Singapore GP 2015 Day 3 (Friday) — Practice 2

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P2は自席を離れてドリアン劇場屋上から写真撮影しようと、ちょっと早めに移動しました。金曜のP1終了後なのでほとんど人がいませんが、撮影に最適な場所を確保するには場所取りは必須。

ISO 4000で撮影したドリアン劇場の画像は、背景がノイジーですが、液晶モニターで確認した時は、ノイジーに見える原因はヘイズ(大気汚染)だろうと思っていました。しかし、ヘイズの影響がほとんどなくなった土曜と日曜にISO高めで撮影した画像も背景の暗部がノイジーだったので、原因はOlympus OM-D E-M5 Mark IIのセンサー自体と画像処理エンジン、それと私のカメラ設定方法にあるのではないかと考えるようになりました。

Singapore GP 2015 Practice 2

T15からT16へと向かう短いストレートを斜め後方から撮影します。トラック手前側のコクリートウォールと金網が後退しているところがあります。レコードラインは向こう側なのでこの部分はクレーンの通路になるのでしょう。

Singapore GP 2015 Practice 2

金網が後退しているところから”Fly Emirates”の看板までの短い直線を減速しながらマシンが通過する様子を流し撮りします。ちょうどこの辺りの路面がバンピーであり、火花が撮れればラッキー。

Singapore GP 2015 Practice 2

まずはこの撮影地でのベストショット。今年から見栄えを派手にしようと、意図的に火花が飛び散るようになっているそうです。

Singapore GP 2015 Practice 2

同じZone 4でありながら、8番ゲートに近い向こう側は大勢の人が観戦しています。

Singapore GP 2015 Practice 2

斜めに高速で移動する被写体の流し撮りは極めて困難。シャッタースピードは1/250秒に設定。

Singapore GP 2015 Practice 2

ISO上限を高めに設定すると、上の画像で4000になりましたが、背景によってはノイズが抑えられているというか、目立ちません。

Singapore GP 2015 Practice 2

遠くにT19も見えています。

Singapore GP 2015 Practice 2

被写体ブレを抑えようとシャッタースピードを1/320秒に上げるとISOは上限の5000に。

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P2終了を待たずにPharrell Williamsのコンサートが開催されるPadangメインステージへ。コンサートを最後まで楽しんで、City Hall駅からMRTに乗車しようとしたら、物凄い人混みだったので、Raffles Placeに乗車駅を変更。

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Raffles Place駅はいつも利用する入り口が閉まっていました。コンサートの余韻を楽しみながらfreedom!を歌う集団について行ったらClarke Quayの辺りまで迷い込んでしまい、Circle Line乗り継ぎ電車は終電になりました。時計は午前2時前。サンダルを履いていたら、鼻緒に接触する部分に擦り傷を負いました。


Singapore GP 2015 Day 4 (Saturday) へと続く。

Panning with Olympus OM-D E-M5 Mark II

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シンガポールGP観戦旅行出発の前日に天候条件が整ったので、近くの流し撮り練習場所に行き、Olympus OM-D E-M5 Mark IIで試し撮りしました。使用したレンズはOLYMPUS M.12-50mm F3.5-6.3。シャッター速度優先モードでSSは1/100秒に設定し、手ブレ補正は縦方向のブレのみを補正するS-IS2を選択。

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撮影時はEVF(電子ビューファインダー)を使用しましたが、時速60kmにも満たない低速走行の車ならファインダーの追尾性能にそれほど違和感なく、被写体を追っかけながら撮影することができました。上の画像撮影時はシャッター速度を1/60秒に落としていますが、縦方向の手ブレ補正が機能しているためか、被写体が綺麗に流れています。

この後、納期に追われる仕事があったので、流し撮りの練習ができたのはわずか10分ほどですが、ミラーレス一眼のOM-D E-M5 Mark IIでも容易に流し撮りができることがわかりました。但し、被写体が高速で動くF1マシンの場合も、問題なくEVFで流し撮りが可能なのかどうかはわかりません。

