Dec 172012
 

極大時刻は予想されていた時刻よりも少し遅めのJST12月14日午前11時頃だったようです。IMOの現時点の最大ZHRはUTC12月14日午前1時43分で136になっています。月明かりに邪魔された去年のZHR200近くと比べて、新月の今年は予想に反して少なくなっています。

Geminids 2012 stackedImage

去年と比べて条件が理想に近かった今年は、13日の夜から14日の未明にかけて約6時間の観察と撮影を行った我々の印象では、去年よりも見られた流星の数は数倍は多かったと思います。実際に数えたわけではないので、正確な数値はわかりませんが、少なくても100〜200は目視で確認できました。火球に近い明るい流星は一つはありましたが、ほとんどが中程度の速さの暗い流星が大半でした。期待した、12月うお座流星群?に属すると思われる流星は私は一つも見ていません。確認できた流星のほぼすべてがふたご座流星群に属するものと思われます。

Geminids 2012

放射点近くを流れた上の軌跡が極端に短い流星は、目視で確認できていませんが、自分の方にやって来る静止流星と呼ばれるものかもしれません。右端のおうし座の近くに写っている一際明るい星は木星。月明かりがない理想的な満天の星空なのに、この木星の光が邪魔とか贅沢なことを言いながら観察と撮影を続けました。

Geminids 2012

オリオン座リゲルが山の稜線のすぐ上まで落ちてきました。時刻は12月14日午前3時26分。軌跡が長くて明るい流星が写っています。この頃から雲が増えてきます。気温は零度近くまで下がり、カメラ機材やブランケットの上に霜が降りてきましたが、「巻きポカ」仕様のレンズに曇りはなし。

Geminids 2012

放射点が天頂付近から西の空に下がってきています。木星の近くに降り注ぐように流星は流れていました。露光25秒のこの画像には流星が2本、流れています。

Best Geminids 2012-12-14 03-39-19
Courtesy of minority318

Olympus OM-D E-M5で同行者が撮影したベストショット。

Geminids 2012

私が撮影したこちらの流星と同じもの。カメラのセンサー、画像処理エンジン、カメラの設定、補正の仕方が異なると仕上がった画像が随分と異なる。私の方はホワイトバランスと彩度の調整が派手過ぎ。

2012-12-14 00-06-56
Courtesy of minority 318

撮影の途中で登山口の方まで移動しました。わずか1キロほど山に登っただけですが、辺りはこの前の雪が溶けずに残る銀世界でした。葉を落とした広葉樹と針葉樹を背景にオリオン座をフレームに入れた写真。ホワイトバランスを調整してノイズをごまかす必要がないOM-D、相変わらず星が綺麗に写ります。

Dec 132012
 
DSC_0004

昨夜から早朝まで局地的に降っていた冷たいにわか雨が止み、午後から次第に雲が切れて、ふたご座流星群と12月うお座流星群候補?のために空はほぼ快晴の絶好の観察+撮影機会となりました。去年のように月の光もありません。昨夜ほど寒くもありません。天気予報によれば、明日の正午頃までこの最適な天候が続くそうです。

GITZO G220

Vixenポラリエ専用三脚として使用しているGITZO G220の脚チューブをメンテナンスしました。といってもアストロプロダクツのスリップルブをスプレーしただけです。チューブを緩める時の動きが滑らかになりました。

DSC02815

今夜はVixenのポータブル赤道儀、ポラリエに載せるのはNikon D90ではなく、Olympus OM-D E-M5。F1、Apple製品、カメラ好きと私と趣味が酷似しているOM-Dユーザーがもうすぐお見えになります。今夜はそのOM-DとNikon D90にOlympus PEN E-P1、Ricoh GR Digital III、Sony DSC-RX100と5台体制で今年最後の天文ショーに備える予定です。Nikon D90とRicoh GR Digital IIIはインターバル撮影をする計画。

Vixenポラリエはポーラーメーターを導入してから、極軸合わせが楽になりましたが、精度が今一つでした。広角レンズで短時間の追尾であれば、極軸が少々ずれていても星は点像に写るので、それほど神経質にならなくても良いのですが。精度が今一つである原因の一つが判明しました。ポラリエ内蔵の方位磁石とポーラーメーターの磁石がどうやら干渉しているようです。ポーラーメーターを使用する際は、内蔵の方位磁石を外しておくと磁石の干渉がなくなり、精度を少し改善することができるかもしれません。尚、極軸合わせは、金属部品と電子部品の塊であるカメラとレンズをポラリエに搭載する前に行うのが基本です。カメラを搭載後に極軸合わせをしようとすれば、磁北が大きくずれます。

Dec 132012
 
skymap_newshower
The Radiant of A Possibly New Meteor Shower, The Piscids?

