Making A Hatchet Sheath — Part 3

刃こぼれした鉈専用の鞘に小さな穴を空けて針金を通し、熊除けの鈴と共に鉈は腰袋のベルトにぶら下げることにしました。刃を付け直した鉈は切れ味がほぼ復活しました。

右に鉈、左に剪定用鋸(Silky Mebae)の二刀流。これで作業現場で鉈をどこに置いたかわからなくなることもないでしょう。

この出立ちなら万一、熊と鉢合わせになったとしても、戦えそうな気もします。

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PAT NGK GRIP 1TON

タイトルからして怪しげなNAGAKI製カムラー類似品がMERCARI出品者から届きました。ワイヤー径2.5~16ミリ、引張強度1tに対応したカムラー(掴線器/張線器)だそうです。

大きな輪っかに太めのロープを接続してその太めのロープを右方向に引っ張って使用する予定です。左側の細めのロープは束にした枝や太い幹に繋げて、土手上に引き揚げます。この特殊工具が便利な点は、二本のロープを結んだり、緩めて外したりする必要がないことです。レバーを操作して溝にロープを通せばしっかりと掴むことが可能。

Amazonにリンクを張ったこちらの方は本物でしょう。

こちらは類似品。

Firewood Collection 2024 — Part 6

伐倒師匠と木工師匠が伐倒伐採する堰堤区間の小枝を土手上に引き揚げる作業を手伝いました。

この堰堤区間にあった小枝は3時間ほどの作業で、ほぼすべて土手上に引き揚げることができました。河川敷で小枝を束ねる作業を木工師匠が行い、私は土手上に小枝の束を引き揚げる作業を担当しました。

小枝を束ねて土手上に引き揚げる作業に必要なものは、二人の体力以外に細くて短いロープ数本と太くて長いロープが一本、そしてこの特殊工具。

細くて短いロープは小枝を束ねるのに使い、太くて長いロープ(13メートル)はシャックルを経由してこの特殊工具に繋がっている。シャックルを使うのは恐らく、太くて長いロープを別の工具に連結させるためだろう。

上の画像のようにレバーを操作して滑り止めの歯が付いている、開いた溝部分に細い方のロープを入れて挟むことにより、径の異なる二本のロープを結ぶ必要がないという、優れ物。この特殊工具は伐倒師匠に借りたものですが、工具収集癖がある私は何としても手に入れたいと思い、複数の大型ホームセンターや特殊工具を取り扱う金物屋などで尋ねましたが、見つからない。そもそも工具の名称がわからず、画像もなかったので、探しようがない。

作業現場で画像を撮影し、画像検索したら見つかりました。NGK(永木精機)製SDカムラーという商品がヒットしました。Amazonでの販売価格は15,215円也。商品名は「カムラー」のようです。

特殊工具だから高価なことは理解できますが、私には手が出ない。調べると、この工具は電設工事などでワイヤーを挟んで固定し、ワイヤーを引っ張る張線器として使用するらしい。河川敷で束ねた小枝をロープを使って3メートルほど土手上に引き揚げるという本来の用途とは異なる使い方をしているので、説明しても見つからなかったのでしょう。いずれにしてもこのような特殊工具は個人が所有するものではなく、会社や個人事業主が所有するものではないかと思います。

さらに調べると仕様が同等の類似品が安価で販売されているのがわかりました。命綱を挟むわけではないので安価な輸入品でも良いだろう。

これ、シャックルと言うそうです。

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Toji Kobo Flea Market — Part 4

今年もフリーマーケット巡りは続きます。今年初の訪問先は21日が日曜になった東寺弘法市、いつものようにminority318さん新居の駐車場に車を停めさせていただきました。前回訪問時も紅生姜は500円二袋ではなく、1,000円一袋を選びましたが、今回もお得な1,000円一袋を選択。この量で1ヶ月以上は持ちます。

