Suzuka Circuit Motor Sport Fans Thanks Day 2017 — Part 2

Suzuka Circuit Motor Sport Fans Thanks Day 2017

パドックエリアからS字の地下を通ってD席へと繋がるトンネルが開放されていたので、Super Formula公開テストはS字で撮影することにしました。

Suzuka Circuit Motor Sport Fans Thanks Day 2017

案内表示は和製英語が併記されています。パドックエリアに表示されていたものとほぼ同じ表現になっています。この場所に設置するなら、正しくは”UNDERPASS TO PADDOCK AREA”でなければなりません。パドックエリアに設置する看板なら、”TUNNEL OF S CURVE” ではなく、”UNDERPASS TO S-CURVE”の方がより適切な表現です。

初めて鈴鹿サーキットにやって来た、日本語に不慣れな外国人が、S字カーブに設置されたこの看板を見たら、ここはS字カーブではないのかと誤解しそうです。

Suzuka Circuit Motor Sport Fans Thanks Day 2017
f/16, 1/160秒

Hondaのパワーユニットを搭載したMcLarenが、今年も最下位周辺が定位置になりそうな状況ですが、根本的な問題の一つが言語の違いによるコミュニケーションではないかと私は思います。

Suzuka Circuit Motor Sport Fans Thanks Day 2017
f/18.0, 1/100秒

不適切な表現であれば意思疎通ができないばかりでなく、誤解を招く恐れがあります。 Honda四輪モータースポーツの技術開発を行う研究所、Honda R & Dには社内外、国内外から最高レベルの技術力と豊富な経験を有する技術者を集めるべきだと思いますが、現実は経験と技術力が不足する若手社員の教育研修の場となっているようです。

Suzuka Circuit Motor Sport Fans Thanks Day 2017
f/16.0, 1/160秒

そうした若手社員が、モータースポーツで共通語となっている英語でのコミュニケーションに問題を抱えているとすれば、救いようがない状況なのかもしれません。

Suzuka Circuit Motor Sport Fans Thanks Day 2017
f/22.0, 1/125秒

この日のカメラはNikon D7000、レンズはAF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED。

Suzuka Circuit Motor Sport Fans Thanks Day 2017
f/20.0, 1/100秒

晴れていたのでかなり絞ることになりますが、S字ならシャッタースピードは1/100秒ぐらいまで落とせそうです。

Suzuka Circuit Motor Sport Fans Thanks Day 2017
f/20.0, 1/125秒

FIA GT3規定に準じたスーパー耐久の最高峰マシン、HubAuto Ferrari 488GT3。

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Quadrantids 2017

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年間三大流星群の一つ、しぶんぎ座流星群の観察、撮影を行いました。日が変わって午前1時前からおよそ1時間半ほどの三脚固定撮影でしたが、確認できた流星は眼視で一つのみ。

久しぶりにOlympus PEN E-P5でインターバル撮影しました。撮影間隔は2秒に設定して、30枚を連続撮影しています。撮影間隔2秒でのインターバル撮影時はモニターのバックライトを消灯することができないので、モニター調整機能を使って明るさが最も暗くなるように設定。

極大時刻は1月3日午後11時頃でしたが、放射点が低いので、月齢と天候条件が良くても見れる流星の数は限られます。三大流星群のレッテルは、北半球でも緯度が高くはない地域では適切ではないような気がします。次の主要流星群は4月のこと座流星群。三大流星群に属する8月のペルセウス座流星群と12月のふたご座流星群は、今年も月明かりが干渉するので期待できそうにありません。

Persimmon Drying — Part 6

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今年、初めて干し柿作りに挑戦しました。隣の空き地に低い渋柿の木が2本あり、そのうちの1本の木になる渋柿が近所の柿の木の中で最も熟すのが遅かったように思います。 毎日のように観察していると実が熟す過程がよくわかります。葉が落ちる頃になると黄色くなり、完全に落葉すると、いろんな鳥がやって来ます。ムクドリやカラスなどの大型の鳥が食べ残した後により小さなシジュウガラやマヒワなどがやって来ます。

