Miki City Hardware Exhibition

金物の町、三木市では主要メーカーが集う大規模な展示販売会が年に二回あるそうです。春に行った「鍛冶でっせ!」が開かれた「道の駅みき」の駐車場に車を停めて、無料巡回バスに乗り、「三木金物まつり」の会場へと向かいました。

屋外で展示販売されていたのは多分、金物の卸売業者による出展。「鍛冶でっせ!」と比べると屋外出展者がずっと多く、規模が大きいのがわかります。来場者は一般客が大多数。

どういうものが売られているのか、見て行きます。興味がある店のみ写真撮影しました。

最近、特に興味がある椿油は複数の店で販売されていました。自分で油を抽出しようと、椿の実を集めていますが、この量(240㎖)で700円は格安なのだと思います。これだけの量を抽出しようとしたら、恐らく1キロ以上の実が必要になるだろう。

鉋や鑿はほぼすべてが職人用なので、それなりの値がします。

天然砥石合砥は1万円以上のものが多い。

中国産の天然砥石を販売する人がおられました。メルカリに出品している人かもしれません。日本産の合砥と比べて価格が安く、実物が見たいと思っていました。

#10,000相当だとされる砥石に触れてみましたが、私には細かくても#5,000ぐらいにしか思えなかった。

赤樫でできた玄能の柄。白樫よりも高価。

高級な柄は自作するとして、100円で販売されていたこの柄をお手本にします。

本革製の布袋。

上下逆になった切り株に3本の脚が取り付けられた作業台、これも参考にできそう。この台はナイフの試し切りをするためのもので非売品。

ランチは三木市に本店がある珈集のカレーライス。トッピングなしでいただきました。程よいスパイシーなカレーでした。見た目よりもずっと美味しい。

午後は建物内に入りました。中と小の楔が110円。

親しくなった職人さんの会社、ヒシカ工業のブースへ。別所二郎作の210ミリ硬木用片刃鋸を使って、高級な硬木、黒檀を試し切り。片刃ではありますが、硬木の場合は縦挽きにも使えるとのことでした。用途は黒檀・紫檀・樫・広葉樹などの硬木。製品ページには特徴としてこんな風に記載されています。「木目の詰まった硬木に負けないような目立て加工をしており、難なくご使用になれます。竹細工にもご使用いただけます。」

春の「鍛冶でっせ!」で入手した同じ別所二郎作の210ミリ両刃鋸と同様、感動的とも言える、切れ味でした。両刃鋸の用途は杉や桧などの針葉樹、一般木材ですが、同様の切れ味で硬木にも使えるというのがこの硬木用片刃鋸。いずれも本職用なので、慣れていない人が必要以上に力を入れて切削作業をすると、刃が折れる可能性があります。

October 2024

Rakuten Mobile Data Usage

2024年10月は大津祭と彗星C/2023 A3 (Tuchinshan-ATLAS) 撮影三昧の忙しい一ヶ月でした。伊吹山から淡路島まで遠征もしたので、今月の楽天モバイルデータ消費量は1.91GBと多め。久しぶりに二台のデジタルカメラ(Nikon D7000とOlympus PEN E-P5)が活躍しました。怒涛の一ヶ月を下にまとめておきます。

October 1
彗星撮影の前半戦は日の出前の東の空が低い位置から見渡せる琵琶湖畔へ。日の出前なので早朝4時頃に起床。1日は低空の雲が邪魔になって彗星の姿は見えず。

OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, ISO 500, 120mm, f2.8, 15.0s. Shot at 04:59:25 on Oct. 2, 2024.

October 2
天候条件が悪くはなかったので、二日連続で同じ琵琶湖畔へ出撃。換算120ミリの望遠レンズで初めてこの彗星を捉えることに成功しました。

October 6
大津祭山建ての日。この日も早朝6時過ぎから旧玉屋町自治会館前で湯立山が建てられる様子をインターバル撮影。硬い赤樫で造られた玉3輪から組み立てられる様子を見たのは初めて。午後に行われた曳初めにも参加。

October 11
天狗杉と呼ばれる大きな杉がある所で彗星撮影の後半戦を開始。山の稜線が思っていたよりも高くて日没後に見えるはずの彗星は見えず。撮影場所の選択に失敗しました。