破格値で古道具や日用品を販売するいつものおじさんのお店で木槌と木製水準器、そして以前にも入手した同モデルのハンマータッカーを購入。3点でおいくらですかと尋ねたら、なんと一千円で良いと言う。

今回のお目当ては鉈!左手に持った鉈は2,000円、右手に持った鎌鉈は400円の値札が付いていましたが、2点で2,000円にしていただきました。私よりも20以上は年上と思われる元気な店主が販売するこのお店で古道具を購入するのは初めて。

同時に同じ店から短めの両刃の鉈も入手。こちらも2,000円の値札が付いていましたが、1,500円にしていただきました。

このお店で品定めをしている時に話しかけてこられた人、妙に刃物に詳しい方でした。兵庫県三木市からはるばる来られたそうです。三木市と言えば、刃物の町。鋸を製作するヒシカ工業株式会社の職人さんでした。

今回、入手したもの。去年、同じ店主から入手したMAX製ハンマータッカー(TH-S2)はいずれか一方を売却する予定です。

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Making A Hatchet Sheath — Part 2

前世紀から私の手元にある鉈用の鞘製作を続行します。二枚の杉板を張り合わせた鞘の表面をディスクグラインダーに装着したサンダーで滑らかにすると同時に面取りを施し、先端部分に丸みを帯びせるように加工しました。

そしてジェル状のニスを塗布。

行方不明中の鞘に比べてはるかに軽い鞘がほぼ完成しました。

この鉈をどのように腰袋付きのベルトから吊り下げるかは未定。刃こぼれを修正した刃の切れ味にはまだ満足できていません。

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Making A Hatchet Sheath — Part 1

刃こぼれを修理して新たに刃を付けた年代物の鉈を入れる鞘が見つからないので、自作することにしました。厚み10ミリの杉板端材を使用します。

トリマーを使い、二枚の杉板をおよそ4ミリの深さで切削しました。

木工接着剤で固定。

必要であれば釘またはビスで補強する予定です。

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Hatchet With A Nicked Edge

どこでいつできたのかもわからない刃先の大きな刃こぼれを修理することにしました。この片刃の鉈は実家にあったもので、製造者と所有者の名が刻まれている。30年以上もの間、私の手元にあり、山に行く時など重宝していました。最近では主に伐採した樹木の小枝を落とす際に使用しています。

刃こぼれを直すには刃先を全体的に5ミリほど削り落とす必要がありました。砥石のみで刃先を5ミリも削り落とすことはほぼ不可能なので、電動工具の力を借りることに。まずは両頭グラインダーで刃先を切削してから、サンダーを装着したディスクグラインダーでバリを取りました。鉈全体にあった錆や汚れもディスクグラインダーで除去し、綺麗にしました。

両頭グラインダーで刃先を削り落とした際に刃が消失したので、鋼に刃を付ける必要があります。荒砥で数時間もかけて研ぎましたが、刃が付いていないのか、一向に切れそうにない。指先で刃先に軽く触れると、刃が付いているかいないかがわかりますが、切れる感じが全くしない。

ピカピカに輝く鉈は一見して切れそうではありますが、切れない。刃が付いているはずなのに切れない原因は、両頭グラインダーで刃先を削り落とした際に分厚い返しができて、その返しが荒砥では取れていないことにありました。

サンダーを装着したディスクグラインダーで分厚い返しを取り除いてから砥石で研ぐとようやく切れそうな感じになりました。

Toyokuni Shrine Flea Market — Part 11

今年最後の豊国神社フリーマーケット(正しくは「手作りと手作り素材のおもしろ市」)に出かけました。豊国神社のフリーマーケットは、駐車場が無料というのがありがたい。

出店数が10店ぐらいと規模が小さいけれど、信頼できる店主(こまそう)がいるし、他店で古道具や骨董品を買うことはないので規模が小さくても構わない。

このサイズの石頭ハンマーは持っていなかったので、入手しました。相変わらず、新品のように磨いてあります。使うのが勿体無いと思うほど、打撃面が鏡面仕上げ。木製の柄が細めで、指が異常に短い私の手にピッタリ。

