Vixen POLARIE

Vixen POLARIE

念願の星野・星景写真用ポータブル簡易赤道儀を思わぬ展開で入手しました。赤道儀と言えば、現役天文少年だった頃に買ってもらった五藤光学製の立派な屈折式天体望遠鏡用の赤道儀を思い出しますが、長期海外滞在後に帰国したら、実家にあった筈の赤道儀と望遠鏡一式が粗大ごみとして捨てられていたという、残念な思い出があります。あれから四半世紀が経過し、最近は三脚固定による流星狙いの星空写真を撮影しながら半ば瞑想状態に陥る大人の趣味に変容しました。

いつかまた、赤道儀を入手して星を自動で追尾しながら星野・星景写真を撮影したいと思いつつ、あの頃には存在しなかった「ポータブル赤道儀」を比較検討していました。数年前から目を付けていたのがポータブル赤道儀の先駆けとも言えるToast Proですが、直販でしか販売されていないようであり、実物に触れる機会がなかったので購入には至りませんでした。去年の秋に大手VixenからToast Proよりも安価なPOLARIEが発売され、今月になると、サイトロン・ジャパンが販売価格¥19,800のコンパクト赤道儀、nano tracker(ナノ・トラッカー)を発売、さらにユニテックがToast ProにそっくりなSWAT-200を発売し、ポータブル赤道儀の選択肢がずっと増えました。

少し大きいけれども追尾精度が高そうなKenko TokinaのスカイメモRSも検討対象の一つであり、主に車で撮影場所まで移動する私には魅力的な製品です。しかし、何でもデザインに拘る私としては、画像でしか見たことがないけれどもToast Proがそれでもやはり第一候補でした。

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あれやこれやと、各社から販売されているポータブル赤道儀を比較検討していた先日、ポータブル赤道儀用として探していたGITZOの中古の中型三脚に偶然にも巡り会いました。その中古三脚には雲台が付属していなかったので、マルチメディア京都ヨドバシにポータブル赤道儀を載せるのに適した自由雲台を見に行きました。そこで出会ったのがVixenの社員の方。品薄であると聞いていたPOLARIEが展示販売されていたのです。詳しい説明を受けているうちにこのポータブル赤道儀が欲しくなり、一旦、駐車場(京都駅西)に戻り、Amazonでの販売価格を比較調査しながら、車をヨドバシの駐車場に移動。(クレジットカード支払時8%のポイント還元後、Amazonでの販売価格と大体同じことがわかりました。)

Vixen POLARIE

初めて実機を見たVixen POLARIEは、思っていたよりも大きくて中判カメラと言うか、外付けHDDのような形状は決して不格好ではなく、見方によれば可愛らしくもあります。ポータブル赤道儀を実際に使用して星空の撮影を行うには、Vixenのポータブル赤道儀、POLARIE本体以外に頑丈な三脚とその三脚に取り付ける雲台、さらにカメラを赤道儀に載せるための別の自由雲台が最低限必要になります。元天文少年の経験から判断すると、極軸合わせのための別売のポラリエ極軸望遠鏡やポーラーメーターも必要になる可能性は限りなく大きい。星空の撮影に適したカメラやレンズの費用を除き、総額8〜10万円近くの投資は最低でも必要になりそうです。それでもToast Proよりは安く揃えられそう。製品の仕様など、印象に関する詳細は後日、レポートします。

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