先月の終い天神に連続して、今月も北野天満宮天神さんへ。最近は北西側から攻めるようにしているので、平野神社を経由します。
平野神社を経由するのは、天神川に近い北西端の路上で店を開く品揃え豊富ないつものおじさんの露店に直行するためです。
所狭しと並べられた品物の中にお宝が潜んでいます。私が最も関心がある古道具は西寄りのこの辺り。天神さん以外に東寺の弘法市やがらくた市にも出店されますが、商品が置いてある位置は大体同じ。毎回、商品を売り切っておられるのか、同じものが少ない。
古道具のエリアで最初に目に留まったのがこのダブルギアレンチ。ノーブランドのようですが、刻印された英語表記から察すると、海外製か輸出用の品物だと思います。
同行者が小型のコンビネーションレンチなど4本を集めてきました。いずれも信頼できるKTCかTONEブランドのもの。
東側の調理器具エリアにあった、Tobacco Pailと書かれたペール缶は、薪ストーブから出る灰入れに使えそうです。
新品だと思われるT-falブランドの鍋と蓋のセット、いくらかな?上のペール缶や鍋など、比較的大きくて嵩張る商品は通販で購入したら送料が高くなります。このようなものはフリーマーケットで購入したら送料はただなのでお得感があります。
工具5点と大きなペール缶、それとT-falの鍋セットを持っておじさんに価格を尋ねると、なんと全部で一千円。「いつものお姉さんだからお安くしておきます!」にも程がある。
他店を見て回って帰りにもう一度、おじさんの露店に立ち寄って気になっていたこのステンレス鍋の価格を尋ねると、500円とのことで、これも入手することにしました。送料よりも安いので只同然ということです。丸みを帯びた蓋のデザインが気に入りました。T-falとは異なり、素材は金属と木だけで、樹脂がどこにも使われていない。
少し南に下った帽子専門店で、長年探し求めていたバケツハットを見つけました。素材はワックスを塗布した綿だと思います。15年ほど前のことになります。釣行時に急な土手を這い上がろうとして、足が滑って数メートル下の河川敷に滑落しそうになったことがあります。その際にバンブーロッドのティップが折れて、被っていたOrvisのお気に入りバケツハットがどこかに飛んで行きました。
そのバケツハットに代わるものをずっと探していたのです。値札通りとしたら格安の1,000円。ブランドや製造国がよくわかりませんが、The Autoralian Outback Collectionと書いてあり、サイズは頭が大きなアジア人にも合うXL/TGになっています。
迷うことなく、お買い上げ。バケツハット同様にワックスが塗布されたBarbourのオイルドジャケットにBarbourのショルダーバッグ、そしてこのバケツハット、この出で立ちはかなり目立ちます。
今日は親しくなったヒシカ工業の鋸職人さんも一緒です。
河川敷での伐採作業で酷使して刃こぼれした、210ミリの別所次郎作、替刃式の剪定用鋸をお見せしました。去年、いただいたものですが、あまりにも切れ味が良いので、これしか使わなくなりました。刃こぼれしたのは先端に近い部分なので、先端をグラインダーで切断して刃渡りを短くすればまだ使えるとのことでした。
よく晴れましたが今日は寒い。
以前、古道具を購入した微かな記憶がある露店で珍しく小さめの反り台鉋を見つけました。刃幅は左の方でおよそ30ミリ。何やら銘が入っているし、高そうだなと思いながら値を尋ねました。私はいつも価格を想定しながら値を尋ねます。この店主ならいくらぐらいの値を言いそうか、考えてから聞きます。その想定価格(この珍しい小ぶりの反り台鉋なら3,000円〜5,000円?)よりも大幅に安い場合は即決します。左が1,500円、さらに小さな右が1,000円でした。左の鉋だけ入手しましたが、右を買わなかったことを後悔。
30分以上も外で並んでから入った傳七で昼食を摂った後、北野白梅町の駐車場で職人さんと別れました。
今回、入手したもの。紅生姜は除く。
Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 9へと続く。
Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 7に戻る。