mont-bell Pantanal Boots Short

Branch大津京で10日間限定のmont-bellアウトレットセールが開催されていたので、特設会場に入店しました。

入店してすぐに目に留まったのが天然ゴム製のこのブーツ。

アウトレット価格の値札を見てこれは買っておこうという判断。値下げ前の定価は税別¥7,400。

短めのブーツが欲しいと思っていたところでした。長いバードウォッチングブーツは大雪の日専用になりそうです。

履きやすくて脱ぎやすいブーツ。

スリッドが大きいソール。

ヒールブロック付きなので脱ぎやすい。

Gone Fishing 2019

今シーズン初の単独釣行が本日、6月6日となり、例年と比べて大幅に出遅れました。この時期は山岳渓流でも新緑の季節であり、渓流沿いの木々が緑の葉で覆われ、フライラインの遠投が困難になります。

この日のタックルは中国製Zhus Rodsバンブーロッドと英国製Orvis BATTENKILL 3/4の組み合わせ。Zhus Rodsはこれまでebayでバンブーロッドやシルク・フライライン、フライリールを積極的に販売されていましたが、現在は自社サイトやAmazonでも販売されているようです。

6年前に私は6’6″ #3、2ピースのバンブーロッドをAmazonに出品していた代理店?から購入しました。シリアル番号が刻まれたこの安価で高品質なバンブーロッドを手にしてから、私個人の人生計画の一部が変わりました。

90年台半ばにルアーからフライフィッシングに転向する前から、カーボンとグラスファイバー素材のブランクを使って、釣竿を製作し始めると同時に六角のバンブーブランクを製作するために必要な道具を集めました。しかし、6年前のZhus Rodsとの衝撃的な出会いにより、トンキンケーンの産地で製作される安価で高品質なロッドにはどう考えても太刀打ちできないことを悟りました。

今回は前回よりも少し下流から入渓しました。如何にも釣れそうなポイントでほとんど魚の反応がなく、釣れるのはハヤだけ。河原に上流から下って来た長靴の足跡があることを考えると、エサ釣りの先行者が釣った魚をすべてお持ち帰りしたと思われます。ウェイダーとか着用しない人なのでしょう。上流から一台の軽自動車が渓流沿いの林道を下りて来るのを目撃しました。

アマゴやイワナを放流している麓の下流ならともかく、山岳渓流源流域の天然魚はキャッチ&キルで持ち帰るべきではないと私は思います。釣った魚を持ち帰れば確実に個体数が減って、釣れなくなります。昔から先祖代々、この渓流でアマゴやイワナを釣って、持ち帰る地元の人は許せても、遠くからやって来た町の人が釣った魚の大小に関わらず、全部持って帰るのは…

先行するベイトフィッシャーマンはたいていの場合、一級ポイントしか狙わないので、そうした場所でキャスティングを続けるのは無駄になります。先行者が見逃したであろう、より小さなポイントにフライを落とすと、身を潜めながら捕食していたアマゴが釣れました。何か大きなものを食べたのだろうか?妙に太っている。

ちょうど一年前に入手したSIMMS® FS (Freestone)ストッキングフット・ウェイダーを着用しましたが、折りたためばウェストハイのウェイダーとして使用できることをすっかり忘れていました。透湿性に問題があるのか、チェストハイのままだと、半袖シャツのポケットにメガネを入れるとレンズが曇るほど。

朱点がはっきりしないヤマメのような魚も釣れました。上の画像はiPhoneのLive Photosの機能を使って撮影しましたが、Google Photosにリンクを張ると再生できないようです。

Welcome To The Fly Fishing World — Part 5

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パスポート更新手続き中に、フライフィッシングを始めた建築士兼大工さんから連絡を受け、フライライン、リーダー、ティペットなど、ロッドとリール以外のタックル一式を購入するため、Wild-1京都宝ヶ池店で落ち合うことになりました。オークションで落札された新品未使用のリールは、スプール径3″のクラシックなHardy® Bouglé Mk IV。Bougléシリーズのリールは実用品というより、コレクションアイテムであり、eBayでは状態が良ければUS$600台の値が付けられることが多々あります。そんなお宝リールがヤフオクで¥39,000ぐらいで即決価格で出品されていました。落札に際して相談を受けた時、中国製の偽物か?と私は半ば、疑いました。

