Toji Garakuta Flea Market — Part 11

いつものようにminority318さん宅に車を停めさせていただき、今年最後の東寺ガラクタ市に出かけました。今回はパイプレンチと南京鉋を探す具体的な目的がありました。

同行者が選んだこのコーヒーカップはソーサーとスプーン付きで500円でした。

このカップも500円均一テーブルから。

蝶番はサイズに関わらず1点100円。ステンレス製の小ぶりなものを2個購入。扉に取り付ける蝶番なので、少なくともセットで2個必要。

いつものおじさんの店で状態が良さそうな鑿2点と、

カレンダー、気温、湿度の表示が可能な液晶電波時計を持って、価格を聞いたら、鑿2点と合計して僅か500円。状態が良い銘入りの鑿は他店で買えば、一本2,000円ぐらいが相場です。

一輪挿しで使う長めの試験管4本は合計200円也。

帰り間際に勝手に名付けた又吉さんの露店で予期せずに南京鉋を見つけました。近くにいた詳しそうなお客さんが言うには鉋台が真っ直ぐに削ってあるということでした。千円ぐらいは言ってくるのと違うかと言われていました。

今回の目的であった南京鉋が又吉さんの店で見つかるとは!

新品で買えば1万円はしそうな代物です。詳しそうなお客さんが言っていた通り、言い値は一千円でしたが、削ってあるなと言ったらお釣りの200円を用意してくれました。

今回の戦利品。合計2,700円也。「早苗効果」の影響か、中国本土からやって来たと思われる外国人観光客は減ったような気がしました。

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Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 16

11月第4日曜は安曇川藤樹の里道の駅で開催されるがらくた市へ。意外なことにこまそうさんによると、売り上げは豊国神社よりもこちらの安曇川道の駅の方が多いそうです。安曇川での固定客が増えたのでしょう。

最近は珍しい古道具に目が留まるようになりました。私が手にしている鑿は英語の銘が入っていて、柄の部分に修理痕があります。柄の部分に割れがあったので、1センチほど短くして、釘を打ったそうです。

同行者は骨董の器を数点、入手しました。

左は刃渡が3ミリぐらいの細い追い入れ鑿。溝切りした後の微調整に使えそうです。

鑿に刻まれた銘、MARPLES & SONSを調べました。個人が運営すると思われるサイトによると正式メーカー名はWilliam Marples and Sons, Ltd.であり、EnglandのSheffieldで200年以上も前に創業した工具メーカーだそうです。

メーカー名の刻印以外にトレードマークとCAST STEEL(鋳鋼)の文字が判別できます。一般的にはCAST IRON(鋳鉄)製だと思うのですが、Wikipediaで調べると、「鋳鋼とは鋼の一種で、鋳造によって製品を製造するのだが、鋳造において一般的な鉄(鋳鉄)ではなく、「鋼」にあたる鉄系材料を用い、鋳鉄と比較して鋼としての特徴を持つ」とあります。

“MARPLES & SONS Chisel”で検索すると、eBayのサイトがヒットしました。私はこまそうさんから1,000円で入手しましたが、eBayではヴィンテージ品としてセット品がどれも1万円以上の価格で売買されているようです。

Toyokuni Shrine Flea Market — Part 20

今日は夕方からライトアップイベントが開催されるとの情報を聞き、フリーマーケットが開催されるかどうか不明だったので確認しました。午後3時頃までなら駐車可能とのことでした。

こまそうさんの露店で見つけたちょっと変わったC型クランプ、日本製のようで造りがしっかりとしているので入手しました。TOKYO SUZUKIの刻印があります。50ミリと25ミリの二種類。

同行者はこのお皿、無償で入手。5枚セットだったものが1枚だけ残ったそうです。

帰りに立ち寄ったAstro Productsでセール品のVessel製エアーダスターを入手。アルミダイカスト製なので丈夫そう。

今年の展示品処分市は12月6日、7日、8日に開催されるようです。

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Miki City Hardware Exhibition 2025

