Sori Yanagi Blue Tempered Iron Frying Pan 18cm with Lid

Sori Yanagi Blue Tempered Iron Frying Pan 18cm with Lid

柳宗理がデザインした一生ものの調理器具、他にもありました。鉄(ブルーテンパー)製の直径18cmの小さなフライパン。最近、見なくなったので捨ててしまったのかと思っていました。ハンドルが外れた状態で見つかったので、修理することにしました。ブルーテンパー材とは、フライパンなどを作るために開発された材料であり、鉄板の表面を焼き入れ(酸化)させてあり、他の材料と比べて錆びにくく、加工性が優れているとのことです。

Sori Yanagi Blue Tempered Iron Frying Pan 18cm with Lid

長いステンレス製のビスが緩んで、耐熱温度150ºCのフェノール樹脂製ハンドルが外れただけでした。部品が足りなければ、こちらのサイトからハンドルセットを650円+税で購入しようかと思っていましたが、その必要もなく、長いビスを締めれば、元通りに直りました。

Sori Yanagi Blue Tempered Iron Frying Pan 18cm with Lid

ついでにステンレス製の蓋を#240 > #600のサンドペーパーで磨き、クリームクレンザーで仕上げました。

Sori Yanagi Blue Tempered Iron Frying Pan 18cm with Lid

鉄の部分は食用油が良い感じで染み込んでいたので研磨せず。

Sori Yanagi Blue Tempered Iron Frying Pan 18cm with Lid

このフライパンは主に目玉焼きなどを調理する時に使用しています。蓋をずらせて隙間を作り、余分な油や水分を捨てることができるのが特徴です。火星人はハンドル根元金属部分に刻印されています。

作業の難易度:5段階で1(手間は5段階で2)

Sori Yanagi Stainless Kettle Matte Finish

Sori Yanagi Stainless Kettle Matte Finish

日本を代表する工業デザイナー、柳宗理のステンレスケトルを磨いたら新品時の輝きが蘇りました。この製品を購入したのがいつのことだったかすっかり忘れてしまうほど、ずっとガスレンジの上に置いてあります。手に入れたのは恐らく、15年以上前のことだと思います。ヤカンのすぐそばで油を使った調理をしているので、油汚れがこびり付いていしまい、どんなクリーナーを使っても汚れが落ちない状態でした。

Sori Yanagi Stainless Kettle Matte Finish

先日、このヤカンを載せたアラジンブルーフレームの写真を撮影していてその酷い汚れ具合が気になったので、思い切って耐水性のサンドペーパーで磨くことにしました。塗装はしていないようだったので、塗膜が剥がれることもないだろうと思い、粗めの#240で汚れを削り落とした後、ピカールとクリームクレンザーで仕上げました。この製品はつや消しとミラー仕上げの二種類が販売されていて、購入したのはつや消しですが、磨くと新品時よりも輝きが増し、ミラー仕上げのようになりました。

柳宗理デザインシリーズを販売するのは佐藤商事であり、同社から修理用パーツが販売されています。ケトル本体の焼け取り・汚れ落としのサービスも提供されているようで、ステンレスケトルの場合は1,700円+税とのことです。修理と交換部品に関する詳細は、こちらのページに記載があります。

Sori Yanagi Stainless Kettle Matte Finish

ここまで磨き上げるのに2〜3時間要しています。それでもマクロで撮影すると落とせていない汚れが所々に残っています。プロに依頼すればそのようなことはないだろうと思いますが、自分で磨いたおかげで、これまで気付かなかった、ケトルの底にある火星人マークと18-8ステンレス(SUS304)の刻印に気付きました。18-8ステンレスとは18%のクロムと8%のニッケルを添加したステンレスとのことです。非常に固い金属であるクロムの配合比率が高いということは、耐摩耗性、耐腐食性、耐熱性、離型性により優れていることを意味するようです。

Sori Yanagi Stainless Kettle Matte Finish

このケトルのデザインは”Form follows function”(物の形状はその機能や用途に基づく)の考えを具現化したものだと思います。水が沸騰した時でもハンドルが熱くならないよう、蒸気が出る蓋の穴が蓋の上ではなく側面にあることで、ハンドルの機能美が完成するのではないかと思います。

