ドライフライのシーズン真っ盛りですが、生憎の雨なので、フライリールのメンテナンスを行いました。と言ってもグリスを塗って、巻いてあるフライラインのドレッシングをするだけの作業です。Made in EnglandのこのOrvis Battenkill 3/4フライリールは、いつどこで入手したものか忘れてしまうほど遠い過去のこと。お店で買ったのか、通販でアメリカから個人輸入したのかも忘れてしまいました。入手した時期はルアーフィッシングからフライフィッシングに転向しようとしていた90年代半ばだったように思います。多分、初めて買ったフライリールです。
ルアーからフライに転向する人の多くがそうであるように、左手でリールを操作する設定にしてあります。このフライリールはドラッグの強弱をクリック式で調節できるタイプですが、ホームフィールドでドラッグ機構が必要になるほど大きな魚が釣れることはありません。ミシガン州では大型のブラウンやレインボートラウトをフッキングした時に回転するスプールを手のひらで抑えて調節しなければならないことはありました。
巻いているフライラインは#3か#4のバンブーロッド専用ウェイトフォワードだったと思います。国内の渓流でイワナ、アマゴ、ヤマメなどを対象魚として使用する場合、フライリールは高価なフライラインを収納するスプールとして、またフライロッドを振る時ののバランスとしての役割がその主たる機能です。フッキングした小さな魚を取り込む時は、リールを巻くのではなく、フライラインを手でたぐり寄せます。