Starry Night with Nikon D7000 — Part 2

湖面に反射する星空が撮れないだろうかと思い、昨日の深夜に琵琶湖畔まで行きましたが、点滅する灯台の光など、思いの外、様々な光害があり、風も吹いていて湖面が波で揺れているので撮影は断念しました。私が理想とする湖面に反射する星景写真は、山の上にある小さな池で風が吹いていない時でしか撮影できないのかもしれません。空が澄んでいる冬の山で小さな池があるところは、積雪で通行止めになっているし、この季節はそもそも無理がある。

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Sony DSC-RX100 ISO 1600, f/2.0, 30s

ということで、湖面に反射する星景写真は諦めて、撮影地はいつもの近場の山に落ち着きました。近場と言っても都会に住む人なら、こんな山奥に夜に一人で入って怖くないのか?と思うような人里離れた山の中です。周囲には野生の鹿とイノシシぐらいしかいません。ツキノワグマは多分、冬眠中。地面は雪で覆われているので、三脚は積もった雪に突き刺すようにして固定。カメラの向きを調整する時、車を整備する時に使うマットを雪の上に敷いています。レンズの鏡筒に巻き付ける結露対策用の「巻きポカ」と膝当て用のマットはこの時期の撮影には必需品。腰に貼る使い捨て懐炉とヒートテックの上下、靴下も。

凍てつくように寒い夜中に星を見に山に登る自分は、天文少年だった頃と何も変わっていない。命の次に大事にしていた五島光学の屈折式望遠鏡と岩のように重い赤道儀、アイピース一式、赤いセロハンを被せた懐中電灯を自転車の荷台に載せて、光害の影響が少ない山を目指したものです。途中で、パトロール中の警察官に停止されることが何度かありました。星を見に行くと言ったら、「ご苦労さん、頑張りや!」と訳もなく励まされたのを覚えています。

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Nikon D7000 ISO 2000, f/2.8, 40s, Tracked with Vixen POLARIE

今夜はISO感度を思い切って上げてみました。Vixen POLARIEは1/2星景モードに設定。露光は40秒と控えめ。左上から右下にかけてうっすらと冬の天の川が写っています。星景写真にはうってつけの落葉した広葉樹をフレームの中心に置きました。Nikon D90で感度をこんなに上げると全体が青っぽく写りましたが、D7000は青っぽくなりません。Apertureでホワイトバランスの色温度と彩度、鮮明度を調整して意図的に少し青っぽくなるように補正しています。

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Nikon D7000 ISO 2000, f/2.8, 60s, Tracked with Vixen POLARIE

同じISO 2000でも露光時間を40秒から60秒へと長くすると、明るい星がより大きく写ります。

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Nikon D7000 ISO 3200, f/2.8, 30s, Tracked with Vixen POLARIE

今度はISOを3200に上げて、露光時間を30秒に短くしました。より暗い星が写るかと思ったのですが、結果は逆であり、ISOを下げて露光時間が長い方がノイズを少なくしながらより多くの星を撮ることができるようです。

およそ1時間半の星空撮影中に明るい流星を2本、確認しました。1本目は北から西方向に山の稜線をかすめるようにゆっくりと流れたオレンジ色の火球クラス。タバコの火の粉が風に吹かれて飛んだのかと思うような感じでした。2本目は天頂付近から西の空に長い軌跡を描きながら落ちる明るい流星。いずれもノイズリダクション中でした。しぶんぎ座流星群は終わったと思っていたので油断していました。

Nikon D7000で撮影した上の画像3枚はいずれも長秒時ノイズリダクションはオフで、念のために準備していたダーク画像との合成もしていません。1/2星景撮影モードで追尾した一枚の画像をApertureで補正しただけです。(上述のホワイトバランス、彩度、鮮明度に加えて、レベル補正、カーブ、コントラストも調整してあります。)期待していた通り、熱ノイズは少ないです。換算16mmのレンズなら露光時間をもっと伸ばしても良いかもしれません。

カメラをもう少し、南(左)に向けるとオリオン座が写りますが、今夜はモノマニアック(偏屈)魂を発揮し、敢えてオリオン座を避けて、冬場はなかなか綺麗に撮れない天の川を狙いました。