底が大きく上の方が若干、細くなっているのはヤカンの安定性を高めて、すぐに沸騰しやすいようにするためだそうです。ヤカンを磨いていて部位により、ステンレス18-8の厚みが異なることに気付きました。底の部分が側面と比べて薄くなっているように思います。これも沸騰するまでの時間を短縮するための工夫でしょうか。

冬の間はアラジンブルーフレームの上に常駐するので、今後は油汚れがこびり付くこともないでしょう。

追記:サンドペーパーの粒度を#240 > #400 > #600へと上げて、さらに研磨しました。キッチンの調理器具を見ていると、火星人が他にも数名いたので後日、紹介します。

作業の難易度:5段階で1(手間は5段階で3)

Fixing Balcony — Part 3

Fixing Balcony

西側を半分ほど解体していたベランダの修復作業が完了しました。新たに取り付けた南側(正面)の長い手摺の両端を支柱からそれぞれ15mmほどオーバーハングさせ、天を向いた支柱の木口に浸水しない構造に変更しました。支柱と手摺はホゾ組みしてあります。

Fixing Balcony

接合部の隙間にはすべてコーキング材を充填。ビス留めした部分はパテ(粘土)を埋めて防水。さらに屋根の葺き替え工事で使っているガルバリウム鋼板の余材を加工して、長い手摺両端のコーナー部分に取り付けようと計画しています。

一部にカビが生えていたWRC 2×4床材はブラシできれいにしてからキシラデコール(チーク)で再塗装しました。ベランダは全体的にウェスタンレッドシダーらしい色合いになり、ログウォールのパリサンダ(焦げ茶)とも色のバランスが取れていると思います。

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作業の難易度:5段階で4

Fixing Balcony — Part 2

Fixing Balcony

木口に水が溜り、木材が腐朽するのを防ぐため、手摺のコーナー接合部分(2カ所)の施工方法を変更することにしました。これまでは南側の長い手摺の両端を45ºにカットして柱の木口に載せていました。その隙間から浸水し、木口に水が溜っていたので、45ºカットによる接合を取りやめ、支柱から15mmほどオーバーハングさせることにしました。新たに製作した柱(西側のみ)とはホゾ組とビス留めで固定します。(腐朽していなかった東側はビス留めのみ)

Fixing Balcony — Part 3へと続く。
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Fixing Balcony — Part 1

Fixing Balcony

足場があるうちに南側ベランダの再塗装をしようとしたら、手摺がぐらついていることに気付きました。手摺の一部を取り外してみるとこの有様。

Fixing Balcony

木材腐朽菌にやられています。このベランダは2003年7月に、元々あった古いベランダを撤去し、ウェスタンレッドシダーを使って製作したベランダです。西側手摺のコーナー接合部分が完全に腐朽しています。水に強いとされるWRCも、水はけが悪い施工であれば、防腐塗料を塗布していたとしてもこんなことになります。

45ºにカットした手摺接合部の隙間から雨水が浸水し、柱の木口に水が溜ったことが腐朽の原因であると思われます。隙間にはコーキング材を施して浸水を防いでいたつもりですが、ほとんど効果がなかったようです。

Fixing Balcony

東側は腐っていません。床のデッキ部分はWRC 2×4材を並べてありますが、こちらは再塗装で済みそうです。

Fixing Balcony

ホゾ加工をした部分は上に手摺が載る構造であるためか、雨水による腐朽はありません。

Fixing Balcony — Part 2へと続く。

Cedar Shed Gardener Fixing The Floor — Part 7

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小屋の屋根材、母屋(もや)、垂木、スタッド(間柱)、ベースプレート、根太、トリムボードの一部など、腐朽やシロアリ被害により、薪としても再利用できなくなった廃材を自宅敷地内で焼却処分しました。大量の廃材を一度に燃やすと炎が立ち、危険なので少しずつ焼却すると、丸一日ほど要しました。焼却した場所は車が乗り入れることもあるので、釘は一本ずつ、慎重に取り除きました。