Olympus OM-D E-M5 II

Olympus OM-D E-M5 II

Olympus OM-D E-M5 Mark IIボティーとマイクロフォーサーズ用レンズ4本を、Nikon D7000ボディーと望遠ズームレンズ2本と交換する形で兄から借用することになりました。借りたレンズは左からM. Zuiko Digital 45mm F1.8、Lumix G Vario 45 – 175 F4.0 – 5.6、M. Zuiko Digital 12 – 50mm F3.5 – 6.3、ボディーに装着しているのはM. Zuiko Digital 25mm F1.8、手前のシルバーは私が所有するM. Zuiko Digital 17mm F2.8。

Nikon D7000とNikkorレンズ一式と比較すると、マイクロフォーサーズ規格のOlympusのシステムは小型軽量なので、レンズは全部バッグに入れて持ち歩けそう。モータースポーツ観戦時はいつも、使用頻度が少ない重いレンズはホテルか車の中に置いていました。今回のシンガポールGP観戦旅行では、Lumix G Vario 45 – 175 F4.0 – 5.6を主に使うことになりそうですが、このレンズだけチープ感が漂っているのでちょっと心配。

Olympus OM-D E-M5 II

カメラのUIは基本的な部分がOlympus PEN E-P1と同じなので、使い方は熟知しているはずでしたが、暗い屋内で絞り優先モードでCat ISONを試し撮りしたら盛大な被写体ブレが発生しました。Exifを確認するとシャッタースピードが0.8秒になっていました。これでは動体の撮影は無理。ISOオートの設定でISOの上限値と基準値は設定できますが、Olympusのカメラではシャッタースピードの下限が設定不可であることをすっかり忘れていました。PEN E-P1はISO固定の設定で、三脚に載せて静止物専用で使用しているために、被写体ブレが起こり得ない状況でした。

Olympus OM-D E-M5 II

F1ナイトレースの撮影ではシャッタースピード優先モードで撮影するので、絞り開放になりがちではありますが、被写体ブレに関しては自分で管理できます。暗い屋内で動体撮影する時も、シャッタースピード優先モードを使うべきでした。

Nikkor-H Auto 50mm F2 with Olympus PEN E-P1

Nikon D7000に装着することができなかったオールドニッコール(Nikkor-H Auto 50mm F2)を返品する前に、マウントアダプターを介してOlympus PEN -E-P1に装着して試写してみました。比較したレンズは、フォーサーズ用のOlympus Zuiko Digital 35mm F3.5  Macro。できるだけ条件が揃うように、クロップ(切り取り)以外の補正は行わずに、RAWファイルをApertureで現像しました。

Test Shot (Olympus Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro)
Olympus Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro, 1/60 sec., f/18, ISO 100

まずは比較対象のOlympus Zuiko Digital 35mm F3.5 Macroで撮影したもの。実際に見た感じに近い発色になっています。

Test Shot (Nikkor-H Auto 50mm F2)
Nikkor-H Auto 50mm F2, 1/80 sec., f/16, ISO 100

こちらはオールドニッコールで撮影したもの。同じボディーで撮影しているのにこんなにも発色が異なることに驚きました。室内で物撮りする場合は発色にこんなに大きな違いは認められません。

Test Shot (Nikkor-H Auto 50mm F2) - Adjusted
Nikkor-H Auto 50mm F2, 1/80 sec., f/16, ISO 100 — Adjusted with Aperture

Rawで撮影しているのでApertureでホワイトバランスとミッドコントラスト、露出などを補正すると、Olympus Zuiko Digital 35mm F3.5 Macroで撮影した画像の発色に近付けたり、空の色をもっと青くしたりすることも可能。メーカーは違うけれども、新しいレンズはデジタルカメラに最適化したレンズであるとはこういうことなのかと実感しました。

LAWRENCE Tender Care™ SOFT SLICKER BRUSH for Cats Small

LAWRENCE Tender Care™ CAT SLICKER BRUSH Small

子猫用のブラシをペットショップで買って来ました。外箱がレトロな感じ。

LAWRENCE Tender Care™ CAT SLICKER BRUSH Small

木製ハンドルに金属製の柔らかいブラシ。LAWRENCE MADE IN ENGLANDの刻印があります。

LAWRENCE Tender Care™ CAT SLICKER BRUSH Small

LAWRENCEと言う会社を調べてみると、ペットケア用品を扱う創業1799年の老舗。ステンレス製のピンは折れ曲がっています。

NIKKOR-H Auto 50mm F2 with Olympus PEN -E-P1

上の猫用ブラシの画像3枚はこの組み合わせ(Olympus PEN E-P1 + Voigtländer Micro Four Thirds Adapter F + Nikkor-H Auto 50mm F2)で撮影しています。