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私が収穫したわけではありませんが、先に熟したこちらの木にはもうほとんど柿の実が残っていません。

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今年の干し柿はこれで最後になりそうです。収穫が遅れて少し柔らかくなった柿はカビが生えやすくなるので、煮沸消毒の後にアルコール度数が高めの焼酎を霧吹きに入れて散布すると良いそうです。 完成した干し柿は冷蔵保存してすぐに食べるか、冷凍保存も可能です。

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Persimmon Drying — Part 4

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渋柿を軒下に吊るしてからおよそ10日が経過し、十分に乾燥したようなので、試食してみました。種が多くて小ぶりな柿ですが、味はいつも義父からもらっていたものと同様、渋が抜けて甘い干し柿になっていました。収穫直後の生の状態で、あれだけ渋みがあったのに、あの渋みは一体どこに行ったのでしょう。

調べてみると、渋みは果実中のタンニン細胞に含まれる「可溶性」タンニンが影響して感じるそうです。渋を抜くとは、この「可溶性」タンニンを溶けないように「不溶化」させること。干して乾燥させるとタンニンが「不溶化」して、食べても渋みを感じないということでしょうか。つまり、渋みはどこにも行かずに干した柿の中に「不溶化」して残っているということになります。

上の画像はiPhone 7にインストールしたProCamで撮影し、My Photo Streamを介してiMacのPhotosに取り込みました。RAWで撮影しましたが、Photosに取り込んだ時点でJPEGに変換されています。

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Macro Photography with M.Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

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レンズ(M.Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)本来の用途でマクロ撮影してみました。

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体色が赤ければ赤とんぼで赤くなければ別種だと思い込んでいましたが、そうでもないようです。同じ時期に同じ場所で翅を休めているので、上の二種類は体色が違っても同じ赤とんぼなのかもしれません。シャッタースピードが速め(1/640)になるように、絞りをf/3.5に設定。F値が小さいと被写界深度が浅くなるのでピント調節は容易ではありません。手持ち撮影で失敗写真を量産してしまったので、一脚を使用しています。

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クロップして拡大すると、被写界深度が10mmもないことがわかります。動体のマクロ撮影では被写体ブレを防げるだけのシャッタースピードを維持するために十分な光量が必要です。

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空は快晴でも日陰なら光量不足になりがちなので、フラッシュは自動かオンにした方が良かったかもしれません。屋外の植物は風に揺られてつねに動いているので動体と考えるべきでしょう。ヨウシュヤマゴボウは有毒なので危険な植物です。

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紫のコスモスが開花していました。

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例年と比べて10日から2週間ほど遅れて満開のキンモクセイ。

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今年は義父に代わって干し柿を作ってみたいと考えています。マクロ撮影、奥が深そうです。本格的に取り組むのなら一脚や三脚が必須であることがよくわかりました。

Japanese GP 2016 — Friday P2

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GPスクエアでお昼ご飯を食べて、P2はS字コーナーで撮影しようと考えていましたが…

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仮設のA2スタンドに行けるのも今日だけだし、ちょっと覗いてみたら、

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時速300キロでほとんど減速することなく1コーナーに突っ込んで、2コーナー、3コーナーから、

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鈴鹿名物のS字コーナーへと進むマシンが見渡せる。

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1コーナー寄りの最上段の席を確保し、P2の開始を待ちました。

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右から左にアクセル全開で通過するV1、V2席(グランドスタンド)よりも見ていてずっと緊張感があります。ピットレーンから合流するところもすぐ近くに見えます。

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写真撮影には適していないかもしれませんが、見ていて飽きない場所です。

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P2の途中でS字コーナーの方に移動する予定でしたが、結局、90分間の全セッションをA2席で観ました。

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撮影難易度はかなり高くなります。流し撮りの場合、追尾オートフォーカスに設定すると、連写枚数が減ります。

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HAASのマシンは翌日行われた予選で2台ともQ3に残りましたが、金曜の練習走行の時点でかなり調子が良い印象を受けました。

