備忘録として記しておきます。過去のポストを調べると、自宅の水洗トイレを修理したのは2016年6月のようです。同年10月に同様の修理キットの予備を入手しました。その予備の修理キットを先日、斜めお向かいさん別荘宅でフィルバルブのみを使いました。
予備の修理キットがないと不安になるので、11月19日にAmazon.comで注文し、8日後の11月27日に到着しました。(上の画像)これまでに使用したものと同じ製品だと思います。米国からの送料込みでおよそ5,400円でした。
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備忘録として記しておきます。過去のポストを調べると、自宅の水洗トイレを修理したのは2016年6月のようです。同年10月に同様の修理キットの予備を入手しました。その予備の修理キットを先日、斜めお向かいさん別荘宅でフィルバルブのみを使いました。
予備の修理キットがないと不安になるので、11月19日にAmazon.comで注文し、8日後の11月27日に到着しました。(上の画像)これまでに使用したものと同じ製品だと思います。米国からの送料込みでおよそ5,400円でした。
別荘として使用されている斜めお向かいさん宅の水洗トイレに異物が詰まって困っておられます。その異物とはトイレットペーパーホルダーの芯の部分らしい。1ヶ月ほど前に来られた際に、バネ付きのホルダーの芯を誤って、水洗トイレに流してしまったそうです。直径25ミリぐらい、長さが10〜15センチぐらいのプラスチック製の芯がヘアピンカーブが続く便器の排水管のどこかに詰まっているようです。この詰まった異物が原因で、水の流れが悪くなり、安心して用を足すことができない状態だそうです。
これまでにワイヤーブラシや真空式パイプクリーナーなどを試されたようです。しかし、異物は一向に出てこない。プライバシーに関わることなので、あまり詮索はしないようにしていました。異物は本当にホルダーの芯なのかどうかも疑わしい。
別荘に来られた今回は諦めモード全開で、水洗トイレ一式を新品交換しようとホームセンターで下見までしたそうです。新品交換する場合であっても斜めお向かいさん、お隣さん、そして私が加わる爺版DASH村では業者に頼るのは最後の手段。爺版鉄腕DASHはいろんなことをDIYで製作、修理するのが常です。自分たちで丸ごと新品交換するのであれば、異物が詰まった水洗トイレ一式をひとまず撤去する必要があります。
便器を屋外に移動させても異物を取り除くことができないのであれば、その時に新品交換という選択肢になります。
建物は斜めお向かいさん、お隣さんも我々の自宅と同じ構造の完全輸入ログハウスです。水洗トイレも我々の自宅と同じサイズ違いのKOHLER製。当地に引っ越して来た時に、トイレのリフォームを実施し(この時は業者に依頼)、チーク無垢材の床材を張った際に便器と水洗タンクを取り外したことがあります。8年前には水洗タンク内の部品一式を交換したこともあります。
止水栓と給水管のサイズは米国仕様の3/8″ですが、新しい便器に交換するとなると、止水栓と給水管を国際規格の1/2″のものに交換する必要があります。
オーナーである斜めお向かいさんは、日本仕様の新しいトイレに交換するしかないかと、半ば修理を諦めておられました。そこで私が提案した方法は、便器と水洗タンクを取り外して、屋外のウッドデッキ上に移動させ、高圧洗浄機で洗い流す方法。しかし、高圧の洗浄水はヘアピンの壁に当たるだけでそこから先には高圧の洗浄水は届かない。ここで途方に暮れました。
最初に試した長いワイヤーブラシは、床下の排水管に繋がる排水口まで届くことがわかっていました。そこで、日本仕様の新品便器に交換する前の最終策として、私が提案したのは、屋外の水道蛇口と高圧洗浄機を繋いでいたホースを取り外し、そのホースを便器の排水口側から突っ込む方法。水を流しながらホースを貫通させようと押したり引いたりしていたら、なんと、ぽこっとホルダーの芯が便器の方から出て来ました。恐らくホルダーの芯は、一つ目のヘアピンカーブのところで詰まっていたのでしょう。
取り外した便器と水洗タンクを3人がかりで元に戻して一件落着。次回、来られた際にコーキング処理はしておいた方が良さそうです。斜めお向かいさんご夫婦は数万円分の出費を浮かせることができて大層喜ばれました。
