Replacing Armchair Seats — Part 11

依頼主に尋ねると、座面以外のフレームも塗装を希望されたので、床下に保管してあった塗料(アサヒペンの油性ウッドガード外部用)を使ってアームチェアのフレームを塗装しました。

フレームに使われているのは、耐水性がある硬い南洋材であると思われるので、塗装の目的は修復した座面が際立たないようにすること。サンディングペーパーで軽く汚れや染みを落とした後、塗装は刷毛で一度塗りとしました。一体感が出て、見栄えが改善されました。

Replacing Armchair Seats — Part 10に戻る。
Replacing Armchair Seats — Part 1に戻る。

Replacing Armchair Seats — Part 10

アームチェア6脚の座面修復作業を終え、別荘宅に納品しました。

アームチェアを設置場所に左から製作順に並べてみました。木目を合わせつつ隙間なく製作できたのは最後の6脚目のみ。予想した通りに新しくなった座面が際立つので、フレーム部分も塗装すべきかどうか依頼主に尋ねてみます。

今回の座面修復作業が、やり甲斐を感じるほど難易度が高いと思った主な要因は、床下に保管してあった構造用合板を使用するという条件があったことです。本来の用途ではない使い方をしているので、丸鋸で切断すれば、切断面から穴が現れたり、切削面が荒くてその都度補修しながらの作業となりました。それに曲線が多用されており、隙間なく曲線を継ぐ作業も難易度を上げた一因であると思います。

アームチェア座面修復作業の難易度:5段階で4

Replacing Armchair Seats — Part 11へと続く。
Replacing Armchair Seats — Part 9に戻る。

Replacing Armchair Seats — Part 9

4脚目の塗装が完成し、別荘宅に納品。続いて最後の6脚目を持ち帰りました。

最後の6脚目の座面を加工する際にようやく思いつきました。丸鋸を傾けて切断するよりも、10ºコロ付きトリマーで切削した方が安全且つ綺麗に仕上がるということを。

両端部の木目がずれないように木取りします。

6脚目ともなれば、墨線を入れる作業に無駄がない。5脚目までは失敗した墨線を消しゴムで消して、線を引き直すことが多々ありました。

木目が合って、隙間もほとんどない。

接着工程も手際が良くなりました。

Replacing Armchair Seats — Part 10へと続く。
Replacing Armchair Seats — Part 8に戻る。

Replacing Armchair Seats — Part 8

今回の座面修復作業で最も重要な工程は採寸と木取り。

0.5ミリの精度で採寸しています。6脚あるアームチェアは同じテンプレートを使って大量生産されたものと思われますが、天然木が使われているためか、一脚ずつ微妙に寸法が異なる。

木目を合わせるために、木取りが重要となります。

丸鋸の刃の厚みも考慮しないと。

やはり、図面は必須。

傾斜をつけて斜めにカットする部分は特に慎重に。

我楽多市でただのように安く買って来たC型クランプが役に立っています。

2脚目以降は背もたれに接する部分に釘を打っています。

Replacing Armchair Seats — Part 9へと続く。
Replacing Armchair Seats — Part 7に戻る。

Replacing Armchair Seats — Part 7

右が3脚目、左が4脚目。この頃から両側に隙間できないように、両端の短冊内側を斜め10ºでカットしています。

3脚目は大きな隙間はできなくても採寸ミスにより、2ミリ程度の隙間が左側にできたので、スペーサーを挟みました。段差を解消するためにディスクグラインダーに取り付けたサンダーで削ると、削り過ぎて窪みができました。その窪みに木工用接着剤に絡ませた木粉を埋め、その補修部分にオイルステインを塗布してからウレタンクリアを重ね塗りしました。補修部分が天然の杢のような柄になりました。

Replacing Armchair Seats — Part 8へと続く。
Replacing Armchair Seats — Part 6に戻る。

Replacing Armchair Seats — Part 6

刷毛はこれまで100均ショップで買ってきたものを使っていましたが、今回は油性ウレタン専用の高価な刷毛を用意しました。使用後、しばらくは毛が抜けるのは100均の刷毛と同じですが、使い慣れるとやはりこちらの方が塗りやすい。

