Customize Language Settings for Numbers

macOSではシステムレベルで言語と地域の設定が可能なのは前世紀の1990年代からですが、Appレベルでそうした設定をユーザーの好みに応じて変更できることに初めて気付きました。(macOS 10.15 Catalina以降対応だそうです。)私はシステムレベルでは言語設定をEnglish (US)、地域をJapanに設定しています。

Apple純正の使いやすい表計算ソフトであるNumbersで英語と日本語の用語集を作成することにしました。Appレベルで言語設定ができることを知らなかった私は、セルに入力した日本語データを並べ替えしようとしたら、「あいうえお」順にならず、どうしたものかと考えました。用語集作成時のみ、システム言語を日本語に設定するしかないかと思い、System Preferences > Language & Regionを開くと、”General”と”Apps”のボタンがあり、”Apps”を選んでプラスボタンをタップすると、上の画像のようにNumbersを追加することができました。右のプルダウンメニューをタップすると世界の言語から日本語を選択することができます。

同じ一台のMacで複数の言語を使い分ける人にとっては非常に便利な機能です。試しに作成中の用語集で日本語データを「あいうえお」順で並び替えると、一部の漢字が音読みで並び替えられるようですが、この点は妥協すれば、使い勝手が大幅に向上します。

ほとんどが日本語入力であるContacts Appも日本語に設定しました。

C/2020 F3 (NEOWISE) — Part 5

ISO 800 f/2.8 15.0s x 20 Stacked

昨夜、ポーラーメーターを使った簡易的な極軸合わせで、露出10秒でも大きく流れたので、天候条件が良い今夜、追尾撮影を再度試みました。昨夜とは違い、北の空に雲がなかったので、北極星を赤道儀の極軸望遠鏡の視界に入れて、極軸を合わせました。

北斗七星が北西の空に沈む前にOlympus M.17mm F1.8を装着したOlympus PEN E-P5を縦にしてインターバル撮影しました。露出15秒で撮影した20枚の画像ファイルをStarStaXでスタッキング(Average + Increase Exposure by 0.8EV)してあります。レンズの焦点距離が換算34ミリと広角寄りではありますが、合計5分間の露出でも星は点像に写っています。

最近、minority318さんがこの単焦点レンズを購入されたそうです。私はカメラボディーと同時に入手したので、レンズ単体での価格はすっかり忘れていましたが、調べると安くても4万円代。安価なキットレンズのように思っていたので、少々驚きましたが、画質は価格に見合って確かに良いです。星の撮影をすれば、レンズの品質は一目瞭然です。周辺部の減光がありません。星座や流星の撮影に適しています。

ISO 1,000 f/2.8 10.0s x 21 Stacked and Cropped

C/2020 F3 (NEOWISE) は昨夜と比べて明るさはさほど変わりませんが、南の方にかなり移動しています。太陽からそして地球からも急速に遠ざかる様子が見て取れます。7 x 50のNikon双眼鏡ではダストテールの確認は困難になりました。双眼鏡ではボヤッとした星雲状に見えます。

上の画像は周辺部の減光を目立たなくさせるために、Apple純正Photos Appでクロップした後、レベル補正してあります。

ISO 250 f/3.5 2.5s

M.Zuiko 17ミリF1.8で南東の空に輝く月と木星、土星を視野に入れました。満月近くの明るい月と惑星を同じ構図で撮影するのは難易度高いです。すぐ近くに月があるのに双眼鏡では木星の衛星も確認できました。+5等星のGanymedeと+6.0等星のCallistoが木星の右に。木星と土星の間には冥王星もあるはずですが、+14.3等星なので、見えるはずがありません。

StarStaXについて
macOS 10.15.6 Catalinaにも対応するMarkus Enzeiler氏開発のStarStaXを今回、久しぶりに利用しました。Photos Appで書き出したJPEGファイルを、StarStaXで読み込もうとしたところ、画像ファイルがグレイアウトしていて読み込めない事態に陥りました。過去にPhotos Appで書き出してStarStaXで読み込んだ画像ファイルは拡張子が.jpegではなく.jpgになっていることが判明しました。原因は拡張子の違い。拡張子を.jpgに変更したら、StarStaX 0.71で問題なく読み込むことが可能になりました。

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macOS Catalina 10.15 Public Beta 9 (19A578c)

本日、容量4.99GBのmacOS Catalina 10.15 Public Beta 9 (19A578c) がApple Beta Software Program参加者に公開されたので、MacBook (Early 2016) にインストールしました。

Apple公式サイトのmacOS Catalinaを紹介するページに以下のような記載があります。

Extend your desktop.
With iPad.
Sidecar lets you extend your workspace by using your iPad as a second Mac display.5

Footnote 5として、小さな文字で「SidecarはApple Pencilに対応するiPadが必要」との記載があります。

  • 製品版の公開を目前にして、CatalinaとiPadOSの目玉的な機能であるSidecarが依然として機能しないのはどういうことか?と思っていたら、iPad mini 4を含むApple Pencil非対応のiPadはそもそもSidecarが機能しないとAppleが発表したようです。これまでにAppleはSidecarが機能する互換性のある機種を公開していたわけではないので、勝手に期待した人が悪いということになりますが、初期のベータ版ではApple Pencil非対応のiPadでSidecarが機能したという報告もあります。技術的には可能な機能に制限を設けることで、Apple Pencilに対応するより新しいiPadのモデルを販売しようとする策略が垣間見えます。キャリアが販売するスマホやタブレットにロックを掛ける仕組みと似たものが感じられます。

Apple Pencilに対応するiPadは以下の通り。

Apple Pencil (1st generation)

  • iPad Air (3rd generation)
  • iPad mini (5th generation)
  • iPad Pro 12.9-inch (1st or 2nd generation)
  • iPad Pro 10.5-inch
  • iPad Pro 9.7-inch
  • iPad (6th generation)
  • iPad (7th generation)

Apple Pencil (2nd generation)

  • iPad Pro 12.9-inch (3rd generation)
  • iPad Pro 11-inch

WWDC 2019

今回のWWDCで、「この発想は予想できなかった」と思ったのは、iOSから分離させ、macOSに接近するiPadOSの登場です。次期macOSであるCatalinaではiPadがMacの外部ディスプレイとして機能するSidecarを搭載するそうです。但し、Sidecarを公式にサポートするMacは現時点では以下のように限定的。しかし、正式にmacOS Catalinaが公開される秋にはSidecarと互換性があるリストは拡大される可能性があります。

  • 27″ iMac (Late 2015以降)
  • iMac Pro
  • MacBook Pro (2016以降)
  • MacBook Air (2018)
  • 12″ MacBook (early 2016以降)
  • Mac mini (2018)
  • Mac Pro (2019)

Sidecarを使えば、Touch Barの機能がMacに追加されるそうですが、この機能はサードパーティーの製品、Duet Displayですでに実現されています。

新たに導入されるiPadOSに加えてiOSでも、あり得ないと思っていた、マウスサポートが噂ではなくなるようです。但し、この新たに追加される機能は初期設定ではオフになっており、Settings > Accessibilityから設定する必要があるようです。