Starry Night with Nikon D7000 — Part 1

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雪が溶けずに残る寒い夜でしたが、Nikon D7000で星空撮影の試写を行いました。レンズはいつものTokina AT-X 116 PRO DX (AF 11-16mm f/2.8)で広角端、絞りはf/3.2、ISO 1250で20秒間の三脚固定撮影。プレアデス、木星、オリオン座の明るい星が際立つようにApertureで補正してあります。長秒時ノイズリダクションはオフの設定ですが、D90と比べると、気になるノイズはほとんどありません。

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こちらはVixen POLARIEに載せて追尾しながら20秒間の露光で撮影した数枚の画像を合成したもの。露光時間をもっと長くした方が、暗い星がより多く写っていたと思います。ISOも2000〜3200ぐらいまで上げても良かったかもしれません。

Camera Roll-72

カメラボディーや三脚に霜が付着しましたが、巻きポカで温めたレンズに結露は皆無。凍てつく真冬の空を眺めていても流星は一向に流れないので、早めに退散しました。足跡のほとんどは私が残したものではなく、鹿のもの。

The 2012 Geminids — Part 2

極大時刻は予想されていた時刻よりも少し遅めのJST12月14日午前11時頃だったようです。IMOの現時点の最大ZHRはUTC12月14日午前1時43分で136になっています。月明かりに邪魔された去年のZHR200近くと比べて、新月の今年は予想に反して少なくなっています。

Geminids 2012 stackedImage

去年と比べて条件が理想に近かった今年は、13日の夜から14日の未明にかけて約6時間の観察と撮影を行った我々の印象では、去年よりも見られた流星の数は数倍は多かったと思います。実際に数えたわけではないので、正確な数値はわかりませんが、少なくても100〜200は目視で確認できました。火球に近い明るい流星は一つはありましたが、ほとんどが中程度の速さの暗い流星が大半でした。期待した、12月うお座流星群?に属すると思われる流星は私は一つも見ていません。確認できた流星のほぼすべてがふたご座流星群に属するものと思われます。

Geminids 2012

放射点近くを流れた上の軌跡が極端に短い流星は、目視で確認できていませんが、自分の方にやって来る静止流星と呼ばれるものかもしれません。右端のおうし座の近くに写っている一際明るい星は木星。月明かりがない理想的な満天の星空なのに、この木星の光が邪魔とか贅沢なことを言いながら観察と撮影を続けました。

Geminids 2012

オリオン座リゲルが山の稜線のすぐ上まで落ちてきました。時刻は12月14日午前3時26分。軌跡が長くて明るい流星が写っています。この頃から雲が増えてきます。気温は零度近くまで下がり、カメラ機材やブランケットの上に霜が降りてきましたが、「巻きポカ」仕様のレンズに曇りはなし。

Geminids 2012

放射点が天頂付近から西の空に下がってきています。木星の近くに降り注ぐように流星は流れていました。露光25秒のこの画像には流星が2本、流れています。

Best Geminids 2012-12-14 03-39-19
Courtesy of minority318

Olympus OM-D E-M5で同行者が撮影したベストショット。

Geminids 2012

私が撮影したこちらの流星と同じもの。カメラのセンサー、画像処理エンジン、カメラの設定、補正の仕方が異なると仕上がった画像が随分と異なる。私の方はホワイトバランスと彩度の調整が派手過ぎ。

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Courtesy of minority 318

撮影の途中で登山口の方まで移動しました。わずか1キロほど山に登っただけですが、辺りはこの前の雪が溶けずに残る銀世界でした。葉を落とした広葉樹と針葉樹を背景にオリオン座をフレームに入れた写真。ホワイトバランスを調整してノイズをごまかす必要がないOM-D、相変わらず星が綺麗に写ります。

The Sky Is Clear

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昨夜から早朝まで局地的に降っていた冷たいにわか雨が止み、午後から次第に雲が切れて、ふたご座流星群と12月うお座流星群候補?のために空はほぼ快晴の絶好の観察+撮影機会となりました。去年のように月の光もありません。昨夜ほど寒くもありません。天気予報によれば、明日の正午頃までこの最適な天候が続くそうです。

GITZO G220

Vixenポラリエ専用三脚として使用しているGITZO G220の脚チューブをメンテナンスしました。といってもアストロプロダクツのスリップルブをスプレーしただけです。チューブを緩める時の動きが滑らかになりました。