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フライラインを購入するために、落札された実機を持参されていたので、手にした瞬間、コピー品ではなく、英国製本物の掘り出し物であることがわかりました。私ならコレクションとして大事に飾っておきたいと思うアイテムですが、大工さんらしく「道具は使ってなんぼですから」とのことで、このリールに適合するフライラインを選びました。

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フライラインはCortlandブランドが一押しでしたが、マニアック過ぎてお店に在庫はなく、次にお勧めブランドのScientific AnglersのAir Cel、ダブルテーパー、フローティングの3番ラインに落ち着きました。Scientific Anglersも定評あるフライラインのメーカーであり、パッケージには誇らしく、Made in USAと星条旗が印字してあります。

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カラーは視認性の良いオレンジを選ばれました。魚にとっても視認性が良いのかどうかは不明。

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リーダーはTIEMCO FINESSEの5X、8フィート。ティペットはTROUT HUNTER 5.5X、バッキングラインはRIOの20ポンド。

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新品未使用品らしく、右巻きの状態になっていたので、左巻きに変更後、バッキングラインとフライラインを持ち込みのリールに巻いていただきました。

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リール持ち込みの場合、バッキングラインとフライラインを巻く作業は普通、有料だと思われますが、店員さんとも親しくなり、これまでに同じ宝ヶ池店でウェイダー 、ウェイディングブーツなども購入されているし、今回の購入費用を合計すると、10万近くになりそうで…

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フライ(毛鉤)の製作は来年以降になるそうですが、タイイングツール一式とマテリアルを揃えれば、軽く10万は超えることを考えると、やはり、フライフィッシングの敷居は高いと言わざるを得ません。もちろん、道具やフィッシングウェアに拘らなければもっと安価に始めることはできますが、そもそもフライフィッシングは拘りのスポーツフィッシングなので、チープなものを買ってしまったら、後々、良いものが欲しくなるに違いありません。

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フィッシングベストも入手されました。右の私が試着しているSIMMSか左のFoxfireかで迷われた後、Foxfireのベストを選ばれました。

ベストに関してはブランドよりもフィット感や機能性、デザイン性重視で選ぶべきかと思います。生家が徒歩数分の距離、現住所も徒歩数分というか屋根上に登れば見えている、通った幼稚園と小学校が同じでおまけに下の名前も漢字違いで同じ、両親や親戚に同級生がいて、まるで年の離れた兄弟同然。SIMMSブランドを好む私も選ぶならFoxfireかなと内心、思っていました。価値観や嗜好もほとんど同じで、この部分に関しては実の兄弟よりも似ている。

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帰りに近くのセカンドハウス北山店に立ち寄り、早めの夕食を済ませました。

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私は定番の「なすベーコンキムチ」

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同行者は「ふわとろたまごの和風ペペロンチーノ」スパゲティー。ぐるなびのクーポンを提示して10%オフでした。

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SIMMS® Freestone Waders – Stockingfoot — Part 3

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SIMMS® Freestone WadersとSIMMS® Rock Creek Wading Bootsを実地で使用したので、その第一印象をレビューしておきます。Wild-1京都宝ヶ池店で試着した時に最も気になったのが、ウェイダーの足のサイズが大きくて、ブーツの中でだぶついていたことです。ブーツを履いてしまえば、サイズが大きいことに対する違和感はほとんど感じられなかったので、実地でも問題ないだろうと思いました。

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実際に川の中を歩いてみると、フィット感に問題はないことがわかりました。それよりも、フェルトソールのグリップが今一つ。原因は恐らく、ブーツの屈曲性ではないかと思います。ブーツ底の部分が曲がらないと、グリップしません。履きなれると、底が柔らかくなって意図したグリップが達成されるものと期待します。

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この日は中国製バンブーロッドとORVIS BATTENKILL、バンブーラインの組み合わせ。

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ウェイダーから浸水するようなこともなく、快適な釣りができました。グラベルガードはやはりあった方が、足首が引き締まって良い感じになります。