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冠スポンサーのEmiratesの看板が際立つ1、2コーナーのスタンド席。

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S字コーナーの方には向かわず、帰路はGPスクエアの方に戻りました。

Japanese GP 2016 — Friday P1に戻る。

Japanese GP 2016 — Friday P1

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2年ぶりにF1日本グランプリ金曜日券をLAWSONで購入しました。大人一枚税込¥4,200。

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午前6時過ぎに自宅を出発し、新名神高速道路土山サービスエリアで休憩。駐車中の車の半分ぐらいが鈴鹿サーキットに向かうようです。

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二年前と同じように御薗工業団地前交差点にある御薗駐車場を利用しました。二年前は一日¥2,000でしたが、今年は値上げになっていて¥3,000でした。

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今日はOlympus PEN E-P5にOLYMPUS M.60mm F2.8 Macroを装着しています。

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コーナーの外側が内側よりも低い逆バンク。

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シャッタースピード1/125秒で流し撮り。

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カメラマン、多いです。

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トンネルを潜って最終コーナー付近に移動。チームウェアに被り物、日本グランプリ特有の光景かと思います。

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常設スタンドの最下段から置きピンで。

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金曜日の人出は去年よりも3千人少ない27,000人だったそうですが、東コースに集中していたのか、そんなに少ない印象はなかったです。

Japanese GP 2016 — Friday P2へと続く。

Singapore GP 2016 — Wednesday (Kuala Lumpur)

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Hotel Mayaでは朝食付きのプランで2泊しました。ペトロナス・ツインタワーが目の前にそびえ立つスカイラウンジを売りにしていたであろうこのホテルは、通りを挟んで向かい側に視界を遮る別の高層ビルが建ち、そのためか五つ星ながら朝食付きでも宿泊料金が安くなっていました。

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建物内装が若干、老朽化しており、客室稼動率の低さが原因で改装できないのではないかと推測できます。

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立地は決して悪くはないので、安く泊まれる五つ星と考えればまた利用しても良いかなと思います。

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英語教室も運営するBritish Councilを左手に見ながら、昨夜、M君に連れて行ってもらった交差点へ。

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OLYMPUS M.12-50mm F3.5-6.3を装着したPen E-P5で広角端(35mm換算で24mm)で撮影しましたが、道路を視野に入れるとスカイブリッジの少し上までしか視界に入りません。この場所からカメラ横置きでは魚眼レンズでも使わない限り、全体像を写すことができません。

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カメラ縦置きでなんとか二つのタワーの全体像が視界に収まります。

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この日は特に予定を決めていなかったので、ペトロナス・ツインタワーに登ってみることにしました。パリに行ってもエッフェル塔には近寄らず、ニューヨークに行っても自由の女神像には興味を示さず、シンガポールのマーライオンは毛嫌いする観光地嫌いの私ですが…

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予約していないので、どうせチケットは買えないだろうと思っていたら買えてしまった。展望台までのチケットは一枚RM85.0。

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タワーに登れば気になるのはあの建設中の建物。背後に見える白い建物がHotel Maya。

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撮影スポットの交差点が中央少し上の方に写っています。

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特徴的な頂上部はBatmanのゴッサムシティーに登場する高層ビルを連想します。

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展望台にNikonの双眼鏡が設置してありました。覗いて見ましたが、眼幅が調節できないので、かなり見づらく感じました。

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iPad mini 4のGoogle Mapsを立ち上げて、ホテルまでの道のりを案内中。

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ホテルで暫し休憩後、Bukit Nanasからモノレールに乗って、KL Sentralへ。そこからKTM Komuterに乗り換えて、すぐ隣の駅、Mid Valleyへ。

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目的地はアメリカの金物チェーン店であるACE Hardware。間口は狭いけれど奥行きがある店舗で、アメリカのホームセンターで売っていそうなものは大体、揃っていました。

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中でも興味があったのは水洗トイレの修理キット。Fluidmasterブランドのものが置いてありました。