MagSafe対応の新しいホルダーにくっ付けたiPhone 16e。Apple純正Maps appの案内に従い、三木市の「メッセみき」へと向かいました。

道の駅に隣接する「かじやの里メッセみき」駐車場に到着したのは午前10時過ぎ。

去年と同じように、無料巡回バスに乗車して会場へと向かいました。

一般客で賑わう会場に到着してすぐに目に留まったのがこの無垢の木でできた丸棒。1本100円の丸棒は樫を加工したものだそうで、何かの柄になるかと思い1本、入手しました。(帰り際にもう1本入手)広い会場を歩き回る際に杖代わりにもなります。

斧や鳶口の柄を加工した際に使える丸い楔。

100円均一の両面テープ、これも幅のサイズ違いのものを2個入手。

ランチは焼きそば。

南京鉋を探していましたが、価格が高すぎて手が出ないなと思っていたら、迷わずに購入する方がおられました。こちらの出展者が付けた価格は13,200円ですが、すぐ近くにあった別の店では3万円を超える価格でした。南京鉋は今すぐに欲しいと思っているものではないので、フリーマーケットでじっくりと探してみよう。

訳あり品のドリルビットが4個で1,000円!

ヒシカ工業のブースに来ました。

ヒシカ工業のブースでは千年桜シリーズの別所二郎作工芸細工鋸を一本、買おうと思っていましたが、メルカリで何年か前に出品したミニカーが売れたので、気が大きくなっています。こちらのブースではメルペイが使えるのです。

別所二郎作千年桜シリーズの工芸細工鋸は別所太郎作の鋸と比べると安価です。とは言っても本職用ですからそれなりの価格が付いています。

同じ千年桜120ミリでも縦挽、横挽、R刃、改良刃があり、鋸職人さんの説明を聞いた上で、縦、横、斜め挽きが可能な改良刃のものを購入することにしました。春に開催される「鍛冶でっせ」や秋に開催される「金物まつり」などの大きなイベントでは、製造業者であるメーカーの職人さんに相談しながら本職用の製品を割引価格で入手できます。

気が大きくなった私は、剪定用の折込式鋸も入手することに。刃渡150ミリで柄が希少な銘木、ブビンガでできています。ヒシカ工業製なので切れ味は間違いないでしょう。

鋸の製作過程で出た鋼を木工用スクレーパーに加工したものをいただきました。これまでに入手したものと比べて薄いスクレーパーです。スクレーパーは使っていると切れ味が劣化しますが、その研ぎ方はYouTubeで紹介されています。

去年は適した研ぎ方を模索中と言われていましたが、産業用ダイヤモンド砥石で研ぐ場合はこんな風に一方向に研ぐ方法が正しい研ぎ方のようです。

本日、「第37回三木金物まつり」で入手したもの。(丸棒二本を除く)

Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 15

今にも雨が降りそうな第4日曜の「安曇川藤樹の里道の駅がらくた市」へ。こまそうさんに先月、いただいた杉材をテンプレートを使って加工した砥石台を見ていただきました。足の怪我は完治したそうです。

Mitutoyo製ノギス、同じ製品が手元にありますが、毎日のように使うので、もう一つあっても良いか。

伊万里焼と思われる立派な傘立て、無償で譲りますということなので、遠慮することなくいただきました。

長さが5メートルはありそうな太いロープ、500円で入手しました。

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Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 10

2ヶ月ぶりの北野天満宮天神さんへ。いつものように平野神社境内を通って会場へと向かいました。境内に咲いていた花をiPhone 16eで初めて撮影しました。16e搭載の単眼レンズのカメラはFusion Cameraというそうで、12 miniと比べて背景がぼかしやすいという印象です。

北野天満宮の北側境内外で出店するいつものおじさんの店に直行しました。今日は雨が降るかもしれないのでバケツハット着用。

私がしゃがみ込んで品定めしているのは昭和レトロな撮影用照明器具。新品のようです。箱にL.P.I BROM CINE LIGHTと書いてある。どこで仕入れておられるのか、相変わらず珍しい品物や掘り出し物が多い。