日本標準時で今夜から明日の未明にかけて極大を迎えるふたご座流星群に加えて、新たな流星群がふたご座流星群とほぼ同時に観察できるかもしれません。ロシア人、Mikhail Mastov氏がコンピューターモデルを用いて行った予想に関して、NASAが解説しています。

この新たな流星群候補の母彗星は第二次世界大戦直後の1948年に発見された46P/Wirtanen彗星であり、5.4年をかけて太陽を回っているそうです。これまでに何度も地球はWirtanen彗星の軌道の近くを通過したことがあるものの、そのダストトレイルの中を地球が通過するのは今回が初めてとのことです。Mikhail Mastov氏の予測によれば、(米国時間で)12月10日から14日にかけて、ダストトレイルと4回交差するそうです。

この新たな流星群候補の予想ZHRは30であり、その放射点は、NASAのサイトから拝借した上の画像の通り、うお座とペガサス座の中間辺り。今夜、日没時には南の空、高くにあり、午前零時頃に西の地平線に沈むので、観察に適しているのは日没後から数時間の間。この流星群が観察できるとすれば、平均的な速さのふたご座流星群とは異なり、超低速なので区別しやすいそうです。

昨夜から今朝にかけては天気予報に反して、星が所々に見えるものの、局地的なにわか雨が降っていました。現在、雲がだんだん切れてきて晴れ間が広がってきました。今夜は中規模の12月うお座流星群?と大規模のふたご座流星群が同時に見られるかもしれません。

Dec 112012
 

年間3大流星群の中でも最も数が期待でき、安定しているふたご座流星群のZHRグラフがIMOで公開されました。今年は偶然、極大時刻(JST12月13日深夜から14日未明)が新月であるという好条件です。ZHR (Zenith Hourly Rate)とは非常に暗い空で流星群の放射点が天頂付近にある時に一時間に(専門家が)目視で観察した流星の数のことです。

Geminids 2009
Taken on December 15, 2009

ピーク時のZHRは120が予想されています。ふたご座流星群は出現がピーク時に集中せず、極大時刻に観察できる流星の数がほぼ一日持続すると言われていますから、世界各地(特に北半球)で観察できます。速度は中程度。日没後午後6時半頃に北東の地平線に放射点(ふたご座の二等星カストルの近く)が現れます。地平線近くに放射点がある時、流星は密度が低い大気圏上層部をかすめるように流れるので、より長い時間、燃え尽きずに長い軌跡を残すそうです。(観察時は放射点の方角のみを見る必要はありません。放射点から離れた方角でより長い軌跡の流星が現れます。)放射点が天頂付近に昇るのは深夜ですが、放射点が地平線のすぐ上にある日没後なら数は極端に少ないけれども軌跡が長い流星が見られるかもしれません。但し、最も多くの流星が流れるのは、放射点が天頂付近にある丑三つ時です。

Dec 072012
 
Coleman Outdoor Knee Blanket (Black)

10月〜11月の流星観察時や屋内での使用を目的にColemanのひざ掛けをAmazonアソシエイトプログラムの売上によりいただいたギフト券を使って購入しました。いつもありがとうございます。

Coleman Outdoor Knee Blanket (Black)

開封して一度、拡げてしまうと二度とこのように折り畳めないので記念に一枚。

Coleman Outdoor Knee Blanket (Black)

表側は先日、紹介しましたColeman Outdoor Reversible Blanketと同様、火の粉に強いコットンツイール。風を通さないので暖かい。色はブラック。

Coleman Outdoor Knee Blanket (Black)

内側はフリース(ポリエステル)で、中綿はないようです。 フックはマントのように肩に掛ける時に使うそうです。サイズは100 x 70cmとひざ掛けサイズなので、真冬の星空観察には適していません。春か秋に屋外使用か冷える屋内での使用に適していると思います。

Nov 252012
 
Coleman Outdoor Reversible Blanket

12月14日(金)08時30分(JST)に極大となるふたご座流星群、今年は新月なので天候以外の条件は揃っています。特にヨーロッパでは極大時刻が12月13日23時30分(UT)なので、放射点が天頂付近にあり、ほぼ完璧な条件となります。天文現象の当たり年となった2012年を締めくくるのに相応しい流星群となりそうです。

放射点が地平線の上に昇って来るのが午後7時頃ですから、観察は12月13日の深夜から14日未明にかけての時間帯が最も成果があると予想されます。しかしながら、ふたご座流星群は極大時刻に集中する流星群ではないので、前後数日の間で天候条件に恵まれた時に観察するのが良いかもしれません。

Coleman Outdoor Reversible Blanket

準備もそれなりに進めておかなければなりません。そこで、冬場の流星観察に欠かすことができないブランケットを新調することにしました。御殿場プレミアム・アウトレットのColeman直営店でこんなものを見つけました。使用状況を連想させるラベルの写真を見て、これは星空観察用のひざ掛け以外の何ものでもないと思いました。今週のお買得品で40%オフの¥2,980!