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価格はRM197.05(およそ¥4,838)と少々高め。日本から最も近いアメリカであるグアムならUS$20ぐらいで売っているので二倍以上の価格になります。それでも個人輸入するよりも安いかもしれません。クアラルンプールで入手できることがわかっただけでもよかったと思います。

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PavilionのDin Tai Fungで夕食を済ませて一旦、ホテルに戻り、三脚持参で撮影スポットの交差点へ。上の画像はFujifilm XQ1で手持ち撮影。

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こちらはPen E-P5を三脚に載せて露出5秒、f/13.0。

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同じ設定値で横置き撮影。

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British Councilのビルに反射するペトロナス・ツインタワー。

Singapore GP 2016 — Thursday (Singapore) へと続く。
Singapore GP 2016 — Tuesday (Kuala Lumpur) に戻る。

Perseids 2016 — Part 1

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今年のペルセウス座流星群は例年の極大(JST 8月12日午後9時〜8月13日午前0時半頃)とは別に突発出現(JST 8月12日午前9時過ぎ頃)が予想されていました。今朝、輝度62%の月が午前0時頃に沈む頃から自宅近くで三脚固定によるインターバル撮影を行いました。Olympus PEN E-P5のインターバル撮影で設定できる最大撮影枚数は99枚。撮影間隔が2秒で、露光時間20秒ならおよそ36分間の連続撮影になります。

全天で雲がほとんどない快晴でしたが、例年の極大一日前でZHR 5~10個ぐらいだったように思います。突発出現予想時刻よりも6時間以上前なので、例年よりも多い印象はありませんでした。IMOが集計したデータによると突発出現が確認されているようです。

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目視でも確認したイリジウムフレア(太陽の光を反射する人工衛星)。

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StarStax比較明合成を用いて星の軌跡を記録するグルグルも作成しました。97枚の画像をスタックしてあります。合成する元画像にDxO OpticsPro for Photosで補正した画像が含まれていると、円弧を描く光跡からずれるので、スタックする前にチェックを外してあります。

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今夜0時頃から明日の天文薄明までの極大時間帯も月齢と天候条件が3年ぶりに良さそうで、期待できます。今夜はポータブル赤道儀を用いた追尾撮影を予定しています。

Part 2へと続く。

M.Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

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Olympus M.Zuiko Digital ED 12-50mm F3.5-6.3 EZと同時にM.Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macroも京都駅前家電量販店で入手しました。私が考えるこのレンズの主な被写体は、星雲、星団、彗星などの天体と、F1ナイトレース流し撮り、それと夜間に離着陸する飛行機です。換算120mmの単焦点でF2.8のスペックは、暗い被写体や動体を撮影する場合に威力を発揮しそうで魅力的に感じます。等倍マクロ機能を生かして、このレンズの本来の主な被写体であるだろう植物や昆虫も撮影したいと考えています。

M31 (The Andromeda Galaxy)

早速、レンズの性能試験としてアンドロメダ銀河を撮影してみました。iOptron SkyTrackerにPEN E-P5を載せて追尾しながら、絞り開放f/2.8、ISO 2000、50秒間の露光で撮影した画像1枚をDxO OpticsPro for PhotosでPRIMEノイズ除去し、Photosで補正しました。周辺部で減光があったので少し、クロップしてあります。周辺部光量落ちを補正するにはフラットフレームを用意しなければならないかと思います。しかし、フラットフレームを用意したとしても、どのようなMac用ソフトウェアを使って処理すれば良いのか、現時点で不明です。画像の左上の辺りで収差なのか、星が流れているのかよくわからないズレがあります。色収差はほとんどないと思います。

アンドロメダ銀河をこんなに大きく撮影できたのはデジタルに移行してから初めてかもしれません。M110も判別可能です。レンズの視野は20ºとかなり狭いので、目的とする被写体を中央に導入するのに手子摺りました。