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SIMMS® Freestone Waders – Stockingfoot — Part 2

SIMMS® Freestone Waders - Stockingfoot

実地で使用する前に、Wild-1京都宝ヶ池店で入手したSIMMS® Freestoneウェイダーの細部を確認しておきます。SIMMS®製ウェイダーは私が入手したFS(Freestone)を除き、すべてモンタナ州ボーズマンにある自社工場で製造されているそうです。東レの防水透湿素材を採用した最も廉価なFreestoneは中国製のようですが、設計と製造指導はSIMMS®米国本社工場が行なっているでしょうから、高品質であることは間違いないと思います。箱の中に写っているSIMMS®製の交換用靴紐は別途購入しました。

SIMMS® Freestone Waders - Stockingfoot

ウェストハイのFreestone Wading Pantsは今年の製造分が在庫切れということで、入手したのは胸にあるジッパー付きの大きなポケットが特徴的なチェストハイ。このポケットは完全防水ではないそうですが、胸の高さまで水位がある河川に入渓することはほとんどないので、ポケットの中にはiPhoneを収納する予定です。(これまでiPhoneはウェイダー 下のズボンのポケットに収納していました。)胸の辺りの内側には別のジッパーがありますが、これは別売オプションのティペットテンダー・ポケットや防水ウェイダー・ポーチを取り付けるためのものです。

SIMMS® Freestone Waders - Stockingfoot

ラベルには製造国と共にRN #(登録済みID番号)が記載されています。

SIMMS® Freestone Waders - Stockingfoot

別のラベルには裏打ちと表生地、足部分の素材が表示してあります。足部分はネオプレンであるのに対し、東レの防水透湿性素材(QuadraLam™)は100%ナイロンでできているようです。洗濯手順も記載されています。常識ですが、乾燥機やアイロンの使用はご法度。シームテープの接着剤が溶ける恐れがあります。

SIMMS® Freestone Waders - Stockingfoot

ネオプレン製の足の部分は立体縫製。ストッキングフットのウェイダーでは、この部分から浸水することが最も多い。

ウェイダーと一体となっているグラベルガードをブーツの上から被せるようにして下ろしておくと、ピンホールが空きにくくなるので、ウェイダーのネオプレン素材を保護することができます。

SIMMS® Freestone Waders - Stockingfoot

脚部の縫い目は中央にあります。防水透湿性素材のQuadraLam™は4層構造だそうです。

SIMMS® Freestone Waders - Stockingfoot

SIMMS®のロゴマーク、控え目ですが目立ちます。

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SIMMS® Freestone Waders – Stockingfoot — Part 1

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Wild-1京都宝ヶ池店に注文しておいたSIMMS®のウェイダーを取りに行く前に、SECOND HOUSE北山店を初めて訪れました。京都で利用するSECOND HOUSEといえば、いつも東洞院店ばかりで、北山店が存在することすら知りませんでした。Google Mapsで調べると、駐車場があることがわかりました。車で移動することが多い我々としては駐車場がある北山店の方がはるかに便利。

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米国製輸入キットガレージ、Handy Home ‘Huron’を2004年にSECOND HOUSEから購入し、内装以外を施工していただいてから社長さんとも親しくなり、閉店した堅田店、草津店、東洞院店には時折、訪れていました。もっと前はジャズ喫茶のZAC BARANや閉店した東急ハンズ江坂店内のお店にも頻繁に通っていました。

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店内は手作りの木製テーブルと椅子が特徴的。食事は昔からメニューにある和風パスタがやはりおすすめです。ピザも生地が美味しい。

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Wild-1京都宝ヶ池店に到着すると時刻はまた閉店間際でしたが、いつもの店員さんが応対してくれました。

SIMMS® Freestone Waders - Stockingfoot

取り寄せてもらったウェイダーはSIMMS® FS (Freestone)ストッキングフット・ウェイダーのJLサイズ。(Jは日本サイズを表します。)

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持参した厚手の靴下とSIMMS® Rock Creekウェイディングブーツを着用して、ウェイダーを試着しました。

