった板がほぼ平面になる頃には厚みが13ミリになりました。スツールの座面にしようかと考えていましたが、これは薄すぎる。

治具自体はこれで良しとします。幅450ミリぐらいまでの板を削ることができます。

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Leveling Jig — Part 2

平面出し治具の足とレールを木工接着剤とビスで固定しました。

手元にあるストレートビットで最も幅が広い12.7ミリのビットが通るような深めの切り欠きを足に入れました。切り込みの深さは足が折れない程度に。

中央部分が盛り上がる面(木裏)から削り始めました。

最初は削る対象である捻れた桜の一枚板を簡易作業台に固定し、治具を10ミリずつぐらい移動させて削っていましたが、切削深さが3ミリを超えるような使い方をすると、治具が動いてこんなことに。

こちらは木表で、周辺部分が盛り上がっている。

治具を簡易作業台に固定し、切削対象の捻れた一枚板を少しずつ移動させる方法に変更しました。

手前にある切削前の一枚板は厚みがおよそ30ミリでしたが、かなり削ってやっとほぼ平面になりました。ここまで削るのに一日は要しています。桜の甘い香りと同時に大量の大鋸屑が出ました。

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Leveling Jig — Part 1

トリマーを使って板の平面出しをするための治具を製作します。先日、製作したナイトテーブルの脚部に使った材は主に桜であり、その出来栄えに満足して、今度は同様の桜材を使ってスツールか小さなテーブルを製作しようかと考えています。手元にある桜の一枚板はどれも反りがひどくて大抵の場合、捻れている。そのような材をトリマーを使って平らな座面や天板にするには治具が必須となります

治具はこのような形状のものを考えています。一辺が90ミリのトリマー(KYOCERA MTR-42)の四角いベースプレートをレールの溝に入れて、前後に動かせて板が一定の高さになるように削るための治具です。

溝を切削する材は0.1ミリ単位の精度で加工できる桧の端材。足の部分はSPFの端材を使用。

溝の高さ(幅)は9ミリ、深さは4ミリ。溝の下端から床までの高さは53ミリになるよう、足に切り欠きを入れました。

レールと足はまだ固定していません。

トリマーのベースプレートの一辺が90ミリに対し、レールの幅は93ミリとしましたが、ちょっと遊びが大きすぎるので92ミリが良いだろう。

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Dining Table for Cat ISON — Part 5

昨夕、製作途中の食卓用テーブルの使い勝手を検証してみました。脚が垂直になっていないこと以外に大きな問題はなさそうです。

天板の裏側を除き、全体を亜麻仁油で塗装しました。

オイルフィニッシュにすると色が濃くなり、良い感じに仕上がりました。

短辺方向の脚が内側に曲がっていて内股になっていたので、楢の端材を二本の脚の間に渡して垂直にしました。

皿を載せるとこんな感じ。

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Dining Table for Cat ISON — Part 4

桧は思いの外、硬い材なので、枘穴を真っ直ぐ貫通させるのに苦労しました。

4本の脚、すべてが枘穴に入ることを確認し、楔用の切り込みをそれぞれの枘に入れました。

楔はウリンの端材を使って加工。

加工しやすいように楔は長めに。

脚が少し長いので、当て木を使って手鋸で切断。

脚が垂直になっていないので、調整が必要です。切断に使用した手鋸はすべて、先日、入手した別所太郎作130ミリの両刃鋸。

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Dining Table for Cat ISON — Part 3

同居人と共に木工師匠宅を訪問した時に、猫用の木製食卓テーブルが置いてありました。自宅にあるCat ISON用のものは必要以上に大きくて、手作り感満載。師匠が製作したものは正に作品であり、コンパクトで良い感じ。

同居人に作り直せとの指令を受けました。手作り感ができるだけないコンパクトで軽量な食卓テーブルを製作することになりました。

がらくた市で入手した神沢製の自由錐をMakitaの電動ドリルに取り付けて、桧の端材に大きな穴を貫通させました。

神沢製の自由錐、綺麗に切れる。

コロ付きボーズ面のビットを装着したトリマーで内周側面を面取り。

脚部も桧の端材を使って加工しました。ビスや釘は使わずに枘組みする予定です。

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Hishika Double-Edged Hand Saw 130mm