このレンズの主な仕様を以下に記しておきます。


Focal Length60mm (35mm Equivalent Focal Length: 120mm)
Maximum / Minimum ApertureF2.8 / F22
Lens Construction13 Elements in 10 Groups (1 ED Lens, 2 HR Lenses, 1 E-HR Lens)
Splash ProofingDust and Splash Proof Mechanism
Angle of View20º
AF ModeHigh-Speed Image AF (MSC Mechanism)
Closest Focus Distance0.19m
Maximum Image Magnification1.0x (35mm Equivalent Maximum Image Magnification: 2.0x)
Minimum Field Size17 x 13mm
Number of Diaphragm Blades7 (Circular Aperture Diaphragm)
Filter Sizeø46mm
Size: Maximum Diameter x Lengthø56 x 82mm
Weight185g

M.Zuiko Digital ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ — Part 1

M. Zuiko ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

Olympus M.Zuiko Digital ED 12-50mm F3.5-6.3 EZが先月初めから異常に安く販売されていたので、京都駅前の家電量販店(ヨドバシ)で入手しました。ネットで調べると、店内在庫がなかったので、予約して取り置きしてもらいました。このレンズは去年のシンガポールGP観戦旅行時にOM-D E-M5 Mark IIと共に兄から借りたレンズ一式の中の一本でしたが、当時は3万5千円ぐらいの値が付いていました。それが、現在、ほぼ半値の1万円代前半の叩き売り状態です。マイクロフォーサーズ規格のキットレンズとしては大きくて(最大径57mm、長さ83mm)少し重く(212g )、望遠端50mmでの開放絞り値がF6.3と暗いことが人気がなかった原因かと思われます。しかし、この価格はまるで在庫一掃セールのようであり、在庫が捌けると新しいモデルが発売されるのかもしれません。

M. Zuiko ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

私としては12mm(換算24mm)の広角端でF3.5から使える点が、この防塵防滴、電動ズームレンズの最大の魅力です。マイクロフォーサーズ規格に準拠した広角ズームといえば、M.Zuiko Digital ED 9-18mm F4.0-5.6がありますが、広角端の9mm(換算18mm)で開放絞り値が4.0とどちらかといえば暗い。

M. Zuiko ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

最近の他のオリンパス製レンズと同様に、このレンズも専用の花形レンズフード(LH-55C)が別売になっており、Amazonで価格が¥3,485と、叩き売り状態のレンズ本体の価格(¥13,440)と比べると高すぎます。そこで、フィルター径52mmのHakubaのねじ込み式ワイドメタルレンズフードをレンズ本体と同時に入手しましたが、このレンズに装着すると、広角端でケラれる(干渉する)ことがわかりました。質感とデザインが気に入っているので、返品せずにフィルター径52mmの他のレンズで使用する予定です。

Olympus PEN E-P5 with M. Zuiko ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

ケラれるフードを付けたままPEN E-P5に装着してみました。広角端12mm、F3.5をこのレンズの最大の魅力と考える私は、干渉するレンズフードを取り外して、天の川を被写体に試写してみました。点像である星を撮影するということは、レンズ性能試験をしているようなものですが、その結果は下の通り。

ISO 2500, 12mm, f/3.5, 50s x 20 stacked with StarStaX上の試写画像はiOptron SkyTrackerにカメラを載せて、広角端12mm、絞り開放f/3.5、50秒の露出で追尾撮影したRAW画像をJPEGで書き出して、StarStaXに読み込み、Average + Increase Exposure by 0.9の設定でスタックし、Photosで補正してあります。周辺部での減光と歪み(コマ収差)は思っていたよりも少なく、許容範囲内ですが、それよりも白鳥座を構成するDeneb以外の明るい星が赤く写っているのが気になります。これは色収差だと思われます。この色収差はOlympus Viewer 3で補正できそうですが、macOS Sierra PB4との互換性に問題があり、確認できません。

Mac用の星空画像編集AppであるStarStaXには日本語の説明がなく、使い方を調べようと当ブログサイトに来られる方が多くおられます。夏の大三角形を撮影した上の画像は、Average + Increase Exposureのモードを使用しています。ピクセル単位で画像を比較して明るい方を採用するLighten(比較明合成)と何が違うのか、StarStaX Help Browserによると、「Average(加算平均合成)とは個々の画像を平均化することであり、同じシーンを撮影した一連の写真からランダムノイズを取り除くことができ、結果としてよりなめらかな画像を得ることができる。特に暗くて色の変化がある部分に対して効果がある。」と書いてあります。このモードでは同時に露出を補正することもできます。上の天の川では露出を+0.9に設定してあります。

