Making A Lightbox for Product Photography — Part 1

先日、いただいた廃材と入手したプラダンを使って製品撮影用のライトボックスを製作します。想定している被写体は、箸、一輪挿し、コースター、猫用食卓テーブルなどの工作物で、ネット販売を計画する小物製品をプロっぽく撮影したいと考えています。

ネットで動画検索したら作り方を解説するYouTube動画が多数、ヒットしましたが、ダラーストア(アメリカ版100円ショップ?)で入手可能な部材を使ったものとか、古い段ボール箱を再利用したものが大半。上の方は木製フレームを使っていて本格的なライトボックスを作っています。この動画を参考にすることにしました。

斜めに穴を空ける治具、あれ前から欲しいなあと思っていますが、最近はビスを使わない枘組みや相欠きに拘っているので今回もビスを使わず木工接着剤のみで木製フレームを作ろうと考えています。

脳内図面と寸法を示す略図をもとに角材を加工しました。

フレームには18ミリの角材を使用することにしました。

実際に側面部分のフレームを床に並べてみると、長辺側(奥行き)が長すぎることがわかったので、短辺側(高さ)をもっと高くして奥行きを短くする必要がありそうです。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 2へと続く。

Making Whetstone Bases — Part 12

日曜日にこまそうさんから無償で譲っていただいた仕上げ用天然砥石のコッパに専用の砥石台をWRCの端材で製作しました。Part 12ということは砥石台の製作は12個目?

いつものように砥石底面の歪な形状のラインを台として加工するWRCに移しました。小刀で外縁に切り込みを入れてから6ミリのストレートビットを取り付けたトリマーで4ミリほど内側を彫り下げました。

微調整しながら底面全体が収まるように。

砥石台に接着後は裏側を見ることがないので記録として撮影しました。ヒビの部分に瞬間接着剤を付けたと言われていました。

隙間に自作のウッドパテを埋めて完成。ダイヤモンド製面直しで擦り合わせをすると、薄茶の泥が出ました。鉋身を試しに研いでみて、表側にも小さなひびがあり、少し引っかかるのがわかりました。幅広ではありますが、使える面が小さいので、通常に販売するのをためらわれたのが理解できます。研ぎ味は良好です。

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Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 13

8月24日(日)、朝8時過ぎに自宅を出て安曇川藤樹の里道の駅へ。こまそうさんの足の具合ですが、少しは良くなっているようです。1ヶ月前にここで出会った際に、左足の甲の上に重いものを落下させてしまい、足の指が骨折したと言われていました。

真っ先に目に留まったのはこの天然砥石。確か、この仕上げ用天然砥石は京都市内の林道で採取したものをサンダーで加工したと言われていたもの。無償で譲っていただきました。

次に気になったのがこの米国製の胴付き鋸。堅木の切断用だそうです。

そしてこのがま口の本革小銭入れ。

この猫の箸置きを小銭入れに忍ばせて、全部でおいくらですかと尋ねると、猫は見なかったことにして800円!

今回はすべてこまそうさんから購入したもの。1,000円、お渡ししました。

帰りにアヤハ(ホームセンター)でプラダンと呼ばれる半透明のプラスチック製の板を一枚、入手しました。900 x 1,800、厚みが4ミリある分厚い方なので、一枚千円ぐらいでした。このプラダンを使って、小物撮影用ライトボックスを製作する予定です。

安曇川のアヤハでは最近の関心事で最上位にある「銘木」と呼ばれる小さな木片が数種類、売っていました。イタヤカエデ、桂、欅、ホオ、ナラ、桐、黒檀など、箸の製作にも使えそうな銘木が千円未満で入手できるものが販売されているのを確認しました。

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Making Chopsticks — Part 18

全体に蜜蝋を塗布して、パオロサを使った箸が完成しました。鉋をかけた時にできた凸凹は、スクレーパーとサンドペーパー(#100と#240)で表面を均した後に蜜蝋を塗布したことでさらに目立たなくなりました。

