別荘として使用されている斜めお向かいさん宅の水洗トイレに異物が詰まって困っておられます。その異物とはトイレットペーパーホルダーの芯の部分らしい。1ヶ月ほど前に来られた際に、バネ付きのホルダーの芯を誤って、水洗トイレに流してしまったそうです。直径25ミリぐらい、長さが10〜15センチぐらいのプラスチック製の芯がヘアピンカーブが続く便器の排水管のどこかに詰まっているようです。この詰まった異物が原因で、水の流れが悪くなり、安心して用を足すことができない状態だそうです。
これまでにワイヤーブラシや真空式パイプクリーナーなどを試されたようです。しかし、異物は一向に出てこない。プライバシーに関わることなので、あまり詮索はしないようにしていました。異物は本当にホルダーの芯なのかどうかも疑わしい。
別荘に来られた今回は諦めモード全開で、水洗トイレ一式を新品交換しようとホームセンターで下見までしたそうです。新品交換する場合であっても斜めお向かいさん、お隣さん、そして私が加わる爺版DASH村では業者に頼るのは最後の手段。爺版鉄腕DASHはいろんなことをDIYで製作、修理するのが常です。自分たちで丸ごと新品交換するのであれば、異物が詰まった水洗トイレ一式をひとまず撤去する必要があります。
便器を屋外に移動させても異物を取り除くことができないのであれば、その時に新品交換という選択肢になります。
建物は斜めお向かいさん、お隣さんも我々の自宅と同じ構造の完全輸入ログハウスです。水洗トイレも我々の自宅と同じサイズ違いのKOHLER製。当地に引っ越して来た時に、トイレのリフォームを実施し(この時は業者に依頼)、チーク無垢材の床材を張った際に便器と水洗タンクを取り外したことがあります。8年前には水洗タンク内の部品一式を交換したこともあります。
止水栓と給水管のサイズは米国仕様の3/8″ですが、新しい便器に交換するとなると、止水栓と給水管を国際規格の1/2″のものに交換する必要があります。
オーナーである斜めお向かいさんは、日本仕様の新しいトイレに交換するしかないかと、半ば修理を諦めておられました。そこで私が提案した方法は、便器と水洗タンクを取り外して、屋外のウッドデッキ上に移動させ、高圧洗浄機で洗い流す方法。しかし、高圧の洗浄水はヘアピンの壁に当たるだけでそこから先には高圧の洗浄水は届かない。ここで途方に暮れました。
最初に試した長いワイヤーブラシは、床下の排水管に繋がる排水口まで届くことがわかっていました。そこで、日本仕様の新品便器に交換する前の最終策として、私が提案したのは、屋外の水道蛇口と高圧洗浄機を繋いでいたホースを取り外し、そのホースを便器の排水口側から突っ込む方法。水を流しながらホースを貫通させようと押したり引いたりしていたら、なんと、ぽこっとホルダーの芯が便器の方から出て来ました。恐らくホルダーの芯は、一つ目のヘアピンカーブのところで詰まっていたのでしょう。
取り外した便器と水洗タンクを3人がかりで元に戻して一件落着。次回、来られた際にコーキング処理はしておいた方が良さそうです。斜めお向かいさんご夫婦は数万円分の出費を浮かせることができて大層喜ばれました。