40″のフレキシブルホース2本セットが発注後6日で本日、米国カリフォルニア州のAmazon配送センターより羽田を経由して国際宅配便で届きました。関税や消費税は発生しておりません。商品代金US$13.99に送料と手数料、US$10.72を加えた合計はUS$24.71(¥3,566)でした。
混合水栓に接続するオスがM10、シャットオフバルブ(止水栓)に繋ぐメスが3/8″で間違いありません。右がgotonovo製混合水栓に付属する長さ24″のホース、左が今回、注文した長さ40″のフレキシブルホース。
早速、新しいホースをハンドルに取り付ける作業に着手しました。給湯側は赤、給水側は青。
ホースの長さは長すぎるぐらいに余裕があります。
シンク下から見るとW字型になっている蛇口へと繋がる黒いホースは接続部にナットがなく、手で挿し込むようにして繋ぐようになっています。この接続方法がちょっと曲者で、短く左右に回転させながら押し込まないとしっかりと固定できないようになっている。
排水管は先日、取り付けていたので、漏水試験してみたら、指で指している辺りから水漏れすることがわかりました。どうやら接続部分に付属のテフロンテープを巻く必要があるようです。シンク下でテープを巻こうとしましたが、重力の影響でテープを張った状態で上手く巻くことができない。
テールパイプを取り外してシンクの上でテープを巻きました。
排水管(テールパイプ)を再び接続して水漏れを確認したところ、今度は矢印の辺りから漏水。テールパイプはU字型のトラップに差し込んであるだけで隙間があったので、シリコンコーキングを施しました。
シンクに水を溜めてからポップアップ式のキャップを押して、水を一気に排水させても水漏れしなくなりました。
作業に着手してからおよそ2時間で混合水栓取り付け作業を終えました。
ビクトリア様式のクラシックデザインの混合水栓は、交換前のKOHLER製混合水栓とそっくりですが、ハンドルの形状が違います。右の給水側は時計回り、左の給湯側は反時計回りで回転させると水と湯が出るようになっています。慣れるまでしばらく時間を要しそう。
洗面所の3穴式混合水栓交換作業の難易度:5段階で4
Replacing Bathroom Three-Hole Widespread Faucet — Part 4に戻る。
Replacing Bathroom Three-Hole Widespread Faucet — Part 1に戻る。
適切な規格と長さの給水、給湯ホースが手元に届くまで、洗面所の混合水栓は使用不可なので、洗面、手洗いと歯磨きはキッチンの混合水栓を使うようにしています。先にgotonovo製混合水栓に付属する排水管をKOHLER製シンクに取り付けることにしました。
不完全で不自然な英文施工マニュアルと格闘しながら、ドレンパイプは何とか取り付けることができました。
ポップアップ式のドレン、今のところ水漏れはなさそうです。
Replacing Bathroom Three-Hole Widespread Faucet — Part 5へと続く。
Replacing Bathroom Three-Hole Widespread Faucet — Part 3に戻る。
US Amazon (amazon.com) に発注後、6日でgotonovo製の3穴式混合水栓が届きました。
中華ブランド中国製の安価な混合水栓を個人輸入するのは初めて。設置説明書の原文は中国語だと思われますが、翻訳された英文が不完全で非常にわかりにくい。
およそ5秒間隔で蛇口からポタポタ水漏れする、老朽化したKOHLER製混合水栓を取り敢えず、シンクから取り外そう。
30年以上もの間、一度も取り外すことがなかったハンドルを緩めました。
滅多に出番がない水栓レンチ(basin wrench)を使って給水側と給湯側のナットをシンク下側から緩めました。
左右のハンドルから蛇口へと繋がるY字型のホースを緩めることができなかったので、ハンドルの根元で切断しました。
再利用することはないだろうとの判断で切断しましたが、この判断が間違っていました。
蛇口を取り付ける前に説明書に従って、シリコンコーキング。
新しいハンドルと蛇口は順調に取り付けることができました。
付属する2本の給水、給湯ホースが短くて止水栓(3/8″シャットオフバルブ)に届かない。長さを測ると付属するホースの長さは24″(およそ60cm)。作業を中断して、より長いフレキシブルホースを調達することにしました。
