Olympus PEN E-P5

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Olympus PEN第4世代のE-P5が正式に発表されました。4/3型撮像センサーはOM-D E-M5と同じカメラ部有効画素数1605万画素、総画素数約1720万画素。恐らくSony製の高感度、長秒時撮影に強いセンサーだと思われます。薄いローパスフィルターを採用しているそうで、画質はE-M5同等とのこと。E-M5同様、撮像センサーシフト式5軸手ブレ補正機構を搭載するが、新たに流し撮りを自動検知する機能もあるとか。これにより、斜め方向の流し撮りにも対応。シャッター速度は最速値がE-M5よりも速い1/8000秒。(流し撮り自動検知機能と1/8000秒の高速シャッターはモータースポーツの撮影には適している。)

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タッチパネル式のモニターは約104万ドットの3.0型可動式液晶。(天頂付近の星空撮影やローアングルでの星景写真撮影に適している。)ピーキング機能も新たに搭載されたので、星のピント合わせが容易になります。また、インターバル撮影も可能であり、タイムラプス動画の自動生成もできるとか。

さらに、このクラシックなデザインのカメラにはWi-Fiが内蔵されており、iPhoneなどのスマートフォンと通信しながらリモート撮影ができるだけではなく、スマートフォンで取得するGPSデータを撮影した写真に埋め込んだり、iPadなどの大きな液晶モニターにライブビュー画面を表示させ、AFポイントを指定して、シャッターを切ることができる「ワイヤレスタッチAFシャッター」の機能が搭載されている。

Olympusのサイトにある静止画実写サンプル5を見て驚きました。翼を拡げて飛行中の鳥の背景は星空。換算24mmの広角レンズとしてはオリオン座が妙に傾いて写っているので海外(南の方)で撮影した写真だと思われます。Exifデータを見るとフラッシュは強制発光。露出4秒でこんなにも暗い星が写っているのはレンズがf/2.0と明るいからでしょう。しかし、4秒の露出でなぜ鳥の被写体ブレがないのだろう?ストロボで光を照射した時だけ鳥が写ると考えると、被写体ブレはない?

5月13日追記)本日、オリンパスから郵送されてきたOLYMPUS PEN E-P5の豪華なカタログに実写サンプルの解説が載っていました。上のサンプル画像の撮影地はインド洋に浮かぶセーシェル共和国のバード島。ストロボ強制発光により、写った鳥は、シロアジサシ。透けて見える羽の向こう側にも星が写っています。やはり、ストロボ発光時のみ被写体である羽ばたくシロアジサシが写っているので、露出4秒でも被写体ブレが起きていないと思われます。

星空撮影時にフラッシュを焚く人を見て、この人は星空撮影の基本をまるで理解していないと思ったことがあります。しかし、被写体の一部がフラッシュの光が届く至近距離にある場合は、このような素晴らしい写真が撮れることを考えると、星空撮影の基本に関する常識を覆すものかもしれないと、この実写サンプルを見て改めて思いました。

1 thought on “Olympus PEN E-P5

  1. 筆者 様

     Generation が上がるにつれて、中々に細かい機能が充実して来たモデルですね。筆者様のざっとした機能解説を拝見しても「お散歩カメラ」だけで使用するのは「もったいない」カメラですね。使う側の腕を試されそうな気がします(笑)。

    Jim,

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