NIKKOR-H Auto 50mm F2 with Olympus PEN -E-P1

Nikon D7000に装着するよりも(そもそも装着できませんが)PEN E-P1に装着した方が格好良い。しかし、このオールドニッコールはマクロレンズではないので寄れないし、物撮り用レンズとしては極めて使い勝手が悪い。(マウントアダプターを介してMicro 4/3規格のカメラに装着すると焦点距離は35mm換算で100mmになります。)結局、このレンズはお店に返却することにしました。お店の人の話ではレンズ性能が顕著に反映される星撮り用レンズとしても向いていないとのことでした。画質を追求するのであれば、フィルム時代の古いレンズよりもデジタル用に設計された新しいレンズの方が点光源の星の撮影には適しているだろうとの考えです。私も同感しました。

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星撮り用の単焦点レンズならAF Nikkor 35mm f/2Dも手元にあります。D90との組み合わせでは周縁部の減光が目立ったレンズですが、D7000との組み合わせでは不思議と光量落ちしないので、しばらくこのレンズ(35mm f/2D)も星撮りと物撮り用に使おうと考えています。

Olympus OM-D E-M1 Hands-on

Olympus OM-D  E-M1

今月上旬に発売されたOlympusのミラーレスフラッグシップ機、OM-D E-M1を京都駅前のヨドバシカメラで触ってきました。ちょうど一ヶ月ほど前にOlympusから立派なカタログとA4サイズの紙に印刷したサンプル写真、コンセプトムービーやプロカメラマン撮影の画像を収録したDVD入りの分厚い封筒が送られてきました。(2013年秋の新製品を紹介するのに何で時代遅れのDVD?)たまたま慌ただしくしていた、シンガポールに出発する日に届けられたので、封筒は未開封の状態でずっと放置していました。一ヶ月が経過してようやくその分厚い封筒を開封し、中に収められたあまりにも立派なカタログを見て、これは触りに行かなければと思い、実機を触って来たのですが…

手にした感じはOM-D E-M5を初めて手にした時と似た感じでした。E-M1はフォーサーズ規格の大口径レンズにも対応しているそうで、そのため、グリップが大きくて握りやすくなっています。価格(ボディーのみで¥144,800、12-50mm F3.5-6.3 EZレンズキットで¥168,000、12-40mm F2.8レンズキットで¥219,800、それぞれに+10%ポイント)に見合った質感であり、タッチパネル式、約104万ドットの3.0型可動式液晶の機構も不安にさせるようなことはないし、コントラストAFと位相差AFを融合させたDUAL FAST AFは何やらもの凄く速そうで、動体撮影も難なくこなせそうです。

一つ、気になった点は一眼レフカメラで言えば、ペンタ部に収められているEVF(電子ビューファインダー)の性能です。カタログにはこんなコピーが使われています。「大型電子ビューファインダー:広大な視界の先に広がる創造性。ひと目覗いた瞬間、すべての光学ファインダーが過去のものになる。」日本語コピーのすぐ上により大きな文字で英文コピーがあります。

“Electronic Viewfinder: Giving you creativity that extends your vision. Just one look into it and you will never go back to optical viewfinders”

コロンの使い方や一文目の表現から考えると、コピーの原文は英文の方だろうと思われます。”creativity that extends your vision”の部分の訳文、「広大な視界の先に広がる創造性」は誤解を招くのではないかと思います。原文が表現しようとしているのは、肉眼で見た通りに見える光学ビューファインダーではわかりにくい、被写界深度を含めたピント合焦位置、色彩や階調など、実際に仕上がるであろう画像が、EVFならシャッターを切る前にリアルタイムで確認できるということだと思います。それが人間の視覚だけでは想像できないような創造力をもたらしてくれるということです。