SIMMS® Freestone Waders - Stockingfoot

サイズはお腹の出っ張り具合と足の長さのどちらに合わせるか、迷うことなく店員さんはJLサイズが合ってるだろうと判断されました。JLサイズは足の長さ方向に3センチ以上の隙間ができますが、お腹の周囲はほぼぴったりでまだゆとりがあります。足のサイズに合わせれば、JMサイズになりますが、それではお腹の周りがきつくなります。

SIMMS® Freestone Waders - Stockingfoot

チェストハイのウェイダーは胸の部分を折り畳むとウェストハイになります。伸縮性のあるサスペンダーがベルトに変身します。この状態でも胸ポケットが使えます。フライフィッシングはモータースポーツに例えると、間違いなくF1なので、2012年度シンガポールGPの公式Tシャツを着用しています。

SIMMS® Freestone Waders - Stockingfoot

ストッキングの部分がブーツの中でかなりだぶついていますが、ブーツを履けばそれほど気になりません。サイズが実際に合っているかどうかは実地で実際に使用しない限り、わかりません。

店員さん曰く、SIMMS®製品はアフターサービスが充実しているそうです。フェルトソールの交換など、比較的簡単な修理は日本国内で行うそうですが、ウェイダーのピンホール修理などについては、米国モンタナ州ボーズマンにあるSIMMS®自社工場で対応するとのことで、預けてから2ヶ月程度の時間を要するそうです。尚、並行輸入品については(株)マーヴェリックのアフターサービスの対象にならないので注意する必要があります。

SIMMS® Freestone Waders – Stockingfoot — Part 2へと続く。

Welcome To The Fly Fishing World — Part 1

紳士淑女のスポーツフィッシング、フライフィッシングの世界にお誘いしているご近所の建築士兼大工さんがストッキングフットウェイダーとウェイディングブーツを購入されました。購入先は品揃えが豊富で試着もできるWild-1京都宝ヶ池店。私のアドバイス通り、先にストッキングフットウェイダーを選ばれました。

計画では一緒にお店を訪問して私がその場でアドバイスする予定でしたが、居眠りしていた私は「これからWild-1に行きます」と書かれたメッセージの着信に気付くのが遅れました。目覚めた私はすぐに返信して電話でアドバイスをさせていただく旨を伝えました。

以前からウェイダーはPatagoniaかmont•bellかな?と言われてました。Wild-1ではmont•bell製品の取り扱いはないので、お店の在庫の中から選ぶとすればPatagoniaかSIMMS、Anglers-Design、Little Presents、Rivalley(双進)等のウェイダーになります。歴史があり、世界的な定評があるPatagoniaかSIMMSを私は推しました。

「買うたらあかんやつは何でしたか?」と尋ねる電話があったので、「プロッXXですが、Wild-1では取り扱っていないので間違って買ってしまう心配はないです」と応えておきました。アフターサービスがないに等しいプロッXXのウェイダー はどちらかといえば、エサ釣りやルアーフィッシング用なので、フライフィッシングには適していません。店員さんは「リトルなんちゃら」を勧めたそうですが、それもやめておいた方が良いだろうと助言しました。選択肢が絞られた結果、当初から希望されていた、Patagonia Rio Azul Wadersに落ち着きました。

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ウェイディングブーツはCaravan渓流シリーズのKR 3F WIDE。消耗品のフェルトソールが交換しやすく、幅広タイプなので、長さで調整する必要はないのでお勧めしました。CaravanはRiver GuideにOEM供給していた登山靴のメーカーなので、品質に間違いはないはずです。

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Repairing GORE-TEX Waders — Part 2

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フェルトソールを交換したRiver Guideのウェイディングブーツは実地試験で問題なく接着していることがわかりました。しかしながら、車に戻ってブーツとウェイダーを脱ぐと、靴下とジーンズの裾の辺りがびっしょりと濡れていました。ブーツと同様に20年近く愛用しているMT4のGORE-TEXウェイダーのソックス部分から浸水しているようです。

