Suzuka 2&4 Races — Super Formula Round 1 Race (Part 2)

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ホームストレートに面したグランドスタンド上段からマシン数台のピット作業を見てから、トンネルを潜り、逆バンクからS字コーナーが見渡せるE席、D席方面へと移動しました。撮影を主な目的にサーキットにやって来る人の多くが大砲のような高級レンズを装着したフルサイズのカメラを一脚に載せて、高速シャッターで撮影されています。APS-Cサイズ(Nikonの場合はDXフォーマット)のカメラに比較的小さなズームレンズを装着している私の場合、機動性を生かした流し撮りに専念しています。流し撮りは歩留まりは悪いけれどもスピード感が表現しやすく、意図した通りに撮れると大きな満足感が得られます。しかし、上の画像はSS: 1/400秒、ピントが合っていて被写体ブレや手ブレはないけれども、十分にスピード感が表現できているとは言えません。

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被写体の車速にもよりますが、シャッタースピードは速くても1/250秒ぐらいを目安にすれば、背景が意図した通りに流れます。

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レンズをAF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-105mm f/3.5-5.6G EDに交換して換算78mmで流し撮り。SSは1/125秒。広角にすればシャッタースピードを落としても歩留まりは下がりません。立体的に見えるのでズームアウトしても面白い。

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ジャンプスタートでドライブスルーペナルティーを受けた佐藤琢磨選手は終盤でマシンに排気系のトラブルが発生しました。

Sony DSC-RX100を小形三脚に載せて撮影した動画の編集が終わり、YouTubeにアップロードしたので下にリンクを張っておきます。佐藤琢磨選手のジャンプスタート、証拠映像が撮れました。ピット作業の様子もF1のそれとは随分と異なるのがわかります。Super FormulaのエンジンはToyotaとHondaが供給していますが、スペックは同じ。排気容量3,400cc、V型8気筒で最高回転数は10,300rpm、最高出力は600PS以上。(オーバーテイクボタンを押すと20秒間、回転数は10,700rpmに引き上げられる。)

エンジン回転数のわりに特にストレートは19,000rpmのF1マシンのような甲高い音がします。ロータリーエンジンの9,000rpmと大して変わらないのになぜこんな甲高い音が出せるのかと不思議に思い、調べてみるとどうやらその原因は一本出しのマフラーにあるようです。エンジン回転数を10,000rpmとした場合、周波数は8÷2×10,000÷60=667Hzとなるそうで、この周波数は、マフラー二本出しのF1マシンの周波数(エンジン回転数を19,000rpmとした場合)、4÷2×19,000÷60=633Hzとほぼ同じになります。これで謎が解けました。

Suzuka 2&4 Races — Super Formula Round 1 Race (Part 1)

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Super Formula 第1戦決勝レースの開始を前にスターティンググリッドに整列するマシンと各チームの関係者。今年の鈴鹿でのレースは51ラップの長丁場。写真撮影にはこの場所は最適とは言えないので、ピット作業を見てからE席かD席の辺りに移動しようと考えています。

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レース前の緊張感が漂うグリッドは滅多に見れません。インディーに参戦する佐藤琢磨はアメリカ各地と日本を忙しく行き来しながら日本のファンのために鈴鹿で開催される大きなイベントに参加してくれます。この人の観客動員力には凄いものがあると思います。新生スーパーフォーミュラ第1戦で6番グリッドから追い上げるはずの佐藤琢磨には、この後、不運なことが起こります。

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5列目まで赤いランプが順に点灯した後、すべてのランプが消えた時点でレースは始まります。

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緩い下り坂になっているスターティンググリッドはジャンプスタート(フライング)に要注意という話が「ドライバートークショー」でありました。

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注意していたはずの佐藤琢磨はジャンプスタートでドライブスルーペナルティーを受けました。連写撮影していて私も気付いたのですが、フライングしたと言うより、ランプが消える少し前に下りになっているグリッドでタイヤ半分ほど意図せず前に進んでしまった感じだと思います。本人は無線でペナルティーを知らされるまで、気付いていなかったそうです。

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いつもテレビ中継で見ているF1のピット作業とは随分と異なります。ジャッキアップとタイヤ交換、給油をする人、ロリポップを持っている人など、合計5名と少ない。一人で二役以上をこなしている。

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消火器のようなものを持って待機している人を入れるとピットスタッフは合計6名。前輪の交換をする人はマシンのノーズの部分に手を置いて右から左へと飛び跳ねるようにして移動しています。ジャッキアップも同じ人がするようです。

Suzuka 2&4 Races — Super Formula Round 1 Qualifying

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午後1時50分開始のSuper Formula第1戦の予選はヘアピンで観戦+撮影することにしました。

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気になるドライバーはやはりこの人、佐藤琢磨選手。オートフォーカスのモードはAF-Cに設定しています。被写体が静止しているときはAF-S、動いているときはAF-Cに自動的に切り替わる、AF-Aも試してみましたが、流し撮りにはAF-Cの方が慣れているためか、ピントが合いやすいと思います。