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今夜はVixenのポータブル赤道儀、ポラリエに載せるのはNikon D90ではなく、Olympus OM-D E-M5。F1、Apple製品、カメラ好きと私と趣味が酷似しているOM-Dユーザーがもうすぐお見えになります。今夜はそのOM-DとNikon D90にOlympus PEN E-P1、Ricoh GR Digital III、Sony DSC-RX100と5台体制で今年最後の天文ショーに備える予定です。Nikon D90とRicoh GR Digital IIIはインターバル撮影をする計画。

Vixenポラリエはポーラーメーターを導入してから、極軸合わせが楽になりましたが、精度が今一つでした。広角レンズで短時間の追尾であれば、極軸が少々ずれていても星は点像に写るので、それほど神経質にならなくても良いのですが。精度が今一つである原因の一つが判明しました。ポラリエ内蔵の方位磁石とポーラーメーターの磁石がどうやら干渉しているようです。ポーラーメーターを使用する際は、内蔵の方位磁石を外しておくと磁石の干渉がなくなり、精度を少し改善することができるかもしれません。尚、極軸合わせは、金属部品と電子部品の塊であるカメラとレンズをポラリエに搭載する前に行うのが基本です。カメラを搭載後に極軸合わせをしようとすれば、磁北が大きくずれます。

KIRIBAI Makipoka (Ankle Warmer) for Astrophotographers

KIRIBAI Makipoka (Ankle Warmer)

これからの季節の必需品、使い捨て懐炉を買って来ました。 商品名は「巻きポカ(足首用)」、通常の使い方はパッケージを見れば一目瞭然なのですが、通常の使い方をするのならわざわざこの偏屈ブログに書く必要もありません。

KIRIBAI Makipoka (Ankle Warmer)

パッケージの中には専用温熱シート4枚と長さ38cmの巻きポカ専用ホルダー(足首用)2個 が入っています。手首用の短いものも売っていました。

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温めるのは曇りやすい金属鏡筒の超広角ズームレンズ 。この商品をホームセンターで見た時にひらめきました。レンズの曇り止めとして使えないだろうか?専用温熱シートは、専用ホルダー内で使用した場合に40ºC以上を6時間保持するそうです。レンズ鏡筒部分に巻いてみました。レンズフードを取っ払って、専用ホルダーをフード代わりになるように少しずらすとさらに効果的かもしれません。

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実地での使用でレンズの曇り止めとして機能するかどうか、今週(12月13日深夜から14日未明)のふたご座流星群極大を前に検証してみました。午後10時半頃からおよそ2時間、Nikon D90で三脚固定インターバル撮影を行いました。気温は測っていませんが、たぶん零度ぐらい。

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特に曇りやすい天頂付近にもカメラを向けてみましたが、 レンズに曇りはなし。ボディーにも水滴の付着はなし。湿度が低い夜だったので良好な結果が得られただけかもしれません。

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Zesty AccessoryのZGR-1bとiPhone 4を使ってインターバル撮影した45枚の画像ファイルをStarStaxで合成し、Apertureで補正したのが上の画像。(撮影中に車が通過したので、ヘッドライトに照らされた柿の木が写っています。)

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余りに寒くてじっとしていられないので、インターバル撮影中の機材は車の近くに放置したまま、開通したばかりのバイパス周辺でSony DSC-RX100を使って星景写真を撮影。ZGR-1bは設定した枚数を撮り終えれば、ポケットに入れたスリープ中のiPhoneに知らせてくれるので便利。撮影中に車の中で暖をとることもできます。

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うっすらと天の川も写っているので、バイパス開通による光害の影響はほとんどないと思います。

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延長されたバイパスからは琵琶湖が望めますが、住宅が近くにあるところには防音壁が設けられていて、この壁がヘッドライトを遮光してくれているようです。時々、側道を通過する車のヘッドライトの光を受けると星の写真はボツになります。

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側道から少し離れたところなら問題ありません。放置していた「巻きポカ」仕様のNikon D90のレンズに曇りはありませんでした。自分の足首にも欲しいと思うほど、凍てつくような寒さでした。タッチパネル対応の手袋を持ち合わせていないので、指先がかじかんでカメラの設定を変更するのも躊躇したくなる、そんな寒い夜でした。