SIMMS® Rock Creek Wading Boots

ウェイダーのソックス部分はネオプレン製になっており、所々でトリコット生地が劣化して穴が空いていました。Wild-1京都宝ヶ池店の店員さんと相談すると、ネオプレンの生地自体が経年劣化している可能性があり、修復困難かもしれないとのことでした。ソックス部分よりも上のGORE-TEXの部分は、先日、縫い目にシームテープを貼ったこともあり、防水機能が補強されて浸水はありません。ネオプレン用のパッチをソックス部分の生地が劣化したところに当てれば修復できるかもしれませんが、製品寿命を超えていることは確かなので、この際、ストッキングフットウェイダーを新調することにしました。

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River Guide Wading Boots — Part 5

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フェルトソールを張り替えたRiver Guideウェイディングブーツを実際に着用し、接着強度に問題がないか、実地で試験しました。濡れた大きな岩がゴロゴロしている源流部に近いところを2時間ほどかけて遡行しましたが、フェルトが剥がれそうになることはなく、接着強度に問題がないことがわかりました。ソール交換前と比べて、苔が生えた岩場でのグリップ力が大幅に改善されました。

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この日は張り替えたフェルトソールの実地試験が主な目的なので、釣果は二の次ではありましたが、先行者がおられてコカゲロウの季節が終わっていることもあり、カゲロウを模した毛鉤は見向きもされない状況でした。残念ながら今年のベストシーズンはすでに終わっていると考えた方が良さそうです。

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Boot Shelf

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保管場所に困ったウェイディングブーツを飾りながら収納する棚を木製カーポート西側の壁面に取り付けました。木製カーポートと小屋、ガレージに同じような棚をいくつも製作しているので、今回も図面なし、現物合わせで、比較的短時間に製作しました。

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斜めに切断した角材の角度はすべて45º。棚板には無償でいただいた耳付きの厚みのある無垢材(多分、松)を使用しました。

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ブーツは3足分、棚上に置くことが可能。

ブーツ用棚製作作業の難易度:5段階で2

River Guide Wading Boots — Part 4

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大きめに切り抜いたフェルトの余分を替刃式カッターとドイツ製の裁断用鋏で切断し、踵の部分も同様の工程を経て貼り合わせました。

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KONISHI G17は耐水性にも優れているということなので、水中を歩くウェイディングブーツ補修用の接着剤としても機能するはずですが、実地で使用してみない限り、接着強度とその耐久性については不明です。

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右足用フェルトソールは剥がすのに一苦労しました。SIMMS®にフェルトソールの交換を依頼すれば、ソール代金込みで¥7,000要します。自分でやれば材料費2千円ほどで交換できますが、労力と手間を考えると、¥7,000は高くはないのかもしれません。

フェルトソール交換作業の難易度:5段階で3

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River Guide Wading Boots — Part 3

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Wild-1京都宝ヶ池店で入手した双進の角切りフェルト(300 x 480mm)を用いて、River Guideウェイディングブーツのフェルトソールを交換します。

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左のフェルトソールは接着剤が経年劣化していたので、容易に剥がすことができました。剥がしたフェルトソールを角切りフェルトの上に載せて黄色のマーカーで印をしようとしたら、フェルトがインクを吸い込むので、マークできない。マーカーは諦めて、細切りした粘着テープで少し大きめに切断線を縁取りしました。替刃式のカッターでフェルトを切り抜きました。26cmの幅広ブーツの場合、2足分(4枚)は取れますが、踵の重ねる部分は1足分(2枚)になります。

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少し大きめにカッターで切り抜いた左足用のフェルト。

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左ブーツのフェルトソールは自然と容易に剥がれたので、比較的綺麗にミッドソールが残っています。右側は接着剤が劣化しておらず、プライヤーとカッターを用いて力づくで剥がしたら、ミッドソールの一部が破損しました。

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昔ながらのKONISHIのボンド、G17を貼り合わせる面(フェルトとブーツ底両方)に塗布しました。ボンドが半乾きの状態になるまで、15分ほど放置し、その後、二度目の塗布を行い、さらに15分ほど放置して半乾きの状態にしました。フェルトはボンドを大量に吸い込むので、塗りすぎに注意。両足分の踵の部分まで接着させると、箱入りの170MLでは不足したので、20MLのG17を買い足す必要がありました。

