Persimmon Drying — Part 5

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できた干し柿を義父に持参することにしました。皮の部分に可溶性の渋み成分であるタンニンが残っているので皮は食べないように要注意。干す前に剥いた皮は捨ててしまいましたが、白菜や大根の漬物に一緒に入れると甘味が出て美味しくなるそうです。次回は皮も残しておこう。

棕櫚縄を結んだ枝の部分はカットしてあります。渋柿を収穫する時は、棕櫚縄が結びやすいように枝の部分をT字形に残します。先日、柿の木がある近くの空き地に忍び込んで、渋柿を失敬した際、柿の葉が視界を遮り、手探りで枝を切断しなければならなくなりました。その時、誤って左手の人差し指を剪定バサミで切ってしまったのは内緒。それほど深い傷ではなかったので、人差し指はほぼ完治しています。

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Persimmon Drying — Part 4

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渋柿を軒下に吊るしてからおよそ10日が経過し、十分に乾燥したようなので、試食してみました。種が多くて小ぶりな柿ですが、味はいつも義父からもらっていたものと同様、渋が抜けて甘い干し柿になっていました。収穫直後の生の状態で、あれだけ渋みがあったのに、あの渋みは一体どこに行ったのでしょう。

調べてみると、渋みは果実中のタンニン細胞に含まれる「可溶性」タンニンが影響して感じるそうです。渋を抜くとは、この「可溶性」タンニンを溶けないように「不溶化」させること。干して乾燥させるとタンニンが「不溶化」して、食べても渋みを感じないということでしょうか。つまり、渋みはどこにも行かずに干した柿の中に「不溶化」して残っているということになります。

上の画像はiPhone 7にインストールしたProCamで撮影し、My Photo Streamを介してiMacのPhotosに取り込みました。RAWで撮影しましたが、Photosに取り込んだ時点でJPEGに変換されています。

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Persimmon Drying — Part 3

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渋柿を干し始めて5日が経過し、表面の色が少し濃くなりました。雑菌が付着しないように、手袋着用の上、軽く揉みました。

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柔らかくなったので、触れると種が入っている様子がよくわかります。

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竹材を一本、追加して、少し大きめの渋柿を新たに干しました。一昨日から強風が吹いていましたが、軒下にぶら下げた竹材自体が強風による揺れを吸収するようなので、干し柿が落下したり、風に飛ばされたりせずにすみました。

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Persimmon Drying — Part 2

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目当てにしていた渋柿がまだ黄色くならないので、近くの山に渋柿を求めてJimnyで散策に出かけました。近所にこんな貯水池が…

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水路は琵琶湖に注ぐ一級河川に平行するように流れます。付近に柿の木はなく、バイパス側道辺りまで下りると急斜面の崖の上に一本の柿の木が見えました。車を停めて、側道からの高低差5メートルぐらいの急斜面を這うようにして登り、柿の木の下に立つと、動物の足跡がありました。見慣れた鹿の足跡ではないことは一目瞭然。一見、人の足跡かと思うほど大きいけれども細長くはないし、爪痕らしき痕跡もあります。ツキノワグマ? 柿を食べた痕はなかったので、渋いので諦めたのか?柿を収穫することに集中していたので、大きな足跡の証拠写真は撮っていません。

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自宅に戻り、棕櫚縄を少し残した枝の部分に結び、皮を剥いてから10秒ほど煮沸消毒。用意しておいた軒下にぶら下げた竹材に、段違いになるように渋柿を吊るしました。吊るした柿は全部で40個。干し柿作りの面白い部分はこれで終わったような気がします。

フライフィッシングと同様、魚を釣り上げて写真撮影し、リリースしたら、楽しい過程は終了。干し柿も魚釣りも共に食べることにあまり興味はありません。干し柿作りの場合は、柿が乾燥して行く様子を撮影する過程が残っていますが。

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Persimmon Drying — Part 1

Persimmon

今年は義父に代わり、私が初めて干し柿を作ることにしました。柿が青いうちに干し柿を吊るす場所を確保しなければなりません。

Persimmon

同じ柿の木でもすでに黄色くなっている柿もあり、急いで吊るす場所を確保しました。

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バンブーロッド製作用にとっておいた中国産の竹を、日当たりが良い母屋南側の軒下にぶら下げました。竹材に穴を空け、針金を通し、雨がかからず邪魔にならない高さに水平にぶら下げました。強い風が吹いても壁に接触しないように宙吊りしてあります。干し柿作りで最も大事なことはカビ対策だそうです。柿どうしが接触しないように間隔を開けたり、段違いに吊るすこと。皮を剥いて煮沸したら、雑菌が付かないように素手で触らないことなど、正しい手順と作法があるようです。

