C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 1

C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) は久しぶりに肉眼彗星になりそうです。彗星の尾は猫の尻尾と同様、気まぐれなので過度な期待は禁物ですが、撮影地ハンティングと機材の準備はしておいた方が良いだろう。

北半球では1997年のHale-Bopp以来の肉眼彗星となったC/2020 F3 (NEOWISE)は、梅雨の影響で一度も見れなかったので、人生最後の肉眼彗星になるかもしれない今回のC/2023 A3はできれば単焦点の明るい標準レンズで撮影したいと考えています。

C/2012 S1 (ISON) のように消滅しなければ良いのですが。

C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 2へと続く。

Perseids 2024 and C/2023 A3 — Part 2

山の稜線少し上で輝く半月でピント合わせをしたのが8月12日午後9時半頃。ペルセウス座流星群の放射点がまだ見えない頃に機材の準備が整いました。というのもウェザーニュースの天気予報で星が見える時間帯になると曇る予報が出ていたからです。実際は翌朝まで雲ひとつない快晴が続くまたとない絶好の天候条件でした。またウェザーニュースに騙された気がします。流星群などの一大イベントの時は過度な期待をさせないようにしているのでしょう。

もし、朝まで晴天が続く予報であれば、出陣するのは放射点が空高く昇る午前2時頃で夜明けまで撮影を続けてもっと多くの流星を捉えることができたはずです。

今夜は天狗杉と呼ばれる大きな杉の木の下に車を停めて、アスファルトで舗装された駐車場に機材一式を拡げました。この地点からは北極星が杉の背後になって見えないので赤道儀は持参せず。先日、製作した折畳式のローテーブルが役立ちました。虫除けの蚊取り線香に水筒やレンズキャップなどを置いておくのにちょうど良い。

三脚固定で22秒間隔のインターバル撮影を繰り返しました。シャッタースピードは20秒。カメラボディーはNikon D7000、レンズはTokina AT-X 116 PRO DX (AF 11-16mm ƒ2.8) のみ。肉眼でも微かに天の川が見えました。加齢とともに暗い場所で瞳孔が若い頃のようには開かなくなり、結果として私の目はどんどん暗いレンズになっていますが、それでも天の川がまだ目視で確認できるのはありがたい。

前半は焦点距離16mmで撮影しましたが、流星がなかなかフレーム内に入らないので、後半は焦点距離を12mmに変更。カメラを天頂付近に向けると、夜露でレンズが濡れて結露する可能性があるので、自作のレンズヒーターをフードに装着。

結局、3時間と少しの間に合計471枚の写真を撮影し、そのうちで流星を捉えたのは4枚ほど。明るいのは上の一枚のみ。「へっ、これのどこが明るいの?」と言われそうです。天体写真はこんなものというお話をします。上の画像はRAWで撮影し、未修正の撮って出し。この画像に大幅な手を加えると、際立たせたいものが際立つようになります。大事なのはRAWで撮影するということです。

この同じ画像は光害が比較的ひどい、南の空を撮影したものです。真夏の南の空は天の川が濃い部分ですが、光害の影響で適切に補正というか大胆に加工しない限り、天の川を際立たせるのは困難。以前はMac専用のApertureを使っていましたが、今はMacOSに標準で付いてくるPhotos Appで編集しています。どのあたりを触れば天の川が際立つのか。カメラの設定や光の加減で変わりますが、ADJUSTのCurvesとLevelsは特に重要。

Curvesは反転させたS字のように。撮影したそれぞれの画像でどのくらい触ると意図した画像に近づくかは実際にやってみないとわからない。

地上の景色は残しながらクロップして流星が目立つようにしました。CurvesとLevelsの他にLight、Color、White Balance、Noise Reductionなどほぼすべての項目を触っています。

地上の景色をカットして流星が中心になるようにクロップして拡大すると、途中で色が変わっている様子も確認できます。

流星が写ってない上の画像は天の川が際立つように加工したものです。PhotosにはImageプルダウン > Copy Editsの機能がいつの頃からか備わったようです。この機能を使って、別の画像にペーストした結果が下の画像。