私は日本文コピー(大型電子ビューファインダー:広大な視界の先に広がる創造性。ひと目覗いた瞬間、すべての光学ファインダーが過去のものになる。)をカタログで読み、大きな期待を持って実機のEVFを覗いてみました。その印象は一言で言えば、「広大な視界ではなく、すべての光学ファインダーが過去のものにまだなっていない」ということ。流し撮りを想定して、EVFを覗きながら横方向にカメラを振ってみました。表示タイムラグはカタログによると、0.029秒であり、「動く被写体も快適に捉えられるレスポンスを実現」とありますが、そんなに速く振ってないのにEVFの画像が付いて来れない、つまりタイムラグを感じました。

大きなレンズを装着した時は背面液晶ではなくEVFを覗いた方が安定するでしょうから、このカメラのEVFはおまけではなく、非常に重要な部品です。その性能に満足できなければ大きなレンズを快適に使えないということになりかねます。マイクロフォーサーズ規格の小型レンズのみを装着するのであれば、EVFを使用せずにタッチパネル、可動式の背面液晶を主に使えばよいことになります。そうなると、今年の春に発売されたPEN E-P5、あるいは去年の春に発売され、価格がじわじわと下がっているOM-D E-M5の方がお買い得ではないかと思ってしまいます。

10月22日追記:残念なことにOlympusのこのフラッグシップ機は、星景写真には適していないそうです。価格.COMの掲示板スレッド、「高感度の長時間露光ノイズが異常に多い?」で長秒時ノイズリダクションをオフにして30秒以上(使用場所での気温により変動する)の露光を行った場合に、ISO感度に関係なく、酷い熱ノイズが現れるとの報告があります。ダークノイズ減算処理を行うしか方法は他にないようです。余りに酷い熱ノイズであるので減算処理を実施してもすべてのノイズを取り除くことは不可能だと思います。長秒時ノイズリダクションをオンにすれば、露光時間と同じ時間だけダーク処理しなければならず、実用的であるとは言えません。

原因は像面位相差AFを採用したローパスフィルターレスの撮像素子にあると思われます。E-P5やE-M5は優れたノイズ耐性を持つSony製のセンサーを使用しているようですが、このカメラ(E-M1)の撮像素子はSony製ではなく、別の他社製のように思われます。ファームウェアのアップデートで解決できるような問題ではないでしょうから、星景写真を撮ろうと思っている人にとっては深刻な問題です。三脚を用いた長秒時露光と言えば、星景写真、星野写真以外に、夜景や花火の撮影が考えられます。夜景の場合は長秒時ノイズリダクションをオンにすれば解決できそうですが、花火はオフにしておかないとシャッターチャンスを逃してしまいます。フラッグシップ機であれば、どんな撮影シーンでも他の自社製カメラと同等以上の優れた画質を誇るべきですが、これではフラッグシップ機とは言えないのではないかと思います。

Olympus OM-D E-M1

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満を持して登場したオリンパスのデジタル一眼フラッグシップ、OM-D E-M1。時速300キロ近くで夜の市街地サーキットを駆け抜けるF1マシンと毎時15ºの超低速で24時間をかけて空を一周する星、こんな両極端な被写体にこのカメラ一台で対応するのではないかと思わせるスペックになっています。

コントラストAFと像面位相差AFを融合させた超高速DUAL FAST AFなら従来のフォーサーズレンズも高速で高精度なオートフォーカスが可能になるとのこと。(E-M1はマイクロフォーサーズ規格なので、フォーサーズレンズを使用する時はマウントアダプターが必要)視野率約100%のEVFを覗きながら流し撮りも容易にできるでしょう。高感度耐性に優れた新開発の4/3型Live MOS(有効画素数1628万画素)センサーなので、1/8000秒の高速シャッターで被写体を流さずに止めて撮影することもできるでしょう。

3.0型の約104万ドット可動式液晶モニターを使えば、天頂付近の星撮影時にフレーミングが容易になるし、ピーキング機能も付いているので、マニュアルフォーカスでのピント合わせも容易なはず。インターバル撮影の機能もあり、タイムラプス動画を生成させることも可能。マグネシウムボディーは防塵・防滴、-10ºC耐低温性能を誇るので、厳寒期の星空撮影にも適している。

PEN E-P5のWi-Fi機能で不満に思ったワイヤレス撮影ですが、OM-D E-M1はiAutoのみではなく、P、S、M、ライブバルブ/タイムの各モードに対応しているそうです。それぞれのモードでシャッタースピード、露出補正、ISO感度、WB、連写設定がスマートフォンで行える。

