C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 13

右に倣えの滋賀県知事はアホなことをするものです。今日、10月20日も湖岸駐車場の有料社会実験をやっているようですが、駐車場入り口には誰もいないし、駐車中の車は2、3台のみ。

日が沈むまでは雲が少ない絶好の彗星撮影日和かと思っていましたが、日没と共に西の空が次第に雲に覆われる。今日は駐車した場所がこの前の駐車場から少し南下した支那1駐車場。

今日も同好者らしき人が2、3名おられました。恐らく、にわかの人だと思います。見分け方は簡単。天文愛好家と呼ばれる人がカメラの設定時などに手元を明るくするために使用する照明器具には赤色灯が付いている。

設定後、空が暗くなるまで待機していました。この判断が誤りでした。雲が少ない状態ですぐに撮影を始めるべきでした。下の画像に微かに写っている彗星を確認できたのは、画像の現像時。

Nikon D7000, AF Nikkor 50mm ƒ1.8D, ISO 400, 75mm, f2.0, 3.0s

インターバル撮影の開始を遅らせたのには訳があります。朝夕の薄明時は光量が刻々と変化します。カメラの設定をマニュアル撮影にしていると、光量の変化に応じて絞り値やシャッタースピード、ISOが適正になるよう、都度、設定値を変える必要があるからです。

金星と飛行機の動き、そして画面の多くを覆う雲の動きをお楽しみください。厳密にはうっすらとした彗星が写っているはずですが、私は確認できておりません。

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C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 12

10月17日(木)、近日点通過4日後で急速に減光しているであろう、彗星C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS) の姿を琵琶湖を前景に撮ろうと湖の東側にやって来ました。すでに天文愛好家ではない人にも広く知れ渡るようになり、彗星を捉えた素晴らしい画像が多数公開されています。

機材の設定をしていると、同好者?が5名、やって来られて、私のすぐ隣で機材を準備されました。聞くところによると、さっきまで栗東でドクターイエローの写真を撮っていて、そこで出会った青年カップルを拉致して湖岸に連れて来たとのこと。これまでに彗星の写真撮影に成功したのは年配者三人のうち一人だけ。自分自身も含まれますが、Nikonのカメラをぶら下げて風景写真などに出かける老人をニコ爺と私は呼んでいます。青年カップルの一人は鉄っちゃんかもしれません。

翌日の金曜と土曜は天候条件が悪そうで、少しでも彗星が明るいうちに撮影するのであれば、おそらく今日17日(木)か20日(日)が最後のチャンスです。機材を準備している時はまだ青空が見えていましたが、暗くなるに従い、スーパームーンすら見えないほど、空全体が雲に覆われて、結局一枚も撮れない残念な結果となりました。

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C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 11

18:13:12, Apple iPhone 12 mini, ISO 800, 26mm, f1.6, 3.2s

翌朝に気付いたのですが、三脚固定のiPhone 12 miniで撮影した画像のほぼすべてに彗星、C/2023 A3 (Tuchinshan-ATLAS) がうっすらと写っていました。準備中に確認した通り、彗星は金星とArcturusのちょうど中間辺りにありました。

18:14:54, Apple iPhone 12 mini, ISO 1250, 26mm, f1.6, 4.8s

頭の部分が厚い雲の中ですがこの画像にも極めて長い尻尾がうっすらと写っています。

18:15:52, Nikon D7000, AF Nikkor 50mm ƒ1.8D, ISO 800, 75mm, f2.8, 2.0s

側で彗星撮影をしていた、徳島からやって来たという青年二人が真っ先に彗星を捉えました。往路途中の大鳴門橋で大きな交通事故を目撃したそうで、下りが通行止めになっていたとか。どうやって徳島に帰るかを気にしながらフルサイズのカメラで撮影されていました。