October 12
標高1260m地点にある伊吹山ドライブウェイ山頂駐車場で彗星観察の特別イベントが12日〜14日までの3日間、開催されるという情報を得て、その初日である12日に大津祭宵宮をお休みして滋賀県最高峰の伊吹山に登りました。山登りに興味がない私は滅多にこんなに標高が高いところに来ることはありません。山頂付近から見る景色に圧倒される。近くの山よりも飛び抜けて標高が高いと、地平線高度がマイナスの位置にある星が見える。

Nikon D7000 AF Nikkor 50mm ƒ1.8D, ISO 125, 75mm, f2.2, 2.5s shot at 18:21:46 on Oct. 12, 2024

彗星撮影を念頭に置いて入手した明るい50ミリ単焦点レンズを装着したNikon D7000は、ISOの設定ミスで露出不足となり、RAWで撮影したにも関わらず、残念なことにこれ以上の補正ができなくなりました。

OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, ISO 800, 120mm, f2.8, 4.0s. Shot at 18:24:04 on Oct. 12, 2024.

60ミリマクロレンズを装着したOlympus PEN E-P5は適正な露出設定ですが、薄雲がちょっと邪魔。彗星の地平線高度がマイナス高度であっても雲がなければまだ写ったはずですが、翌日の大津祭本祭に備えて、早めに撤収しました。

October 13
大津祭本祭も早朝6時頃から、湯立山でからくり人形を曳山に載せるシーンを撮影。

Nikon D7000 AF Nikkor 50mm ƒ1.8D, ISO 560, 75mm, f2, 1/10s shot at 17:55:55 on Oct. 13, 2024

大津祭本祭の撮影は午前中に済ませて、早めに帰宅して夕方に近所の大きな杉の木の下へ。ここは後半戦初日に撮影を試みた場所。二日が経ち、彗星は地球に最も接近する近地点にあるはず。天候条件も悪くはなかったので、彗星は写るだろうと高を括っていましたが、見えない。上の画像を撮影したのは17:56頃。彗星の高度はこの時、+11ºぐらいなのでやはり、山の稜線が高過ぎて彗星はすでに稜線の下だったのでしょう。翌日14日は淡路島に遠出する計画を立てていたので、前日の13日はお手軽撮影に済ませようとしたことがそもそもの誤りでした。

October 14
西の空が見渡せる最適な撮影地を求めて淡路島に一泊旅行。地元の人に聞いてやって来たのが五色夕日が丘公園。輝度86%の月が邪魔になることを除けば、撮影条件は概ね良好。

Apple iPhone 12 mini, ISO 800, 26mm, f1.6, 3.2s shot at 18:13:12 on Oct. 14

彗星の頭が雲の中ですが、iPhone 12 miniでも長い尻尾が写りました。ISOが低めの800なので、高感度ノイズがそれほど目立たない。後日、入手した星空撮影に特化したiOS用App、AstroShaderがあればマニュアル設定での撮影が可能なので、もっと綺麗な写真が撮れたかもしれません。

OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, ISO 640, 120mm, f2.8, 6.0s. Shot at 18:47:17 on Oct. 14, 2024.

この日も周囲にいた若いお兄さんがいち早く彗星を捉えました。雲と雲の間に彗星が頭を出した。

OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, ISO 640, 120mm, f2.8, 6.0s. Shot at 19:02:34 on Oct. 14, 2024.

また別の雲に沈みそうな彗星。尻尾が長くて換算120ミリの望遠レンズには収まらないほど。この頃には北極星が見えていて、赤道儀の極軸を合わせているので、露出をもっと長くすれば良かった。

October 17
淡路島から帰って次の日は琵琶湖対岸の湖岸緑地公園に行き、機材は準備万端でしたが突然現れた雲が空全体を覆い、月すら見えない悪条件となりました。撮れた彗星の写真は一枚だけ。


October 20
17日に行った湖岸緑地公園から少し南下した別の緑地公園で撮影に挑みましたが、この日も日没後に突然、空全体が厚い雲に覆われて撮影できず。

OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, ISO 1250, 120mm, f2.8, 8.0s. Shot at 18:29:40 on Oct. 21, 2024.

