Cedar Tabletops — Part 9

大型丸鋸を使って天板Bの余分を切断します。この大型丸鋸に合わせて簡易の丸鋸用定規を作りました。

裏表から二度に分けて切断するとなると、面倒なことになりますが、この大型丸鋸なら最大切り込み深さが90ºで97ミリなので、板厚75ミリの天板なら一度で切断できます。

こちら側は根本に近い方なのか、材が硬くてなかなか前に進まない。

切断面に焦げ跡が見えます。

ウリンの端材を使ってチギリを加工中。使用した鋸は別所二郎作の210ミリ硬木用片刃鋸。縦挽きにも使えると言われていた通り、硬いウリンの斜め切りも思惑通りに切れます。

細かな部分は追い入れ鑿で。

入りやすいように若干の傾斜を付けながらやすりで調整。

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Cedar Tabletops — Part 6

師匠に描いてもらったスケッチを参考に大きいチギリをウリンの端材を使って加工しました。

師匠の助言に従い、小さいチギリを取り除きながらトリマーで深さ、12ミリほど彫りました。トリマーで彫る前にナイフで縁に切り込みを入れています。トリマーは3ミリずつに分けて合計4回。

角の部分は追い入れ鑿で切削。チギリは上が大きく下が小さい斜めに加工する必要はないようです。真っ直ぐで良いと。

木工接着剤を塗布後、固定中。

二つ目の蝶を加工。トリマーを使えば作業効率が上がり、綺麗にカットできる。

掘った深さまで埋まるよう、調整中。

こちらもF型クランプで固定。

別所次郎作の両刃鋸は歯振があるタイプですが、刃が薄いので天板表面に傷がつきにくい。少し突き出すようにして切断後に鉋で削れば良い。

初めてにしてはまあまあの出来具合?

鋸の傷は鉋とサンドペーパーでなんとか隠すことができました。

もう片方の余分を切断する作業は明日以降。

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Making A Handle For DOGYU Sledgehammer

去年の終い弘法で一千円で入手した、柄が異常に短い土牛ブランドの両口ハンマー用に適度に長い柄を製作します。

柄として使用する材は未乾燥の樫。反り台鉋とサンダーを装着したディスクグラインダーで、樹皮と節の部分を削り取りました。

さらに平べったい形になるよう、自作のテーブルソーを使い、少しずつ縦挽きして形を整えました。

ヘッドの下端に墨線を引き、ヘッドの穴の形状に合わせて鋸で切り込みを入れました。

続いて鑿を使い、少しずつ削って行きました。

サンダーも併用してヘッドが入る大きさと形状にするのに半日は要しました。

ヘッドと平行するように切り込みを入れてから、楔の形状に加工したウリンの端材を叩き入れました。木製楔の先端に木工接着剤を塗布。

余分を鋸で切断。この時点ではまだ隙間があります。

さらに丸型の鉄製楔を中心に打ち込みます。

丸型の楔を打ち込んだら小さな割れが何本か入りましたが、ヘッド下には届かない割れなので、問題ありません。

ヘッドが外れないか、恐る恐る試し割りしましたが、問題なさそうです。頭上にハンマーを振り上げた時にヘッドが外れて頭の上に落下したら…

樫は縦に裂けやすい木ですが、横からの力がかかって柄が折れることはないだろうと思います。ヘッドも抜けそうにありません。

Broken Hatchet Handle — Part 2

折れた斧(柄)の修復に使用する材は樫の原木を予定していましたが、丸い原木から加工するのは困難なので、代わりに年末に入手した碁盤を加工することにしました。

Kelly Axe & Tool Co.製の柄を参考にして切り出します。

分厚い碁盤から切り出すのに一苦労。上下から丸鋸で切り込みを入れてから、届かなかった30ミリほどを手鋸で縦挽きしました。碁盤の材は硬いカヤであると思われますが、ヒシカ工業(別所次郎作)の鋸、良く切れます。