気になるAmazonでの価格はフラッグシップ機らしく、ボディーのみ¥144,800、12-50mm EZレンズキットが¥169,800、12-40mm F2.8レンズキットが¥219,800になっています。

Olympus PEN E-P5 Hands-on

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阪急梅田駅ビッグマン前広場で開催された「PENコレクション2013」に立ち寄りました。新発売のPEN E-P5を実際に手に取り、その質感を確認することができました。

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思いの外、前玉が小さいM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8と電子ビューファインダー(VF-4)を装着したPEN E-P5を手にした第一印象はずしっとして重く、高級感があること。17mm F1.8レンズキットは電子ビューファインダーがセットになっています。14-42mmレンズキットも同時に発売されますが、そちらのキットにもVF-4が同梱されます。

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こちらはブラックボディーのプレミアムモデル。プレミアムウッドグリップは購入後に取り付けることはできないそうです。

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いずれのレンズキットにも付属するVF-4は、ボディーキャップレンズキットを選択しない限り、不要という選択肢はないので、オリンパスはユーザーに使ってもらいたいと思っているのでしょう。電子ビューファインダーとしては、たいへん見易いものであると思います。

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会場には実写サンプルが展示してありました。翼を拡げて飛行中のシロアジサシと星空の写真(右側)も展示してあったので、オリンパス社員の方に撮影方法を尋ねてみました。4秒の露出であるにも関わらず、シロアジサシがぶれていないのは、やはり、ストロボ強制発光により、光が当たっている瞬間のみ被写体である鳥が写っているからという理解で正しいようです。撮影に使用したレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0だそうですが、周辺部も星がほぼ点像になっており、収差が極めて少ないことがわかります。

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PENシリーズで初めてWi-Fiが内蔵されたE-P5、その使い勝手を知りたくて、リモート撮影のデモンストレーションをお願いしました。専用のiOS App、OLYMPUS Image Shareを使って、Wi-Fi接続したiPhoneにカメラのライブビュー画面を表示し、AFポイントを指定してシャッターを切ることができます。集合写真などで便利なタイマー機能も利用できます。

しかし、私が想定したのは、マニュアルフォーカスでiPadなどの大きな液晶画面で確認しながら星の写真を撮るという使用状況です。これが可能なのかどうか、マニュアルフォーカスを試してもらいましたが、結果は不可能ということでした。スマートフォンを使用したリモート撮影の機能は、撮影モードがiAUTOの時だけ機能するようです。それでも、マニュアルフォーカスで撮影した画像をiPhoneやiPadに転送して、その場でピントが合っているかどうかを確認することはできます。流し撮りの動きを自動検知する、IS-AUTOを用いて撮影した画像も、より大きな画面でピントや手ブレの有無を確認することができそうです。

Olympus PEN E-P5

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Olympus PEN第4世代のE-P5が正式に発表されました。4/3型撮像センサーはOM-D E-M5と同じカメラ部有効画素数1605万画素、総画素数約1720万画素。恐らくSony製の高感度、長秒時撮影に強いセンサーだと思われます。薄いローパスフィルターを採用しているそうで、画質はE-M5同等とのこと。E-M5同様、撮像センサーシフト式5軸手ブレ補正機構を搭載するが、新たに流し撮りを自動検知する機能もあるとか。これにより、斜め方向の流し撮りにも対応。シャッター速度は最速値がE-M5よりも速い1/8000秒。(流し撮り自動検知機能と1/8000秒の高速シャッターはモータースポーツの撮影には適している。)

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タッチパネル式のモニターは約104万ドットの3.0型可動式液晶。(天頂付近の星空撮影やローアングルでの星景写真撮影に適している。)ピーキング機能も新たに搭載されたので、星のピント合わせが容易になります。また、インターバル撮影も可能であり、タイムラプス動画の自動生成もできるとか。

さらに、このクラシックなデザインのカメラにはWi-Fiが内蔵されており、iPhoneなどのスマートフォンと通信しながらリモート撮影ができるだけではなく、スマートフォンで取得するGPSデータを撮影した写真に埋め込んだり、iPadなどの大きな液晶モニターにライブビュー画面を表示させ、AFポイントを指定して、シャッターを切ることができる「ワイヤレスタッチAFシャッター」の機能が搭載されている。