長さは234ミリで標準的な長さより少し長め。先端2.5ミリ、バット(太い方の端)8ミリで、勾配はバットから20ミリほどの位置から付けてあります。

箸の材としての適性はある。硬くて丈夫であり、適度な重さがあり、色もウリンほど濃くはなく、ちょうど良い。紫檀の端材も入手したので、試作品を作って比べてみよう。

下に箸の材としての適性度を記しておきます。加工性や色合い、使用後の堅牢さなどを評価。5段階で5が最も適していると思うもの。特定の端材で評価したものなので、後に評価を変えるかもしれません。

パオロサ 箸の材料としての適性度:5段階で3

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Making Chopsticks — Part 17

先日(8月9日)、初訪問した馬場銘木のスーパーサマーセール(黄色の値札が付いた商品30%オフ)で入手したパオロサを使って、箸を試作します。

ブラジルのローズウッド(紫檀)とも呼ばれるパオロサはリナロール(香料物質)を含有する精油が採取できるそうで、自作のテーブルソーで9〜10ミリの角材に縦挽きしたら、桜を加工した際に出る甘い香りに似た私好みの香りが漂いました。

木材博物館によると気乾比重が0.82で紫檀と同様、かなり硬い木です。「加工は容易ですが乾燥時に劣化するという特徴があり、乾燥後は狂いも生じる事もあるようです。」この部分が少し気がかりです。

自作の治具を使って、一辺が8ミリになるまで鉋で削りました。確かに加工性は良さそうですが、削った面の一部に凸凹が出ました。この材に特有のものであれば良いのですが。凸凹はスクレーパーとサンドペーパーで目立たないようにすることは可能ですが、完全に消すのは難しそう。

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AP Wireless Charger Base

先ずは神沢製の自由錐を使って、直径およそ100ミリの円をWRCの端材に刻みました。切り込み深さはおよそ4ミリ。その後、6ミリのストレートビットを装着したトリマー(RYOBI MTR-42)を使い、4ミリの深さで円全体を掘り下げました。WRCは柔らかい材なので、深さ4ミリなら一気に掘り下げることが可能。

自由錐を使った際に円の中心に穴が空きましたが気にしない。

切り出したWRC台座のサイズをさらに調整し、コロ付き45ºのビットを装着したトリマーで面取りしました。

AP製チャージャーはしばらく使っていなかったら表面が加水分解してベトベト。手元にあったジェル状の重曹を何度も塗ってクロスで拭き取ったらベトベトは8割ぐらいは消えました。残ったベトベトは#300ぐらいのサンディングペーパーで削り落としました。

亜麻仁油を側面と上部に塗布。このAP製ワイヤレスチャージャーは電源オンで下品な光を放ちます。充電中も目障りな光が色を変えながら点灯状態になり、これが嫌で使用を停止していました。

2年前にシンガポールのApple Storeで交換したiPhone 12 miniのバッテリー最大容量が85%になり、バッテリーの減り具合が速くなりました。このチャージャーはガレージ内ワークベンチの隅っこに常設しよう。

Ise Jingu Miyama Cedar — Part 8

昨日、手元にある未加工の御山杉一枚板、二枚をメルカリに出品しました。その説明文を書いている時にこの御山杉の原木についてさらに調査したら気になる新聞記事がWikipedia経由で見つかりました。

@大西製材所

原木を製材した伊賀市の大西製材所で、製材時期は2017年の台風21号の頃かと尋ねたらもっと前と言われていたので、いつ頃なのか気になっていました。神宮敷地内の杉が風倒木などにより、「神宮杉」から「御山杉」に名を変えて市場に出ることは滅多にないことです。原木を特定できないか、調べていてヒットしたのが下の新聞記事。

伊勢神宮「樹齢数百年」巨木倒れ、参拝停止
asahi.com 2009年10月8日10時55分

三重県伊勢市の伊勢神宮内宮と外宮は8日、倒木などの影響で参拝を停止し、職員らが撤去作業に追われた。

内宮の正殿近くでは、幹の直径約2.5メートル、高さ約50メートルもある杉の巨木が、台風の強い風で根元近くから折れ、参道をふさいだ。職員らは「樹齢200~300年はあるのではないか」といい、チェーンソーなどを使い、撤去していた。

また、20年に一度の式年遷宮に先駆けて架け替え工事が進められている新しい宇治橋には大きな被害はなかったため、工事関係者も安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