Coleman Outdoor Reversible Blanket

ラベルの写真を真似して一枚。表側が「火の粉が飛んで来ても穴があきにくい」コットンツイール、裏地はフリースで中綿もあるのでたいへん温かい。使用時のサイズは約165 x 100cm、実際に使用する時は地面に触れるまで下げると足首から侵入する冷気を遮断することができるのではないかと思います。

Coleman Outdoor Reversible Blanket

付属するロールアップ用のハンドルを収納するポケットがブランケットのロゴマークの部分にあります。実地使用する前にIKEAのソファーの上に置いておいたらいつの間にか、掛け布団になっています。

Oct 232012
 

IMOの集計結果をみると、今年のオリオン座流星群のピークはUTC10月20日(土)13時20分頃(JSTでは同日22時20分頃)だったようです。(追記:ピークを確定するのは時期尚早のようです。)10月19日(金)から21日(日)まで雲がほとんどない気象条件に恵まれ、深夜は月明かりに邪魔されることもなく、最適な観察条件が揃っていました。天の川が見える自宅近くの観察地にこの3日間、夜な夜な出かけました。しかし、この絶好の観察条件から期待できるほどの数は見ることができず、少々期待外れでした。

DSC_0214

19日(金)と20日(土)の深夜は夜露に悩まされながらの撮影になりました。20日午前2時20分頃に捉えたオリオン座流星群に属すると思われる流星。放射点に近いので軌跡は短いけれど比較的明るい流星でした。

去年の10月23日に撮影した上の画像は、NASAのMarshall Space Flight Centerが管理するグループ、”Orionid Meteor”から招待を受け、グループに投稿しました。この画像もレンズに付いた夜露を拭き取りながら撮影しました。

R0014662

9月20日(土)はメイン機材として使用しているNikon D90用のSDカードが突然読み取れなくなりました。(後日、別のカメラでSDカードをフォーマットしてから、再びNikon D90でフォーマットし直せば読み取れるようになりました。)サブカメラのRicoh GR Digital IIIでインターバル撮影した画像の一枚に暗い流星が写っていました。たぶん、おうし座流星群(南群)に属するものです。

DSC_0029

21日(日)はOM-Dユーザーのminority318さんが同行。3時間近く、撮影に専念しましたが、公開できるような明るいオリオン座流星群に属すると思われる流れ星は撮ることができませんでした。目視では数個、確認しています。それでも、満天の星空に大いに満足。上の画像に写っている流れ星ももおうし座流星群(南群)に属するものと思われます。

Orion Is Rising

30秒間の露光でおよそ100枚、撮影した画像ファイルをStarStaxで合成。東の空にオリオン座が昇って来る様子がわかります。画像中心から少し左の一際明るい星は木星。

Horsehead Nebula (Courtesy of minority318)
Photo taken with Olympus E-M5 (Courtesy of minority318)

同行者がOlympus OM-Dで撮影した馬頭星雲が綺麗に写っています。f/5.2、ISO 2000、60秒の露光。ポータブル赤道儀(Vixen POLARIE)を使って追尾しています。レンズは換算72mm、極軸は磁北に合わせただけですが、60秒の追尾には耐えられそうです。

今夜はAppleのSpecial Eventが日本では日が変わって24日の午前2時から始まります。極大日時の特定が難しく、ピークの前後数日の期間もまだまだ流れるオリオン座流星群を観察+撮影しながら、イベントの様子をiPhoneで確認しようかと計画しています。

Aug 172012
 
DSC01039

昨夜に続き今夜も天候条件が優れていたので星空三昧。

Perseids 2012

天の川がくっきりと見えていました。右下、山に突き刺さるように降ってきた流星は、白鳥座κ群かと最初、思いましたが、軌跡をよく調べてみるとペルセウス座流星群に属するものであることがわかりました。

DSC01092

帰り際に三脚固定で撮影した一枚に謎の飛行体が写っていました。たぶん、人工衛星だと思います。

DSC01087

木星とおうし座、プレアデス。

Jul 262012
 
7647235176_6bd08a9677_o
Photo courtesy of minority318

昨夜、親しくさせていただいているminority318さんとそのご友人が星撮りに来られました。ちょうど、私はVixen POLARIEをデビューさせようとしていたので、これを機にminority318さんのOlympus OM-D E-M5をPOLARIEに載せて試写させていただきました。北の空が曇っていて、北極星を目視で確認することができず、iPhoneのコンパスとPOLARIE付属の傾斜計を使って、三人がかりで四苦八苦しながら極軸を何とか合わせたと言うか、合わせたことにして撮影を開始。しばらくして北極星が見えるようになりましたが、POLARIEの小さな覗き穴から北極星を捉えるのは極めて困難だったので、そのまま撮影を続けました。