母屋南側は道路に面しており、ここに柿を吊るすとかなり目立ちます。柿を吊るして乾燥させる行為は一種の芸術表現だと思いながら干し柿、作ることにします。

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Fluidmaster ALL-IN-ONE TOILET REPAIR KIT

Fluidmaster ALL-IN-ONE TOILET REPAIR KIT

ホノルルと日本を毎月のように行き来しておられるラリードライバーご夫婦からトイレの補修部品キットを送っていただきました。 今年の6月に常備していた補修キットを使ってしまったので、新しいキットを入手したいと思っていました。この補修キットを使用するのは数年後になるかもしれませんが、手元に予備の部品があれば安心できます。クアラルンプールのACE Hardwareでは5千円近くもしたキットです。Amazonの並行輸入品なら安くても1万円以上はします。

6月に使用した一体型補修キットは10年以上前にグアムで買い求めたものであり、今回、送っていただいたものはその新型と思われます。タンク内の水量が容易に調整できるローラークランプと排水量が調整できるPerforMAXフラッシュバルブ付き。

写真はiPhone 7で撮影しました。光量が十分ではない木製テーブルの上で撮影していますが、フラッシュオート設定時も発光なしでISOは100。シャッタースピード1/12秒でもぶれていません。絞り開放(f/1.8)でこんなにシャープに撮れるのなら、デジカメも三脚も不要かもしれません。

Shimanto Pear

四万十川の梨はシャッタースピード1/9秒で手持ち撮影。

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Cat ISONはシャッタースピード1/5秒!じっとしている時に撮影したので被写体ブレがありませんが、シャッタースピード優先オートなどの設定が標準のCamera Appでは不可なので、被写体は静止物に限定されるかもしれません。

Idling Adjustment

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エンジン始動不良が解決したHusqvarna 141ですが、アイドリング時に勝手にエンジンが停止する問題が未解決でした。これまではエンジンが停止したら、その度にスターターを引いて再始動していました。

わかりづらい取扱説明書を熟読すると、キャブレターには3つの調節可能部があり、アイドリング時のエンジン回転数はTスクリューを調整すれば良いらしい。 アイドリング時に勝手にエンジンが停止するのは、アイドリング時のエンジン回転数が低いのが原因だろうと考え、説明書に従って、回転数を調整しました。

先ずはエンジンを始動させ、アイドリング状態を維持しながら、#1のプラスドライバーで、ソーチェーンが走行し始めるまでTスクリューを時計回りに回転させる。その後、今度はソーチェーンが停止するまでTスクリューを反時計回りに回転させる。これでアイドリング時のエンジン回転数が3,000RPMになるそうです。

Tスクリューを調整すると、以前よりもアイドリング時のエンジン回転数が上がり、勝手にエンジンが停止しなくなりました。

備忘録としてHusqvarna 141の主要諸元を取扱説明書から下に転記しておきます。

エンジン部
排気量40cc
ボア40mm
ストローク32mm
アイドリング回転数3,000RPM
許容最高回転数13,000RPM
出力1.59kW
イグニション装置
メーカー名フェロン社製
形式CDI
スパークプラグ形式チャンピオン RCJ7Y
プラグエアギャップ0.5mm
燃料系統
キャブレターメーカー名ウェルブロ社製
キャブレター形式WT239
燃料(混合ガソリン)タンク容量0.41ℓ
チェンオイルタンク容量0.2ℓ
チェンオイル給油方式自動ポンプ
ポンプ給油、8,000RPM時6〜8 cc/分
鋸部
標準ガイドバー長さ33〜38cm
ソーチェンピッチ/ゲージ.325/.058 3/8/.050
本体乾燥重量4.5kg
(注)イナーシャ式チェンブレーキ付

作業の難易度:5段階で1

NGK BPM7A for Husqvarna 141

NGK BPM7A

お隣から伐採した桃の木を薪用としていただいたので、久しぶりにHusqvarna 141を小屋から出してエンジンをかけようとしたらかからない。チョークを引いて、スターターを繰り返し引いてもエンジンが始動しない。繰り返し同じことをやってもかからないエンジンはかからない。 体力を無駄に消耗するだけなので、エンジン式チェーンソーは諦めて、TOSHIBAの電気チェーンソーで木を切断。

エンジンがかからないチェーンソーを修理することにしました。シリンダーカバーを外してスパークプラグを取り出してみると、濡れています。エンジン始動不良の時のMazda RX-8の点火プラグと同じ状況です。ガソリンとオイルが混じった黒っぽい液体が付着していました。汚れを拭き取り、ライターで炙って乾かしました。これで修理完了かと甘く考えていましたが、エンジンは始動しない。