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いつも同じような角度からマシンを流し撮りしていると飽きてくるので、たまには変わった角度から1/1000秒高速シャッター。

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2番グリッドを確保したNAKAJIMA RACINGの小暮卓史選手。

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せっかく持ってきた重い超広角ズームレンズに交換してヘアピンの全景を一枚。

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13mm(換算19mm)の広角で流し撮りすると、被写体ブレしていないマシンだけが浮き上がったように立体的に見えます。

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TEAM無限の佐藤琢磨は6番グリッドに落ち着きました。

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ポールポジションを勝ち取ったのはDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの伊沢拓也選手。

Suzuka Circuit Motor Sport Fans Thanks Day 2013 — Sunday

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朝から晴れた日曜日、午前9時過ぎにはすでにサーキット道路が渋滞。我々はサーキット道路に面した臨時駐車場(渋滞している車線の向かい側)に車を停めました。渋滞している車の中にはフェラーリが3台、未舗装の駐車場は似合わないと思いますが。

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E席カメラマンエリアに到着すると、すでに「D1パフォーマンス」が終わろうとしていました。高速シャッターで一枚。この日は朝からシングルポイントAFのAF-Cに設定。意図した通りにピントが合っています。

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1/800秒のシャッタースピードでは車が完全に止まって写ります。望遠端の300mm(換算450mm)では解像感が今一つで、「スーパーGT公開テスト」が結構、つまらない画像になってしまいました。

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やはり、カメラは左右に振らないと躍動感が表現できません。流し撮りに適したD席の方に移動しました。上の画像は1/250秒の流し撮り。

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シャッタースピードを1/160秒に落とすと難易度は上がりますが、スーパーGTマシンのスピード感は十分に表現できます。上の画像はアスペクト比をクロップして16:9に変更してあります。

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二輪はやはりコーナーでの体重移動の様子が面白い。

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複数のライダーを同じフレームに収める時は特定の被写体を選んでピントを合わせる必要があります。

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この万歳体勢はファンサービス?この日はSDカードの残量が心配になってきたので、RAWではなくJPEGのLarge、Fineに設定し直しました。上の画像はコントラストが強め。

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土曜に見逃した、「グループCカーの歴史」が始まりました。しかし、期待していたMazda 767Bの走行中の画像はうまく撮れず。

同行者が3階のホスピタリティーテラスから撮影した動画にロータリーエンジンの甲高い音が録音されていました。低速コーナーでは音の違いがはっきりとしません。

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これがそのMazda 767B。

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午後からSuper Formula Round 0の様子を撮影しようと、激感エリアに移動。午前中にD席から見ていたら、激感エリアには大勢のカメラマンが陣取っていたので、レース開始の30分以上前に到着して撮影に最適な場所を確保。

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今回のベストショットは佐藤琢磨のこの一枚。焦点距離は102mm(換算153mm)、レリーズモードは毎秒6コマの「高速連続撮影」に設定。Team Mugenのカラーリングはなかなか格好良い。F1下位チームのマシンよりも速いそうです。エンジン音もF1マシンに近い甲高い音になったような気がします。

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ピント位置は”Nakajima”の辺り。青白のボディーカラーにEPSONのスポンサーロゴ。昔と変わっていません。

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こちらのマシンはTOYOTAエンジン搭載。

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ラウンド0は1ラップ目で赤旗中断。救急車2台とレッカー車が数台、やって来たので、何事かと思いました。130Rからシケインの辺りで複数のマシンが多重衝突したそうです。幸いにも負傷者はいなかったようです。

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レースは再開されないかもしれないと思ったので、3階ホスピタリティーテラスの1コーナー寄りに移動しました。その後、2ラップのみ、レースを続行することになりました。

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FRのマシンは後輪のみ高速で回転しています。

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去年、Fポンで優勝した中嶋一樹。シャッタースピード1/250秒でもこんなに流れているのはマシンの時速が300km/h近くであるためでしょうか。

最後にFlickrにアップロードした動画にリンクを張っておきます。この甲高いエンジン音はF1マシンに限りなく近い。佐藤琢磨がスポット参戦する開幕戦を観に行きたくなりました。来年からSuper Formulaのマシンにもターボエンジンが搭載されるそうです。甲高いエンジン音は今年が聞き納めになるかもしれません。

Suzuka Circuit Motor Sport Fans Thanks Day 2013 — Saturday

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雪が降る自宅を出発したのは午前9時前、「モータースポーツファン感謝デー」が開催される鈴鹿まで行けば、天気予報通りに晴れるだろうと期待しつつサーキットに到着したのが10時半頃。この日は終日、太平洋岸の鈴鹿も雪が降ったり止んだりで風が強い寒い一日でした。