Replacing Bathroom Three-Hole Widespread Faucet — Part 3へと続く。
Replacing Bathroom Three-Hole Widespread Faucet — Part 1に戻る。
31年間、一度も交換していない洗面所のKohler製シンクに取り付けられた混合水栓の吐出口からぽたっ、ぽたっ、と5秒に一度ぐらいの水漏れがあります。キッチンの混合水栓を交換した際は、蛇口の根元付近から漏れていました。キッチンの混合水栓が蛇口と一体化したシングルハンドルであるのに対し、洗面所の混合水栓はツーハンドル。
シンク下の給水側シャットオフバルブを締めると、水漏れが止まるので、劣化部品は給水側のカートリッジであると推測します。31年間も交換していないのだから、この際、混合水栓を丸ごと新調することにしました。
自宅は電線と床下水道管、ガス管以外の設備はすべて米国またはカナダ製の完全輸入ログハウスです。混合水栓に繋がるホースの径は米国仕様の3/8″なので、日本仕様(1/2″)の水栓は接続不可。キッチンの混合水栓を交換した時と同じように、今回もUS Amazonから個人輸入することにしました。
今回、注文したものはgotonovo製の3穴式混合水栓。ポップアップ式のドレンが付属します。商品価格US$58.76に送料US$20.63を加えた合計支払額はUS$79.39。日本円での決済で¥11,271でした。6月21日に到着する予定です。
Replacing Bathroom Three-Hole Widespread Faucet — Part 2へと続く。
他人のお宅でDIYですが、本来は専用カテゴリーを作成した方が良いのかもしれません。が、斜めお向かいさん別荘宅は我々が暮らすログハウスとほぼ同じ仕様の完全輸入ログハウスなので、設備も大体同じ。同時期にアメリカ人ビルダーが建てた建物なので、設備が壊れる時期も大体同じ。
こちらのMOEN製キッチン用混合水栓の吐出口から水漏れしています。我々の自宅に取り付けられていたモデルとは異なる別のモデルのようですが、蛇口本体や給水・給湯管の構造はほとんど同じ。KOHLER製琺瑯引き鋳鉄製のシンクは同一製品のようです。
給水・給湯管の外径は、米国仕様の3/8″だと思われます。シャットオフバルブが床下から垂直に伸びる配管に接続してあります。(我々の自宅の場合は床下配管が壁面から出ている。)
デッキプレートをシンク下から固定するプラスチック製ナットがない。代わりに金属製の金具が使われている。この金具は曲者っぽいので、容易に緩むかどうか不明。給水・給湯管を金属製ナットで接続しているようですが、このナットを緩めるにはあの特殊工具(水栓レンチ)必須でしょう。
私が自宅のキッチンに取り付けたものと同じ混合水栓(MOEN 7425)をAmazon USに発注しました。今回はUS$15.42の割引クーポンが適用されなかったので、送料込みでUS$92.98(JPY10,397)でした。同じ製品が日本のAmazonでも入手可能ですが、価格が二倍近い¥19,443のぼったくり価格になっています。発注した製品は月末に到着する予定です。
斜めお向かいさん曰く、便利な人が近くにいてよかった。確かに海外から部材を取り寄せて、異常なほど丁寧な施工までしてくれる人は多くはいないでしょう。私は本職ではないので、施工作業に何日も要する大掛かりな事案を除き、工賃はいただきません。逆に本職さんから見れば、こんなに不都合な人が近くにいれば困るかもしれません。
Another Kitchen Faucet (MOEN 7425) Has Been Ordered — Part 2へと続く。
水道メーターの元栓を閉めて、既設の古い混合水栓(MOEN M7500)を取り外し、新しい混合水栓(MOEN 7425)をキッチンシンクに取り付けます。
シンク下のシャットオフバルブを閉めて蛇口を開き、水道管に残った水が排水されるのを待ってから、給湯ホースをシャットオフバルブに接続するナットをモンキーレンチで緩めました。ナットは予想通りに固着していましたが、思っていたより簡単に緩みました。
新たに取り付けるホースのナットと同じ3/8″であることを確認。パッキンが付いているのでテフロンテープは不要。