Apertureには編集内容をコピーペーストする機能があり重宝していたのを覚えています。久しぶりにPhotosでこの機能を使ってみるとやはり便利。編集時間を大幅に短縮できます。

C/2023 A3の状況は変わらず、増光が鈍っているので、残念ながら核が崩壊したものと思われます。

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Perseids 2024 and C/2023 A3 — Part 1

Perseids 2013
Shot at 1:20 on August 13, 2013

ペルセウス座流星群、今年の極大はJST 8月12日23時頃と予測されています。12日から13日にかけての深夜の時間帯では月明かりの影響がなく、天候次第ではありますが、絶好の観察条件となります。(月の輝度は49.47%の半月ですが、22時半頃には沈んで視界から消えます。)眼視観測で数多くの流星が見れるのは、ペルセウス座にある放射点が空の高い位置に昇る13日夜明け前。天候条件にも恵まれれば、久しぶりに早起きして撮影に出かけようか検討中。

表題のもう一つ、北半球ではC/1995 O1 (Hale-Bopp) 以来の肉眼彗星になることが期待されていた、C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS) は2024年9月27日の近日点までにすでに分裂しているかもしれない兆しがあるとの論文が公開されましたがどうなんだろう。

吉田誠一氏は、5月以降は増光が鈍っているものの、2等まで明るくなると予測されています。日本では9月の近日点通過後に条件よく観測できるそうです。しかし、最近の光度グラフを見ると絶望的。2等どころか8等ぐらいでしょうか。

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Geminids 2023

今年は久しぶりに月明かりがなく、極大時刻が夜明け前という好条件に恵まれたふたご座流星群でした。タイニーハウス建築中のBig Billさん宅の敷地内で午後8時半頃からインターバル撮影しました。眼視では数個の流れ星を確認できましたが、残念ながら撮影した画像には一つも写っていません。撮影開始直後から東の空は薄い雲に覆われて、2時間ほど粘りましたが、雲の量は変わりなく多い。私が撮影を停止して撤収した直後に晴れてきたそうです。

極大時刻により近い14日の夜は天候条件が悪い予報なので、観察と撮影は諦めます。

C/2022 E3 (ZTF) — Part 3

Stellarium 1.2

天気予報によると、C/2022 E3 (ZTF)の近地点通過時は曇りか雪となっているので、当地で条件が良い今夜が撮影のラストチャンスかもしれないと思い、屋根裏部屋からのお手軽撮影に挑みました。前回撮影時の2日前から比べると、移動速度が速くて、午後10時過ぎで北極星よりも高い位置にあるのがわかります。前回と比べると月明かりの影響もより大きく、双眼鏡で辛うじて確認できる程度でした。

PEN E-P5, OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, f/2.8, 20.0s x 13 frames, ISO 1250
Tracked with iOptron SkyTracker, Stacked with StarStaX

輝度72%の月明かりの影響を考慮して、ISOを1600から1250に落としました。ISO以外の設定値は前回と同じ。合計で露出20秒 x 30コマを撮影しましたが、前半は薄い雲の影響を受けたので、その部分を除いて、StarStaXで比較明合成後、Photosで調整してあります。

屋根裏部屋からのお手軽撮影で注意すべきことが一点あります。前回撮影時に気付いたことですが、撮影中に室内をうろうろすると、床からカメラを固定した三脚へと振動が伝わり、高い精度で追尾していても星が点像にならずに二重星のように写ってしまうということです。

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C/2022 E3 (ZTF) — Part 2

Macで使用できる天体観測用フリーウェアのStellariumがiOS用のStellarium Mobileとして公開されているので、iPhone 12 miniにダウンロードし、2月1日の近地点に接近しつつあるC/2022 E3 (ZTF)の位置を確認しました。彗星は現在、北極星と北斗七星を線で結んで、北極星よりの少し下辺りにあります。

北極星なら北側の屋根裏部屋から見えるので、Nikonの双眼鏡(7×50 7.3º IF WP Tropical)で確認すると、目視で淡い雲状の彗星を捉えることができました。肉眼では見えません。双眼鏡でも慣れた人でないと彗星を捉えるのは困難。