Orionids 2012

IMOの集計結果をみると、今年のオリオン座流星群のピークはUTC10月20日(土)13時20分頃(JSTでは同日22時20分頃)だったようです。(追記:ピークを確定するのは時期尚早のようです。)10月19日(金)から21日(日)まで雲がほとんどない気象条件に恵まれ、深夜は月明かりに邪魔されることもなく、最適な観察条件が揃っていました。天の川が見える自宅近くの観察地にこの3日間、夜な夜な出かけました。しかし、この絶好の観察条件から期待できるほどの数は見ることができず、少々期待外れでした。

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19日(金)と20日(土)の深夜は夜露に悩まされながらの撮影になりました。20日午前2時20分頃に捉えたオリオン座流星群に属すると思われる流星。放射点に近いので軌跡は短いけれど比較的明るい流星でした。

去年の10月23日に撮影した上の画像は、NASAのMarshall Space Flight Centerが管理するグループ、”Orionid Meteor”から招待を受け、グループに投稿しました。この画像もレンズに付いた夜露を拭き取りながら撮影しました。

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9月20日(土)はメイン機材として使用しているNikon D90用のSDカードが突然読み取れなくなりました。(後日、別のカメラでSDカードをフォーマットしてから、再びNikon D90でフォーマットし直せば読み取れるようになりました。)サブカメラのRicoh GR Digital IIIでインターバル撮影した画像の一枚に暗い流星が写っていました。たぶん、おうし座流星群(南群)に属するものです。

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21日(日)はOM-Dユーザーのminority318さんが同行。3時間近く、撮影に専念しましたが、公開できるような明るいオリオン座流星群に属すると思われる流れ星は撮ることができませんでした。目視では数個、確認しています。それでも、満天の星空に大いに満足。上の画像に写っている流れ星ももおうし座流星群(南群)に属するものと思われます。

Orion Is Rising

30秒間の露光でおよそ100枚、撮影した画像ファイルをStarStaxで合成。東の空にオリオン座が昇って来る様子がわかります。画像中心から少し左の一際明るい星は木星。

Horsehead Nebula (Courtesy of minority318)
Photo taken with Olympus E-M5 (Courtesy of minority318)

同行者がOlympus OM-Dで撮影した馬頭星雲が綺麗に写っています。f/5.2、ISO 2000、60秒の露光。ポータブル赤道儀(Vixen POLARIE)を使って追尾しています。レンズは換算72mm、極軸は磁北に合わせただけですが、60秒の追尾には耐えられそうです。

今夜はAppleのSpecial Eventが日本では日が変わって24日の午前2時から始まります。極大日時の特定が難しく、ピークの前後数日の期間もまだまだ流れるオリオン座流星群を観察+撮影しながら、イベントの様子をiPhoneで確認しようかと計画しています。

Japanese GP 2012 Friday Practice 1

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昨年に引き続き、今年も日本グランプリは1時間半のF1練習走行が二回行われる金曜のみ、観戦+撮影に出かけました。午前6時前に自宅を出発し、同行者をピックアップしてから京都東ICから名神>>新名神高速道路に入り、土山サービスエリアで朝食を調達。サービスエリアに駐車中の車のほとんどは鈴鹿に向かうようです。渋滞を回避するために鈴鹿ICではなく、亀山ICで降りて、鈴鹿サーキットへ。

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去年と同じ「みそのモータープール駐車場」に到着したのは午前8時過ぎ。駐車場の予約はしていません。午後7時までの駐車料金は¥2,000。

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駐車場から逆バンクゲートまではゆっくり歩いて約20分。

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会場には鈴鹿サーキット50周年記念の垂れ幕や旗があちらこちらに。

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P1撮影場所はヘアピンの立ち上がり。金曜とは思えないほどI席はほぼ満席状態。観戦客数は去年よりも多い4万人以上。(主催者発表によると41,000人)感謝デーや50周年記念イベントなどで、サーキットを開放した主催者の努力が結実したのではないかと思います。

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Nikon Coolpix P300も今日はシャッタースピード優先の流し撮りモード。空は雲一つない快晴。絶好の撮影条件ですが、席に着くのが少し出遅れたので、角度によっては前の人の頭が視界を遮ることがあります。

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I席からは110Rからヘアピンに向けて減速する部分もよく見えています。しかし、このベネズエラ人ドライバー(Pastor Maldonado)は、サーキットのレイアウトを全く気にしない人のようです。

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高速シャッター(1/400秒)で撮ればブレはないけれど、スピード感もありません。

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鈴鹿で今季限りの引退を発表したMichael Schumacher。

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WilliamsのP1ドライバーはフィンランド人テストドライバーのValtteri Bottas。

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低速シャッター(1/160秒)でぴたりとピントが合うと気持ちが良い。

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この角度から流すのは難しいのでシャッタースピードは1/640秒。

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この方も観客数増に貢献しているのでしょうか。

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ヘアピン外側のカメラマン。半パンに裸足?

