5月19日に金物の町、三木市のメッセみきで開催された「鍛冶でっせ!」を訪れました。
親しくなったヒシカ工業の職人さんに一通り、案内していただきました。ヒシカ工業のブースでは縦挽きも可能な本職用の両刃鋸と木工用スクレーパーを入手し、別のブースで気になっていた「マイ箸作り」を体験しました。
箸のブランクは9ミリ角ぐらいに製材されたヤマザクラ。
鉋に使い慣れている私でも一膳の箸を製作するのに30分ほどかかりました。私の右隣に陣取った小学生らしき子供も「マイ箸作り」を体験していました。子供が飽きて匙を投げないか気になりましたが、途中で嫌になって箸を投げることなく私よりも先にマイ箸を完成させていました。こんな会場に連れられて来ていることから判断して、普通の子供ではないのでしょう。
箸を鉋で削る際に必須のオリジナル治具を得意のApple Numbersで製図した、上の脳内図面をもとに製作しました。治具製作に使用したのは厚み30ミリ、幅105ミリの防腐桧の端材。この板をテーブルソーを使って二等分に縦挽きしてテーパーがある溝を鑿で彫りました。
治具を製作する際にもヒシカ工業(別所二郎作)の木工用スクレーパーが役に立ちました。
「マイ箸作り」で体験した通り、削るのは二面のみで、テーパー付きの四角柱というか、先端が細いので四角錐の形状を目指します。脳内図面によると、最も太い部分は一辺が8ミリの正方形、最も細い先端は一辺が2ミリの正方形です。
鉋で削った後の仕上げにもスクレーパーを使いました。
今回、製作した治具はプロトタイプ(試作品)なので、二枚の板はまだ接着させていません。箸として使用したのも加工が比較的容易な軟らかいクスノキ。
箸らしきものが仕上がりましたが、最も細い先端が2.5ミリ、最も太い部分で9ミリほどあって、脳内図面とは異なる。治具から出して鉋でさらに削ったら、歪みが出来ました。治具の精度が今一つなので、改良します。
Making Chopsticks — Part 2へと続く。