シンク下にあるプラスチックのナットと給水/給湯管を蛇口本体に接続する金属のナットを緩めるには、メルカリで買ったRIDGID製水栓レンチ必須です。レンチやスパナを回すスペースがないし、指先も届かない。
シンクの下は所々に錆が発生していますが、陶器製なのになぜ錆びるのか不思議に思い、得意のネットで調べるとこのKOHLER製のシンクはEnameled Cast Iron(琺瑯引きの鋳鉄製)とのことで、陶器ではないことがわかりました。シンクの裏側は鉄なので塗装していたとしても水漏れや湿気で錆びて当たり前。
シンク上からデッキプレートごと、混合水栓(MOEN M7500)を引き抜きました。
先代の混合水栓は外見は現行品とそっくりですが、内部構造は別物。左右の二つの穴に給水管と給湯管を通すようになっていました。現行品は一つの穴に給水ホースと給湯ホース、オプションでシャワー(スプレー)用のホースを通すようになっています。
新たに取り付ける混合水栓(MOEN 7425)は中央の穴一つのみ使用。左右の二つの穴を塞いで隠すためにデッキプレート付きの製品を選びました。
デッキプレートをシンクの上に載せました。穴のサイズがぴったりなのは、規格サイズだからでしょうか。
二本のホースを中央の穴に通して、スパウト(吐出口)とレバーをデッキプレートの上に載せました。この先はシンク下からの狭所作業となり、単独での作業は一苦労。シンク下から金属製(多分、アルミ)のC形取り付けナットを溝に合わせて締める際に蛇口本体がぐらぐらするので、誰かに蛇口を押さえておいて欲しいところですが、今日は役立たずの猫しかいない。猫の手は借りれないのでガムテープで一時的に固定しました。
手で締めると言っても、シンク下で仰向けになったら指先が届かない。YouTubeで予習していた時、シンク下に入らず、しゃがんだ状態でキャビネットの外から片手を伸ばしている人がいたのを思い出しました。外人は腕が長いので外からでも手が届くのかと思っていましたが、実際はその体勢の方が手が届きやすいことがわかりました。
混合水栓の着脱方法を解説する動画を何本か観ましたが、作業する人は誰もが共通して、あー!とかうー!とか呻き声を上げながら作業されています。なぜ呻き声を上げるのか、やってみたらわかります。
C形取り付け用ナットを増し締めするには3本のビスをプラスドライバーで締める必要がありますが、そのうちの1本をキャビネットの裏側に落下させてしまいました。キャビネットを破壊するか、シンク上の化粧板を取り外して、上から拾い上げるか… いずれにしても作業を中断しなければならないか…
暫し考えると、そもそも3本のビスは水栓レンチを使わなくてもナットを上方に押し当てるようにして取り付けるためのものであり、水栓レンチを使ってナットを増し締めすることができればビスは不要なはず。
二本のビスだけ使い、後はRIDGID製の水栓レンチでC形ナットを掴んでこれでもかというぐらい、増し締めしました。私が生きている間にこの混合水栓を取り外すことはないかもしれませんが、取り外す際は苦労するでしょう。
給水/給湯ホースをシャットオフバルブに接続して、通水試験しました。問題ありません。ホースを左右逆に接続し直したので、レバーを右に回せば、水、左に回せば、湯が出るようになりました。床下の配管が間違っていたため、以前は逆になっていました。
スパウトは360º回転します。先代のM7500はレバーが360º回転したので、水とお湯の境界がわかりづらかったのと比較すると、新しい7425のレバーはおよそ90ºの回転なので、使い勝手が良くなりました。
米国仕様の混合水栓取り付け作業の難易度:5段階で4(適切な工具があれば2)
Installing Moen 7425 Chateau One-Handle Low Arc Kitchen Faucet — Part 2に戻る。
パッキンのみやカートリッジを加えての交換はやめて、キッチンの蛇口自体を丸ごと交換することにしました。Amazon USで発注したのはMoen 7425 Chateau One-Handle Faucet。KOHLERのシンクに空けられた3つの穴を隠す必要があり、デッキプレートが付属するタイプで、シンプル且つクラシックデザインの蛇口を探すと自ずと7425に絞られました。
幸いにも20%オフのクーポンが適用されて、送料($19.52)込みの支払総額は$81.22(¥8,561)になりました。到着予定日は2月9日。船便だろうか?