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110R側に立つと順光になり、Romain Grosjeanのマシンが光っています。

Singapore GP 2012 — Day 6 (Sunday) Part 2

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ドライバーズパレードは予定通り午後6時半から開始。我々の観客席の近くまでやって来るのは最後。

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Sebastian Vettelは今年もApple純正ヘッドセット?

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ドライバーズパレードの撮影場所としては決して最適とは言えません。ドライバー全員の写真を撮ろうと思っていましたが、半分ぐらいしか撮れていません。

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クラシックカーから降りるとドライバーは歩いてそれぞれのピットへと戻ります。

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二人まとめて一枚に。

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意図的に金網にピントを合わせています。

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間もなくフォーメーションラップ。

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メカニックが走ってピットに戻るこの情景を撮影したいと思っていました。しかし、最後尾のHRTのグリッドも遠いので、望遠レンズでズームインしてもこの程度。

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カラフルな集団が前の方に陣取っています。

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既にレースは始まっています。

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四角いスピーカーが邪魔ですが、音質が良いし、マシン通過時以外ならBBCの解説はよく聞こえます。

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ピットインするマシンはオートフォーカス、金網越しで流し撮りする時はマニュアルフォーカス。シャッタースピードも変更しているので、カメラマンは忙しい。

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シンガポールGPでは毎年、セーフティーカーが先導する場面があります。今年は終盤に二度、ありました。一度、入るとなかなかランプが消えない。この角度からの撮影で測光を中央重点にしておくと、セーフティーカーのヘッドライトで測光してしまうので、実際よりも暗く写ってしまいます。

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イエローのライトを消したセーフティーカーがピットに戻ると、レース再開。

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マシントラブル(ギアボックス不良)でLewis Hamiltonがリタイアしたので先頭はSebastian Vettel。

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先頭を行くVettelの後方にJenson ButtonとFernando Alonso。

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さらにForce IndiaのPaul di Restaが続きます。

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Lotusの二台は順番が入れ替わりそう。獲得ポイント数がより少ない後輩のRomain Grosjeanが前を走っている。

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左フロントが浮いているように見えます。

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Massaのマシンも。

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2ラップを残して2時間のレースが終了しました。

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レースの結果はご覧の通り。この後、トラックになだれ込んだので、シャンペーンの写真は撮れていません。

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同行者はかなり前の方まで行っています。

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私はこういう写真を撮っていました。タイヤカスはトラックになだれ込んだ観客全員分あるのではないかと思うほど、レコードラインの周囲に飛び散っています。

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今夜も少し遅れてパダンに到着しましたが、問題なくFAN ZONEに入ることができました。

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マンガっぽい演出のKaty Perry。

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赤道直下の半月はこんな風に見えます。シャッタースピード優先、手持ちでもぶれない限界の1/200秒、換算450mm。手持ちで月の撮影は初めてでしたが、意外とシャープに撮れるものです。

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チェッカーフラッグをあしらった衣装が印象的。

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今年もシンガポールGPを水曜から日曜まで満喫しました。最後まで観戦記をお読みくださり、ありがとうございます。すでに来年のチケットは購入済みで、カウントダウンが始まっています。

Singapore GP 2012 — Day 6 (Sunday) Part 1

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2番ゲートに並ぶマーシャル達。日曜の昼過ぎにホテルの部屋から撮影。

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この先を進み、右に曲がると8番ゲートがあります。確か、金曜日は私が立っている辺りに木製のベンチがいくつか置いてありました。ファンが殺到した時に「この先8番ゲート」を表示する立て看板の一つが倒れるなどしたので、ベンチは撤去されたのかもしれません。開場時刻まで時間があるので、この先を左に曲がり、昼食を兼ねてミレニアウォーク、Conradホテルの方に散策することにしました。