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Cedar Shed Gardener Fixing The Floor — Part 6

Cedar Shed Gardener

最大の難関、床パネルAの根太取り替えが完了し、6’のSPF 1×4材を床パネルCとAに張り、3つの床パネルの修復が完了しました。同時に壁パネルのベースプレートも取り替えました。

Cedar Shed Gardener

交換した垂木に加え、シロアリ被害に遭っていなかった垂木も、防虫、防腐効果のある塗料、キシラデコールを塗布しました。この塗料は、元来、屋外の木部に使用するものです。屋内での使用はお勧めできませんが、雨漏りがするかもしれない物置小屋であり、居住空間ではないので屋内で使用することにしました。壁パネルのフレーム(スタッドなど)や床材にも同じ塗料を塗布しました。(根太はクレオトップと古材のベンガラ塗料をそのまま使用。)

母屋(もや)を貫通した溶融亜鉛メッキのスクリュー傘釘は、波板の強度を向上させる目的で貫通した部分を曲げてあります。(コメントでいただいた助言を実行しました。)貫通した部分を曲げると、傘の部分の角度が変わり、雨漏りの原因にならないかちょっと心配でしたが、脚立に乗って屋根を確認すると、傘の部分の角度は変わらずでした。母屋に使われている木材は硬めの1×4材であり、厚みが約19mmなので、傘釘の先端を曲げても、傘自体には影響しないということでしょう。

Cedar Shed Gardener

床材は釘1本分の間隔を空けて張りました。慎重に壁パネルとの直角を確認しながら張り進んでも、1×4材が反っていたりするので、最後の方になると平行が取れていないことに気付きます。そういうときに、板を張る間隔を調整することで、平行を取り戻すことができることに作業中に気付きました。

画像の最も奥の方に20mmぐらいの大きな隙間があります。1×4材を縦に切断して隙間を埋めるつもりでしたが、床下換気のことを考えると、空けておいた方が良いかということで、意図的にこの隙間は埋めていません。小屋の最も奥の部分は、収納する「滅多に使わないもの」の中でも最も使用頻度が少ないものを収納する予定なので、大きな隙間があったとしても使用上、問題は起こらないと思います。

Cedar Shed Gardener

現在、「滅多に使わないもの」は、ガレージで一時的に保管してあり、ガレージが物置小屋としての「本来の用途」(諸般の事情があります)を実現しています。今回、修復した小屋がなければ、ガレージはずっと「本来の用途」として使用しなければならず、小屋のありがたさを実感しました。

屋内にも屋外用の防虫、防腐効果がある塗料を使い、要所要所に湿気に強い木材(加圧注入材を含む)を配置させてあるので、耐シロアリ性能は大幅に改善されたと思います。しかしながら、周囲の環境には数え切れない数のシロアリが棲息しており、今後も監視が必要なことには変わりありません。さらに耐シロアリ性能を高めるとすれば、西側にもう一つ、明かり取り用の窓を設置することではないかと考えています。(シロアリは光に弱い。)屋根パネルと壁パネルの間には大きな隙間があり、強制換気は不要かと考えています。(小屋には電源がないので設置したくてもできないという事情もあります。)

作業の難易度:5段階で5

Cedar Shed Gardener Fixing The Floor — Part 7へと続く。
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Cedar Shed Gardener Fixing The Floor — Part 5

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いよいよ最も大きな床パネルAの修復に取りかかりました。根太はほぼすべて腐朽していたので、解体し、加工した古材や新しいウェスタンレッドシダー材と取り替えます。長さ1,148mmの根太が少なくとも5本必要になります。上の角材は50年近く前に製材されたおよそ100 x 88mmの檜。

Cedar Shed Gardener

ベンガラ塗装の古材(杉の心材)は100 x 100mmだったので高さを調整する必要がありました。12mm、高さが低くなるように調整しました。

Cedar Shed Gardener

床パネルBとCはガレージでパネルを組んでから浮かせた壁パネルの下に潜り込ませましたが、サイズが大きな床パネルAは小屋の周囲に床パネルごと、横から挿入するスペースがないので、小屋の中で組み立てました。サイズがぴったり合うと気分は爽快。