MOEN Single-Handle Kitchen Faucet Leaks — Part 2に戻る。
MOEN Single-Handle Kitchen Faucet Leaks — Part 4へと進む。
我々が暮らすログハウスは今年で築後29年を迎えます。20年前の入居時にウッドデッキの撤去と木製ポーチの新設、洗濯機置き場の新設、キッチンと洗面所、トイレの床材変更、木製小屋の新設、棟部分の屋根材補修、KOHLER製トイレの水漏れ補修、トイレ内に手洗い器新設、キッチン換気扇の屋外排気化などを実施しました。入居後の大掛かりなリフォームとしては洗い場の仕様変更とシャワーユニットの設置、ガルバリウム鋼板の屋根葺き、雨樋の取り替え、セントラルエアコンの撤去とルームエアコンの設置、KOHLER製トイレのパーツ交換など。そして昨年末には水回りとしては最も大掛かりなリフォームである、TOTO製のシステムバスを導入しました。
水回りでこれまで一度も不具合が発生しなかった、キッチンの蛇口付け根の部分から微妙に水漏れしていることを先日、発見しました。得意のネット検索で調べると、不具合が生じたこの混合水栓は1990年代の製造と思われる、MOENのModel 7300であることがわかりました。(追記:分解した結果、Model M7500であることが判明しました。)
床下の給水管、給湯管は日本仕様のものが使われていますが、床上の住宅設備であるキッチン及び洗面所、トイレなど水回りの部材を含むすべての設備は米国仕様なので、故障すれば修理が厄介なことになります。近くのホームセンターでは修理用部品は取り扱っていないし、国内に代理店があったとしても修理部品は法外な価格が設定されていることが多々あります。
幸いにも備え付けの住宅設備は米国では誰もが知るブランド品なので、得意のネットで調べると、修理方法がわんさとヒットします。それに、GuamのKMartに買い物旅行しなくても、アメリカのAmazonから通販で個人輸入もできます。日本のAmazonに出品する業者の価格と比べて、送料込みでも半値以下の場合もあります。
水漏れの原因は吐水口のパッキン(96778)の劣化であると思われます。29年間、一度も交換することなく、水漏れしなかったことが驚異的。
ガレージを掃除していたら、去年9月のマレーシア、シンガポール旅行の際にクアラルンプールのMid ValleyにあるAce Hardwareで購入したシーリングテープが見つかりました。
買ったことさえ忘れていたこのシーリングテープをキッチンのシンク廻りに使用することにしました。製品の使い方を示すこの写真を見て、これは使えるので買っておこうと思ったのでした。
シンクは米国KOHLERブランドの陶器製ですが、一部が欠けていて下地が見えています。汚れた部分を綺麗にしてから、欠けた部分を覆い隠すようにしてシーリングテープを貼りました。
画像では綺麗に貼れているように見えますが、コーナー部分は綺麗に密着しないのでカットしてあります。
作業の難易度:5段階で1
製品画像から推測すると、三栄水洗の「万能立形ロータンクボールタップ下給水用」はKOHLER製などの下給水型の輸入トイレに使用できそうです。価格がAmazonで¥2,400なので、予備として一つあっても良いかなと思います。
日本ではタンクが高い位置に取り付けられる(ハイタンク)従来の和式水洗トイレに下給水式が採用されることがあるようです。日本で流通している洋式トイレの多くは、ロータンク横給水式を採用しているので、下給水式のボールタップは珍しくなっているというのが現状でしょうか。
日本語では「ボールタップ」と言っていますが、英語ではFill Valve(給水弁)です。タンクに給水すると、ボール状の浮き玉が上に移動し、トップ部にある弁が閉じる仕組みです。給水管を接続する部分の規格サイズがG1/2となっています。この接続部さえ適合すれば、KOHLER製などの下給水型輸入トイレタンクで使えるはずです。