「小山市」の銘が入ったこの高級そうな追い入れ鑿も鏡面仕上げ。サイズが異なる同じ銘が入った鑿が10本ぐらい、バッグに入っていました。価格を聞けば良かったとちょっと後悔。

同行者は金継ぎしたものと同じ湯呑二点を入手。他にも金継ぎ用の欠けた骨董の皿も数点、入手したようです。

お正月の準備が万端でした。

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Firewood Collection 2023 — Part 37

今日は自宅で玉切りした丸太を薪割り。千吉ブランドの斧は気持ちよく割れますが、丸太に接触する柄の内側に傷がついて困っていました。

これまでに色々な補強方法を試しましたが、どの方法もすぐに破損する。使わなくなったベルトを巻いて釘で固定したり、絶縁テープを巻いたりもしましたが、すぐに破れる。今日は込み栓としても使うアイアンウッド(ウリン)の端材をヒットする部分にビス留めしました。しかし、ビス留め方法がよくなかったのか、一撃でアイアンウッドの保護材が割れました。

そこで思い付いたのが、厚みが3ミリ近くはある鉄板の端材を加工してビス留めする方法。ディスクグラインダーで鉄板を切り出し、面取りしました。そして4ミリの穴を鉄板に空けてステンレス製ビスで留めました。柄の部分にも下穴を空けました。これまでで最強のプロテクターとして機能しそうです。

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Firewood Collection 2023 — Part 31

今年の春に入手した千吉ブランドの薪割り用斧を使って、玉切りした桜の幹を割ってみました。一回、振り下ろしただけで割れ目が入りました。斧の性能が良いというのもありますが、そもそも桜が割れやすい木である可能性が高いと思います。

立木の伐倒、伐採作業中の河川敷では軽トラ一台分ぐらいが溜まってきました。

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Toji Garakuta Flea Market — Part 4

月に一度、第一日曜日に開催される東寺ガラクタ市に出かけました。

今回は西門から入ると最も奥の方にある、100円コーナーを設置するお店から見て行くことに。

SAN-EIブランドなので恐らく水栓レンチなのでしょう。

手動の鉛筆削り、他店でもよく見かけますが、千円以上の値札が付いていることが多い。

両手で5個持っているので、合計500円。

同じ店で500円で売っていた小刀に興味を示したものの、厚みが薄いので使っていると刃先が欠けそうなので購入を控えました。

別の店で見つけた年代物の手動ドリル、1,000円で入手。

目盛が外側にしかないこの完全スコヤは200円。

光沢メッキの38ミリ、スクリュー釘は4kgで500円でした。

この前、買ったMakita製ドリルは振動ドリルでしたが、こちらはBlack & Decker製の古い電動ドリル。

品番がJ-1111、100 V、50/60Hz、3.5AMPS、1,000RPMの刻印があるので、日本仕様であると思われます。

今回、東寺ガラクタ市で入手したもの。

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Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 3

5ヶ月ぶりに北野天満宮天神市に出かけました。Google Mapsが案内するルートは途中越え。今日は雨が降ったり止んだりの天候となりました。

タイムズ千本今出川西駐車場が満車だったので、ランチを予定している傳七の近くの駐車場、タイムズ北野白梅町駅前駐車場に車を停めることにしました。

あり得ないほど安く古道具を販売するいつもの店を目指して歩いたら道に迷い込み、天神川沿いを北に進み、平野神社の方に出ました。道に迷ったおかげで天神川沿いの紅葉を堪能することができました。