October 21
伊吹山と淡路島で撮影してから1週間以上が経ち、彗星は急激に減光していたはずですが、21日に近くの山の中腹で彗星の全体像を初めて捉えることができました。恐らくこういうことだと思います。上の画像を撮影したのは18時30分頃で彗星の高度は27ºでした。撮影地から見える山の稜線はおよそ高度20º。日没後、1時間以上が経過して月明かりの影響もなく、十分に空が暗かったので、4等星ぐらいまで暗くなっていた彗星が目視でも確認できるほど、明るく見えた。前方散乱のおかげで長い尻尾も写ったということでしょう。

Nikon D7000, Tokina AT-X 116 PRO DX, ISO 1250, 24mm, f2.8, 8.0s shot at 18:33:36 on Oct. 21, 2024

周囲が十分に暗い環境だと、ISOを高くして長めの露出に設定できます。画質はRAWに設定しているので、もっと大幅な補正が可能ですが、派手な写真は私の好みではないので補正は控えめに。

OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, ISO 1250, 120mm, f2.8, 8.0s. Shot at 18:54:13 on Oct. 21, 2024.

地上の景色が少しでも視野に入ると、星景写真って感じになります。

October 25
25日もBBさんをお誘いして山の中腹で撮影を試みましたが、生憎の天候となりました。結局、10月21日の撮影が最後となったようです。

Otsu Matsuri 2024 — Procession (曳山巡行)

また朝5時前に起床し、湯立山所有の旧玉屋町に到着したのが午前6時頃。こんなに朝早くからすでに笛を除く、囃子方が曳山に乗って宵山囃子をドン、ドン、チキチン。昨夜の宵宮から夜通し鳴らしていたのか?と思うほどの早朝から。どうやら湯立山だけが朝6時頃からやるのが慣わしになっているとか。

今朝は大津祭に特徴的なからくり人形を曳山に載せるところから撮影したいと申し出ていたので、早朝から撮影することになりました。湯立山専属のカメラマンになった気分です。

曳山の下の方に設置した木製梯子からちまきや手拭いを入れた紙袋を持って、囃子方が順に山に乗るシーンを撮影していて、半世紀前の自分の記憶がまざまざと蘇りました。当時はちまき一本が100円ぐらいでしたが、今は300円以上もするそうです。曳山巡行中のいつでも好きな時に投げれたので、一人、100本ぐらいは持っていたように記憶しています。

巡航中の上の動画では、私の母校である中央小学校敷地内から撮影したクリップが含まれます。同行者が言っていたように、ゆったりとした囃子で背景に町屋が映っているので、祇園祭のようです。

昼過ぎに大津祭の撮影を切り上げて、夕方にC/2023 A3 (Tuchinshan-ATLAS)の撮影に出かけるために早めに自宅に戻りました。

Building Otsu Matsuri Yutate-Yama — Part 2

大津祭湯立山の山建ての様子はNikon D7000三脚固定によるインターバル撮影の他にiPhone 12 miniでも同行者が静止画及び4K動画を撮影していました。その静止画と動画をPhotosとiMovieで編集したものが上の長編動画。4KからHDに画質を落としてYouTubeにアップロードしました。

私にとって、この大作とも言える長編動画は合計で50分34秒、容量が5.74GB。(上の動画はどちらかといえば、大津祭の関係者やコアなファン、あるいは軸組工法に興味がある人を対象としています。それ以外の人にとっては退屈なだけかもしれません。)

金属製の釘やビスなどの金物を基本的に使わず、金物の代わりに木製のダボや込み栓、枘、縄を使った軸組工法で建てる大津祭の曳山。400年近くに渡る日本の伝統技術を後世に伝承するための資料映像の一部となれば良いと思っています。車輪が三つの三輪車である大津祭の曳山は現在、13基ありますが、その建て方は大体同じ。