先日の「鍛冶でっせ」で入手した別所太郎作工芸用両刃鋸(130ミリ)を試してみました。桜材で加工中の箸を二本まとめて切りました。お箸のような小物を切断するには短い鋸が適している。

以前は素早く切れるのが良い鋸だと思っていましたが、意図した通りに真っ直ぐに切れて切断面が綺麗であることが良い鋸であると考えを改めました。

別所次郎作と別所太郎作の手鋸はいつでも使えるよう、一箇所にまとめて収納することにしました。

Kaya (Japanese Torreya)

昨年暮れにリサイクルショップで僅か200円で購入した碁盤に使われていた材は榧であると思われます。私は囲碁はしないのでこの碁盤を木工素材として小物製作時に使用しています。

Wikipediaによると、「材木は淡黄色で光沢があり緻密で虫除けの芳香を放つ。心材と辺材の区別は不明瞭で、年輪は幅が狭く波状を呈する」とあります。「虫除けの芳香を放つ」とありますが、材を加工してもそのような芳香を放っているとは思えない点が違いますが、その他の特徴は合致している。

一輪挿しに加工したものが上の画像。義母が特に木目がお気に入りのようだったので、義母宅に持参しました。

近くに手打ちうどんとそばの店、「かやの木」があり、夕食時に立ち寄りました。

「かやの木」という店名にした由来を店主に尋ねると、隣接する久安寺にかやの木の老木があるのでそれを店名にしたとのことです。食後にその榧の老木を見に行きました。

成長が遅い榧でこんな大木は珍しい。

案内板にはこんな風に書いてあります。

榧の老木
関白豊臣秀吉が久安寺に参拝し、三光神を祀り、月見の茶会を催し、東に連なる山並が美しいと讃え、「榧の木」を記念に手植えしたと伝える。四百年も経た老木が、毎年実をつける。

後日、iPhone SE 3rd (2022) で一輪挿しを撮影した画像が送られて来ました。iPhoneで通話することすらまともにできなかった義母が、カメラappで写真を撮影し、それをLineのトークに添付して送信できるようになりました。

Kaji Dessé 2025

今年も金物加工の街、三木市で開かれた「鍛冶でっせ」に行きました。

到着してすぐに会場建物の横に設けられた喫煙所でタバコを吸っていると、同行者が早く来いと。同行者が見つけたのは端材を格安で売るこのお店。大きさに関係なく、欅の板が一律で一枚100円。

片手で持てるだけの板5枚を選びました。

そして同じ店で直径25ミリ、長さ1,050ミリのこの丸棒を6本選びました。外材だそうですが樹種は不明と言われていました。硬そうな木ではありますが、径が細いので手摺や柄には向いていないかもしれません。椅子や小さいテーブルの脚になるかと思い入手しました。後述しますが、私の手元には旋盤がないので直径25ミリの丸棒を角材から加工する術がありません。

丸棒も一本100円だったので、欅の端材と合わせて1,100円のはずですが、小銭が手元にないから車まで取りに行くと言ったら、1,000円にしてくれました。

昨夜、PDFのチラシを見ていて、竹に穴を空けて作るこの照明器具、面白いと思っていました。

鋸の目立て職人さん、床に座って作業されています。有名な方のようです。

チラシを見て体験してみようと思っていたのが「マイまな板 カッティングボード作り」桧の板を選んで平鉋で削ってまな板を仕上げる体験です。昨夜、チラシを見て咄嗟に思ったのは、これはまな板を仕上げる体験というより、平鉋で削る体験だということ。

運が良いのか、全国削ろう会で優勝した経験もある写真の匠がまな板作り体験会を担当されていました。

幅が少し狭い柾目の板が一枚だけ残っていたので、それを選んで削りました。板目の板でも用意された平鉋なら容易に削れたと思います。

鉋の刃が良いのでしょうか、ツルツルに仕上がります。塗装しなくても水を弾く仕上がり。削れていない部分は指で触らないと私にはわかりませんが、匠は光の反射でわかるそうです。

仕上がったまな板は一旦車に。

隣で今年も箸作り体験会をされていました。去年、箸作りを体験してから我流の治具を作って、軽く100膳を超える四角い箸を作りました。親しくしている周囲の人に配り終わってもまだ数十膳が残っています。