曲線はジグソーで。

ここまで半日は要しました。

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Fixing A Pruning Saw

大きな刃こぼれができた、ヒシカ工業の剪定用鋸の刃を職人さんの助言に従い、短くして修正します。

ディスクグラインダーで先端部分を簡単に切削できました。

尖った部分をサンディングして先端を丸くしました。

錆びる間もないぐらい使っていますが、錆止めに椿油を塗布。

170ミリぐらいの鋸になりました。元は210ミリの鋸ですが、180ミリの短いものも販売されているぐらいですからこの長さでも特に問題はありません。

Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 8

先月の終い天神に連続して、今月も北野天満宮天神さんへ。最近は北西側から攻めるようにしているので、平野神社を経由します。

平野神社を経由するのは、天神川に近い北西端の路上で店を開く品揃え豊富ないつものおじさんの露店に直行するためです。

所狭しと並べられた品物の中にお宝が潜んでいます。私が最も関心がある古道具は西寄りのこの辺り。天神さん以外に東寺の弘法市やがらくた市にも出店されますが、商品が置いてある位置は大体同じ。毎回、商品を売り切っておられるのか、同じものが少ない。

古道具のエリアで最初に目に留まったのがこのダブルギアレンチ。ノーブランドのようですが、刻印された英語表記から察すると、海外製か輸出用の品物だと思います。

同行者が小型のコンビネーションレンチなど4本を集めてきました。いずれも信頼できるKTCかTONEブランドのもの。

東側の調理器具エリアにあった、Tobacco Pailと書かれたペール缶は、薪ストーブから出る灰入れに使えそうです。

新品だと思われるT-falブランドの鍋と蓋のセット、いくらかな?上のペール缶や鍋など、比較的大きくて嵩張る商品は通販で購入したら送料が高くなります。このようなものはフリーマーケットで購入したら送料はただなのでお得感があります。

工具5点と大きなペール缶、それとT-falの鍋セットを持っておじさんに価格を尋ねると、なんと全部で一千円。「いつものお姉さんだからお安くしておきます!」にも程がある。

他店を見て回って帰りにもう一度、おじさんの露店に立ち寄って気になっていたこのステンレス鍋の価格を尋ねると、500円とのことで、これも入手することにしました。送料よりも安いので只同然ということです。丸みを帯びた蓋のデザインが気に入りました。T-falとは異なり、素材は金属と木だけで、樹脂がどこにも使われていない。

少し南に下った帽子専門店で、長年探し求めていたバケツハットを見つけました。素材はワックスを塗布した綿だと思います。15年ほど前のことになります。釣行時に急な土手を這い上がろうとして、足が滑って数メートル下の河川敷に滑落しそうになったことがあります。その際にバンブーロッドのティップが折れて、被っていたOrvisのお気に入りバケツハットがどこかに飛んで行きました。

そのバケツハットに代わるものをずっと探していたのです。値札通りとしたら格安の1,000円。ブランドや製造国がよくわかりませんが、The Autoralian Outback Collectionと書いてあり、サイズは頭が大きなアジア人にも合うXL/TGになっています。

迷うことなく、お買い上げ。バケツハット同様にワックスが塗布されたBarbourのオイルドジャケットにBarbourのショルダーバッグ、そしてこのバケツハット、この出で立ちはかなり目立ちます。

今日は親しくなったヒシカ工業の鋸職人さんも一緒です。

河川敷での伐採作業で酷使して刃こぼれした、210ミリの別所次郎作、替刃式の剪定用鋸をお見せしました。去年、いただいたものですが、あまりにも切れ味が良いので、これしか使わなくなりました。刃こぼれしたのは先端に近い部分なので、先端をグラインダーで切断して刃渡りを短くすればまだ使えるとのことでした。