画質を4Kに設定した動画撮影時に同行者のiPhoneが容量不足となり、急遽、私のiPhoneで続きを撮影する事態に陥りました。大きな動画ファイルをMacに取り込んでiMovieで編集していると、今度はMac miniの容量が不足しているという警告が現れて先に進むことができずに困りました。iMovie Libraryの容量を確認すると、いつの間にか容量が140GBとかになっている。

iMovie Settings > Render Files

調べた結果、Mac miniの容量を必要以上に食っているのはiMovieの編集時に使われるRender Files(レンダーファイル)でした。このファイルをSettingsで削除(Delete)することにより、容量を解放することができました。編集にレンダーファイルが必要になれば、また自動的に読み込まれるので、大事な動画ファイルが消失するわけではない。

上のiMovie Settingsで”Photo Placement”が”Crop to Fill”になっていますが、これはタイムラプス(微速度撮影)用の設定。

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Otsu Matsuri Yutate-Yama Trial Run

山建て後の安全確認と練習を兼ねて行われる、湯立山の曳き初めに参加しました。大津祭で曳山の綱を引くのは半世紀ぶりぐらいでしょうか。朝早くから山建ての撮影、そして曳き初めに参加したことにより、旧玉屋町で診療所を営む開業医の同級生とも半世紀ぶりに再会しました。

町内だけではなく中町通を北に進んで中央大通りを琵琶湖方面へ。浜通りを南に進み、私の母校である中央小学校の前を通って、県庁前から天孫神社前まで行ったところで休憩。その後、また中央大通りを経由して中町通を後退しながら地元に戻るというまあまあ長い行程でした。前輪を持ち上げて浮かすことにより、容易に辻回し(交差点での方向転換)ができる三輪車特有の利点を生かす大津祭の曳山はスピード感があって面白い。

Building Otsu Matsuri Yutate-Yama — Part 1

大津祭本祭のちょうど1週間前の10月6日は山建ての日。湯立山の山建ての様子をタイムラプス(微速度撮影)で記録したいと思い、湯立山を所有する旧玉屋町に実家がある囃子方のK氏(同居人の元同僚)に相談しました。山建てが始まる朝の6時に来てくださいとのことで、K氏実家宅に6時頃に到着しました。

私が三脚固定のNikon D7000によるインターバル撮影を担当し、同行者がiPhone 12 miniによる静止画と動画を手持ち撮影することになりました。最初はちょっと遠慮して少し離れた場所にカメラを設置しました。ピントがオートフォーカスではなく、マニュアルになっていたことに気づかずに1分間隔で数十枚も撮影しました。

結果、玉(車輪)を蔵から出して車台の部分を組み立てる段階の画像はすべてiPhone 12 miniで撮影したことになります。

私は幼い頃からずっと大津祭に携わっていますが、大津祭に特徴的な三つの車輪を組み立てる過程を見るのも撮影するのも初めてです。

こういう画像を見るのも初めて。嘗て玉屋町の責任者を務めていたK氏お父さんによると、車輪とシャシー(車台)に使われている材は赤樫だそうです。曳山を所有する各町内で、彦根の某所に植っている、将来交換時に伐採するであろう赤樫の木に札を付けて予約しているとのこと。木材博物館によると、アカガシは気乾比重が0.87の「非常に硬い」木。中には気乾比重が1.0を超えるものもあるそうで、伐採予約している彦根の赤樫もそうした非常に硬い木かもしれません。

黒地に白の「湯」を着用した人は町内の関係者。白地に黒の「湯」を着用した人は山方と呼ばれる大工さん。

一階フレーム部分の材は桧。

桧のフレームは釘やビスを使わない軸組による在来工法で組み立てられます。

それぞれの部材を組み立てる際に重要なのが部材の向き。湯立山は東が曳山の後方、西が前方になるようにして組み立てられます。南北に関しては北が「琵琶湖側」、南が「山側」という表現が使われます。どっちの方向に琵琶湖があるのか、地元の人なら絶えず意識しているということです。

四隅の柱4本は通し柱。

縄が使われる部位は意外と少ない。車台の上に載せた4本の通し柱をフレームに固定するために縄で縛ってある。

屋根に登って作業するのは工務店の若い棟梁。

一気に大屋根の組み立てまで進みました。

湯立山に特徴的な小屋根が取り付けられます。この「小屋根」と呼ばれる部位は天孫神社(四宮神社)の回廊を模したものだそうです。

車台の上に載せる柵状のこの部材、物凄く重そうでした。樹種は何だろう?