7月7日追記:同様の製品がカクダイからも販売されています。製品名は「カクダイ立形万能ボールタップ663-210」であり、Amazonのカスタマーレビューに興味深い記述がありました。引用しますと、「アメリカ製のトイレタンクのボールタップが壊れ、トイレ自体を交換かと思い、がっかりしていました。ところがこの商品を知り、アマゾンにオーダー。主人と二人、簡単に交換出来ました。これからは、安心です。パーフェクトな商品だと思います」とあります。トイレタンク自体は、互換性がありそうです。やはり、給水管との接続部さえサイズが合えば、日本国内で販売されている下給水型のボールタップが使用できると考えて良さそうです。住宅設備消耗品を調達するためにグアムに行く口実の一つがなくなったかもしれません。
「水道/下水道代が異常に高いので漏水しているのではないか?」との疑問が事の発端となり、雨の中、敷地内に埋設されている量水器(水道メーター)を調べてみました。量水器にはパイロットと呼ばれる赤いクルクルがあります。家屋内のすべての水栓を閉めた状態で、このクルクルが回転していれば、どこかで漏水していることになります。パイロットは回転していなかったので、漏水はないようです。試しに洗車時に使うホースから少し、水を出すと、回転しました。いつもより水を大量に使った記憶はありません。水道/下水道代は普段の1.5〜2倍もの料金になっています。
同じアメリカ人ビルダーが建てたログハウスにお住いのXさんに水道/下水道代のことについて尋ねてみると、その料金は異常に高いですとのことでした。
思い当たる原因が一つありました。水洗後の水がなかなか止まらないことです。トイレタンクが満水になるまでの時間がかなり以前から徐々に長くなっていましたが、家主と共にトイレのタンクも老朽化しているだろうからそんなものだろうと思っていました。(家主も水切れが悪くなっている。)陶器製タンクの蓋を開けて、水を流してみると、満水になった後もフィルバルブから供給される水は延々と流れ続けていました。
タンクが満水になるまでの時間を1とすれば、その3〜5倍ほど長く水が流れた後に水は止まります。水道代が高くなった原因は、無駄に水を流し続けていたこのフィルバルブであることがわかりました。より詳しくは、フィルバルブのトップ部分にあるガスケットにゴミが蓄積していることが原因です。ガスケット自体も劣化しているだろうから、トイレタンク内のパーツ一式を交換することにしました。
我々が住むログハウスもアメリカ人ビルダーが建てた完全輸入住宅であり、セントラルヒーティングを含め、電線とガス配管を除くすべての住宅用設備は、米国から輸入されたものが使われています。トイレやジャグジー付き浴槽、キッチンシンク、蛇口など水回り部品も輸入品であり、メンテナンスのことは何も考えずに建てた「訳あり物件」です。偏屈な我々はそこが気に入って、この中古ログハウスを購入したのですからそれなりに覚悟はしていました。
この「訳あり物件」に引っ越してから3年後、念願の木製ガレージ(これも100%アメリカンなキットガレージ)を建てた時に、日本から最も近いアメリカであるグアムに部品調達旅行に行きました。その時に、米国最大規模と言われていたKmartや電設、配管部品を扱うLEED ELECTRIC & PLUMBING SUPPLYに立ち寄り、日本国内では販売されていない交換用部品や消耗品をまとめ買いしました。その中に、トイレタンクの補修部品一式をキットにしたFluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK) が含まれていました。このキットを使う出番がやっと訪れたのです。今ではこの商品もAmazonから個人輸入することも可能なようですが、価格が異常に高い。グアムではUS$20もしなかったと記憶していますが、Amazonでは並行輸入品が¥16,371 + ¥1,020の送料になっています。ローカライズ(日本での生活に合わせた大掛かりなリフォーム)をせずにこの完全輸入ログハウスに住み続ける限り、メンテナンス部品を調達する目的で定期的にグアム旅行した方が安上がりです。水回り設備の消耗部品に関しては、2008年以降、毎年訪問しているシンガポールやマレーシアでも調達できるかもしれません。
既存フィルバルブのトップカバーにFLUIDMASTER KOHLERの刻印があります。恐らくFluidmasterがトイレメーカーのKOHLERにOEM供給した部品であると思われます。(日本で言えば、KOHLERがTOTO、Fluidmasterが三栄水洗製作所?)