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新たに見つけたApple Premium ResellerのInfinite。iPhone 5は金曜の発売日に売り切れてから、入荷はないそうです。シンガポールで販売されるiPhoneはすべてSIMアンロック版ですが、日本でもテザリングが解禁となった今では、頻繁に海外に行く人以外はアンロック版を購入するメリットはほとんどなくなったように感じます。

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McLarenの定宿になっているConrad。このホテルに宿泊するチームスタッフやドライバーも8番ゲートを利用するそうです。

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シンガポールGP冠スポンサー、SingTelの公衆電話。

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午後3時前に入場。Ferrari Challengeのレース観戦だけが目的なので、カメラバッグなしで身軽な出で立ちでサーキットパークに入りました。

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East Coast Parkway高架下で流し撮り。日陰の部分と日光の当たる部分両方がフレーム内に入るように意図しています。フェラーリ独特の甲高いエンジン音を響かせていますが、GP2やF1と比べると低速なので流し撮りはそれほど難しくありません。

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乗り放題のシンガポールフライヤーから同行者が撮影したFan Standの全景。我々の席は最も最終コーナーに近い右端の中段。後方にあるテントはスタッフ休憩所。ここで金曜に雨宿りさせていただき、手厚いもてなしを受けました。

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セーフティーカーが先導していたので渋滞しています。

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5時過ぎから始まる2回目のレースを前に待機中のGP2のマシン。

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未来のF1ドライバーでしょうか。リアタイアに座ってレースを待つLotus GPのメキシコ人ドライバー、Esteban Guitiérrez。シンガポールが最終戦となった2012年度GP2シリーズでは年間第3位でした。

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動画も撮影しましたので編集でき次第、アップロードします。

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一旦、ホテルに戻ってドライバーズパレードまで昼寝しようと思っていたら、F1ドライバー達の出勤時刻と重なりました。ファンにサインしているのはToro Rossoのオーストラリア人ドライバー、Daniel Ricciardo。

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MarussiaのTimo Glockは手ぶらです。

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この後ろ姿はF1界のSteve Jobsとも言われるRed Bull Racingのチーフ・テクニカル・オフィサー、Adrian Newey。同行者はサインをしてもらいました。

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ファンにサインをする小林可夢偉。可夢偉の横にいるのはFuji Nextで主にP2で現地解説している船田力氏。

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WilliamsのBruno Senna。

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Pastor Maldonadoのガールフレンド。

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Marussiaのフランス人ドライバー、Charles Pic。

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唯一のインド人ドライバー、HRTのNarain Karthikeyan。

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グリッドガールも列をなして移動中。

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ホテルの部屋からT5がよく見えています。

Pleiades and Horsehead Nebula

Pleiades (M45)

筒状のものを見ればすべて天体望遠鏡に見えた天文少年だった頃、夏休みに天文同好会の合宿でリバーサルフィルムを使って撮影したプレアデスが正にこんな感じでした。私が手動でガイド撮影したものは実は、こんなにきれいに点像で撮れてなく、かなり流れていたと思います。恐らく大人の会員が自分が撮影したものと差し替えて私にフィルムをくれたのでしょう。現像したフィルムを受け取った時、私が撮ったものではないことに気付いていましたが、大人の会員が君が撮った写真だと言うので、ありがたく頂いたのを今でも鮮明に覚えています。

前置きが長くなりましたが、上の画像はSony DSC-RX100をVixen POLARIEに載せて追尾しながら撮影した画像です。カメラの設定は30秒の露光でISOは3200、f/4.9。天体写真を見慣れている人ならお気づきかと思いますが、ズームレンズを望遠端(換算100mm)にしてもこんなに大きく撮影できません。画質の劣化がない「全画素超解像」ズームを使っています。Exifデータには正しく表示されませんが、換算200mmの望遠になります。

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この時期、午前2時頃には冬の星座であるオリオン座が東の空に昇ってきます。星景モードで撮影しました。肉眼では見辛い馬頭星雲が写っています。

Horsehead Nebula

「全画素超解像」ズームで望遠端(換算200mm)にすると馬の頭のようにも見えます。極軸望遠鏡を用いずに、ポーラーメーターのみで極軸合わせをした場合の限界を探っていますが、露光時間が30秒ならまだまだズームインできそうです。「全画素超解像」ズームの利点は、画質が劣化しないことだけではなく、f値が光学ズーム望遠端で絞りを開放にした時のf/4.9よりも暗くならないというメリットもあることに気付きました。しかし、この小さなカメラの性能には驚かせられます。