PEN E-P5, OLYMPUS M.25mm F1.8, f/2.0, 20.0s x 20 frames, ISO 1600
Tracked with iOptron SkyTracker, Stacked with StarStaX

外気温は零下でも幸いにも窓を開ければ屋内から撮影できるので、iOptron SkyTrackerで追尾しながらOLYMPUS M.25mm F1.8のレンズを装着したOlympus PEN E-P5でインターバル撮影を試みました。お隣のTVアンテナ右斜め上のぼんやりした明るい星がC/2022 E3 (ZTF)です。

PEN E-P5, OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, f/2.8, 20.0s x 13 frames, ISO 1600
Tracked with iOptron SkyTracker, Stacked with StarStaX

レンズをOLYMPUS M.60mm F2.8 Macroに交換して同じ設定値で撮影したのが上の画像。それぞれのレンズで20枚ずつ撮影しました。複数の画像ファイルをStarStaXを使って比較明合成し、少しクロップしてあります。

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C/2022 E3 (ZTF) — Part 1

Wikipediaによると、昨年3月2日に発見された新彗星C/2022 E3 (ZTF)が来月2月1日に地球に0.28AUまで接近し、5等まで明るくなる、久しぶりの肉眼彗星になるかもしれないそうです。近日点は、1.11AUで2023年1月12日。

Spaceweather.com REAL TIME IMAGE GALLERY
Taken by AKIHIRO YAMAZAKI on December 24, 2022

ちょっとマニアックな星空観察用の新しいAppを取ってこようとしたら、Apple M1チップ以降のCPUを搭載したMacが必要とか言ってくる。

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Geminids 2022

ふたご座流星群が極大を迎えた昨夜、当地では残念ながら天候条件に恵まれそうにないと判断した私は早めに床につき、iPhoneでweathernewsのライブフィードを見ながら眠ってしまいました。そのライブフィードで確認できた明るい流星と同じと思われるものが下の画像に捉えられています。

E-M5 Mark III, OLYMPUS M.17mm F1.8, ISO 200, 17mm, f1.8, 1.0 s

日が変わった今日の昼前にminority318さんからiMessage経由で流星を撮影した画像が送られて来ました。街中でこんなに綺麗にオリオン座と明るい流星が撮れている。Exifを見ると、シャッタースピード1.0s、ISO 200、f1.8。星の軌跡から判断すると露出時間は30分以上はあるはず。月明かりの影響がないのは撮影時刻が午後9時半頃になっているからです。

E-M5 Mark III, OLYMPUS M.17mm F1.8, ISO 200, 17mm, f1.8, 1.0 s

このノイズがほとんどない星空写真はどうやって撮ったのだろうかと不思議に思っていると、すぐに回答がありました。Olympus E-M5 Mark IIIに搭載されている、ライブコンポジット(比較明合成)の機能を使ったとのことです。シャッタースピード1秒で露出30分とすれば、60 x 30で1,800枚近くの画像を合成していることになります。(インターバル0秒で計算)カメラをしっかりと固定できる三脚さえあれば、いとも簡単に街中からこのような星空写真が撮れる。あの小さなカメラボディーに凄い技術が結集されている。

私が所有するPen E-P5はライブコンポジット非対応なので、インターバル撮影で何枚も撮影した画像ファイルをStarStaXで合成するしかないです。シャッタースピードは30秒ぐらいなので、それなりに長秒時撮影のノイズも出ます。

Comet Leonard (C/2021 A1) — Part 2

OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro ISO 800, f/2.8, 6.0s.