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プラスチックハンマーで叩いた後、ブーツを実際に履いて全体重をかけて圧着。その後、ガムテープを巻いて、剥がれやすい爪先部分をクランプで圧力をかけ、一晩、放置しました。

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River Guide Wading Boots — Part 2

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京都大丸に行ったついでに閉店間際のWild-1京都宝ヶ池店へ。

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目的はウェイディングブーツのソールを補修するための角切りフェルトを入手すること。大きさ300 x 480mmの双進ブランドの日本製フェルトが税込¥1,749で販売されていました。厚みは15mmほどでしょうか。フェルトなら何でも良いわけではなく、これだけの厚みがあり、硬くてしっかりとしたものはホームセンターでは入手困難。入手は釣具店か通販になります。

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この前は気付かなかったCaravan KR 3F WIDEの紹介文。「WILD-1スタッフの意見をもとに作られた幅広タイプのシューズ!」私が長年愛用したRiver Guideのウェイディングブーツは、Caravanとの技術提携により製作されたそうですが、全体的なデザインが似ています。「屈折性に優れたモデル」とも書いてあるので、River Guideのブーツに代わるものかもしれません。山岳渓流では屈折性が重要です。

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SIMMS® Rock Creek Wading Boots — Part 2

SIMMS® Rock Creek Wading Boots

実地での使用を前にSIMMS® Rock Creekウェイディングブーツの主な特徴をまとめておきます。Rock Creek – Felt SolesはSIMMS®ブランドで販売されている現行ウェイディングブーツの中で最廉価モデルであり、米国のSIMMS®公式サイトでは$99.95で販売されています。(Wild-1京都宝ヶ池店での購入価格は税込¥15,120)最も高価なG3 Guideウェイディングブーツは$229.95なので、半値以下となりますが、品質や性能、耐久性も半分以下か?というとそんなことはないだろうと私は考えました。同じ価格帯の製品であれば、廉価ブランドの上位モデルよりも信頼できる高級ブランドの廉価モデルを私は選ぶようにしています。

SIMMS® Rock Creek Wading Boots

ウェイディングブーツで最も重要なパーツはアウトソールだと私は考えています。大きな岩がゴロゴロしている山岳渓流での使用が主目的であれば、滑らないことが最も肝要。フェルトソールが土踏まずの部分に沿うようにして湾曲していますが、このデザインは最高級モデルであるG3 Guideも同じ。凹んでいる部分の接着強度が少し気になります。消耗品であるフェルトソールを交換する時も、ちょっとした工夫が必要になりそうです。

SIMMS® Rock Creek Wading Boots

最近ではイタリアのVibram社が開発したVibram®ラバーソールをアウトソールに採用したモデルも多くあります。フライフィッシングの聖地、ニュージーランドでは外来種の拡散を防ぐためにフェルトソールを内水面で使用することをほぼ全面的に禁止しているようです。フェルトソールはラバーソールと比べて微生物が付着しやすいことが理由だと思われます。Vibram®ラバーソールのグリップ力が優れているので、ラバーソールを採用するウェイディングブーツが増えているわけではないようです。濡れた岩の上を移動する際にしっかりとしたグリップ力を発揮するのはやはり、フェルトソールではないかと私は思います。

SIMMS® Rock Creek Wading Boots

ワイヤーではなく、昔ながらの靴紐の方が安心感が得られます。切れたり、解れたりしても、靴紐であれば容易に修理や交換ができます。ステッチの部分も品質面で問題はなさそうです。

SIMMS® Rock Creek Wading Boots

合成皮革や樹脂製パーツもしっかりと接着してあるように見えます。日本では株式会社マーヴェリックがSIMMS®製品の正規輸入代理店となっており、国内で購入した製品に関しては、購入日から一年以内に製作過程上の不具合や材質不良により、不都合が生じた場合は無償で修理、あるいは交換してくれるようです。修理を依頼する際は保証書とレシートが必要になるので、大事に保管しておこう。