My First Time-Lapse Video Footage

インターバル撮影した画像をApertureとiMovieを使ってTime Lapse風に仕上げてみました。最後の方に火球クラスの明るい流星が流れます。1コマ、0.1秒に設定してあるので、瞬きすると見逃すかもしれません。

上のTime Lapse動画の作り方を簡単にまとめておきます。

  1. 素材となるスティル(静止)画像、93枚をApertureで補正し、オリジナルサイズのJPEG形式でエキスポートし、適当な名称を付けたフォルダに保存。(画像の補正はiPhotoでも可能。)
  2. iMovieで新たにプロジェクトを作成し、先ほどのフォルダの静止画ファイル全部を読み込む。
  3. WindowプルダウンメニューからCropping, Ken Burns & Rotationを選ぶ。
  4. 初期設定ではKen Burnsになっているので、Fitに変更する。
  5. Inspectorを開き、(すべての)クリップを選択してから、Durationを0.1秒に設定。Applies to all stillにチェック。
  6. InspectorのVideoを選び、補正する。この時、不要な画像を削除。

出来上がった動画をShareすれば完了。

September ε–Perseids

ZGR-1b

先月の発売直後に購入しておいたNikon DSLR用のGPS兼リモコンユニット、ZGR-1b(製品自体はDockケーブル)を星空撮影で初めて試すことができました。パッケージがApple製品そのもの。

ZGR-1b

この特殊形状の端子をカメラ(Nikon D90)ボディー側面にあるアクセサリーターミナルに接続し、もう片方の端子をiPhone 4に接続しました。iPhoneに予めインストールしておいた専用のAppを立ち上げて露光時間(シャッタースピード)とシャッターリリースの間隔、撮影枚数を設定。iPhoneから読み取ったGPS情報が撮影したそれぞれの画像ファイルに埋め込まれます。露光時間30秒、撮影枚数120に設定し、カメラボディーにはなかったインターバル撮影の機能を試してみました。

September ε–Perseids

日周運動の撮影はすぐに飽きるかと思っていましたが、撮影時の条件を変えると多種多様な写真が撮れてなかなか楽しいものがあります。今回は、Tokina AT-X 116 PRO DXを換算16mmの広角端に設定し、西の空を撮影しました。上の画像はStarStaxを使ってコンポジットしたもの。画像の中心部を右上から左下へと向かう白っぽい帯は天の川。左の方に何か明るい光が長い軌跡を残して流れています。

September ε–Perseids

合成する前の画像がこちら。超広角レンズでこんなに明るくて長い軌跡を残しているので火球と言っても差し支えないと思います。しかし残念なことに、目視では確認していません。Vixen POLARIEに載せたSony DSC-RX100を操作中でした。天の川とほぼ平行する軌跡を考慮すると、9月9日が極大のペルセウス座エプシロン流星群(September ε–Perseids)に属するものと思われます。軌跡がこんなに長い流星を捉えたのは記憶にないほど久しぶりのことです。

ZGR-1とiPhoneを用いたインターバル撮影は、流星狙いには適していると感じました。シャッターをリリースすれば、iPhoneをケーブルから外しても設定した撮影枚数に達するまで、自動的にインターバル撮影を続けます。Notification Centerをオンにしておけば、撮影が終わるとiPhoneが撮影終了を知らせてくれるので、撮影者は目視での流星観察に専念できます。

ZGR-1b, GPSユニットとタイマーリモートコントローラー/ニコンカメラ向け/iPhone用アクセサリー/対応するカメラ:Nikon D7000, D5100, D5000, D90, D3200, D3100

Sony DSC-RX100 Clear Image Zoom

Sony DSC-RX100 Clear Image Zoom

私はこれまでデジカメと言えば光学ズームのみ使ってました。Sony DSC-RX100は換算28mmから100mmの約3.6倍の光学ズームであり、もう少しズームインしたい場面が多々あります。そこで7.2倍相当の換算200mmまでズームインできる「全画素超解像」ズームを試用してみることにしました。Sonyのサイトによると、「独自開発の全画素超解像技術により、一般的なデジタルズームのような画質劣化もなく、光学ズームと併用して、7.2倍相当までズームアップ可能。高画質のまま、被写体に大きく迫れます。」と断定する表現を使っているので、本当かどうか半信半疑ながら、試してみました。確かに上の画像は7.2倍ズームですが、Apertureの虫眼鏡で拡大させても画質劣化はないようです。