薄明前の早朝に自宅からComet Leonard (C/2021 A1)を観察+撮影できる最後の機会はやはり昨日だったようです。今朝は無理かなと思っていましたが、午前5時頃に目が覚めたので、ポーチに出て空を見上げると天候条件は良好。Arcturusと北斗七星が見えていたので、三脚とカメラ(Olympus Pen E-P5)を準備して撮影してみることにしました。一昨日は45mm F1.8を使ったらピント合わせに苦労したので今日は60mm Macro F2.8を装着しました。三脚固定でインターバル撮影に試みましたが、今日も撮影に失敗しました。双眼鏡で確認できる頃には薄明が始まり、双眼鏡でも目視確認できずに終わりました。

この彗星はこれまでのところ、肉眼彗星とは言えないように思います。近地点の12月12日(UT)頃は明け方の東の空に見えるはずですが、2022年1月3日の近日点に向けて太陽の方向に進むので、光度が増して肉眼で確認できる頃には超低空となり、薄明と干渉して残念ながら肉眼では見えない。

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Comet Leonard (C/2021 A1) — Part 1

今年最後の肉眼彗星?と言われているComet Leonard (C/2021 A1)を観察+撮影しようと早起きしました。予定では午前4時頃起床で近くの山で写真撮影でしたが、目覚めたのは午前5時頃。遅すぎる。近くの山は諦めて、ポーチから東の空を見ると、北斗七星にArcturusが見えている。

SkySafariで確認すると、12月9日午前5時30分で彗星の高度は+26ºぐらい。この高度なら自宅のポーチから見えるはず。Kenkoの双眼鏡(7×32)で淡い星雲状の彗星をArcturusの左下に捉えることができました。太陽と反対方向の左上に伸びる尻尾は思っていたよりも長い。天体観察歴半世紀の私でも辛うじて双眼鏡で確認可能な程度の明るさです。

写真撮影しようと慌てて機材を準備し、ピント合わせに手間取っている間に薄明が始まり、撮影に失敗しました。明日、12月10日の同時刻では、高度が20ºぐらいなので、自宅軒下から撮影可能な最後の機会になりそうです。

2021年12月10日追記:早起きしましたが天候条件に恵まれず、観察+撮影は断念しました。

Comet Leonard (C/2021 A1) — Part 2へと続く。

A Trip To Hokkaido — Part 3

最終目的地の屈斜路湖プリンスホテルに到着したのは午後6時頃。ホテルは屈斜路湖に面しているはずですが、辺りが真っ暗闇なので、湖がどこにあるのかもわかりません。

チェックイン時に6,000円分のGo To Travelによる地域共通クーポンをもらいました。クーポンの有効期限はホテルをチェックアウトする10月22日。

50才以上限定の夕朝二食付きミドル&シニアプランで連泊しました。チェックイン後、すぐに天井が高いガラス張りのレストランでバイキング。ホテルの食事は美味しくて当たり前ではありますが、どの料理も手間がかかっている。

ホテルのエントランスにあった体験ツアー、レジャーガイドのお店、「遊び屋」さんに「屈斜路湖宇宙ガイドツアー」なるものがあったので、星の撮影に適した場所を尋ねてみました。

ガイドさんに教えていただいた場所は二ヶ所。最初に教えていただいた美幌峠展望台についてさらに詳しく、ピンポイントで「この辺りなら展望台の街灯の光が届かないのでお勧めします」とのことで、現地ガイドによる貴重な情報をいただきました。展望台駐車場からさらに徒歩で奥に進むと大きな岩がゴロゴロしたところがあり、そこなら屈斜路湖と星の写真が撮れますとのことでした。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.12-50mm F3.5-6.3
ISO 1600, 12mm, f/3.5, 20s

美幌峠展望台まではホテルから車で20分ぐらいでした。駐車場にレンタカーを停めて、ヘッドライトを消し、頭上を見上げると、天の川がくっきりと見えていました。近くに街灯はあるものの、駐車場からでも写真撮影できそうなほど光害が少ない。

三脚とカメラ機材一式を携えて、「遊び屋」さんに教えてもらった方に階段状の坂道を進むと、自分の足下さえ暗くて見えないほどの暗闇でした。

カメラを三脚に載せ、12-50mmのズームレンズを装着し、焦点距離を広角端にして、接近中の明るい火星を視野に入れてマニュアルでピント合わせ。暗いズームレンズなので、絞りを開放のf/3.5で20秒の露出で試し撮りしたところ、肉眼で見た方がより多くの星が確認できるという異常事態に陥りました。こんな経験は初めてです。帰宅後にRAWから現像して、補正して初めて色鮮やかな天の川が確認できました。(上の画像)