しかし、思っていたよりもずっと綺麗に天の川が写っています。Fotopusの「星空写真キャンペーン」でこのレンズが紹介されているのにも頷けます。

このレンズの主な仕様を以下に記しておきます。


Maximum / Minimum ApertureF3.5 (12mm) to F6.3 (50mm) / F22
Lens Construction10 Elements in 9 Groups (DSA lens, 2 Aspherical Lenses, HR Lens, ED Lens)
Splash ProofingDust and Splash Proof Mechanism
Angle of View84º~24º
AF ModeHigh-Speed Image AF (MSC) – Linear Motor Drive
Zooming TypeElectronic Zoom / Manual Zoom
Closest Focus Distance0.35m (Normal Shooting) / 0.2m (Macro Shooting)
Maximum Image Magnification0.36x (Macro Mode) (35mm Equivalent Maximum Image Magnification: 0.72x)
Minimum Field Size48 x 36mm (Macro Mode)
Number of Diaphragm Blades5 (Circular Aperture Diaphragm)
Filter Sizeø52mm
Size: Maximum Diameter x Lengthø57 x 83mm
Weight212g

Part 2へと続く。

Biwako Great Fireworks 2016

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去年と同じように大津京駅前にSubaru R1を駐車させていただき、駐車場代として「ぷりっぷりのてっちゃんソース焼きそば」二皿と冷たいお茶二本を屋台で買って、徒歩で浜大津アーカスへと向かいました。おにぎりは大津京駅のコンビニで入手済み。浜大津周辺のコンビニは入店するのに長い列がありました。

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皇子山総合運動公園野球場の近くで焼きそば休憩した後、161号線に出ると、歩道が狭くて車道よりも渋滞気味。亀の甲羅のような形状をしたBurtonのバックパック(Paradise Pack)の中に三脚2脚とiPad mini 4などを収納しています。このバックパックはスノーボード縦型キャリー付きであり、本来の用途とは異なる使い方をしていますが、人混みの中で三脚を持ち運ぶには打って付けのバッグでした。会場で三脚が使用できるかどうかは不明ですが。

地元の道を知り尽くしていると私は思っていましたが、知っているのは車道ばっかりで歩道に関しては知識不足でした。花火当日のこの時間帯(午後6時半頃)は、浜大津周辺が一年間で最も多くの人が集まります。(今年の人出は主催者発表で35万人。)JR琵琶湖線の大津駅と膳所駅はできれば近づかない方が良いです。

Biwako Great Fireworks 2016

株式会社長栄の不動産入居者限定の有料観覧席チケットを分けていただきました。指定席は「アーカス席」と呼ばれるエリアであり、浜大津アーカス2階のバルコニー席です。鈴鹿サーキットに例えれば、ピットビル2階のホスピタリティーエリアでしょうか。

Biwako Great Fireworks 2016

我々の席は前から二列目。ここで三脚を広げるのは気が引けるので、会場スタッフに、周囲の人の邪魔にならないところで三脚を使用しても良いかどうか尋ねてみました。しばらく他のスタッフと相談されていましたが、通路での三脚の使用はできないので、自席に座った状態で視界を遮らないのであれば使用OKということでした。最前列のお姉さんたちは、花火が始まってしばらくすると、視界を遮る手摺を嫌って、椅子がない左の方へと移動されます。

Biwako Great Fireworks 2016

思っていたよりも打ち上げ地点がずっと低く見えるのは我々が湖面から数メートル高い位置にいるため。手摺が邪魔と考えずに面白い被写体の一部として捉え、敢えて、レンズの向きを変えることなく手摺を有効利用しました。