2脚目の塗装が完了したので、別荘宅に納品しました。

アームチェア本体も再塗装した方が良いかもしれませんが、依頼主に確認する必要があります。

Replacing Armchair Seats — Part 7へと続く。
Replacing Armchair Seats — Part 5に戻る。

Replacing Armchair Seats — Part 5

家具の製作には必需品である木工用接着剤が底をついたので、八幡のホームセンター、ムサシで赤ラベルのTitebondを補充。

帰路に立ち寄ったAstro Products京都山科店でGORILLA Wood Glueがセール価格で販売されていたのでこちらも試しに購入しました。

以前は隙間を埋めるのに充填材を使うことがありましたが、今は木工用接着剤に木粉を絡めて埋めるようにしています。

完成した1脚目を誰もいない別荘宅に納品しました。

そして3脚目を工房と化したガレージに持ち帰りました。

Replacing Armchair Seats — Part 6へと続く。
Replacing Armchair Seats — Part 4に戻る。

Replacing Armchair Seats — Part 4

2脚目から座面両端部の幅を狭くしました。座面の両側に大きな隙間ができますが、スペーサーで塞ぎます。狭い短冊を用いることにより、短冊の下側には隙間ができません。上の画像は接着前の状態。

2脚目以降は短冊の側面にも接着剤を使用し、一枚の合板に戻すようにして張り合わせました。

使用した木工用接着剤タイトボンドは速乾性なので、クランプで固定する時間を短縮できます。

両端部の木目がずれているのが気になる。

塗装前の2脚目。1脚目と比べて製作時間が大幅に短縮できました。

Replacing Armchair Seats — Part 5へと続く。
Replacing Armchair Seats — Part 3に戻る。

Replacing Armchair Seats — Part 3

1脚目の座面がほぼ完成しました。塗料はウレタンクリアの重ね塗り。10回ぐらいは重ね塗りしています。1脚目は扇形短冊の側面に接着剤を塗布しなかったので、上から力を加えると、若干下がりましたが、塗装を重ねると固着したようです。

Replacing Armchair Seats — Part 4へと続く。
Replacing Armchair Seats — Part 2に戻る。

Replacing Armchair Seats — Part 2

1脚目の完成を待たずに2脚目の座面を製作します。両端部分にスペーサーを挿入して隙間を埋めることにしました。

スペーサーは斜めに切断する必要があります。鉋で少しずつ削る際に思いついた方法が上の画像。スペーサーの裏側に両面テープを貼って、作業台に仮留めすると、鉋を掛ける際に材が動かずに安定します。

2脚目以降は両端部と脚が当たる前面のみ、縁取りしました。使用したビットはR3.0 mmコロ付きボーズ面1分。

スペーサーは長めにしておいて後から余分をカット。

ウレタンクリアを塗布すると色が濃くなります。

座面は中央部分が下がっているのでマスキングテープを隙間なく貼るのも一苦労。

1脚目の座面は釘やビスを使わず、木工接着剤のみで固定しました。

Replacing Armchair Seats — Part 3へと続く。
Replacing Armchair Seats — Part 1に戻る。

Replacing Armchair Seats — Part 1

劣化したアームチェアの座面を修復する依頼を受けました。椅子が置かれている場所は屋外のような屋内というか、雨風の影響を受けます。座面は床下に置いてあった12ミリ厚の針葉樹構造用合板の端材を使って修復して欲しいとのことです。座面が破損したアームチェアは合計6脚あります。

針葉樹構造用合板の端材とアームチェア1脚を持ち帰り、合板を切断します。当初はオリジナルの座面と同じように、一枚の合板を曲げようと試みました。しかし、12ミリ厚の合板を曲げるのは極めて困難。手持ちの道具では無理と判断し、短冊状に切断することにしました。

扇形の短冊を丸鋸で切断するにはちょっとした工夫が必要。

切断した扇形の短冊8枚を座面に並べてみると、予想した通りに隙間ができる。

隙間を埋めることは諦めて、それぞれの短冊の両側側面をトリマーで縁取りしました。短冊側面の隙間は敢えて大きく。脚が触れる前方も縁取りしました。縁取りに使用したビットは、R3.0 mmコロ付きボーズ面1分。