同行者は調理器具を入手。

この電気式たこ焼き調理器具も。

なんとか雨は降らなかったので傘は不要でした。来るたびに外国人観光客が増えている気がする。

ヒシカ工業の鋸職人、N氏とは品揃え豊富ないつものおじさんの店で落ち合いました。昼食はいつもの傳七で。

推定樹齢800年の御山杉の端材を加工した爪研ぎをいただきました。同僚の職人さんが作ったそうで、加工精度が素晴らしい逸品。後日、当ブログで詳しく紹介する予定です。

今回、入手したもの。

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Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 14

9月第4日曜は「がらくた市」開催中の安曇川藤樹の里道の駅へ。主催者である「古物とふしぎなガレージ」の店主のところで見つけました。この前、四天王寺で入手したものより小ぶりな裁断機。Suehiro Photo Productsと刻まれた銘板が付いています。価格は2,000円のところ1,000円というお得意様価格で入手しました。廃業した写真館で使われていたものかと思います。

同行者はこまそうさんの店で金継ぎ用の古い皿一式を入手。

曲面加工用の定規と杉の角材をいただきました。画像のような砥石台を作るためのものだそうです。

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Shitennoji Flea Market — Part 3

半年ぶりに四天王寺「大師会」にやって来ました。前回、停めた駐車場が満車だったので、今日は会場に少し近い別の駐車場に車を停めました。四天王寺の北東にあり、ここから徒歩でおよそ10分と少し距離があるので、毎月21日と22日の特別料金は設定されていません。

京都の東寺や北野天満宮で定期的に開催される骨董市と比べると、大阪四天王寺の骨董市では屋台の食品も含めて全体的に価格が安い。この錆びた平鉋、価格を尋ねると300円。聞き間違ったかと思うほど安い。鉋台に傷はないし、鉋身の錆を落として刃を研げば、化けるかもしれない。

JOZU+で使った木製スプーンの使い心地が良くて、自分で作ってみたいと思いました。左手に持った箸置き、黒っぽい材は黒檀のように見えますが、これも100円だそうで。(100円で黒檀はありえないので、黒く着色しているのでしょう。)

ちょっと早めにランチへと向かいました。途中で、奈良からやって来たインディアナ州出身の方とその友人に二週間ぶりに出会いました。今回もジグソーを買ったそうです。

「うどんの前田」は外で並ぶ列があり、20分ほど待ちました。夏季限定メニューの「ざるカレーうどん」(1,200円)を試してみよう。

前田特製冷たいカレー 出汁に漬けて食べる「ざるカレーうどん」

前田特製冷たいカレー出汁、これが絶品でした。夏季限定と言わずに通年でやってほしい。

かぼちゃ二枚と薬味の生姜、ねぎ、ニンニクチップがより美味しくさせている。追加料金はないので大盛りにしました。

同行者はシンプルなざるうどん(880円)の大盛り。大盛りでも京都の「さぬき自家製麺うどん楽洛」の1玉より少ない感じでちょうど良い量。

昼食後、四天王寺境内に戻りました。ここも外国人観光客が多い。

このガラスの食器、三枚重ねた状態で300円の値札が貼ってあり、一枚300円で三枚なら900円ですか?と尋ねると三枚で500円にしてくれました。

そしてこの立てかけてあった裁断機、値札は700円でしたが、店主に確認すると、ワンコインの500円に!お釣りを出すのが嫌な人だったのかもしれません。

平安神宮のフリーマーケットで入手した医療用ピンセットの使い勝手が良くて、同様のものを探していたらありました。医療用ピンセットは刺さった棘を抜くことができます。

今回、購入したもの。合計1,700円也。

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Toji Garakuta Flea Market — Part 10