Biwako Great Fireworks 2016

私としてはお姉さんたちに戻ってきてもらいたいところです。

Biwako Great Fireworks 2016

画像をプリントすることはないので、自由にクロップしています。

Biwako Great Fireworks 2016

レンズの設定は35mm換算で24mmの広角ですが、近すぎて2箇所から打ち上げられる花火の全景を捉えることはできません。

Biwako Great Fireworks 2016

フィナーレは白飛びするので絞り優先オートで手持ち撮影の方が良かったかもしれません。

iPhone 6で撮影し、iMovieで編集した動画をYouTubeにアップロードしました。パケットを大量に消費しますので、再生する際はご注意ください。

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この光景はシンガポールGP決勝後のコンサートを見終わって地下鉄の最寄駅へと向かう人と同じ。我々は昭和9年建設の旧大津公会堂方面につながる陸橋を渡り、京阪電車浜大津駅を避けるようにして浜通りを西に向かい、疎水を渡って、来た道に合流し、JR湖西線大津京駅へと徒歩で戻りました。所要時間はおよそ40分。

M31 (Andromeda Galaxy) with M.Zuiko Digital 45mm F1.8

M31

Olympus PEN E-P5にM.Zuiko Digital 45mm F1.8を装着し、iOptron SkyTrackerで追尾しながら軒先からM31(アンドロメダ銀河)を撮影してみました。

このレンズで星を撮影するのは初めてのこともあり、ピント合わせに苦労しました。PEN E-P1の頃は17mm F2.8ならレンズリセットONでほぼ無限遠に焦点が合いましたが、PEN E-P5と45mm F1.8の組み合わせではそう簡単には無限遠にピントが合いません。レンズリセットはOFFにして、マニュアルでピント合わせしなければなりません。

このレンズに距離指標はなく、フォーカスリングはどこまでも回転するタイプであり、実際に星が見えてピントが合う幅が狭いので、ある程度の明るさがある星を基準にピントを合わせなければなりません。今回のように目的とする星が暗い場合、ポータブル赤道儀を載せた三脚とは別の三脚にカメラを載せて、より明るい星をフレーム内に導入した方がピントが合わせやすい。カメラの電源をオフにした時に、苦労して合わせた無限遠がリセットされないよう、レンズリセットはOFFにすべきです。(スリープの場合は、合わせたピントは維持されるようです。)

夜でも周囲の気温が高い今の季節、赤や緑の輝点ノイズがファインダーを覗けば見えます。緑の星は彗星以外にはあり得ないけれど、赤い星はいくらでも存在するので、赤い輝点ノイズを星であると勘違いしてピント合わせをしていました。尚、この輝点ノイズのほとんどは現像時に除去することができます。

このカメラで初めてインターバル撮影の機能を使用しました。一眼レフのNikon D7000にも同じ機能が搭載されていますが、使い方がちょっと違います。30秒の露光(シャッタースピード)で、5秒間隔で連続撮影する場合、Nikon D7000では撮影間隔は露光時間を足して35秒に設定しなければなりませんが、Olympus PEN E-P5の場合は撮影間隔は5秒に設定します。また、Olympus機では「撮影開始待ち時間」で1枚目を撮影するまでの時間を設定できます。撮影はシャッターボタンを押せば開始になるのに対し、Nikon機ではインターバル撮影をONにした時に撮影開始となります。

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長時間の撮影で気になるのはバッテリー残量ですが、三脚固定での通常撮影の場合はFnボタンを押してバックライトをオフにして電力消費を節約する設定にしていますが、インターバル撮影時はVF-4を取り外してもバックライトがオフにならないようです。但し、撮影開始待ち時間、撮影間隔を1分31秒以上に設定すると1分でモニターを消灯してカメラの電源が切れるそうです。撮影10秒前に自動的に復帰。撮影間隔が1分31秒以上となれば、流星撮影には向かないので、バックライトを最も暗くなるように設定して節電する以外に方法はないようです。

上の一枚目の画像はISO 1000、露光30秒、f/2.0で追尾撮影した24枚のRAWファイルをPhotosの機能拡張であるDxO OpticsPro for Photosを用いて高感度、熱ノイズをPRIMEノイズ除去し、JPEGで書き出した24枚のファイルとダーク減算処理用のファイル1枚をStarStaxで比較明合成し、さらに仕上がったファイルをPhotosで読み込んで、レベル補正、ホワイトバランス、露出などの調整をしてあります。