去年の人とは違う方がこのブースを担当されていました。今年は四面を削る方法らしい。去年は二面だけ。しかも二本同時に。使用する材はヤマザクラと桧。

マイまな板作りを担当されていた匠が今度は鉋で薄削競技に参加されています。

iPhoneは静止画から動画撮影に変更しました。

これが旋盤の機械。多分、業務用だと思いますが、小型のDIY用のもの、ちょっと興味あり。

これはルーターを使って平に削るための治具でしょうか。同様の治具を作れば天板の平面出しに使えそう。

今回もヒシカ工業のブースに寄りました。

木工用の小さい鋸に興味があり、別所太郎作のものと千年桜のものを比較検討中。130ミリの別所太郎工芸用鋸は楽天市場で11,220円で販売されています。別所次郎作の120ミリ工芸用鋸千年桜は5,440円。この価格差はなんだろうと思い、職人さんに尋ねると、製作時の手間が全然違うということです。

両刃の130ミリ、別所太郎工芸用鋸を買ったらこの厚さ0.1ミリ細工鋸を無償でいただきました。

スクレーパーの研ぎ方を実演されています。両頭グラインダーで研いでも良いそうです。

ランチは去年と同じ鍛冶屋カレー。

Small Night Table — Part 3

最後まで栗の薄い板を用いた棚を取り付けようとしましたが、デザインを考えた時にない方が良いと判断しました。釘やビスは一本も使っていませんが、見た目以上に丈夫にできている。

耳付きの分厚い天板と脚部の構造が特徴的だと思います。

亜麻仁油を全体に塗布しました。

天板は思ったほど色が濃くなっていない。白太が多いのでそのように見えるだけかもしれません。あるいは荏油だったらもう少し、濃い色になったのでしょうか?

天板の高さがおよそ460ミリで、腰掛けることもできなくはありません。脚立ではないので天板の上に立つことはできませんが、強度的に座ることは可能。同じような構造でベンチが製作できるかもしれませんが、足は不要。

脚部の桜はオイルを塗装すれば色が濃くなりました。やはり木工には広葉樹が適している。


6月1日追記:

小さいナイトテーブルを義母宅のベッドサイドに設置しました。レンタル中の介護用ベッドの高さが低く設定してありますが、この天板の高さ(460ミリ)でも使い勝手に問題はないかと思います。

畳の上でも安定しています。

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Small Bedside Table — Part 2

天板に取り付けるための短い角材も桜に変更しました。これで天板以外の材はすべて広葉樹になります。

杉材のように軟らかい針葉樹は、許容誤差1ミリ未満の家具製作には適していません。いつも木工師匠が言うように、杉のような軟らかい針葉樹では細かな加工はできません。隙間がほとんどない溝に材を叩き入れると割れてしまいます。

この桜の材は欅ほどではないもののまあまあ硬い材なので、1ミリ未満の精度で隙間なくピッタリと組むことができます。

4本の脚の間に2本の桟を渡して、栗材を加工した棚板を取り付ける予定です。

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Small Night Table — Part 1

自宅で転倒して膝に怪我をした義母はおよそ3週間の入院の後、先日、退院しました。これまでは畳敷の和室に布団を敷いて寝ていましたが、起き上がるのに負担がかかるので、介護用ベッドをレンタルすることになりました。

こんなやつ。買えば高そうなパラマウントベッド。レンタル料は保険適用で月額千円しないそうです。認知症ではないので、ベッドに寝転びながらテレビを観たり、iPhoneでメッセージや通話をすることもあります。布団を敷いていたこれまでは畳の上にテレビのリモコンがあり、iPhoneを充電したりしていました。ベッドで寝起きするようになると、リモコンや目覚まし時計、iPhoneを置くナイトテーブルが必要になりました。

Cat ISONのトイレを改造した研ぎ台第一号は使っていないので、これをナイトテーブルとして使うか?と尋ねたところ、こんなに重くて大きいものは要らないということで却下されました。長めの脚がある華奢な洋風のナイトテーブルは畳の上では安定しないので、私はこれが良いと思ったのですが。