Olympusのサイトにある静止画実写サンプル5を見て驚きました。翼を拡げて飛行中の鳥の背景は星空。換算24mmの広角レンズとしてはオリオン座が妙に傾いて写っているので海外(南の方)で撮影した写真だと思われます。Exifデータを見るとフラッシュは強制発光。露出4秒でこんなにも暗い星が写っているのはレンズがf/2.0と明るいからでしょう。しかし、4秒の露出でなぜ鳥の被写体ブレがないのだろう?ストロボで光を照射した時だけ鳥が写ると考えると、被写体ブレはない?

5月13日追記)本日、オリンパスから郵送されてきたOLYMPUS PEN E-P5の豪華なカタログに実写サンプルの解説が載っていました。上のサンプル画像の撮影地はインド洋に浮かぶセーシェル共和国のバード島。ストロボ強制発光により、写った鳥は、シロアジサシ。透けて見える羽の向こう側にも星が写っています。やはり、ストロボ発光時のみ被写体である羽ばたくシロアジサシが写っているので、露出4秒でも被写体ブレが起きていないと思われます。

星空撮影時にフラッシュを焚く人を見て、この人は星空撮影の基本をまるで理解していないと思ったことがあります。しかし、被写体の一部がフラッシュの光が届く至近距離にある場合は、このような素晴らしい写真が撮れることを考えると、星空撮影の基本に関する常識を覆すものかもしれないと、この実写サンプルを見て改めて思いました。

First Shots Taken with Vixen POLARIE and Olympus OM-D E-M5

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Photo courtesy of minority318

昨夜、親しくさせていただいているminority318さんとそのご友人が星撮りに来られました。ちょうど、私はVixen POLARIEをデビューさせようとしていたので、これを機にminority318さんのOlympus OM-D E-M5をPOLARIEに載せて試写させていただきました。北の空が曇っていて、北極星を目視で確認することができず、iPhoneのコンパスとPOLARIE付属の傾斜計を使って、三人がかりで四苦八苦しながら極軸を何とか合わせたと言うか、合わせたことにして撮影を開始。しばらくして北極星が見えるようになりましたが、POLARIEの小さな覗き穴から北極星を捉えるのは極めて困難だったので、そのまま撮影を続けました。

上の画像は、星追尾モードに設定し、ISO 2000で60秒間の露光、カメラのノイズ処理をオンにしてminority318さんが撮影したものを、私がApertureで補正しました。オリンパスと言えば高感度長秒時露光による横縞模様の熱ノイズが当たり前と思っていた私にとって、この画像は驚異的に熱ノイズが少ないものです。ISO 2000で60秒間という高感度長秒時露光は私にとっては未知の領域でしたが、銀河系を構成する無数の暗い星が写っています。

等倍で拡大すれば、周辺部の減光とコマ収差が目立ちますが、それは17mmパンケーキレンズのせい。お二人は天の川の写真撮影は人生初の体験だそうで、そんな貴重な体験に同行した私もワクワク。

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Photo courtesy of minority318

買ったばかりだというM.Zuiko Digital 45mm F1.8に交換し、カシオペア座の右上の方にカメラの向きを変えて撮影したのが上の画像。換算90mmの中望遠レンズで60秒間の星追尾モード。ISOの設定が400と控えめであるため、暗い星は写っていませんが、アンドロメダ星雲が綺麗に写っています。星がほとんど流れていないので極軸が本当に合っていたのかもしれません。1段絞ってあるためか、周辺部減光とコマ収差はほとんどありません。このレンズは星の撮影に適していそう。お値段を考えるとたいへんお買い得だと思います。

Photography Equipment and Observation Tools for Annular Solar Eclipse and Baily's Beads

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計画通り、和邇川河口の公園に午前6時頃に到着。こんなに朝早くから行動するのは空港に向かう時ぐらい。河口には釣り人と日食の観察、撮影を目的とした人の車がすでに数台。この後、どんどん車の数は増えて行きます。今回の金環日食でほぼ完全なドーナツ状に漏れた太陽光が見えるのは、金環日食帯の中心線上に位置する九州最南端、潮岬、静岡県太平洋岸、箱根、東京、千葉県北部辺り。金環は1分も見えない、北限界線に近いこの場所を敢えて選んでやって来る他府県の人は、ベイリービーズの撮影と観察を狙っていると思われます。それとこのブログを見た人?