いつもは堀にいる青鷺が東寺南門の提灯の上でまるで置物のようにじっとしている。異常に高い気温から身を守るために日陰で休んでいるのでしょうか。

砥石は売るほどあるのでこれ以上、増やす意図はないのですが、コレクターとしてはやはり気になります。最近では指先で触れるだけで大体の粒度がわかるようになりました。私が手にしたこの#5,000ぐらいの人造仕上げ砥石、価格を尋ねると予想通りに二千円でした。店主が一千円に値下げするのはランチタイムと言われていたので、帰りにもう一度見たら、すでに売却済みでした。

相変わらず外国人観光客が多い古道具市。私も海外滞在時は週末になればフリーマーケットに出かけます。フリーマーケットに行けば、その国や地域の文化や歴史、生活習慣、物価がまさに手に取るようにしてわかる。

左のアメリカ人男性、見覚えがあると思い、日本語で話しかけると、インディアナ州出身で奈良在住の英語講師で道具を集めるのを趣味にしていることがわかりました。同好者です。同じものに興味があるようで、前回、見かけた時は日本製のジグソーを購入されていました。

今回はこのDREMEL製のミニ木工旋盤に興味津々。パーツが一部、欠損しているにも関わらず、奈良の人が尋ねた価格は7,000円。DREMEL製の”lathe”(旋盤)は珍しいそうですが、PROXXON製の同クラスの新品ミニ旋盤なら1万円台半ばで売っていると言われていました。私と同様、工具を飾る作業場を奈良で所有されているそうです。

別の店で食指が動いた切り出し小刀、値札が付いているにも関わらず、珍しく価格を尋ねると、20%引きの800円にしてくれました。切り出し小刀も刃先に指先で触れると切れ味が判断できるようになりました。

こまそうさんから入手して、自分で刃をつけたお気に入りの小刀の柄の部分が折れてから心も折れていたのでちょうど良い。

いつもの人から細くて短めの試験管を6本購入。

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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 9

スーパーサマーセールの最終日である8月31日、朝から馬場銘木を再訪しました。今回の目的は箸の製作に使えそうな銘木の端材を割引価格で購入することと、前回、聞き忘れた御山杉原木の入荷及び製材時期を聞くことです。

手元にある御山杉一枚板の原木と馬場銘木が製材、販売された御山杉の原木が同一のものである可能性があり、その辺りを調べたいと思いました。

先日、入手した以下の情報(2009年10月10日の中日新聞記事)によると、伊勢湾を北上した2009年10月の台風18号の被害により、倒れた神宮杉の巨木(樹齢およそ800年)が御山杉と名称を変えて市場に出たものを馬場銘木が仕入れて製材されたのではないかということです。

「内宮では8日、倒木やちぎれた枝葉が参道に散乱。正宮前付近の樹齢約800年のスギの巨木(高さ約40メートル、根元近くの直径約3メートル)が根元から折れ、参道をふさいだ。」

倒れた杉の巨木は神宮の宮域林に立っていたものではなく、内宮の正宮前に立っていたということですから、この上なく希少な御山杉です。

手元にある御山杉一枚板は伊賀市の大西製材所が製材したものであることはわかっており、その製材時期は「2017年の台風21号のもっと前」と言われていたので、2009年の台風18号により風倒木した樹齢およそ800年の巨木である可能性が高いと思っていました。

8月9日に初訪問した時に御山杉のことについて色々と教えてくださった五代目社長にその製材時期について尋ねてみました。馬場銘木のブログで情報発信しているそうで、御山杉のことについても記事を書いたので、調べたらわかるのでお待ちくださいとのこと。

事務所から戻ってこられた五代目社長によると、御山杉原木を製材したことについて書いたブログ記事は2010年7月23日付けで、杉の大木はその少し前に仕入れたとのこと。直径はこのぐらいはあったと言われていました。

箸の材料として使えそうなパオロサと紫檀、ブビンガ、カリンの端材をレジがある事務所で購入しました。どれも硬い銘木であり、標準的な長さ(230ミリ)の箸一本の二倍以上の長さ(460ミリ以上)の端材を選びました。