足の部分が上下逆

畳の上に置いても安定する、もっと軽くて小さなナイトテーブルを製作することにしました。天板は耳付きの杉板、脚部は主に桜を使用します。

天板となる杉板の裏側に溝を彫って、脚部を固定する角材を溝に通します。

この角材にも溝を彫って木工接着剤で固定する計画です。

手元にある金属製の最も長い端金を端から端まで使ってギリギリ固定できました。

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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 2

Miyama Cedar 伊勢神宮 御山杉

先週土曜に支払いを済ませて取り置きしていた御山杉一枚板二枚を持ち帰りました。一人では動かせない大きさと重さなので、木工師匠に手伝っていただきました。素性がわかった希少極まりない貴重な杉板は大事に保管しなければならず、しばらくはガレージ奥の方に立て掛けておくことにしました。こんなところに置いたら邪魔になるとは口が裂けても言いません。

気になる樹齢を数えてみました。二枚のうち、幅がより広い方は年輪を数えた位置で幅686ミリ、厚み69ミリ、長さ2,040ミリ。こちらの一枚板はダイニングテーブルの天板として使えるかもしれません。

中心の位置が正しいとすれば、年輪を数えた樹齢はおよそ239年。倒れたのが2017年台風21号による被害が原因であるとすれば、西暦1778年頃の生まれになります。和暦でいえば、安永7年。アメリカでは独立戦争真っ最中。

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Woodworking Market 2025

木工師匠が今年は「かんじる比良」への出展を辞め、代わりに一週間後に開催される「暮らしの木工市」に出展されることになりました。私も同行することになり、一輪挿しとコースター、箸を便乗出品させていただきます。

昨夜から雨が降っており、出発時は霧雨のような雨が降っていてはっきりしない天候。午前7時頃に師匠宅に徒歩で到着し、お借りしている軽トラで欅の一枚板を自宅に取りに帰ってから、師匠宅に戻って展示用備品と商品(木工作品)を積み込みました。7時半に会場に到着する予定でしたが、出発した時刻がすでに8時10分前。

新参者に割り当てられた場所は最も入り口に近いところ。会場に到着したのが最も遅かったので遅れを取り戻そうと慌てて設営しました。設営が終わる前にすでにお客さんが…

昼前頃から止むと思っていた小雨が降り出したので、用意していたパラソルを立てたりと、何かと忙しい。

ディスプレイが下手くそなのか、商品そのものが今一つなのか、私が便乗出品したものは見向きもされない。

こちらは木工師匠の作品。午前10時から午後4時の間に師匠は数点販売されました。私は売り上げなし。積極的に売ろうとする姿勢がなかったと言ったら言い訳になりますが、他店の作家さんとの交流が楽しくて、自店を留守にしている時間が大半でした。

木工市に出展する人は基本的に趣味が似た人だろうと思いますが、バンブーロッドやランディングネットを製作する人が同じ滋賀県内にお住まいで、同じ日、同じ場所で開催されたこのような小規模な木工市に参加されていることに驚きました。フライフィッシング用のバンブーロッド製作の過程であるプレーニングフォームを用いた削り出しや焼き入れ、リールシートに用いる材、スネークガイドの取り付けに使う絹糸のことやトンキンケーンとか、そんな専門的でニッチな話題で話が通じる人は滅多におられません。

名刺をいただきました。「伝兵衛」という名称でinstagramに画像をアップされています。最近、使っていなかったインスタグラムをSafariで開いて早速、フォローさせていただきました。

また、隣の区画で出展されていたスクーターのお姉さん(動物をテーマにした木象嵌アクセサリーの作家)は、私の元実家に近い所にお住まいであり、1990年台に私が勤めていた企業のコールセンターでアルバイトをされていたそうです。instagramでは「こばみつ亭」という名称で画像をアップされています。

Scrap Wood Storage

広葉樹の端材を主に収納する木箱を作りました。角材で枠を作ってから四方に薄いベニア板を貼りました。

荷重がかかる底板には少し厚めの合板を使用。移動に便利な把手も付けました。

最後に蓋を加工して完成。木箱の上に重いものを載せたり、座ったりできるよう、蓋にも厚めの合板を使いました。

およそ40 x 60 x 40センチの大きさなので、蓋に蝶番を付ければ宅配ボックスとしても使えるかもしれません。