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

暗いズームレンズから明るい17ミリ単焦点レンズに交換し、ISOを2000まで上げて、f/2で15秒の固定撮影に切り替えました。この設定だと肉眼で見えている天の川とカメラモニター画面で再生した天の川が大体、同じように写る。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

天の川がより濃く写る夏の大三角形を視野の中心に捉えると、換算34ミリの広角寄りレンズでは地上の風景が入らないので、どこで撮影したかわからない退屈な写真になります。柵を視野に入れることで、美幌峠で撮影したことがわかります。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

午後9時過ぎにはオリオン座の上半分ぐらいが東の空に昇ってきました。この時点で同行者はオリオン座流星群に属すると思われる流星を何個か見ていますが、カメラの設定に忙しい私は一つも確認できていません。そして肝心の屈斜路湖は何処?辺りが暗すぎて、見えるはずの湖が見えません。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

湖面に反射するオリオン座の撮影は諦めて、天の川と地上の景色を撮影することに方針を変更しました。同行者が「北海道ミルキーウェイ」を天に仰ぐ上の写真では、LEDフラッシュライトを1秒ほど同行者に照射しています。Mac miniのPhotos Appで補正する前の画像をインスタに投稿したら、著名人を含む多くの人から「いいね」をもらったそうです。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

カメラシャイ(写真嫌い)の私も記念に一枚。雲一つない絶好の撮影日和でした。空が澄んでいるし、三日月はとっくに地平線の下、星の撮影にはこれ以上の条件はないかと思うほど。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

オリオン座が昇る方向に屈斜路湖が見えるはずと思い、再度、オリオン座を撮影しているときに漸く、気づきました。眼下にうっすらと見える白っぽいのが屈斜路湖ではないか?暗闇に慣れた目でよく見ると島っぽいものも見える。

翌日の夕暮れ時に美幌峠の同じ場所から撮影した屈斜路湖。湖の上に白くて細長い雲が見えますが、夜も同じような水蒸気の雲があったと思われます。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

残念ながら流星はカメラで捉えることができなかったけれど、そんなことはどうでも良いと思わせる素晴らしい星景写真が撮れました。露出15秒の三脚固定撮影でこんなにも多くの星が写るとは。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

Exifデータを確認すると、上の画像を撮影したのは午後10時23分。ホテルの温泉が午前零時に閉まるので、それまでにはホテルに戻る必要がありました。

自作のレンズヒーターを取り外して、機材を片付け、ホテルに戻ると午後11頃になっていました。

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Backyard Firewood Shed — Part 23

垂木の上に波板の下地となる角材(横垂木?)を載せました。手元にあった3メートル超の端材2本と新たに入手した2メートル弱の角材6本を使用。角材の高さは40ミリ、スパンは内側で411ミリ。

KOMERIで調達した6尺のガルバリウム波板5枚をガレージ内に並べてみました。

波板を2山半、重ねた場合の働き幅は600ミリなので、5枚だと3,010ミリぐらい。桁と棟木の長さが3,005ミリなので、これではケラバなしになってしまう。

一枚だけ重ねる部分を1山半にした場合は3,040ミリ。

二枚を1山半にした場合は3,080ミリぐらいとなり、出っ張り部分のケラバは25ミリとしました。

私のことを「疲れる性格」の人と思っているお隣さんから季節外れのスイカをいただきました。長雨が続いた7月に根腐れしてほとんど収穫できなかったスイカが今頃になって収穫できたそうです。

地球に接近している火星がiPhone 11のナイトモード2秒露出で写りました。

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Perseids 2020 — Part 2

11mm (16.5mm) f/2.8 20s Single Exposure

ペルセウス座流星群、極大時刻からおよそ48時間経過した昨夜、雲一つない快晴だったので、いつもの観察+撮影地に出かけました。若い頃のように瞳孔が開かない年になりましたが、まだ天の川が肉眼でも見えました。およそ2時間ほどで、流星を捉えた写真は上の一枚のみでしたが、目視では10分に一個程度は確認できました。

