昨日、手元にある未加工の御山杉一枚板、二枚をメルカリに出品しました。その説明文を書いている時にこの御山杉の原木についてさらに調査したら気になる新聞記事がWikipedia経由で見つかりました。
原木を製材した伊賀市の大西製材所で、製材時期は2017年の台風21号の頃かと尋ねたらもっと前と言われていたので、いつ頃なのか気になっていました。神宮敷地内の杉が風倒木などにより、「神宮杉」から「御山杉」に名を変えて市場に出ることは滅多にないことです。原木を特定できないか、調べていてヒットしたのが下の新聞記事。
伊勢神宮「樹齢数百年」巨木倒れ、参拝停止
asahi.com 2009年10月8日10時55分
三重県伊勢市の伊勢神宮内宮と外宮は8日、倒木などの影響で参拝を停止し、職員らが撤去作業に追われた。内宮の正殿近くでは、幹の直径約2.5メートル、高さ約50メートルもある杉の巨木が、台風の強い風で根元近くから折れ、参道をふさいだ。職員らは「樹齢200~300年はあるのではないか」といい、チェーンソーなどを使い、撤去していた。
また、20年に一度の式年遷宮に先駆けて架け替え工事が進められている新しい宇治橋には大きな被害はなかったため、工事関係者も安堵(あんど)の表情を浮かべていた。
内宮近くの月読宮と倭(やまと)姫宮も倒木などにより参拝ができなくなっている。
上の朝日新聞の記事によると内宮の正殿近くで倒れた巨木以外に月読宮と倭(やまと)姫宮でも倒木被害があり、複数の立木が倒れていることがわかります。
伊勢神宮の内宮参拝再開に安堵 外宮は10日にも可能
中日新聞2009年10月10日台風18号の影響で、正宮前での参拝を停止していた伊勢市の伊勢神宮内宮。参拝を再開した9日、朝から参拝者でにぎわい、関係者は安堵(あんど)の表情を浮かべた。
内宮では8日、倒木やちぎれた枝葉が参道に散乱。正宮前付近の樹齢約800年のスギの巨木(高さ約40メートル、根元近くの直径約3メートル)が根元から折れ、参道をふさいだ。
安全性を考慮して正宮手前にある神楽殿からの遙拝(ようはい)にとどめていたが、撤去作業も進行。正宮隣の新御敷地前に設置した正月用の仮参道を通って参拝できるようにした。
内宮前のおかげ横丁関係者は「伊勢に来る人が神宮を参拝できるようになってよかった。ほっとしています」と喜んだ。
神宮司庁によると、同様に参拝を一部制限してきた外宮も10日には、正宮に参拝できる見込みだという。
朝日新聞と中日新聞の記事では倒れた杉の巨木に関する詳細が異なります。新聞記者が倒れた巨木の大きさや樹齢を自ら計測したわけではなく、撤去作業していた人から聞いた内容を記事にしているだろうから、同一の巨木である可能性が高いと思います。
「2017年のもっと前」が2009年10月のことであれば、2009年の台風18号による被害で風倒木した神宮杉である可能性が現実味を帯びてくる。
Ise Jingu Miyama Cedar — Part 9へと続く。
Ise Jingu Miyama Cedar — Part 7に戻る。