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今回の主な目的は昨年末に入手したNikon D7000のモータースポーツ撮影。もちろん、今年からアジアに出て行くFポン(Formula Nippon)改め、Super Formulaのマシンを見てエンジン音を楽しむことも目的です。SF(Super Formulaの新しい略語)開幕戦と最終戦にHondaエンジン搭載のTeam Mugenからスポット参戦する佐藤琢磨が、ラウンド0とテスト走行のために鈴鹿にやって来ると言うことでそちらも楽しみ。

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この日、ISOはオートで上限が1600~3200、シャッタースピードの下限が1/30秒に設定していましたが、絞り優先で人物が被写体の場合、被写体ブレが起こる可能性があるので、翌日は下限を1/40秒に設定し直しました。

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サーキットに持参したレンズはAF-S NIKKOR 70-300 f/4.5-5.6 G EDのみ。同行者はSony DSC-RX100。70mmからの望遠レンズなので、私が撮るピットに展示中のマシンは全体像を撮影することができません。被写体から離れると、人の山が視界を遮ります。ピットウォーク、グリッドウォーク時は大勢の観客が往年のマシンを近くで見ようと集まっています。

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センターハウスのある側の人混みはそれほどでもありません。

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SUZUKA-ZEで昼食を済ませ、「時空を超えたF1日本GPデモラン」に登場するマシンを撮影するため、トンネルを通ってダンロップコーナーのあるE席、カメラマンエリアへと向かいました。ここは流し撮りには向いていないので、1/500秒の高速シャッターで撮影。

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1990年日本グランプリで3位表彰台を勝ち取ったLola LC90に乗る鈴木亜久里ご本人。エンジンはLamborghini V12。E席にいる観客のほとんどがカメラマンなので、手を振ってくれても、撮影に忙しくて応えられません。

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斜め方向にカメラを振る流し撮りは難易度が高いですが、ぴたっと決まれば達成感が得られます。なぜかFerrari F2003のレッドは、オレンジに写ってしまう。この日はRAWで撮影しましたが、Apertureで補正できないほど、実際の色とは異なります。ドライバーは中野信治。

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上のLotus 72Eの写真、F1マシンデモ走行中の流し撮りとしては控えめなシャッタースピード(1/250秒)ですが、意図したところにピントが合っていません。Nikon D7000の使用説明書によると、AFエリアモードの設定ではダイナミックAF 9点が、「被写体の動く方向が予測でき、フォーカスポイントで被写体を捉えやすい撮影に適しています。(例:陸上競技やモータースポーツ)」と書いてあるので、9点のオートフォーカス且つAF-Cに設定しました。この設定が不適切だったような気がしたので、翌日はシングルポイントAFに変更しました。

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鈴鹿F1日本GP25回記念「1987年F1の衝撃」は、パドックにあるホスピタリティーテラスに移動して撮影しました。ホームストレートを真横から見ることになるので、ここは流し撮りモード全開。焦点距離は165mm。(換算247mm)このぐらいがレンズの解像感を維持する限界かもしれません。Tyrrell 019を操るドライバーは先月、還暦を迎えたばかりの中嶋悟。この時代からEPSONがスポンサーになっています。

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左から65歳の星野一義、現役ドライバーの佐藤琢磨、そして当時の青いレーシングスーツを着ている中嶋悟。来年、F1マシンは再びターボエンジンを搭載することが決まっていますが、McLarenにホンダがエンジンを提供するかもしれないとする噂があるようです。そうなれば、佐藤琢磨にMcLarenのドライバーとしてF1に復帰してもらいたいものです。

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グランドスタンドの観客を背景に記念撮影するということで、パドックの方にいる我々の方を向いてくれました。レンズは望遠端の300mm。(換算450mm)

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3階のホスピタリティーテラスから下り、ピット後方を歩いていたら、突然目の前に佐藤琢磨。琢磨ファンの同行者はミニバンのところまで追いかけて行き、広報担当者と共に車に乗り込んだ佐藤琢磨に向かってミニバンのすぐ横で何度も手を振ったら、何度も手を振り返してくれたそうです。

この後、CS Fuji NextのF1中継で解説をしておられる小倉茂徳氏にも出会いました。小倉さんのファンでもある同行者が話しかけたら立ち止まってくれました。記念撮影にも応じてくださいました。今年は主に金曜の練習走行時に解説するそうです。小倉さんの解説は、下調べを十分にしている人でないとできないわかりやすい解説です。

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二輪は全部、同じように見える私には撮影した写真を説明することはできません。

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上半身を起こしたり、寝かせたりして風の影響を調節しているように見えます。この画像撮影時はアクセル全開でしょうか。

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鈴鹿8耐&鈴鹿1000kmトワイライトデモンストレーションレースのフィナーレ。夕暮れ時の撮影には慣れていますが、サーキットを照らす明るい照明がないので、シンガポールGPナイトレースよりも暗い。花火とヘッドライトの光を避けて測光しないと画像が暗くなります。

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高感度熱ノイズのように写った白っぽい斑点は雪。