よく晴れましたが今日は寒い。

以前、古道具を購入した微かな記憶がある露店で珍しく小さめの反り台鉋を見つけました。刃幅は左の方でおよそ30ミリ。何やら銘が入っているし、高そうだなと思いながら値を尋ねました。私はいつも価格を想定しながら値を尋ねます。この店主ならいくらぐらいの値を言いそうか、考えてから聞きます。その想定価格(この珍しい小ぶりの反り台鉋なら3,000円〜5,000円?)よりも大幅に安い場合は即決します。左が1,500円、さらに小さな右が1,000円でした。左の鉋だけ入手しましたが、右を買わなかったことを後悔。

30分以上も外で並んでから入った傳七で昼食を摂った後、北野白梅町の駐車場で職人さんと別れました。

今回、入手したもの。紅生姜は除く。

Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 9へと続く。
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Miki City Hardware Exhibition

金物の町、三木市では主要メーカーが集う大規模な展示販売会が年に二回あるそうです。春に行った「鍛冶でっせ!」が開かれた「道の駅みき」の駐車場に車を停めて、無料巡回バスに乗り、「三木金物まつり」の会場へと向かいました。

屋外で展示販売されていたのは多分、金物の卸売業者による出展。「鍛冶でっせ!」と比べると屋外出展者がずっと多く、規模が大きいのがわかります。来場者は一般客が大多数。

どういうものが売られているのか、見て行きます。興味がある店のみ写真撮影しました。

最近、特に興味がある椿油は複数の店で販売されていました。自分で油を抽出しようと、椿の実を集めていますが、この量(240㎖)で700円は格安なのだと思います。これだけの量を抽出しようとしたら、恐らく1キロ以上の実が必要になるだろう。

鉋や鑿はほぼすべてが職人用なので、それなりの値がします。

天然砥石合砥は1万円以上のものが多い。

中国産の天然砥石を販売する人がおられました。メルカリに出品している人かもしれません。日本産の合砥と比べて価格が安く、実物が見たいと思っていました。

#10,000相当だとされる砥石に触れてみましたが、私には細かくても#5,000ぐらいにしか思えなかった。

赤樫でできた玄能の柄。白樫よりも高価。

高級な柄は自作するとして、100円で販売されていたこの柄をお手本にします。

本革製の布袋。

上下逆になった切り株に3本の脚が取り付けられた作業台、これも参考にできそう。この台はナイフの試し切りをするためのもので非売品。

ランチは三木市に本店がある珈集のカレーライス。トッピングなしでいただきました。程よいスパイシーなカレーでした。見た目よりもずっと美味しい。

午後は建物内に入りました。中と小の楔が110円。

親しくなった職人さんの会社、ヒシカ工業のブースへ。別所二郎作の210ミリ硬木用片刃鋸を使って、高級な硬木、黒檀を試し切り。片刃ではありますが、硬木の場合は縦挽きにも使えるとのことでした。用途は黒檀・紫檀・樫・広葉樹などの硬木。製品ページには特徴としてこんな風に記載されています。「木目の詰まった硬木に負けないような目立て加工をしており、難なくご使用になれます。竹細工にもご使用いただけます。」

春の「鍛冶でっせ!」で入手した同じ別所二郎作の210ミリ両刃鋸と同様、感動的とも言える、切れ味でした。両刃鋸の用途は杉や桧などの針葉樹、一般木材ですが、同様の切れ味で硬木にも使えるというのがこの硬木用片刃鋸。いずれも本職用なので、慣れていない人が必要以上に力を入れて切削作業をすると、刃が折れる可能性があります。

Extending The Porch Deck — Part 22

長めの状態で垂木に固定した屋根下地の角材を別所二郎作の鋸で切断しました。以前なら角材は取り付ける前に卓上スライド丸鋸で切断していましたが、鋸が気持ちよく真っ直ぐに切れるので今はこんなこともできるようになりました。

仮置きしていた一枚目のガルバリウム波板を専用の釘で固定。一枚目を張る作業は直角を確認しながら慎重に行わないと、後で取り付ける波板が全部、ずれてしまうので注意。

二連梯子に登って二枚目を固定中。

破風板を取り付けて木口を隠さないと不恰好。

北側に破風板を取り付けました。

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Firewood Collection 2024 — Part 22