デジカメを持ち歩かなくなってから写真撮影といえば、iPhone。

今回、いつものお店で目に留まったのはホールソー。口径が大きいもの、2点でわずか300円で良いという。

HITACHIと書かれた大きなケースを開けてみると、Makitaの振動ドリルが入っていました。口径が少し小さいホールソーとセットで2,000円にしてもらいました。帰宅後、製品ラベルを確認すると、Makita 16mm震動ドリル、モデル8416の刻印がありました。30年近く前の製品だと思いますが、当時は「振動」ドリルではなく「震動」ドリルという表記だったようです。

買った荷物が重くなったので、一旦、駐車場に戻って荷物を車内に置いてから、再度、北野天満宮正門から入場。

ロン毛のお兄さん、「又吉」のお店で見つけたMitutoyo製150ミリのノギスを1,000円で入手。

金継ぎした骨董のお皿に3,000円の値札が付いている。金継ぎは雑な仕上がりですが…

雨が降ったり止んだりの天神さんを満喫した後、いつもの傳七に。私は串カツ定食を注文。

同行者はミニ天丼とうどんのセットメニュー。いずれも1,000円ほどでこのボリュームにこの美味しさ。高くて美味しいのは当たり前ですが、このお店は安くて美味しく、ボリュームもある。京都市内でこんなお店は珍しい。

今回入手したもの。合計、4,300円。

Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 4へと続く。
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Firewood Collection 2023 — Part 22

高さが10メートル近くはありそうな、斜めお向かいさん敷地内の木を伐倒することになりました。先ずは、二連梯子を幹にかけて高い位置で枝打ち。

剪定用鋸、Silky Mebae(めばえ)を使って先端部分の幹を切り落としました。

できる限り高い位置にロープを縛り、倒す方向に引っ張りながら、根元付近で切り倒しました。使用したチェンソーはHusqvarna 236e。受け口と追い口を刻んだ方向に伐倒することができました。

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Okazaki Koen Flea Market — Part 2

Times粟田口第2駐車場に行ったら大幅に値上げされていたので、Times駐車場検索Appを使って、現地で別の駐車場を探しました。岡崎公園から少し離れたTimes総本山知恩院源光院前が嘗ての粟田口第2駐車場と駐車料金がほぼ同等で比較的安いのでここに停めることにしました。

岡崎公園までは、晴れているので散歩するにもちょうど良い距離。

ごみ減量を目的としたリサイクル品を素人が販売するフリーマケットなので、私が興味がある古道具の出品は少ないけれど、時々掘り出し物が見つかることもあります。

この未使用のおでん専用鍋は2,000円で譲っていただきました。

銅製のカバーは保温が目的だそうです。

早速、おでんを作ったら土鍋で作るよりも美味しく感じる。

シンプルなコーヒーカップは、100円。

この状態が良い作里鉋は1,000円。

駐車場への帰路に青蓮院門跡の前を通ったら大きなクスノキが四本も植えられているのに気付きまいた。植えられたのは12世紀だそうなので、樹齢は800年を超えていることになります。

今回、入手した古道具。KTCの眼鏡レンチと作里鉋。

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Stanley Block Planes G12-220 and G12-020

Stanley Block Plane G12-220

ブロックプレーンと称される英国製西洋鉋の刃を天然砥石の中砥と仕上げ砥で研いでみました。

特に今年は京都の神社やお寺で開催されるフリーマーケットで和鉋を多数、入手しており、砥石で研ぐのは和鉋の刃ばかりで、西洋鉋の刃を研ぐのは久しぶり。天然砥石で研ぐのは初めて。研いだ結果、刃の切れ味に驚きました。不要になった工具のカタログに使われている紙を試し切りしたら、研いだばかりの高級ナイフのようにスパッスパッと切れる。

Stanley Block Plane G12-020

刃の角度は浅めの24ºぐらいになっていました。人造砥石で研いだ際に刃の角度を変えてしまったのかもしれません。西洋鉋は誰でも容易に刃の出方を調整できるし、こんなに切れ味が良いのなら西洋鉋の方が素人には向いているのではないかと思いを改めました。