18:51:57, OLYMPUS E-P5 M.60mm F2.8 Macro, ISO 640, 60mm, f2.8, 6.0s

西の低空は厚い雲ですが、北の方は晴れていて北極星が見えていたので、赤道儀の極軸を合わせました。6.0秒の露出で、換算120ミリの望遠レンズでも星が流れていない。

19:02:48, Nikon D7000, AF Nikkor 50mm ƒ1.8D, ISO 1250, 75mm, f2.8, 5.0s

Nikon D7000ではインターバル撮影ができずに結果として撮影枚数が少なくなりました。原因はライブビューで撮影していたからだと思われます。

飛行機雲のように長くて立派な尻尾。実際には空はこんなに明るくないので間違えることはありませんが。厚い雲に邪魔されましたが、それなりに大彗星を画像に記録することができました。

今夜の宿泊先は東海岸のFairfield BY MARRIOTTホテル。

オープンしてそれほど時間が経っていないそうで、こぢんまりとしたロビーに設置された大きなテーブルと椅子が快適そのもの。

何杯でもお代わり無料の最新型コーヒーマシーンでカップ麺にお湯を注いで、

テラスで夜食。

2階の部屋も快適でした。

浴槽がないバスルームには脱衣場がなく、ベッドの方から丸見えなんやと思いながらシャワーを浴びた後に気づきました。寝室とバスルームの間に大きな引き戸があることに。

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C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 10

明石海峡大橋を渡るのはちょっと久しぶり。今回の目的は話題の彗星撮影。

昼食は淡路S.A.に出店する、株式会社ダスキンがフランチャイズ展開するTHE丼の海鮮丼。同行者は「釜揚げしらす丼」、私は「たこの唐揚げ丼」のセット。いずれも淡路S.A.店限定メニュー。

出発前から目星を付けていた撮影候補地はあったものの、実際に行ってみたら西の空が地平線まで見えなかったら困るので、淡路サービスエリア下りの観光案内所で目的を告げて、条件を満たすような場所がないか、お姉さん方に教えていただきました。

広角レンズで狙えるほど尻尾が長い大彗星なので、人と違う写真を撮るのなら前景が最も大事。目星を付けていたのは、弥生時代(約1800〜1900年前)の鍛冶遺構を中心とする集落跡を復元した五斗長垣内遺跡である「弥生の森」。

Sky Safari A/R Screen Shot

夕暮れ時の天候条件が良ければ、こんな写真が撮れるかもしれません。彗星の核は金星とArcturusを結んだラインの中央付近。事務所の兵庫県教育委員会の職員さんに尋ねると、この施設は5時に閉まるとのこと。5時以降は動物除けの電気柵が通電されるので、柵の内側に入ろうとして怪我をしても責任は取れませんとのことでした。言い換えれば、自己責任で良ければ入っても構わないことを暗に示唆されました。

日没までまだ時間があったので、観光案内所のお姉さん方に教えてもらった、「焚き火カフェEmoTOKYO」に向かいました。確かに西の低空に何もない絶景の海岸沿いにカフェはありました。太陽はもうすぐ右下の瀬戸内海の中に沈む、少し遅れて彗星も。

カウンター席がすべて海側を向いている。

海を見ながら焚き火?

こんな英語表記の看板、国内で初めてみました。”BEHIND THIS DOOR IS SMOKING AREA”と書いてある。私の大学卒業論文のテーマである、「主語倒置文で旧情報>新情報、文末焦点」をうまく利用している。卒論はフランス語でしたが、情報の流れは英語も日本語も同じ語順。

レトリバーのSurf君が招き犬になっているところなど、近くのOBERTONにどことなく似ている。店員さんに尋ねると、店は8時まで営業するそうで、彗星の撮影には店の照明や街灯が邪魔になって適していないかもしれないとのことで、別のとっておきの場所を教えてくれました。もう少し、南に行った「五色夕日が丘公園」というところ。

あまりにもマイナーで地元の人しか知らないのか、Apple Mapsに載っていない。そういえば、「焚き火カフェEmoTOKYO」も掲載されていなかった。仕方なくGoogle Mapsのナビを使いましたが、途中でGPSに支障があり方角がわからなくなることがありました。それにダッシュボードに取り付けたiPhoneが高熱になり、システムが何度も終了する事態に見舞われました。異常な太陽フレアの発生に伴う磁気嵐と季節外れの異常な高音直射日光が原因と思います。