Cedar Shed Gardener

コンクリートブロックの上には2×4のウェスタンレッドシダー2本、中央に檜、その左右にベンガラ塗装の杉と、3種類の木材を根太に使いました。幸いなことに入口下の根太は腐朽していなかったので、そのまま使いました。(解体しなかった根太はこの一本のみで、他はすべて交換しました。)

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Cedar Shed Gardener Fixing The Floor — Part 4

Cedar Shed Gardener

腐朽した壁パネルBのスタッドとボトムプレートを修復してから壁を元の位置に戻しました。さらに壁パネルAとCにビスで固定してから、壁パネルDとEを取り除きました。同時に床パネルCもほぼ完全に撤去。お隣の土地から光が射し込みました。この状態でも小屋が倒壊しそうにないのは、側面の壁で建物を支えているからでしょう。

Cedar Shed Gardener

床パネルCの根太の一部に小屋の仕様とは異なる大きさの古材を使用することにしました。ベンガラ塗装された杉の心材。去年の夏、薪用として譲っていただいた廃材の中から見つけたものです。サイズを測ると一辺が2×4材と同じおよそ88mm。ほぼ4×4になりますが、縦方向に切断しなくて済みます。

片っ端から薪用サイズに切断してしまったことを後悔するほど、廃材の中には上質な木材が多く含まれていました。疲れ果てて切断せずにブルーシートを被せておいた廃材の中に今回、使用する木材がありました。

Cedar Shed Gardener

撤去する前は合計7本の2×4材が根太として使われていましたが、サイズを大きくしたので、床パネルCの根太は合計5本に変更しました。ベンガラ塗装の杉の心材は築50年以上の建物に使われていたそうです。適材適所ではありませんが、さらに?十年、今度は小屋の根太として活躍してもらいます。

Cedar Shed Gardener

杉材にある傷は、去年、チェーンソーで切断しようとしてやっぱりやめておこうと思いとどまった痕。壁パネルが床材の上に載っている様子がよくわかります。根太と壁のボトムプレートとの間にある隙間に、1×4材を挿入するようにして張って行きます。

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Cedar Shed Gardener Fixing The Floor — Part 3

Cedar Shed Gardener

床パネルはA、B、Cの順に大きさが小さくなっており、シロアリ被害が最も顕著であった床パネルBから修復作業を始めました。ACQ加圧注入材で新たに組んだ根太の上に1×4 6’の床材を張りました。この小屋の基礎には床下換気口がなく、今から設置することは困難なので、床材に釘一本分の隙間を設けることで、床下の換気対策としました。ウッドデッキ製作時には排水対策としてビス一本分の間隔を取りますが、そのアイデアを小屋の床にも適応させました。また、1×4の床材は根太に固定する前に、裏側と側面に防虫、防腐効果のある塗料、クレオトップを塗布してあります。

床パネルBはほぼ完成しました。次は床パネルCの修復作業に取りかかります。壁パネルは床材の上に載せるようにして固定してあるので、床パネルCを解体するには壁パネルDとEを取り外す必要があります。壁パネルBを取り外した状態で、壁パネルDとEを取り外せば、小屋全体が崩壊しそうなので、壁パネルBを修復して元通りに取り付けてから、壁パネルDとEを撤去する予定です。

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Cedar Shed Gardener Fixing The Floor — Part 2

Suzuki Jimny

木工作業では余材や端材を有効利用することを常としていますが、今回のシロアリ被害を受けた木製小屋修復作業では、手元にある余材や端材では全然足りないので、近くのホームセンターで必要な木材を仕入れました。2×4、6’のACQ加圧注入材8本とSPF 1×4 6’を10枚、そしてSPF 2×2、6’を6本、助手席と後部座席を倒したSuzuki Jimnyに搬入。6フィートであれば、ダッシュボードの上に載せなくても積み込むことができます。

