日本標準時で今夜から明日の未明にかけて極大を迎えるふたご座流星群に加えて、新たな流星群がふたご座流星群とほぼ同時に観察できるかもしれません。ロシア人、Mikhail Mastov氏がコンピューターモデルを用いて行った予想に関して、NASAが解説しています。
この新たな流星群候補の母彗星は第二次世界大戦直後の1948年に発見された46P/Wirtanen彗星であり、5.4年をかけて太陽を回っているそうです。これまでに何度も地球はWirtanen彗星の軌道の近くを通過したことがあるものの、そのダストトレイルの中を地球が通過するのは今回が初めてとのことです。Mikhail Mastov氏の予測によれば、(米国時間で)12月10日から14日にかけて、ダストトレイルと4回交差するそうです。
この新たな流星群候補の予想ZHRは30であり、その放射点は、NASAのサイトから拝借した上の画像の通り、うお座とペガサス座の中間辺り。今夜、日没時には南の空、高くにあり、午前零時頃に西の地平線に沈むので、観察に適しているのは日没後から数時間の間。この流星群が観察できるとすれば、平均的な速さのふたご座流星群とは異なり、超低速なので区別しやすいそうです。
昨夜から今朝にかけては天気予報に反して、星が所々に見えるものの、局地的なにわか雨が降っていました。現在、雲がだんだん切れてきて晴れ間が広がってきました。今夜は中規模の12月うお座流星群?と大規模のふたご座流星群が同時に見られるかもしれません。