意味不明な石造りの大きな船とか方位磁石不要の石像物が置いてあり、夕陽を見るにはちょうど良い。

遠くまで来た甲斐がありました。

機材を準備していると、夕陽目当てと思われるカップル数組と彗星撮影が目当てのカメラマン数人が集まりました。

瞳孔が若い頃のように開かないので暗所で見辛く、星も見えにくくなっている私にとって、同好者が側にいてくれるのは有り難いこと。彗星を先に見つけてくれる。

良い写真、撮れそうです。

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C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 9

大津祭は来年もあるだろうけれど、C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS) のような大彗星を撮影できるのは恐らく人生最後の機会と思われるので、本祭の撮影は昼頃に切り上げて、自宅に戻り、昼寝してから予定していた近くの撮影地に出かけました。ここは西の空が比較的、開けていてお手軽撮影場所としてはうってつけ。蚊に刺されながら二台のカメラと双眼鏡をセッティング。

まだ空は明るく、輝度77%の月ぐらいしか見えないので、月でピントを合わせました。

彗星の核が山の稜線に隠れるであろう時間帯まで粘って、インターバル撮影を繰り返しましたが、写るのは紛らわしい飛行機雲と巣に戻る鳥だけ。やはり、山の稜線が思っていたよりも高くて、彗星が視野に入る時間帯は空が明るすぎて写真撮影しても写らない。

モノマニアックなコメント:自宅からすぐの場所で簡単に彗星が捉えられるようでは面白くはない。半世紀以上も前からやっている元天文少年や天文愛好家と呼ばれる人にとっては、彗星が見えることが世間一般に知られて、鉄ちゃんや鳥撮りの人、カメラ小僧、普段は風景写真しか撮らないニコ爺(Nikonのカメラを持った年配者)がにわか天文ファンとなって撮影現場に現れるようになれば、もう終わりかなと思うほど、撮影した画像には希少価値がなくなる。

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Otsu Matsuri 2024 — Procession (曳山巡行)

また朝5時前に起床し、湯立山所有の旧玉屋町に到着したのが午前6時頃。こんなに朝早くからすでに笛を除く、囃子方が曳山に乗って宵山囃子をドン、ドン、チキチン。昨夜の宵宮から夜通し鳴らしていたのか?と思うほどの早朝から。どうやら湯立山だけが朝6時頃からやるのが慣わしになっているとか。

今朝は大津祭に特徴的なからくり人形を曳山に載せるところから撮影したいと申し出ていたので、早朝から撮影することになりました。湯立山専属のカメラマンになった気分です。

曳山の下の方に設置した木製梯子からちまきや手拭いを入れた紙袋を持って、囃子方が順に山に乗るシーンを撮影していて、半世紀前の自分の記憶がまざまざと蘇りました。当時はちまき一本が100円ぐらいでしたが、今は300円以上もするそうです。曳山巡行中のいつでも好きな時に投げれたので、一人、100本ぐらいは持っていたように記憶しています。

巡航中の上の動画では、私の母校である中央小学校敷地内から撮影したクリップが含まれます。同行者が言っていたように、ゆったりとした囃子で背景に町屋が映っているので、祇園祭のようです。

昼過ぎに大津祭の撮影を切り上げて、夕方にC/2023 A3 (Tuchinshan-ATLAS)の撮影に出かけるために早めに自宅に戻りました。

C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 8

今夜は大津祭宵宮の日ですが、そちらはお休みして、伊吹山から見よう!「紫金山・アトラス彗星」10/12(土)〜10/14(月)イベントを絶賛開催中の伊吹山ドライブウェイへと向かいました。

伊吹山ドライブウェイを訪れるのはおよそ40年ぶりでしょうか。10/12〜10/14の特別イベント開催中のため、ドライブウェイの営業終了時刻が通常の19時から2時間延長されて、21時になっています。料金改定前の通行料金は軽・普通自動車の場合、3,140円ですが割引クーポンをスマホ等で提示すれば、2,900円になります。