黒檀や紫檀のようにも見えます。

昼前に山建てがほぼ完成しました。

5時間以上の間にインターバル撮影した300枚以上の静止画をタイムラプス動画に加工する際にiMovieを使いました。以前はちょっと複雑な設定が必要でしたが、現在の最新バージョンであるiMovie 10.4.2では最も簡単に動画に加工することができます。Photosから読み込んだ静止画像のクリップをタイムラインにドラッグして、それぞれのクリップの長さを0.1秒とか0.5秒とかの好みの長さに指定するだけでタイムラプス動画が完成します。

Building Otsu Matsuri Yutate-Yama — Part 2へと続く。

Otsu Matsuri 2024 — Part 1

今年の大津祭日程を記しておきます。山建:10月6日(日)、宵宮:10月12日(土)、本祭:10月13日(日)。C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) の近地点が10月12日なのでちょうど、大津祭の時期と重なります。

Shot on Oct. 13, 2019

今年の特記事項はもう一つあります。11月にロンドンにあるJapan Houseで大津祭が展示披露されるそうです。

Otsu Matsuri 2024 — Part 2へと続く。

Biwako Great Fireworks 2024 — Part 4

三脚固定のiPhone 12 miniで撮影し、iMovieで編集した動画(1分26秒)をYouTubeにアップロードしました。iMovieでクロップして拡大しようとしたら、反応しなくなる不具合があり、クロップを諦めてそのままアップしてあります。

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Biwako Great Fireworks 2024 — Part 3

202 mm, f9, 5.0s

びわ湖大花火大会で撮影したNikon Rawの画像ファイルをMac miniに取り込むのに苦労しました。180枚ぐらいの画像ファイルを収めたSDカードが読めないので初期化するか?とかおかしな警告が表示されました。Mac miniに直接、読み込むのは無理そうだったので、先にiPhone 12 miniに画像ファイルを読み込ませてから、Air DropでMac miniにファイルを転送し、Photosで読み込むようにしました。

Mac miniに直接、画像ファイルを読み込めなかったのは、MacOS 15 Sequoia Public Betaに原因があると思われます。

142 mm, f9, 5.0s

持参した二本のレンズのうち、最初は長い方の望遠ズームレンズ(AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm ƒ4.5-5.6G)を装着したので、二カ所から打ち上げられる花火の全体像を捉えることができません。5年前の教訓、「二兎を追う者は一兎をも得ず」を思い出し、右側(北側)の打ち上げ地点が中心になるようにレンズの向きを設定しました。

60 mm, f9, 5.0s

右側にレンズを向けた理由は、右側から打ち上げられる花火全体が湖面に反射するからです。5年前は湖面に反射する様子が一枚も撮れなかったのは、撮影場所が少し違ったからでしょう。上の画像からレンズをAF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-105mm ƒ3.5-5.に変更。ISOはすべて200に固定。

72 mm, f9, 5.0s

これまでの撮影でこんな横並びの花火は撮影した記憶がない。

72 mm, f9, 5.0s

静止画像はすべてアスペクト比を16:9に変更し、クロップしてあります。実際には肉眼でこんなに大きくは見えません。

72 mm, f9, 5.0s

右下の方に湖面から突き出る杭のようなものが写っています。ここに水鳥がずっと休んでいました。多分、ここがねぐらなのでしょう。

72 mm, f9, 5.0s

見える花火の大きさもそうですが、音も少し遅れて届き、かなり小さいです。背後に陣取っているタープの家族は複数の犬を連れておられました。花火の音に怯えるほど大きくはないということです。

72 mm, f9, 5.0s

今回はリモートコード持参なので、チェアに座ったまま、シャッターを切っています。

72 mm, f9, 5.0s

右も左の花火も湖面に反射して良い感じ。

72 mm, f9, 5.0s

ぼちぼち、カメラの設定値を変えてフィナーレの準備をする必要があります。しかし、なんで花火は最後の部分をフィナーレというのでしょう?

72 mm, f9, 5.0s

カメラの設定値、まとめておきます。三脚固定撮影なので、レンズのVRはオフでマニュアル撮影。オートフォーカスせずに明るいうちに対岸の被写体で焦点を合わせておきます。絞り値はf9ぐらい、シャッタースピードは5.0s.

