10月20日(日)は義父母宅で水道屋さんになって、ウォッシュレットの給水を止める作業をした後、平安神宮前岡崎公園で開催されたフリーマーケットに立ち寄ってから、琵琶湖東側の湖岸緑地公園に行き、彗星撮影を試みました。昼間はこんなに晴れていても、夕方になると雲が広がる、残念な天候条件だったため、期待していたような写真が撮れずじまいでした。
今日、10月21日(月)は朝から晴れている。カメラやLED赤色灯、赤道儀のバッテリーを充電して、SDカードの残量を確認し、必要に応じてカードを初期化。今夜は流星群や天の川の撮影をする自宅近くのいつもの撮影地で彗星撮影に再チャレンジすることにしました。
この地は空が比較的開けていて、西の山は稜線の高度がおよそ20º。日没後の彗星を撮影するには決して最適な場所ではありませんが、19時過ぎ頃までなら彗星の頭が稜線の上なので、天候条件さえ良ければ、長い立派な尻尾をなびかせるこの大彗星の全体像が撮れるかもしれない。輝度およそ80%の月が東の空から昇るのは19:56であり、太陽が17:13に沈んで空が完全に暗くなってから30分ぐらいの時間はあるだろう。
北極星が目視で確認できるようになってから急いで赤道儀の極軸を合わせて、iOptron SkyTrackerに取り付けた雲台に、M.60mm F2.8 Macroを装着したOlympus PEN E-P5を載せて、明るい星でピント合わせ。iPhoneの方位磁石を頼りに西の空(経度250ºぐらい)、高度30ºぐらいにレンズを向けて、試し撮りした一枚に彗星C/2023 A3 (Tuchinshan-ATLAS) が写りました。全体像が捉えられないほどまだ、尻尾がこんなに長い!
彗星のコマが中央に来るようにレンズの向きを調整しましたが、長い尻尾は全部収まらない。赤道儀で追尾しているのだからシャッタースピードをもっと長くすべき。
立派な尻尾の全体像が捉えられるように、レンズの向きをさらに上方向に修正しました。そして、ISO設定値は変更せずにそのままで、露光時間を二倍の8.0秒としました。これでインターバル撮影ができる状態に。仕事から帰宅しているはずの同居人も呼び寄せた方が後悔しなくて良いだろう。
放ったらかしになっていた三脚固定のNikon D7000でもインターバル撮影を開始。タイムラプス動画にする予定だったので、Nikon D7000には超広角ズームレンズ、Tokina AT-X 116 PRO DXを装着。左の方にうっすらと天の川が見えていたので、レンズはもっと左に振れば良かったとちょっと後悔。
こちらが広角レンズで撮影し、YouTubeにアップロードした47秒の動画。
流星が写っているこの画像を撮影した頃、Nikon双眼鏡(7×50 7.3º IF WP Tropical) でも容易く彗星が目視で確認できたので、ご近所のBBさんをお誘いすることに。
最近、買ったばかりのNikon製双眼鏡持参で来られました。10分後には山の稜線に差し掛かって見えなくなると急かしたものだから、なぜか仕事に行く時の靴を履いて。
StarStaxで25枚の画像を比較明合成(露出+0.8)したのが上の画像。
全体像を捉えたこんな大彗星の写真が撮れるのは人生で最初で最後のような気がします。今後は急激に減光するので、迫力がある写真を撮影するには望遠レンズが必須になるかもしれません。
追記:
iPhone 12 miniで撮影した画像にも彗星が写っていました。中央のもっこりしたのは私の頭、そのすぐ右に沈もうとしている。
C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 15へと続く。
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