内宮近くの月読宮と倭(やまと)姫宮も倒木などにより参拝ができなくなっている。

上の朝日新聞の記事によると内宮の正殿近くで倒れた巨木以外に月読宮と倭(やまと)姫宮でも倒木被害があり、複数の立木が倒れていることがわかります。

伊勢神宮の内宮参拝再開に安堵 外宮は10日にも可能
中日新聞2009年10月10日

台風18号の影響で、正宮前での参拝を停止していた伊勢市の伊勢神宮内宮。参拝を再開した9日、朝から参拝者でにぎわい、関係者は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

内宮では8日、倒木やちぎれた枝葉が参道に散乱。正宮前付近の樹齢約800年のスギの巨木(高さ約40メートル、根元近くの直径約3メートル)が根元から折れ、参道をふさいだ。

安全性を考慮して正宮手前にある神楽殿からの遙拝(ようはい)にとどめていたが、撤去作業も進行。正宮隣の新御敷地前に設置した正月用の仮参道を通って参拝できるようにした。

内宮前のおかげ横丁関係者は「伊勢に来る人が神宮を参拝できるようになってよかった。ほっとしています」と喜んだ。

神宮司庁によると、同様に参拝を一部制限してきた外宮も10日には、正宮に参拝できる見込みだという。

朝日新聞と中日新聞の記事では倒れた杉の巨木に関する詳細が異なります。新聞記者が倒れた巨木の大きさや樹齢を自ら計測したわけではなく、撤去作業していた人から聞いた内容を記事にしているだろうから、同一の巨木である可能性が高いと思います。

「2017年のもっと前」が2009年10月のことであれば、2009年の台風18号による被害で風倒木した神宮杉である可能性が現実味を帯びてくる。

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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 7

左:御山杉一枚板(B) 右:御山杉一枚板(A)

8月17日(日)、猛暑の中、ガレージ内に保管中の御山杉一枚板二枚をメルカリに出品するため、ガレージ外に出して写真撮影することにしました。幅およそ60〜70センチ、厚み6〜7センチ、長さが2メートルを超えているため、移動させるだけで一苦労。

重い御山杉一枚板の移動を守山市勝部でかき氷専門店を6月1日に開業されたK氏に手伝ってもらいました。DIYで施工された内装工事で出た廃材や端材を薪ストーブの燃料として譲り受けることになり、朝から搬入作業で一汗、流しています。

新材の端材は薪にするには勿体無い。

とりあえず、合板やベニヤ板は木製カーポートに一時保管。

細い角材はガレージの中で一時保管。

御山杉一枚板を天板に加工したテーブル

開店前の5月に御山杉一枚板のテーブル2点を納品しました。お店は食べログにも掲載されており、来店客が撮影した画像にテーブルが写っている。お店は並ばないと入れないほど繁盛しているそうです。

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Single-Flower Vase Made of Ise Jingu Miyama Cedar — Part 5

木工接着剤で一輪挿し本体と台座を固定した後、余分を別所太郎作工芸用両刃鋸(130ミリ)でカット。この小さな両刃鋸を入手して以来、小物製作時は毎回、使うようになりました。素早く切ることよりも正確に切ることを心がけています。

ちょっと切り過ぎて台座に傷が入りましたが、サンドペーパーを掛ければ傷は消えます。切り過ぎを防ぐには、最後に鑿を使うべきでした。

台座の底面を除く全面に亜麻仁油を塗布。

本体と台座を接合するこの部分が唯一無二の特徴になりました。

目が詰まった年輪と冬目の油の出方はやはり御山杉ならではのもの。

「御山杉」の刻印がなくても見る人が見ればわかる。

御山杉の本体とクリの台座を用いたこの一輪挿しはメルカリに出品予定です。

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Single-Flower Vase Made of Ise Jingu Miyama Cedar — Part 4

一輪挿し本体を台座に取り付ける前に、材の樹種を示す「御山杉」と製作年を記す”MG 2025″を本体底面に水性サインペンで書き記しました。木工接着剤で固定するので、製品完成後は破壊しない限り見ることはありません。目に見える位置に「御山杉」の刻印はしたくはなかったという、モノマニアックな拘りです。

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