起床後、ガレージのシャッターを開けに行ったらガレージの前に伐採した木が置いてありました。お隣さんが置いて行ったものです。後で尋ねました。剪定した桑の木だそうです。

天然木を所定の長さに切断する仔馬が役立ちました。左手小指に怪我をして以来、天然木の切断に卓上スライド丸鋸は使わなくなりました。天然木の切断には細い枝なら剪定用鋸、太めの幹はチェンソーを使うようになりました。桑の木は樹液が多いのか、剪定用鋸で切断したら、手は樹液でべっとり。

Firewood Collection 2024 — Part 23へと続く。
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Firewood Collection 2024 — Part 20

20年以上も前に敷地内に植えた常緑広葉樹のシマトネリコを伐採しました。二連梯子をかけて上の方から順に剪定用鋸で枝打ちし、太い幹はチェンソーでと考えていましたが、手鋸で太い幹も伐採できました。

二本の太い幹がくっ付いたり離れたりする不恰好な樹木でした。ここから先はチェンソーで切断。

およそ40センチの長さに揃えました。

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Redoing Doors For The Cupboard — Part 4

食器棚に収納していた食器類をすべてキャビネットから出して、Cat ISONが座っている天板から上の部分を手鋸で切断します。

なかなか退避してくれないCat ISON。

ヒシカ工業(別所二郎作)の両刃鋸で不要な部分を切断しました。動画でも、この感動的とも言える切れ味を伝えることは困難。プロ専用シールが貼ってあるこの両刃鋸は非常に薄くて軽量。ノギスで調べると厚みはおよそ0.5ミリ。力をほとんど入れることなく、気持ちよく切れます。上の動画ではすべて横切りしていますが、縦挽きはさらに良く切れる。

鉋掛け不要なほど切断面がツルツル。

観音扉の収まり具合も良好。

靴箱最上段からCat ISONが侵入しないよう、合板を張ります。

靴箱の扉に近い濃い色が良いということなので、OSMOウッドワックス(ウォルナット)を塗布しました。

余分を拭き取って完成。

英国アンティークの鏡を食器棚の上方に移設しました。

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Redoing Doors For The Cupboard — Part 2

観音開きなので扉はもう一枚、必要。取り外し可能なフレームの一部におよそ3ミリの突起を自作のトリマーテーブルで加工しました。ラワンは軟らかい材ではありますが、1ミリ単位の加工も可能です。強度が求められない部分なら加工性に優れた適材として使えそうです。

板硝子交換時に取り外し可能なフレームは上側に。鉋とサンドペーパーで表面を調整したらほぼ面一になりました。

縦方向の扉フレーム2本を丸鋸で切断して既存の食器棚の横幅に揃えたら、木ダボか何かの穴が露出したので、ダボ穴を塞ぎました。

ダボの余分を切断するような場合もヒシカ工業(別所二郎作)の歯振がない両刃鋸が活躍します。

観音扉の木枠にOSMOウッドワックス(ウォルナット)を塗布したら、昭和レトロなオリジナル食器棚が蘇ったようになりました。縦方向の木枠は左右でそれぞれ10ミリ以上カットしたので、ちょっと華奢な感じがして良い感じ。木枠に使われていた材は楢のような気がします。切断した材でまたお箸が作れそう。

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Making Chopsticks — Part 4

箸のブランク製作用治具を使い、ブランクを加工している様子を動画撮影しました。仕上げに木工用スクレーパーも使っています。

二頭の馬の上に天板を載せて、鉋を引く時に箸製作用治具が動かないよう、ストッパーとなる角材を天板上にクランプで固定しています。作業時間が長くなるので、スツールに腰掛けて鉋を掛けています。