事務所で御山杉のことについて話していると、五代目社長のお父様である四代目社長を紹介されました。御神木の上に乗ってチェンソーで縦挽きされているのが四代目ご本人だそうで、カラーコピーしましょうか?と言われました。この御山杉の丸太は根元付近から5〜7メートルぐらいから上の4メートルだとの情報を得ました。

亡父が独立する前に勤めていた駿遠林業や独立後の取引先である東近江市の押立森林組合(現在の正式名称は「押立山生産森林組合」)のことについて触れると「懐かしいなあ!押立は昔、よう行ったわ」と、昔話が進みました。

「あそこ(ショーケース)に飾ってる宝島社の本もここで製材した御山杉の端材から作ったブレスレットの本や」とのことです。実際はブレスレットの珠一つだけが御山杉だそうです。私が先ず、目に留まったのは、「樹齢800年!伊勢の歴史を刻む、希少なご神木」という表紙の記載。四代目の銘が入ったシリアル番号付きの証明書まで付属している。これはもう間違いなく2009年の台風18号で倒れた神宮杉だろう。私の手元にある御山杉一枚板も同じ木から製材されたものであることを確信しました。

帰り際に四代目社長がこれ持って行きと言って、レジカウンターの上に飾ってあった御山杉の端材を手渡されました。

推定樹齢800年の御山杉の端材

銘木や製材、建築、家具製作に関わる仕事をしている人でも御山杉は、天然記念物の屋久杉どころではない、一生に一度、出会えるかどうかの希少極まりない代物であることを実感しました。

箸に加工しようとして購入した銘木の端材のことより、私の頭の中は再び「御山杉」で満たされました。

Ise Jingu Miyama Cedar — Part 10へと続く。
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Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 13

8月24日(日)、朝8時過ぎに自宅を出て安曇川藤樹の里道の駅へ。こまそうさんの足の具合ですが、少しは良くなっているようです。1ヶ月前にここで出会った際に、左足の甲の上に重いものを落下させてしまい、足の指が骨折したと言われていました。

真っ先に目に留まったのはこの天然砥石。確か、この仕上げ用天然砥石は京都市内の林道で採取したものをサンダーで加工したと言われていたもの。無償で譲っていただきました。

次に気になったのがこの米国製の胴付き鋸。堅木の切断用だそうです。

そしてこのがま口の本革小銭入れ。

この猫の箸置きを小銭入れに忍ばせて、全部でおいくらですかと尋ねると、猫は見なかったことにして800円!

今回はすべてこまそうさんから購入したもの。1,000円、お渡ししました。

帰りにアヤハ(ホームセンター)でプラダンと呼ばれる半透明のプラスチック製の板を一枚、入手しました。900 x 1,800、厚みが4ミリある分厚い方なので、一枚千円ぐらいでした。このプラダンを使って、小物撮影用ライトボックスを製作する予定です。

安曇川のアヤハでは最近の関心事で最上位にある「銘木」と呼ばれる小さな木片が数種類、売っていました。イタヤカエデ、桂、欅、ホオ、ナラ、桐、黒檀など、箸の製作にも使えそうな銘木が千円未満で入手できるものが販売されているのを確認しました。

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Kaya (Japanese Torreya) — Part 3

イチョウ一枚板

昨年暮れにセカンドストリートで僅か220円で入手した古い碁盤に使われていた木材の樹種がようやく判明しました。碁盤に使用される木材の樹種として一般的には本榧、新榧(スプルース)、桂、イチョウがあるそうで、これまでに新榧(スプルース)や桂ではないことがわかりました。イチョウである可能性が残っていましたが、本日、彦根の馬場銘木を訪問してイチョウの一枚板を見て、これではないと実感しました。