同行したahiruさん、流星を見たのは人生初体験だそうです。

11mm (16.5mm) f/2.8 30s x 17 Stacked with StarStaX

肉眼ではこんなにくっきりと天の川は見えません。スタックした画像をPhotos Appで加工しています。自作のレンズヒーターが写ってしまいましたが、これも味があって良いか。

木星のガリレオ衛星、カリストとイオ、ガニメデも双眼鏡で確認することができました。イオは火山活動が確認された、地球以外の唯一の天体だそうです。

11mm (16.5mm) f/2.8 20s x 45 Stacked with StarStaX

iOptron SkyTrackerで追尾しているので、樹木がぶれているように見えます。

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Perseids 2020 — Part 1

今年のペルセウス座流星群極大時刻はJST8月12日午後10時頃ですが、輝度42%の下弦の月が、放射点近くにあります。極大時刻に関しては観察に適していますが、ほぼ同時に昇ってくる月明かりが邪魔になります。上のスクリーンキャプチャーは8月13日午前0時35分頃の北東の空。

天気予報によると、西日本は日本海側より太平洋側の方が条件が良さそうです。

Perseids 2020 — Part 2へと続く。

C/2020 F3 (NEOWISE) — Part 5

ISO 800 f/2.8 15.0s x 20 Stacked

昨夜、ポーラーメーターを使った簡易的な極軸合わせで、露出10秒でも大きく流れたので、天候条件が良い今夜、追尾撮影を再度試みました。昨夜とは違い、北の空に雲がなかったので、北極星を赤道儀の極軸望遠鏡の視界に入れて、極軸を合わせました。

北斗七星が北西の空に沈む前にOlympus M.17mm F1.8を装着したOlympus PEN E-P5を縦にしてインターバル撮影しました。露出15秒で撮影した20枚の画像ファイルをStarStaXでスタッキング(Average + Increase Exposure by 0.8EV)してあります。レンズの焦点距離が換算34ミリと広角寄りではありますが、合計5分間の露出でも星は点像に写っています。

最近、minority318さんがこの単焦点レンズを購入されたそうです。私はカメラボディーと同時に入手したので、レンズ単体での価格はすっかり忘れていましたが、調べると安くても4万円代。安価なキットレンズのように思っていたので、少々驚きましたが、画質は価格に見合って確かに良いです。星の撮影をすれば、レンズの品質は一目瞭然です。周辺部の減光がありません。星座や流星の撮影に適しています。

ISO 1,000 f/2.8 10.0s x 21 Stacked and Cropped

C/2020 F3 (NEOWISE) は昨夜と比べて明るさはさほど変わりませんが、南の方にかなり移動しています。太陽からそして地球からも急速に遠ざかる様子が見て取れます。7 x 50のNikon双眼鏡ではダストテールの確認は困難になりました。双眼鏡ではボヤッとした星雲状に見えます。

上の画像は周辺部の減光を目立たなくさせるために、Apple純正Photos Appでクロップした後、レベル補正してあります。

ISO 250 f/3.5 2.5s

M.Zuiko 17ミリF1.8で南東の空に輝く月と木星、土星を視野に入れました。満月近くの明るい月と惑星を同じ構図で撮影するのは難易度高いです。すぐ近くに月があるのに双眼鏡では木星の衛星も確認できました。+5等星のGanymedeと+6.0等星のCallistoが木星の右に。木星と土星の間には冥王星もあるはずですが、+14.3等星なので、見えるはずがありません。

StarStaXについて
macOS 10.15.6 Catalinaにも対応するMarkus Enzeiler氏開発のStarStaXを今回、久しぶりに利用しました。Photos Appで書き出したJPEGファイルを、StarStaXで読み込もうとしたところ、画像ファイルがグレイアウトしていて読み込めない事態に陥りました。過去にPhotos Appで書き出してStarStaXで読み込んだ画像ファイルは拡張子が.jpegではなく.jpgになっていることが判明しました。原因は拡張子の違い。拡張子を.jpgに変更したら、StarStaX 0.71で問題なく読み込むことが可能になりました。

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