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観察、撮影機材を準備しているところ。太陽の進行方向には雲はほとんどありません。直前の天気予報に反してほぼ快晴。雲の合間から撮影しなければならないだろうから、ND400フィルターを入手しようと昨日、家電量販店に在庫を尋ねてみると、太陽撮影用NDフィルターはどこも完売状態でした。こんなに晴れているので結局、ND400フィルターは不要でした。

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慌てて準備した観察、撮影用機材はManfrotto 190CX3+Manfrotto 484 Mini Ball Head(脚部100%カーボンファイバー製三脚とボール雲台)、Nikon D90(迷った挙げ句、より自然な発色で写るD90をメインボディーに)、Nikkor 75-300mm f/4.5-5.6、Manfrotto 7322YB(ボール雲台付きアルミ製小型四段の三脚)とNikon製7×50 7.3° IF WP HP Tropical双眼鏡、それとコリメート法を用いた撮影で使用するNikon Coolpix P300。望遠レンズと双眼鏡に星ナビ付録の下敷きを加工した簡易減光フィルターを装着してあります。

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目視観察用としてNikon 8×40 6.3° TALONとKenkoブランドの太陽観察専用サングラス、宝島社の「超高級ガラス製金環日食グラスBOOK」に付属する日食グラスを用意。観察場所の状況を撮影するカメラとして、Ricoh GR Digital IIIと予備のコンデジRicoh PXも待機。倍率8倍のTALON双眼鏡の対物レンズにも工作した簡易減光フィルターを装着しています。

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慌てて自宅を出た私はベルトの着用を忘れました。

ISO Bracketing

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5月21日の金環日食に向けて予行演習を続けています。昨日はISOを高めに設定して試し撮りをしようと、マニュアル設定にしたOlympus PEN E-P1のMENUボタンを触っていて偶然にも「ISOブラケット撮影」の機能があることに気付きました。カメラを入手してからもうすぐ3年になるというのに。

「ISOブラケット撮影」の機能を使えば、撮影時のシャッター速度と絞り値を固定したまま、ISO感度を自動的に変えて、一回の撮影で三枚の画像が記録されます。補正量は1/3EVステップで、設定したISO感度を中心にマイナスとプラスに補正した画像が記録されます。例えば、ISOを640に設定していてISO BKTで3F 0.3EVを選ぶと、ISO640の画像に続いてマイナス補正の500とプラス補正の800の画像が自動的に記録されます。

金環日食進行中に光量の変化に合わせてISOの設定を手動で変更しようと私は考えていましたが、ISOブラケット撮影の機能を使えばその必要はなさそうです。

上の画像は5月13日に撮影した画像と同様、「日食観察プレート」を用いて工作した簡易減光フィルターを通して撮影。ISOは500、シャッター速度1/125秒、絞りはたぶん8。補正すれば白っぽくなりました。レンズ焦点距離は換算600mmですが、クロップ(トリミング)してあります。

ベイリービーズを撮影できるかどうか、全く自信がありませんが、ISOは高めの方が良いかと考えています。金環日食はゴールドでなければならず、設定するISOは逆に低めの方がゴールドに近い色に写るので、200か320ぐらいで良いかもしれないと思うようになりました。

Sunspots - Version 2

5月13日の「肉眼黒点」(たぶんAR-1476)は太陽の自転と共に西に消えて、昨日はまた別の大きな黒点群が見えていました。上の画像は5月13日に撮影した「肉眼黒点」をApertureでトリミングし、補正してあります。Saturation(彩度)を触ると白っぽくなります。

Olympus OM-D E-M5 Hands-on

Olympus OM-D E-M5

私と同様、Apple製品とF1好き、少年の心を持ち続けるあの人が発売日に京都駅前の家電量販店に予約してあるOlympus OM-D E-M5を取りに行くということで、厚かましくもその感動を共有させていただきたく、同行させていただきました。