Cedar Shed Gardener

小屋の床パネルと壁パネルに名称を付けました。床パネルは入口に近い方から奥に向かって床パネルA〜C。壁パネルは南側から時計回りに壁パネルA〜J。取り外した壁パネルはB。床パネルはB全部とAとCの一部を取り外しました。

Cedar Shed Gardener

床パネルBの根太をすべてACQ加圧注入材で組み、基礎ブロックの上に仮り置きしました。根太の図面はMOLESKINEの手帳に書き留めてあります。床を張れば、根太の位置がわからなくなりますが、手帳に書いておけば、釘を打つ位置がわかります。

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Cedar Shed Gardener Fixing The Floor — Part 1

Cedar Shed Gardener

小屋の屋根葺き替え作業が完了し、小屋に収納した「滅多に使わないもの」を整理していると、1×4の床材がふわふわする箇所がいくつか見つかりました。地下からやって来たシロアリが屋根まで登って、垂木と母屋(もや)を食べているということは、恐らく床材も食べているはず。ふわふわした床材を一枚めくってみたのが上の画像。これは見なかったことにはできないので、「滅多に使わないもの」をすべて、小屋から撤去し、ガレージに移動させました。行き場を失った車(Mazda RX-8)は、通りを挟んでお向かいさんの駐車場に退避。(母屋の屋根葺き替え工事の期間中、駐車場をお借りすることにしました。)

Cedar Shed Gardener

蟻道がコンクリートブロックから根太に伸びています。このウェスタンレッドシダー製輸入小屋は床組もパネル式になっています。ところどころにウェスタンレッドシダーではないSPF(恐らくパイン)が根太に使われており、防虫処理していないSPF材が特にシロアリの標的になっています。

Cedar Shed Gardener

壁もパネル式になっており、長辺側は3つのパネルからできています。その壁パネルの枠にも2×2のSPF材が使われており、屋根に登る途中で食事をした痕跡がありました。普通の人ならこの被害状況を見れば、気が滅入るかもしれませんが、モノマニアックな私は逆にやる気が出てきます。修復作業の難易度はとてつもなく高そうであり、それだけやりがいがあるのです。

1,829 x 2,743 mm(床面積4.36㎡)の大きな小屋の根太の半分近くがシロアリに食べられています。小屋を解体することなく、また重機を使用せずに、どのようにして一人で根太と壁枠組みの一部を修復すれば良いのか?

cedarshed

幸いにも仕様書や組み立てマニュアルをCedarShedのサイトからダウンロードすることが可能であり、マニュアルを見れば小屋の構造が一目瞭然。一般的な2×4工法にもとづくパネル式であることを利用して、壁パネルを一つずつ、取り外せば、葺き替えたばかりの屋根を解体せずに、傷んだ根太と床材を少しずつ修復することが可能だと思います。

Cedar Shed Gardener

長辺側壁パネルの一枚(中央のパネル)を取り外し、さらに、床材と根太を部分的に撤去しました。新設する根太は主に防腐処理した木材を使う予定です。

Cedar Shed Gardener Fixing The Floor — Part 2へと続く。

Repairing Garage Backdoor — Part 4

Garage Backdoor

ガレージ勝手口木製ドアの修復が完了しました。屋外側は木部防腐剤(クレオトップ)を塗布しました。前の塗料(OLYMPIC OIL STAIN)が残っていて、意図せず、アンティーク調仕上げになりました。

Garage Backdoor

屋内側はこれまで通り、OSMO COLOR 3101ノーマルクリアーを再塗装。ドアの修復完成記念にWELDITの真鍮製フィンガープレートを取り付けました。

WELDIT Finger Plate

ビスも真鍮製を使用。フィンガープレートは装飾品として取り付けたので、実際にこのプレートを指で触れるわけではありません。

庇を取り付ける前は、土台とドア枠の隙間から雨水が浸水していましたが、現在はそうした問題も解消したようです。

作業の難易度:5段階で4

Repairing Garage Backdoor — Part 3

RYOBI ML-82S

最近、Flickrにアップロードした画像ファイルのiFrameコードを当ブログサイトに埋め込んだ場合、iOSデバイスで閲覧すると、日本のApp Storeから入手できない最新版のFlickr Appをインストールするように促されるようになりました。画像ファイル右上のXをタップすると次回からは表示されなくなりますが、初回閲覧時は毎回、Flickr Appの広告が出るので、今日のポストでは試験的に以前のようにHTMLコードを埋め込んでいます。