手前に立てかけてあるのが築後数十年が経過した古民家に使われていた欅の古材。この古材から切り出した材を箸に加工しています。

サンドペーパー(#100〜#400)で表面を均して面取りをした後に自作の蜜蝋ワックスを全体に塗布し、欅の古材から加工した二膳の箸が仕上がりました。

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Making Chopsticks — Part 3

箸製作用治具の溝を先端部分で少し掘り下げてから二枚の板を木工用接着剤で接着しました。

接着剤が硬化してから自作のトリマーテーブルを使用して、裏側にブランク加工用の溝を切削します。

ブランク加工用の溝は二種のサイズで切削。先ずは、9ミリのビットを取り付けて。

溝幅よりも深さが重要。最初に彫った溝の深さは9.0ミリ。

プロトタイプの治具で二膳の箸試作品を製作した後、製品と呼べる程度の仕上がりを目指して今度は欅の古材を使って箸を製作します。この欅の古材は20年近く前に、築後半世紀以上は経っていた古民家解体現場で入手したもの。縦挽き用の丸鋸で加工した形跡があります。丸鋸の刃が届かなかったので、中央部分に残った部分を手鋸で縦挽きしようとして断念していたものです。先日、「鍛冶でっせ」で入手したヒシカ工業(別所二郎作)のプロ専用両刃鋸で挽いてみると最も簡単に切れました。

自作テーブルソーで切り出した材をブランク加工用治具に置いて、9.0ミリ角のブランクを削り出しました。この製作過程はバンブーロッドの製作過程に酷似している。

硬い欅を鉋で削ると腱鞘炎になりそうなほど、手首が痛くなる。

欅の古材を使ったブランクが一膳完成しました。手首が痛くなるほど手や腕を酷使するこの作業をやってみて思ったこと。自作テーブルソーでブランクを切り出す際にギリギリのサイズまで細くしておいた方が良いということ。

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Making Chopsticks — Part 1

5月19日に金物の町、三木市のメッセみきで開催された「鍛冶でっせ!」を訪れました。

親しくなったヒシカ工業の職人さんに一通り、案内していただきました。ヒシカ工業のブースでは縦挽きも可能な本職用の両刃鋸と木工用スクレーパーを入手し、別のブースで気になっていた「マイ箸作り」を体験しました。

箸のブランクは9ミリ角ぐらいに製材されたヤマザクラ。

鉋に使い慣れている私でも一膳の箸を製作するのに30分ほどかかりました。私の右隣に陣取った小学生らしき子供も「マイ箸作り」を体験していました。子供が飽きて匙を投げないか気になりましたが、途中で嫌になって箸を投げることなく私よりも先にマイ箸を完成させていました。こんな会場に連れられて来ていることから判断して、普通の子供ではないのでしょう。

箸を鉋で削る際に必須のオリジナル治具を得意のApple Numbersで製図した、上の脳内図面をもとに製作しました。治具製作に使用したのは厚み30ミリ、幅105ミリの防腐桧の端材。この板をテーブルソーを使って二等分に縦挽きしてテーパーがある溝を鑿で彫りました。

治具を製作する際にもヒシカ工業(別所二郎作)の木工用スクレーパーが役に立ちました。

「マイ箸作り」で体験した通り、削るのは二面のみで、テーパー付きの四角柱というか、先端が細いので四角錐の形状を目指します。脳内図面によると、最も太い部分は一辺が8ミリの正方形、最も細い先端は一辺が2ミリの正方形です。

鉋で削った後の仕上げにもスクレーパーを使いました。

今回、製作した治具はプロトタイプ(試作品)なので、二枚の板はまだ接着させていません。箸として使用したのも加工が比較的容易な軟らかいクスノキ。

箸らしきものが仕上がりましたが、最も細い先端が2.5ミリ、最も太い部分で9ミリほどあって、脳内図面とは異なる。治具から出して鉋でさらに削ったら、歪みが出来ました。治具の精度が今一つなので、改良します。

Making Chopsticks — Part 2へと続く。