両端にも大きな隙間がありますが、C型クランプで締めると合板が曲がって、フレームに密着できそうなことがわかりました。

許容誤差はおよそ0.5ミリとします。1ミリを超える隙間は埋める予定。

Replacing Armchair Seats — Part 2へと続く。

COSTCO FEIT LED UTILITY LIGHT

COSTCOで入手したFEIT LEDユーティリティーライトをガレージに取り付けました。

この照明器具は3年前にキッチンに取り付けたものの改良版のようです。人感センサーが付属します。周囲の明るさに関係なく、人(多分、温度差のある物体)の動きを感知すれば、10分間点灯します。(点灯時間の調整は不可)人感センサーはオフにすることも可能ですが、ガレージにいる時は昼間でも照明器具を点灯することが多いので、オンにしました。

キッチンに設置したものは付属するチェーンを使って吊り下げ式にしましたが、長尺の材を扱う際にぶつけることがあるので、この新型は屋根裏収納スペースの根太に渡した1×4材に直付けとしました。これまでに使っていた蛍光灯と比べて薄型であり、カバーがあるので、直接蛍光灯やLEDにぶつかることもない。2本のネジに差し込んで、電源コード側にスライドして固定します。ネジの間隔は1185ミリ。これ重要です。

全光束4,000ルーメンはキッチンに取り付けたものと同じで明るい。

Making A Shop Stool — Part 6

ビス穴を10ミリ径の丸棒で埋めて塗装しました。塗料はOSMO #3032フロアクリアー(3分つや)。濡れ現象で材の色がかなり濃くなりました。完全に乾くともう少し、薄くなります。

椅子の製作は人生初?いや、中学の技術科の実習で木製の小さな椅子を作ったような微かな記憶があります。90+5ºだと脚の開きが狭く、足置きがちょっと短い。この木製スツールはガレージ内で使用する予定です。

木製スツールの製作難易度:5段階で4

Making A Shop Stool — Part 5に戻る。
Making A Shop Stool — Part 1に戻る。

Making A Shop Stool — Part 5

仮り組みした4本の脚を取り外し、楔用の切り込みを入れました。鋸で入れた切り込みの最下部に穴を貫通させて、楔を打ち込んだ時に生じる割れが穴で止まるようにしてあります。

90+5ºの角度で複合切断した幕板を座面裏側に固定し、脚の開き具合を調整。そして、足置きを2本の脚の間に渡しました。足置きとして機能する材は木工接着剤とビスで脚に固定し、自作のクランプの締め具合を調整すれば、脚は開いたり閉じたり。

短辺方向にも2本の横材を脚の間に渡して、ぐらつかないように。座面から突き出た楔は鋸で切断し、全体をサンダーで研磨しました。

Making A Shop Stool — Part 6へと続く。
Making A Shop Stool — Part 4に戻る。

Making A Shop Stool — Part 4

枘は長辺側で傾斜がない状態だったので、垂直の枘穴には隙間なく収めることができません。製作後の今、思うとこの時点で枘を修正すべきでしたが、長辺側で隙間ができる理由を理解していなかったので、枘穴を長辺側でも拡げるという暴挙に出ました。隙間は楔で埋まるだろうと期待していました。

枘穴の短辺側は楔を打てば枘が拡がるので、傾斜を持たせていますが、少し丸みを帯びている。この丸みは楔を打ち込む前に修正しました。

脚1本を試しに座面に貫通させました。若干の隙間が見えていますが、この隙間は幕板を取り付ければ隠れるかなと期待しています。

座面はR 9.0ミリコロ付きボーズ面2分のビットを取り付けたトリマーで縁取りしました。前面は大きな弧を描くような曲線としました。

脚2本を座面に貫通。

この段階ではまだグラグラ、ガタガタしています。直角も出ていません。

Making A Shop Stool — Part 5へと続く。
Making A Shop Stool — Part 3に戻る。