上の画像は、星追尾モードに設定し、ISO 2000で60秒間の露光、カメラのノイズ処理をオンにしてminority318さんが撮影したものを、私がApertureで補正しました。オリンパスと言えば高感度長秒時露光による横縞模様の熱ノイズが当たり前と思っていた私にとって、この画像は驚異的に熱ノイズが少ないものです。ISO 2000で60秒間という高感度長秒時露光は私にとっては未知の領域でしたが、銀河系を構成する無数の暗い星が写っています。

等倍で拡大すれば、周辺部の減光とコマ収差が目立ちますが、それは17mmパンケーキレンズのせい。お二人は天の川の写真撮影は人生初の体験だそうで、そんな貴重な体験に同行した私もワクワク。

7647237538_68eec80d7f_o
Photo courtesy of minority318

買ったばかりだというM.Zuiko Digital 45mm F1.8に交換し、カシオペア座の右上の方にカメラの向きを変えて撮影したのが上の画像。換算90mmの中望遠レンズで60秒間の星追尾モード。ISOの設定が400と控えめであるため、暗い星は写っていませんが、アンドロメダ星雲が綺麗に写っています。星がほとんど流れていないので極軸が本当に合っていたのかもしれません。1段絞ってあるためか、周辺部減光とコマ収差はほとんどありません。このレンズは星の撮影に適していそう。お値段を考えるとたいへんお買い得だと思います。

Jul 242012
 
Vixen POLARIE

念願の星野・星景写真用ポータブル簡易赤道儀を思わぬ展開で入手しました。赤道儀と言えば、現役天文少年だった頃に買ってもらった五藤光学製の立派な屈折式天体望遠鏡用の赤道儀を思い出しますが、長期海外滞在後に帰国したら、実家にあった筈の赤道儀と望遠鏡一式が粗大ごみとして捨てられていたという、残念な思い出があります。あれから四半世紀が経過し、最近は三脚固定による流星狙いの星空写真を撮影しながら半ば瞑想状態に陥る大人の趣味に変容しました。

いつかまた、赤道儀を入手して星を自動で追尾しながら星野・星景写真を撮影したいと思いつつ、あの頃には存在しなかった「ポータブル赤道儀」を比較検討していました。数年前から目を付けていたのがポータブル赤道儀の先駆けとも言えるToast Proですが、直販でしか販売されていないようであり、実物に触れる機会がなかったので購入には至りませんでした。去年の秋に大手VixenからToast Proよりも安価なPOLARIEが発売され、今月になると、サイトロン・ジャパンが販売価格¥19,800のコンパクト赤道儀、nano tracker(ナノ・トラッカー)を発売、さらにユニテックがToast ProにそっくりなSWAT-200を発売し、ポータブル赤道儀の選択肢がずっと増えました。

少し大きいけれども追尾精度が高そうなKenko TokinaのスカイメモRSも検討対象の一つであり、主に車で撮影場所まで移動する私には魅力的な製品です。しかし、何でもデザインに拘る私としては、画像でしか見たことがないけれどもToast Proがそれでもやはり第一候補でした。

DSCN5851

あれやこれやと、各社から販売されているポータブル赤道儀を比較検討していた先日、ポータブル赤道儀用として探していたGITZOの中古の中型三脚に偶然にも巡り会いました。その中古三脚には雲台が付属していなかったので、マルチメディア京都ヨドバシにポータブル赤道儀を載せるのに適した自由雲台を見に行きました。そこで出会ったのがVixenの社員の方。品薄であると聞いていたPOLARIEが展示販売されていたのです。詳しい説明を受けているうちにこのポータブル赤道儀が欲しくなり、一旦、駐車場(京都駅西)に戻り、Amazonでの販売価格を比較調査しながら、車をヨドバシの駐車場に移動。(クレジットカード支払時8%のポイント還元後、Amazonでの販売価格と大体同じことがわかりました。)

Vixen POLARIE

初めて実機を見たVixen POLARIEは、思っていたよりも大きくて中判カメラと言うか、外付けHDDのような形状は決して不格好ではなく、見方によれば可愛らしくもあります。ポータブル赤道儀を実際に使用して星空の撮影を行うには、Vixenのポータブル赤道儀、POLARIE本体以外に頑丈な三脚とその三脚に取り付ける雲台、さらにカメラを赤道儀に載せるための別の自由雲台が最低限必要になります。元天文少年の経験から判断すると、極軸合わせのための別売のポラリエ極軸望遠鏡やポーラーメーターも必要になる可能性は限りなく大きい。星空の撮影に適したカメラやレンズの費用を除き、総額8〜10万円近くの投資は最低でも必要になりそうです。それでもToast Proよりは安く揃えられそう。製品の仕様など、印象に関する詳細は後日、レポートします。