榧の端材

榧の端材も多数、販売されていました。この波打った木目が決定的な証拠であると考えて良いだろうと思います。同じような木目が手元にある古い碁盤にもあります。馬場銘木で販売されていた榧は甘い香りがありました。それに対し、手元にある古い碁盤は加工してもこの特徴的な香りが確認できないという不審な点が残りましたが、榧である可能性が限りなく高いというところで落ち着くことにしよう。

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Toji Garakuta Flea Market — Part 9

8月第1日曜は古道具を効率よく見て回れる東寺ガラクタ市へ。今回もminority318さん宅に車を停めさせていただきました。minority318さんと共に九条通に面したsolkatt coffee kyotoでコーヒーをいただいた後、九条通を東に進んで南大門(正門)から境内に入りました。

“solkatt”とはスウェーデン語で太陽の反射を表すそうです。堀の水面に積乱雲と青空が反射している。

南大門から入ると、品数豊富ないつものおじさんの店が近い。LED LENSERのフラッシュライトに目が留まりました。

LED LENSERはドイツの高級フラッシュライトのブランド。こういう海外ブランドの小物を見つけるのが楽しい。電池が液漏れして固着しており、電池ボックスを取り出すことが不可。おじさんに価格を尋ねると、無料で良いので持って行ってって。

同じおじさんから猫用食卓テーブルの皿として使えそうな小皿、4枚ありましたが、200円で購入。

別の店で高級そうな綺麗な将棋盤と碁盤を見つけました。価格を尋ねると、いずれも三千円。樹種は何か聞いてみると、「桂」と言われました。芯材と辺材の色がはっきりと区別できる。樹種が榧なら数十万円はするとも。将棋盤を裏返しにして脚を一つ取っ払って、その枘穴の色を見れば、榧であるかどうかがわかると言いながら枘穴を見せてくれました。榧の場合、枘穴が黄色いそうです。黄色に染めた偽物もあると、見分け方に関する貴重な情報を教えてくれました。この将棋盤と碁盤の場合は木端を見れば榧ではないことは一目瞭然ですが。

体温を超えるあまりの暑さに負けて、いつもより少し早めに東寺で別れたminority318さん宅に戻りました。昼食は一緒に丸太町七本松にある「さぬき自家製麺うどん楽洛」で。暑くても食欲はあるので、私は「えびちく温玉」ぶっかけうどんの1玉を完食。同行者は「とりちくたまご」ぶっかけの1玉に「ざるうどん」0.8玉。

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Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 12

7月第4日曜は安曇川藤樹の里道の駅で開催されたがらくた市へ。先月、一千円で譲っていただいた天然砥石を持参して、こまそうさんに見せると、自作した専用の砥石台を大いに気に入っていただけました。

桂川上流の河川敷で拾ったものを加工した天然砥石は他にもあったと言われていたので、見せてもらいました。左手に持つ石がこの前のものと同じ石から加工したもので、右手に持つ石は林道脇で採取したものだそうです。

台を付けた砥石と今回、見せていただいた砥石を交換することになりました。厚みや長さは砥石台付きの方が分厚くて大きいけれど、粒度は恐らく交換してもらう石の方が細かい。

翌日、早速、交換してもらった砥石用に台を製作しました。使用する材は水に強いWRCの端材。

砥石の底面をなぞりながら墨線を入れてから、小刀で縁取りしました。その後、ストレートビットを取り付けたトリマーで3ミリほど掘り下げました。石が薄いので3ミリで十分。

砥石を台に載せながら微調整。

裏はこんな感じ。砥石台に固定すると裏を見ることはないだろう。

砥石台に足を取り付けました。

隙間にウッドパテを埋めて、面直ししてから試しに小刀を研いでみます。

この前の砥石は白っぽい泥が出ましたが、この砥石は色が少し濃くて薄茶系。この前の砥石と同様、まあまあ硬いので上級者向けと言うか、ダイヤモンド砥石で面直ししながら泥を出した方が使いやすい。

予想通りの研ぎ味でした。小刀の他、鑿や小さな鉋身を仕上げるのに向いていそうです。この天然砥石も「桂川砥」と命名しよう。

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