山頂駐車場に到着する少し前のところで、大砲のような望遠レンズを三脚に載せた人が数名、おられました。被写体が彗星ではないことは明らかなので、尋ねてみると、夕方に巣に戻ってくる天然記念物の猛禽類、イヌワシを狙っているとのことでした。ドライブウェイサイトにお知らせがあります。

標高1,260メートルの山頂駐車場に到着したのは夕方5時前。自宅からここまで来るのに意外と時間がかかりました。

すでに多くの同好者が三脚を設置しています。我々はちょっと出遅れました。

嫌な予感が当たり、楽天モバイルの電波が届いていない。彗星の位置を確認するのにスマホに依存している私にとっては困ったことですが、幸いにも山頂駐車場にあるスカイテラスのWi-Fiに接続することができました。

Vixen Comet Bookに表示された彗星の方位角にカメラの向きを合わせています。標高は1,240mになっている。

テラスにはテーブルとベンチが設置されているので、持参した折り畳みチェアは不要。スカイテラスはすでに営業を終了しています。それでも店内から外に光が漏れないように工夫している。星空撮影する人にとっては至れり尽くせりのサービス。

今夜の撮影機材は60ミリマクロレンズを装着したOlympus PEN E-P5と明るい50ミリ単焦点レンズを装着したNikon D7000、そして三脚固定のiPhone 12 mini。赤道儀は使用せず。iPhoneのナイトモードを利用して星空撮影する際は露出時間を長くできるように、三脚などに固定することが重要。

17:32:34 Nikon D7000 AF Nikkor 50mm ƒ1.8D, ISO 200, 75mm, f4, 1/200s

琵琶湖に浮かぶ竹生島の辺りに彗星が沈みそうなのですが、まだその姿は見えない。

左に障害物になりそうな山の斜面が写っていますが、太陽と彗星が沈むのは右の方なので、問題なさそうです。

Nikon 7×50の双眼鏡で彗星を探していますが、まだ空が明るすぎて確認できず。

18:01:12 iPhone 12 mini, ISO 1000, 26mm, f1.6, 1/30s

標高が高いので琵琶湖の水面が地平線高度よりも低くなる。

18:03:19 E-P5, OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, ISO 200, 60mm, f4, 1.0s

すぐ近くで撮影していた人が彗星を捉えたらしく、同じ高さにOLYMPUS 60ミリ単焦点レンズを向けると雲の間に左上方向に尻尾を伸ばすC/2023 A3が写りました。思っていた高度よりもずっと上の方。標高1000メートルを超える山頂から星を撮影するのは多分、初めて。標高が低い地上から撮影するのと全然、感覚が違う。

18:13:13 Nikon D7000 AF Nikkor 50mm ƒ1.8D, ISO 1600, 75mm, f2.8, 1/4s

彗星撮影専用に準備した換算75ミリレンズを載せたNikon D7000でも彗星を捉えることができました。この頃には双眼鏡に視野に入れることができました。

18:19:40 E-P5, OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, ISO 800, 60mm, f2.8, 2.0s

この立派な尻尾は、私にとって1997年のHale-Bopp以来の大彗星と言って良いだろう。当時は彗星観察には有利な緯度が高いデトロイト郊外に滞在しており、Hale-Boppは毎夕のように西の空に見えていました。いつでも容易に撮影できるだろうと思っていたので、フィルムカメラで撮影した記憶がない。

18:20:07 E-P5, OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, ISO 800, 60mm, f2.8, 2.5s

刻々と光の状況が変化するので、マニュアル撮影に設定したカメラはその都度、それぞれの設定値が適性になるよう、カメラのモニターと睨めっこ。赤道儀で追尾しているわけではないので、レンズの向きと角度も調整しなければならず、彗星を目視している暇はない。

18:21:46 Nikon D7000 AF Nikkor 50mm ƒ1.8D, ISO 125, 75mm, f2.2, 2.5s

50ミリ単焦点レンズで理想に近い写真が撮れました。麓の街明かりの向こうに琵琶湖、その上に長い尻尾の箒星!