SIMMS® Rock Creek Wading Boots

長年、愛用したRiver Guideのウェイディングブーツと比べると、アウトソールの柔軟性に劣ります。この辺りがグリップ力や履き心地、移動時の快適性にどのように影響するかなどに関しては実地での使用後にまとめる予定です。

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SIMMS® Rock Creek Wading Boots — Part 1

Korkersのウェイディングブーツが上州屋栗東店で展示品を安売りしているとの情報を得て、滅多に訪れないお店を久しぶりに訪問しました。滋賀県内では栗東店のみがフライフィッシング用品を取り扱うとのことですが、迷路のような店内の最も奥の方にウェイディングブーツが陳列してありました。海釣り、餌釣り、鮎釣り、ルアーフィッシング用品に周囲を囲まれた状況で、フライフィッシング用品が少しだけ置いてあります。

定価を大幅に下回る価格で販売されていたKorkersのブーツを手に取る前に、最新テクノロジーを満載したこのデザインはどうも私好みではないという結論に達しました。靴紐ではなく、ワイヤーで締め付けるBOA®M2システムは耐久性に疑問が残ります。細かな砂の粒子が混入した際にワイヤーを切断して取り除かなければならないという恐ろしい話を聞いたという人が動画にコメントしています。さらに、フェルトソールとラバーソールは用途に応じて容易に交換できるようですが、擦り減った場合は、高価な専用ソールと交換しなければならないという制限もあります。

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確かにBOA®M2システムはブーツの脱ぎ履きが素早くできて便利そうではあります。しかし、そもそもフライフィッシングは我先にと急ぐ釣りではありません。ウェイディングブーツを履くという行為も時間をかけて楽しむべき過程の一つです。後からやって来て先行者を追い越すことは、紳士淑女が従うべきマナーを欠いていると言わざるを得ません。

SIMMS® Rock Creek Wading Boots

展示品を試着するまでもなく、早々と店を出ました。大津と京都を結ぶ山中越を経由して、次に向かったのはWild-1京都宝ヶ池店。アウトドア用品を幅広く取り扱うこのお店は1階のフロア全体が釣り道具売り場になっており、今尚、フライフィッシング用品も充実しています。ウェイダーやウェイディングブーツといえば、定評あるSIMMS®だろうと思った私は真っ先にフェルトソールのSIMMS® Rock Creekを手に取り、品定めしました。侵入生物種の拡散から河川を保護することを意図した設計思想、CleanStream™を採用した当製品のフェルトソールには次のように書いてあります。

ATTENTION: TO HELP PREVENT SPREAD OF AQUATIC INVASIVE SPECIES, PLEASE INSPECT, CLEAN AND DRY YOUR BOOTS AFTER FISHING.(釣行後は水生侵入生物種の拡散を防ぐために、ブーツを点検、洗浄し、乾燥させてください。)

SIMMS® Rock Creek Wading Boots

ウェイディングブーツを選ぶ際に最も重要なことは試着してサイズを確認することです。お店にも試着用のウェイダーが置いてあることは知っていましたが、試着用のストッキングフットウェイダー自体のサイズが合っていないと、ブーツを試着しても正しいサイズがわかりません。私は愛用するMT4のウェイダーと分厚い靴下をお店に持参して、試着させていただきました。これからフライフィッシングを始めようという人は、ブーツよりも先にウェイダーを選ぶべきです。先に選んだウェイダーを着用した状態でブーツを試着すれば、正しいサイズがわかります。

私が選んだSIMMS® Rock Creekは幅広サイズのEEEなので、USサイズで8(26cm)がちょうどでした。普段着用する靴のサイズはUS 7.5(25cm)です。

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Wild-1京都宝ヶ池店のすぐ近くにある乗馬クラブ併設のHonky Tonkに立ち寄りました。

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創業1970年のこの老舗ライブハウスを訪れたのは実に30年ぶり?店内の様子は当時と何も変わっていないように見えました。この木製テーブルとチェアも50年近くの時を経てアンティークになっている。

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ステージではブルースバンドがリハーサル中でした。私が頻繁に通っていた1980年代はカントリーミュージック全盛期でした。

SIMMS® Rock Creek Wading Boots — Part 2へと続く。