4月20日付けのポストでRYOBIブランドの電動工具を購入したのは初めてのことかもしれませんと書きましたが、10年以上前に入手した電気鉋がRYOBI製だったので訂正します。ガレージ勝手口木製ドアの腐朽した部分を埋めるのに手元にある厚み48mmの余材をこの電気鉋で4mm削って、厚みを44mmに調整することにしました。確か、電気鉋がガレージの奥まった所にあると思い、見つけ出したのがこのRYOBI製の電気鉋ML-82Sでした。

この電気鉋の最大切削深さは1mmなので、切削深さを0.5mmに設定して、8回ほど鉋をかけると44mmの厚さになるはずです。最大切削幅は82mmなので、左右二回に分けて切削しました。段差は西洋鉋とオービタルサンダーで調節。

Garage Backdoor

厚さ44mmに調節した松材を2枚、横に並べて切削した部分にはめ込みました。プラスチックハンマーで叩かないと入らないほどサイズはぴったりですが、この状態で木工ボンドで接着しても強度に問題があるのでホゾ組することにしました。と言っても凸部はないので、後から9mm厚の化粧板を切断して凸部を作り、ドア材に釘留めしました。厚さ44mmの松材に9.0mmストレートビットを用いて凹部を掘りました。二枚並べた松材の上部は中央に6mm幅の溝切りとギンナン面3分で飾り面取りを表と裏の二カ所に施しました。

Garage Backdoor

ドア全体にペーパーをかけて修復作業がほぼ完了しました。上の画像は屋外側から見た勝手口ドアの様子。(ドアは米国仕様の内開きです。)

Garage Backdoor

こちらは屋内側から見た様子。切削した部分はこんな風に腐朽していました。NORD製木製ドアに使われていた木材は米栂だと思いますが、この木材は水に対する耐久性が弱いので、防腐剤を塗布しておかないと雨水が当たると10年でこんなことになります。

後は塗装して、ドアを元通りにドア枠に取り付ければ、修復作業は完了します。

Repairing Garage Backdoor — Part 2

ガレージ勝手口ドア枠の修復作業がほぼ完了したので、次はドア本体の修復作業に取りかかりました。

Garage Backdoor

先ずは腐食した部分を丸鋸と鋸を使って大胆に切断。厚みが44mmもある無垢材(恐らく米栂)を思い切って切断しましたが、この部分をどんな木材を使って、どのように修復すればよいのか、先のことはあまり考えていません。修復しやすいように出来る限り真っ直ぐに且つ直角を維持しながら腐食した部分を取り除きました。

Garage Backdoor

取り除いた箇所は合計3カ所あります。こちらはレイズドパネルの部分。主に丸鋸と鑿を使って1インチ分、切削した後、1×6の端材を使って切削箇所と同じサイズに加工し、トリマーで飾り面取り加工を施しました。

RYOBI MTR-41

飾り面取りは、リョービのトリマービットセットに付属するコロ付きギンナン面3分(R 7.5mm)がぴったり合うようでした。

Garage Backdoor

トリマーを用いた面取り、溝切り加工で大事なことは、必要とする長さよりも大きく加工してから、卓上丸鋸などで仕上げのサイズに切断することではないかと思います。トリマーを使った初めての作業としては上出来。送る速さが遅いと切削面が焦げてしまいますが、焦げた部分や真っ直ぐではない部分は不要な部分なので、切断します。

Garage Backdoor

実際に使用する部分はこの辺り。コロ付きのビットですが、ガイドとなる板をクランプで固定して切削しました。

冒頭の一枚目の画像に写っている最も大きな切除部分をどうするか、じっくり考えることにします。2x材では厚みが足りないし、手元にある余材の厚みは48mmほどあるし、幅も不足しています。接合方法も同時に考えなければなりません。

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