トイレタンクの部品一式を交換する前に、タンク内の構造と水が流れる仕組みを十分に理解しておく必要があります。上の画像にはFlush N Sparkle Systemが描いてありますが、これは別売部品であり、修理するタンクにはないシステムです。(リフィルチューブはオーバーフローパイプに直接つながっています。)タンクレバーを操作すると、フラッパーが開き、便器に給水されます。同時にフィルバルブから新しい水が供給され、オーバーフローパイプに繋いだチューブから便器に給水されます。所定の水位までフロートが上がると水が止まる仕組みです。
タンクに給水する水道管の元栓を閉め、タンク内の水をすべて排水し、残った水は洗車時に使う大きなスポンジで吸い取り、タンク内の部品一式を取り外しました。そして、タンクを便器に固定してある3本の真鍮製ボルトを緩めてタンク本体を取り外しました。既存パーツはトイレタンク > 円形ガスケット > プラスチック製ロックナット > 三角のガスケットとなっており、ガスケットは二つとも再利用できないことがわかりました。上の画像で黒く汚れているのは劣化したガスケット。
新しいパーツは、トイレタンク > プラスチック製ロッックナット > ラバーガスケットの順に取り付けます。(円形ガスケットは使わない。)
キットに付属するラバーガスケットを取り付けました。
3本の真鍮製ボルト、ラバーワッシャー、真鍮製ワッシャー、ナットもキットに付属するものに交換します。
作業は同居人が睡眠中でトイレを使用しない深夜に行っています。3つの小さな穴にタンクを固定するボルトを通します。下から1/2″の六角レンチ、上から大きなマイナスドライバーを使ってボルトを締めます。大きな穴の内側にフラッシュバルブのラバーガスケットを密封する形になります。(既存の三角のガスケットを再利用したら、排水時にこの部分から水漏れしました。)実は給水側のホース接続部分からも取付不良が原因で夜中に水漏れしたことは内緒。
元栓を閉めた状態でフィルバルブのトップ部分を反時計回りに1/8回転させてトップ部分を取り外します。そして、水が飛び散らないようにコップなどの容器を上から覆い被せてから、元栓を開け閉めして給水します。この工程は何が目的なのか、わかりづらい英文の取付方法説明書には記載がありません。目的がはっきりしないので、この工程を無視したら、給水チューブの方に水が流れずにトップ部分から水が流れました。目的はフィルバルブのトップ部分にあるガスケットのゴミやホコリなどの不純物を取り除くことにあるようです。新品のパーツ使用時でもこの工程を飛ばすと正常に機能しません。
タンクレバーは既存のものを再利用。レバーを操作して水を流してみると、所定の水位に達した時点で水はピタッと止まりました。これで無駄な水は流れなくなったので、水道/下水道代は元通りになるはずです。
トイレはその国の文化を表すと私は考えています。従来の日本のトイレは食習慣に合わせて水量を大と小で調節できるようになっていますが、アメリカのトイレはそのような調節ができない仕様になっています。水量としては大と小の中間ぐらいでしょうか。米や野菜を主食とした日本人の平均的な排泄量は、パンや肉を主食とした欧米人の平均的な排泄量と比べて多くなる傾向がありました。従って、勢いよく流れるように水量を調節する機能が必要だったということです。(ガダルカナル島、悲劇の舞台裏参照)
補修キットにはタンクレバーも付属していました。同じアメリカ人ビルダーが建てたログハウスにお住いのXさん宅のトイレも輸入製品が使われています。Xさんのお宅でトイレをお借りしたらタンクレバーが故障していました。タンクの蓋が半開きになっていて、フラッパーに繋いだチェーンを手で引っ張ると水が流れるようになっていました。連絡してみると、修理部品が入手できないので今も状況は変わらずということでした。
キットに付属のタンクレバーは初期状態ではタンクの前面に取り付けるタイプになっていますが、アーム部分は折り曲げることが可能だそうで、タンク側面にも取り付けできるようです。不自由されているので、この余ったタンクレバーをXさん宅のトイレに取り付けることになりました。
作業の難易度:5段階で4(慣れたら3)
上の50分33秒の長い動画は作業を終えてから視聴しました。作業する前に観ていたら、水漏れせずに済んだかもしれません。動画に登場する髪の毛の薄い人(人のことは言えない?)も取付方法説明書を読まずに作業されていると思われます。補修キットは$16で買ったと言ってます。ボルトのワッシャーは2枚重ねにする必要はありません。