Sony DSC-RX100 Clear Image Zoom

近くに寄れないものと言えば、蓮の花。昼間ですが、まだ開花状態のものがいくつかありました。

Sony DSC-RX100 Clear Image Zoom

こちらは花托と言うそうです。私には蓮根に見えます。

Suzuka Circuit 50th Anniversary Time Machine Exhibition

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鈴鹿サーキットでのSMSC先導体験走行の後、RX-8をパドックの駐車場に移動。前方に見えるのはセンターハウス。こんな所に自分の車があること自体が夢のようです。

RX100 Partial Color Picture Effect (Yellow)

ピットビル2FホスピタリティラウンジNo.10と11に移動し、「鈴鹿サーキット50周年タイムマシン展示」を見学。RX100のピクチャーエフェクト、パートカラーで遊んでみました。上の画像はイエローを選んで撮影した1987年Williams Honda FW11B。

RX100 Partial Color Picture Effect (Red)

こちらは記憶に新しい2009年Toyota TF109。パートカラーはレッド。

RX100 Partial Color Picture Effect (Red)

同じレッドで1966年Mitsubishi Colt F3A。逆光で盛大に白飛びしています。

Once-in-a-lifetime Experience at Suzuka International Circuit

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8月29日、鈴鹿市白子駅前にあるコンフォートホテル鈴鹿に前泊。コンフォートホテル鈴鹿はロビーで食べる朝食が一流ホテル並みに美味。ホテルの駐車場が満車だったので、車は通りの向かい側にあるコインパーキングに駐車。チェックアウト時にコインパーキング一泊分のクーポンが貰えます。

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今回、鈴鹿サーキットを訪れた目的は、鈴鹿モータースポーツクラブ(SMSC)入会体験企画として開催される「無料先導体験走行」に参加すること。ホテルから車で数分でモータースポーツゲートに到着し、ホームストレートの下を通過してパドックへ。そして、何と1コーナーに最も近いピットに自分の車をピットイン。

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去年、Sebastian Vettelが利用したピットなのでしょうか。床にその痕跡が残っています。こんな所に自分の車を停めさせていただくだけで私は十分に満足。

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ピットビル2F、ホスピタリティラウンジNo.1で行われたブリーフィングに参加した後、センターハウス内にあるカフェテリア、SUZUKA-ZEで早目の昼食。画像のメニューは「ガーリックシュリンプ」、日本離れしたスパイシーな味付けが美味しい。

130R

ドライバーはヘルメットとグローブを着用しますが、1週目は同乗者が同乗できるので、控えめでジェントルな走行。動画を撮影するゆとりがあります。(撮影した動画は個人で楽しむことはできても、残念ながらホームページなどで公開することはできないそうです。)上の画像は130Rまで戻って来たところ。この後、ピットインして同乗者は降車。エアコンを切って、窓も閉めて、これからF1日本グランプリでも使用する国際レーシングコース、フルコース(5,807m)を3周、走行できます。正に夢のような貴重な体験です。

しかし、同乗者がいなくなると、先導車はどんどん加速し、S字カーブの辺りで私の心臓はぱくぱく。自分の運転で気分が悪くなり、リタイアしようかと思ったほど。サーキットをのんびり走りながらレーシングコースを堪能できる体験走行なのだと勘違いしていました。後続車の方には迷惑をかけてしまいました。

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最終コーナーの手前で間違ってピットに戻りそうになりながら、ホームストレートで思いっきりアクセルを踏んでも先行車はすでに1コーナーから2コーナーへ。本来は車間距離を一定に保ちながら先導車に付いて行くことになっているので、ストレートでも時速は80〜100km/hだそうですが、1周目の遅れを取り戻そうとした私は、ギアを6速に入れてアクセルを踏んでいるので、ホームストレートと西ストレートではたぶん150〜160km/hほどは出ていると思います。

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自分の車がコーナーでどの程度まで速さに耐えられるのかわからず、減速し過ぎて結果として最後まで先行車に追いつくことができずに体験走行は終わりました。機会があれば再度、チャレンジしてみたいと思います。後続車に迷惑をかけなくて済むよう、今度は最後尾からお願いします。