35mm換算で90mmのレンズを使用して、合計12分間、追尾したことになりますが、極軸がぴったり合っているのか、星は流れていません。ISOとシャッタースピードが控えめだったため、露出不足になりました。右下に目視でも確認済みの流れ星の光跡が一本、写っています。小さな粒子状に写っているもののほとんどは、ノイズではなく、微光星です。

Gion Matsuri Latter 2016 — Part 2

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前祭とは逆に、後祭の山鉾巡行は烏丸御池を東に向かい、河原町御池を南下するということだったので、車は午前9時半頃に御池地下駐車場の東側入口から入りました。東側の出入口は河原町通よりも東側にあるので通行規制はなかったです。

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浄妙山の背後に見える建物は京都市役所。祇園祭の山鉾巡行は5年前に初めて見物しました。その時は、一来法師が頭上を飛び越える「浄妙山」を見た記憶がないので今回が初めてかもしれません。

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こちらが、弁慶と牛若丸が五条の大橋で戦う「橋弁慶山」。前の人は有料観覧席で配れたていたチューリップ型の帽子を被っておられます。この後、山鉾を追いかけるように河原町御池から河原町通を南下しようとしたら、人混みが凄くて前にも後ろにも進めない状態になりました。地下に一旦、避難して、エアコンが効いて涼しい寺町通を南下することにしました。

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ドトールコーヒーで朝食を済ませ、寺町通を南に進むと、北上する花傘巡行に出くわしました。macOS Sierra PB2のPhotosはクロップの機能が不安定で、アスペクト比がオリジナルではなく、Freeformになりました。プリントすることはないので、このままで良いか。

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レンズは単焦点のOLYMPUS M.45mm F1.8で、絞り開放ですが、ポートレートに向いているのか、かなりシャープに撮れます。

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しかし、絞りf/1.8なら被写界深度が非常に浅いので、動体撮影の場合は狙った被写体にピントを合わせるのは難しい。

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撮影する前から白飛びしている動かない被写体。Photosでハイライトを下げても補正不可能。

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四条通を西に進む鯉山。

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巡行中の大船鉾を見るのは初めて。

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女人禁制の伝統を破った南観音山には囃子方に女性が参加しています。大津祭では考えられないことで、女性が曳山に登ると山が倒れるという言い伝えがあるので、違和感があります。

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Gion Matsuri Latter 2016 — Part 1

今年も祇園祭は後祭のみ見物。宵々山の金曜日、御池地下駐車場に車を停めて、セカンドハウス東洞院店へ。

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セカンドハウスケーキワークス東洞院店
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セカンドハウスのスパゲティーは刻み海苔が特徴の和風がお勧め。

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ピザが以前にも増して美味しくなっている。

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新町通を南下して、まずは大船鉾のちまきを二本、入手。

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今度は新町通を北に向かい、北観音山と南観音山を見物。明るい提灯に比べて主な被写体が暗い場合、白飛びや黒つぶれが発生しそうになりますが、VF-4(電子ビューファインダー)で確認しながら露出補正すれば、そのような白飛びを未然に防ぐことができます。

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南北観音山は前祭の鉾と比べて人が少なく、少し離れたところから撮影できるので、写真撮影に向いていると思います。

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こういうの、私は気になります。撮影モードは「A絞り優先撮影」に設定しています。以前はISOの上限と下限を決めて、「ISOオート」に設定していました。この時、E-P5ではシャッタースピードの下限を設定できないので、強力な手ぶれ補正機能を活かせないようなシャッタースピードになることがあり、ISO感度が必要以上に高くなる傾向があります。このような事態を回避するため、ISOはオート設定ではなく、マニュアルで設定し、強力な手ぶれ補正機能を活かせるようなシャッタースピードになるようにしています。ISO感度の設定は素早く変更できるよう、▷ボタンに登録しています。

Part 2へと続く。