Dust On The Image Sensor

Nikon D7000 Image Sensor

箱館山ゆり園で撮影した写真を整理していて、Nikon D7000で撮影した複数の画像の同じ位置にシミのような汚れが写っていることに気付きました。使用した二種類のレンズで同じ位置に汚れが写っているということは、シミの原因はイメージセンサーにある。正確にはローパスフィルター上にシミの原因が存在するということで、意を決して自分で掃除してみることにしました。ローパスフィルターの掃除に必要な道具、クリーニング液はレンズを掃除する時に使う道具とクリーニング液(無水エタノール)と基本的に同じだそうで、それなら道具は揃っています。

竹製の割り箸を用いて製作したへらとクリーニングペーパー(dusper)、ブロアー、それと無水エタノールを用意。へらは、APS-Cサイズのセンサーに合わせて先端の幅が4mm程度になるようにナイフで削りました。

カメラの電源をオフにしてからレンズを取り外し、セットアップメニューで「クリーニングミラーアップ」を選び、OKボタンを押して、シャッターボタンを全押し。これでミラーアップの状態になります。カメラを下に向けながら、ブロアーで大きなホコリを吹き飛ばしました。この時点で、f/20ぐらいに絞って、空を試験的に撮影。シミの原因はブロアーでは取り除けていないことを確認。

先端を細くしたへらにクリーニングペーパーを巻き、無水エタノールをペーパーに染み込ませて、螺旋を描くように中心から外側に向けてローパスフィルターをクリーニング。シミの原因はローパスフィルターに付着した小さなホコリのようです。ホコリが除去できるまでクリーニングと試写を繰り返しました。クリーニング液が不足気味であると、拭きムラが残るようです。レンズの拭きムラは試写しても写っているのかどうかわからないことが多々ありますが、ローパスフィルターの拭きムラは確実に写ります。微細なホコリであっても拡大されて黒い斑点として写ってしまいます。クリーニング液をペーパーに多めに染み込ませて、一回で拭き取るのがコツのようです。

シミの原因は取り除かれ、拭きムラもほぼなくなりました。が、一つ気になる筋状のキズ?がローパスフィルター上に残っていることに気付きました。空を写しても、白い紙を撮影しても写っていることが確認できないので、そのキズ?は気付かなかったことにします。清掃時についたキズなのか元からあったキズなのか不明です。少し強めに擦れば取り除けるゴミかもしれません。

購入後、まだ一年経過していないので、ローパスフィルターの汚れはNikonサービスセンターに持参すれば、無償で掃除してくれるようです。(自分でつけたキズは有償)私は何でも自分でやりたいと思う方なので、ローパスフィルターのクリーニングを実行しました。いつの間にか汚れたローパスフィルターをきれいにすることができたので、レンズの汚れを取り除くのは簡単に思えて来ました。

3 thoughts on “Dust On The Image Sensor

  1. 筆者 様

     ローパス上の傷、綺麗にしたから「見えた」のか?掃除をした時に「付いた」・・・判断が難しいですね。でも、一応、「絵」には映り込んでいない様ですので良かったですね。

    Jim,

    1. 今回、初めて一眼レフカメラのローパスフィルターを掃除しました。ホコリがいつ頃から付着していたのか不明ですが、春のPan-STARRS(C/2011 L4)彗星撮影時に頻繁にレンズを交換した時が怪しいと思っています。星の撮影時は絞りは開放だし、シミのような汚れは写らなかったのだと思います。今回、ゆり園での撮影でF値を上げて絞ったら写ったのではないかと考えています。

      ローパスフィルターの清掃も慣れるとそれほど困難でもありません。ローパスフィルターはかなり硬い素材でできているそうです。Nikon製シルボン紙と無水エタノールを用いた通常の清掃時にキズが付くことはあり得ないことなのかもしれません。元から付いていたのか、もっと力を入れてごしごしやれば取れるホコリなのかもしれません。

  2. 筆者 様

     そうですか、ローパスフィルターは結構硬い材質で出来ているのですね。としたら、その傷の様な「筋」は「傷」ではなく汚れの付着かも知れませんね。

    Jim,

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