72 mm, f9, 5.0s
72 mm, f9, 5.0s

最後は設定を変更しなかったので、やはり白飛びになっている。

iPhone 12 miniで同行者が撮影した動画は後日、編集後にアップする予定です。

Biwako Great Fireworks 2024 — Part 4へと続く。
Biwako Great Fireworks 2024 — Part 2に戻る。

Biwako Great Fireworks 2024 — Part 2

びわ湖大花火大会開催前日のJR大津駅前は例年通り、準備万端のようです。去年よりも14,000人分増えた有料観覧席(合計62,000人分)はただ見防止フェンスですでに囲まれている模様。

花火撮影候補地の駐車場が閉鎖される、若しくは入れない場合を考慮して、徒歩数分で撮影候補地まで移動できる駐車場を当日の12時半頃に下見しました。ここは湖岸まで徒歩数分の内湖で普段は釣り人がいるはずですが、この時間帯は暑くて誰もいない。予想した通り、駐車場には休憩中の大型トラック一台のみ。

この後、同行者を迎えに大津市中心部へ。予想に反して湖岸緑地公園駐車場は琵琶湖大橋寄りの北の方は規制しないようです。近江大橋に近い南の方はすでに警備員が配置済みで駐車できない模様。

同行者をピックアップしてから長次郎で遅めのランチ。時刻は午後2時頃。ちょっとゆとりをかまし過ぎ?

湖周道路を北に向かう途中、矢橋帰帆南橋を通過。ここはただ見するにはうってつけの場所なんですね。嫌がらせの幕で覆われている。

下見した駐車場が直射日光を遮るものがなくて、あまりにも暑いので、街路樹の植栽が豊富な湖岸緑地公園駐車場に車を移動させました。ここは花火当日の規制がない最も北寄りの駐車場。

5年前、持ってくれば良かったと思った、snow peakの折りたたみ式のチェアを今年は持参しました。

時刻は午後3時過ぎ。ここで3時間近く、待機することにしました。エアコンを効かせた車内で待機するより木陰の方が涼しくて気持ち良い。

午後6時半頃には駐車場入り口がこんなことになっている。下見した内湖の駐車場も満車の様子。

規制中の南隣の駐車場入り口にはこんな立て看板がありますが、退場する人はほとんどいない。

snow peakのチェアとカメラ機材を持って、5年前とほぼ同じ撮影地点へと向かいます。

タープを張っている家族、去年もやって来て、その教訓を活かして今年はこの辺りに陣取るそうです。この辺りの撮影地点では恐らく最も適していると思います。

到着した3時過ぎごろに我々は三脚2台を設置しておきました。この前に人が来ることはない。

今年は二種類の望遠レンズ持参。

2カ所の花火打ち上げ地点の中央が上の画像の中心部分になるはず。右上に右に倣えの滋賀県知事が写っている。

Biwako Great Fireworks 2024 — Part 3へと続く。
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Biwako Great Fireworks 2024 — Part 1

f/11, 4s, 220mm, ISO 200 Shot on August 8, 2019 at 湖岸緑地公園(志那-1駐車場)

びわ湖大花火大会で最後に花火を撮影したのは5年前の2019年8月8日。この時の撮影地は花火打上地点である浜大津の対岸となる湖岸緑地公園(志那-1駐車場)でした。今年も5年ぶりに撮影に出かけようと撮影候補地を探していますが、近くに駐車場があって撮影に適した所がなかなか見つからない。大津生まれ大津育ちの私でも苦労する。

5年前の撮影地(対岸の湖岸緑地公園)はどうかと調べると、今年は「湖岸緑地駐車場は8日午前9〜10時に順次閉鎖され、午後11時~9日午前0時に解除する」と読売新聞オンラインに記載されている。びわ湖大花火大会公式サイト交通規制(PDF)を見ると、南の近江大橋東詰辺りから北の琵琶湖大橋東詰辺りに至る湖周道路が全面的に駐車禁止、歩道上立ち見禁止。歩道からも立ち見禁止って、厳しすぎる。歩道に座って見るのは問題ないのか?