使用した撮影機材:
OLYMPUS PEN E-P5, OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro
Nikon D7000, AF Nikkor 50mm ƒ1.8D
iPhone 12 mini

彗星が写っているRAW画像はすべて、Apple Photosで現像し、加工してあります。

18:22:40 Apple iPhone 12 mini, ISO 2500, 26mm, f1.6, 4.8s

撮影した画像をPhotosで編集していて、iPhoneで撮影した上の画像にも彗星が写っていることが判明しました。

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C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 7

彗星(C/2023 A3)撮影の後半戦、天候条件が良かったので、予定していた日の前日からロケハンしておいた撮影地で彗星撮影を試みました。この地はペルセウス座流星群の際に撮影を試みた、自宅から徒歩でも行ける場所です。意外と西の空が開けていて日没後の西の低空に彗星が見えるであろう後半戦の撮影地に適している。

自宅から近いので撮影予定地に行ったり来たりできます。上の画像を撮影したのは10月11日15:21頃。太陽のすぐ上の方にC/2023 A3はいるはず。

Screenshot

iPhoneにインストールしたVixen Comet BookでC/2023 A3を選択し、現在時刻の彗星の位置を確認すれば、Azimuth(方位角)とAltitude(高度/仰角)がわかります。iPhoneでCompass Appを立ち上げ、カメラや双眼鏡の真上にiPhoneを置いて、レンズの向きを方位角に合わせれば彗星が視野に入るはず。高度に関しては今の時期なら地平線のすぐ上あたりに向ければ良い。意外とCompass Appが使えることをこの前、発見しました。iPhoneを撮影補助デバイスとして活用する場合、契約している携帯回線(私の場合は楽天モバイルとpovo)の電波が届いていることが前提ですが。地上の携帯電波が届かない、山頂付近でライブ配信されている天リフさんはスターリンクを利用されているそうです。

結局、彗星の写真は撮れず。太陽に近すぎて双眼鏡でも確認できずに終わりました。

近地点を迎える明日は、大津祭宵宮の撮影をお休みして、伊吹山に登ってみようかと考えています。伊吹山ドライブウェイでは10月12日〜10月14日は彗星観察のために営業時間を21時まで延長するそうです。

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Building Otsu Matsuri Yutate-Yama — Part 2

大津祭湯立山の山建ての様子はNikon D7000三脚固定によるインターバル撮影の他にiPhone 12 miniでも同行者が静止画及び4K動画を撮影していました。その静止画と動画をPhotosとiMovieで編集したものが上の長編動画。4KからHDに画質を落としてYouTubeにアップロードしました。

私にとって、この大作とも言える長編動画は合計で50分34秒、容量が5.74GB。(上の動画はどちらかといえば、大津祭の関係者やコアなファン、あるいは軸組工法に興味がある人を対象としています。それ以外の人にとっては退屈なだけかもしれません。)

金属製の釘やビスなどの金物を基本的に使わず、金物の代わりに木製のダボや込み栓、枘、縄を使った軸組工法で建てる大津祭の曳山。400年近くに渡る日本の伝統技術を後世に伝承するための資料映像の一部となれば良いと思っています。車輪が三つの三輪車である大津祭の曳山は現在、13基ありますが、その建て方は大体同じ。

画質を4Kに設定した動画撮影時に同行者のiPhoneが容量不足となり、急遽、私のiPhoneで続きを撮影する事態に陥りました。大きな動画ファイルをMacに取り込んでiMovieで編集していると、今度はMac miniの容量が不足しているという警告が現れて先に進むことができずに困りました。iMovie Libraryの容量を確認すると、いつの間にか容量が140GBとかになっている。

iMovie Settings > Render Files

調べた結果、Mac miniの容量を必要以上に食っているのはiMovieの編集時に使われるRender Files(レンダーファイル)でした。このファイルをSettingsで削除(Delete)することにより、容量を解放することができました。編集にレンダーファイルが必要になれば、また自動的に読み込まれるので、大事な動画ファイルが消失するわけではない。

上のiMovie Settingsで”Photo Placement”が”Crop to Fill”になっていますが、これはタイムラプス(微速度撮影)用の設定。

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