Olympus OM-D E-M5

シルバーボディーは前面から見ると如何にもカメラらしい伝統的なデザイン。ミラーレスなのでペンタ部は本来、不要ですが、このピラミッドの中に高品質なEVFが内蔵されています。

Olympus OM-D E-M5

精算中に私も持たせてもらいました。予想通りにコンパクトでPEN E-P1よりも小さく感じます。レンズを装着していない時も適度な重量感があります。

Olympus OM-D E-M5 (Mockup)

上の画像はモックアップですが、たいへん良くできています。中身が空っぽなだけでモックアップも防塵・防滴マグネシウムボディーなのかもしれません。F社 X-Pro 1実機よりも、Olympus OM-D E-M5モックアップの方が質感が良い?(3月31日、店には実機の展示はありません。)

オートフォーカスは世界最速ということで、モータースポーツの撮影にも適しているかと思います。パナソニック製センサーを採用したPenシリーズと比べて、新しいセンサーを採用したOM-Dは高感度耐性も大幅に向上しているそうです。5軸対応メカニカル手ブレ補正も強力とのことです。ナイトレースのシンガポールGPでその威力が発揮できるのではないかと想像します。(カメラを購入した方、今年は人生初の海外旅行でF1シンガポールGP観戦旅行に我々に同行されることになるかもしれません。)

Samsung製?3.0型可動式有機ELの背面モニターが、星の撮影に便利そうです。PEN E-P1は長秒時撮影でISO500でもノイズが酷いことになっていましたが、OM-D E-M5は星景写真、流星写真にも期待ができそうです。

時速300キロ近くで至近距離を駆け抜けるF1ナイトレースと時速が地球の自転速度と等しい星の撮影、この両極端な撮影条件で満足の行く結果が得られれば、そしてデザインの好みが合えば、OM-Dは理想的なカメラに最も近いのではないかと思います。

Olympus OM-D E-M5 Leaked Officially

今朝、予定通り正式にリークではなくリリースされたOlympus OM-D E-M5。オリンパスフォトパスから届いたメールがこの新しいレンズ交換式デジタルカメラの主な特徴を簡潔にまとめています。(括弧内は私が勝手に補足しました。)

OM-D EVF 内蔵EVF電子ビューファインダー
作画に没入するために作られた、デジタル時代のファインダー
(オリンパスMicro 4/3規格のカメラでEVFを内蔵するのは初めて。これまでは外付けで対応していました。)

FAST AF SYSTEM 世界最速のFAST AFシステム
低輝度下でのAF性能や動体追尾性能も大幅に向上
(3Dトラッキングをやっと採用?)

IMAGE STABILIZER  5軸対応メカニカル手ブレ補正
あらゆる種類のぶれに対して絶大な補正能力を発揮
(オリンパスの手ブレ補正機構はレンズではなくボディーにあるので安価なレンズも強力な手ブレ補正機構の恩恵を受けることができる。今回のは機械式でさらに強力になったのでしょうか。)

MAGNESIUM BODY 防塵・防滴マグネシウムボディー
過酷な環境からカメラを守る鉄壁の防御
(エンプラボディーにステンレスを覆いかぶせたのではなく、筐体そのものがマグネシウム製。Micro 4/3規格で防塵防滴は初めて。防滴どころではなくPETボトルから直接水を浴びせても大丈夫!)

背面モニターは3.0型可動式有機EL、約61万ドットで静電容量式タッチパネルを採用。背面モニターの仕様は可動式であることを除けばE-P3と同じでしょうか。

詳しくはOM-Dスペシャルサイトへ。

Apple, Subaru, and Olympus

Olympusからもうすぐ正式に発表になるであろう、新しいデジタルマイクロ一眼カメラ、OM-D E-M5。1605万画素のLive MOSセンサー、144万ドットEVF搭載、5軸対応手ブレ補正、超音波防塵フィルター、防塵防滴。

リークされた情報によると、Amazon.co.jpでの発売予定日は3月30日。レンズキット?の価格は¥111,258。合焦速度はDSLRを含むレンズ交換式デジタルカメラで最速との噂もあります。(合焦精度については不明。)画像は4/3 RUMORSより拝借しました。

ポストのタイトル、私は100%、当てはまります。