浜大津周辺の有料観覧エリアに接するところは去年に引き続き、今年もただ見防止用の高い壁が設置されているそうだし…

Biwako Great Fireworks 2017
Olympus E-P5 w/OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro
f/9, 60mm, 6s, ISO200 Shot on August 8, 2017 at 陸上自衛隊大津駐屯地

2017年の撮影地である陸上自衛隊大津駐屯地はどうかと思い、調べると今年は一般開放中止だとか。なぜ中止にしたのか、さらに調べると、「開放場所のヘリポート等老朽化により、皆様の安全確保が難しいと判断し、駐屯地一般開放は中止致します」とか言う、取って付けたような言い訳が掲載されている。安全確保上の問題と言えば、なんでも中止できる。

The Biwako Great Fireworks 2015
Shot on August 8, 2015 at 大津京駅前パチンコ店屋上

大津京駅前にあるパチンコ屋さんも屋上無料開放を何年も前にやめています。

比叡山ドライブウェイは花火開催日の特別料金が通行料に加えていつの間にか一台1万円に値上げされている。

総合的に考えると主催者である地方自治体は混雑を避けるという目的で、有料観覧席を設けると同時に無料で見れそうな公共施設へのアクセスを遮断しようとしているように見える。公的な民間施設(例えば打上会場に近いブランチ大津京など)でも当日の夕方から駐車料金を一律3,000円とか徴収するようです。混雑を避けることが目的というより、ただ見を防いで可能な限り、管理することが目的であるような気がする。

今年はどこで撮影しようか。前日の今日も撮影地未定ではありますが、やはり対岸辺りを探るしかないのか?湖岸緑地公園の駐車場は閉鎖されるので、なんとか近いところで駐車できる場所を探して、そこから徒歩で湖岸に向かうのが現実的のような気がします。

Biwako Great Fireworks 2024 — Part 2へと続く。

Otsu Matsuri Procession 2023

iPhone 12 miniで撮影した2023年度大津祭本祭午前の動画をiMovieで編集し、YouTubeにアップロードしました。第一部の動画では四宮神社前を北上し、京町通で東に向けて辻回しする様子を撮影しました。iPhoneのレンズは腰の高さ(子どもの目線)としました。釘を使わずに縄で締めた曳山は動くとミシミシと音がします。この音が何とも言えない心地よい快感をもたらします。

第二部は昼の休憩地点である駅前大通りに集まる13基の曳山を撮影しました。登り坂や宵山のお囃子に移行する曳山もあり、猩々山は停止させて粽を撒いています。

Otsu Matsuri 2023 — Part 1

今年の大津祭開催スケジュール:
10月1日(日)山建 9:00 ~ 15:00
10月7日(土)宵宮 17:00 ~ 21:00
10月8日(日)本祭 9:00 ~ 18:00

去年は郭巨山(釜掘山)が休山しましたが、今年は13基すべての曳山が参加するそうです。今年は4年ぶりに制限がない通常開催となると思っていましたが、滋賀県警大津署が「ちまき撒き」は道路交通法違反の可能性があるとして、道路使用許可を出す条件として、「ちまき撒き」の中止を要請したとの報道がありました。アホなことを言い出した大津署の要請は無視して、伝統行事を執り行うべきです。旧駅前通りを下りる戻り山の頃には囃子手も曳手も飲酒する人がいますが、軽車両を操る人の飲酒はどうなのってことにもなります。道路交通法を適用すること自体が矛盾の根源です。

Otsu Matsuri 2023 — Part 2へと続く。

Biwako Great Fireworks 2023

2019年8月8日、湖岸緑地駐車場から撮影(f/13, 8s, 165mm, ISO 200)

混雑を防いで雑踏事故の発生を避けるため、有料チケットを持たない我々は浜大津周辺の有料観覧席には一切、近づかないようにします。高さ4メートルのただ見防止用フェンスは目障り且つ不要ですので、どうぞ取り払うよう、お願い申し上げます。

県内外から自家用車等、公共交通機関以外の交通手段でお越しの方で、写真撮影を目的とされる場合は、琵琶湖対岸の湖周道路に面する湖岸緑地駐車場での望遠撮影をお勧めします。但し、草津市内の湖岸緑地駐車場は閉鎖されるので、湖岸下笠交差点よりも北にある無料駐車場をご利用ください。