極めてわかりづらい取扱説明書を読むと、スパークプラグの「正しいエアギャップは0.5mm」とあります。「もし、スパークプラグが汚れている場合は、清掃し電極ギャップを点検し必要な場合には調整してください」とも書いてあります。ギャップは目測で2mmほどありましたが、どうやって調整するのだろう。ラジオペンチでギャップの調整を試みるも硬くて調整不可。点火プラグは安価な部品なので、新調することにしました。

一度も交換していなかったスパークプラグはChampion RCJ7Y。ネットで調べてみると、互換性があるNGKではBPMR7Aであることがわかりました。早速、近くのホームセンターに買いに行くと、Champion CJ7Yとその互換プラグであるNGK BPM7Aしか置いていない。店員さんに尋ねると、Champion RCJ7YはChampion CJ7Yの上位モデルだそうで、RがないCJ7Yでも使用できるとのことでした。となればそのNGK版のBPM7Aも使えるはずなので、NGKのプラグを買うことにしました。税込み¥410でした。

新品のスパークプラグを取り付けて、スターターを力一杯引きました。しかし、エンジンはかかりそうな気配すらない。エンジンが始動しない原因は濡れたプラグではなかったのか?他の原因を探りながら、スターターカバーを取り外して付着した木粉を取り除いたり、フィルター周辺の埃や汚れをクリーニングしてみましたが効果はありません。挙げ句の果てにマフラーまで取り外してみましたが、エンジン始動とは関係がない部品なので、何の意味もありません。

再度、取扱説明書を読んでみると、最後のページに「ハスクバーナチェーンソー トラブルシューティング」があることに気づきました。「エンジンが始動しない」の4番に「スパークプラグが濡れている場合」がありました。

  1. シリンダーカバーを外し、スパークプラグを取り出し、よく乾燥させる。
  1. プラグを外したまま、エンジン内部の燃料がなくなるまで、スターターを引く。
  1. スパークプラグを取り付け、チョークを手前に引き再度、元の位置に押し戻す。(自動的にスロットルは、始動の位置にセットされる)
  1. スターターロープを数回引き、エンジンを始動させる。

上の手順bはやっていなかったので、プラグを外したまま、スターターを引きました。プラグが外れた状態ならスターターは軽いので、これなら力をかけることなく何度でも引っ張れます。この手順bは「プロでも難しいロータリーエンジンの一発回復法」の手順5とそっくりというか同じです。「プラグは外したまま、アクセルを目一杯踏み込んだまま(重要)、エンジンスイッチを回し、10秒間セル(スターター)を回し、その後10秒間休む。」この手順でエンジン内に残っている未燃焼ガソリンを蒸発させているのではないかと思います。

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上のトラブルシューティングの手順を実行すると、エンジンが一発でかかりました。Husqvarna 141のエンジン許容最高回転数は13,000RPM、RX-8の13Bロータリーエンジンは9,000RPMからレッドゾーン。共に高回転で心地よい甲高いエンジン音という共通点もあり、被ったプラグの回復方法もそっくりです。

回復したチェーンソーを使って、試し切りしたいところですが、桃の木は電気チェーンソーで切ってしまったし…

作業の難易度:5段階で2

Replacing A Damaged Trim

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2年前から気になっていた浴室窓の屋外側トリムボードを交換しました。この傷に気付いたのは屋根の葺き替え工事の時。恐らく、板金屋さんが足場を移動させようとした時にできた傷だと思われます。

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傷が付いたトリムボードを取り外しました。トリムボードは頭が小さい5本の釘で窓のフレーム部分に固定してありました。トリムボードが外れると、網戸も同時に外れました。つまり、トリムボードは網戸の枠としても機能しているということです。

セトリングを考慮して、ログではなく、フレームに固定することで、トリムボードが窓といっしょに下がるような仕組みです。フレームとログの間に隙間があり、いろいろな虫が侵入しようとした痕跡がありました。

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そうした痕跡を取り除き、隙間には断熱材を詰めました。セントラルエアコンのダクト撤去時に出たWRCの廃材を使って、同じ大きさと形状のトリムボードを製作し、頭が小さい釘5本を再利用して元の位置に固定しました。WRC材は板の厚みが同じでした。

次回は窓上のトリムボードも取り外してみよう。恐らく、セトリングスペースが残っていると思います。

作業の難易度:5段階で2

Dog Leash Holder

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今年も留守中(前半)に親しくさせていただいているご近所の方にCat ISONの世話をしていただくことになりました。Cat ISONがこの家にやって来たのは2013年の秋。彗星ISON (C/2012 S1) が太陽に突入しようとしていた2013年11月22日。翌年、2014年9月以来、1週間も自宅を留守にするのは3度目になります。最初の年は、ペットショップやペットホテルに預けることも考えました。しかし、居住環境が変わると神経質になる猫は、食欲不振や排泄不良など、健康面で色々と心配なことがあると聞きました。それに小さな檻の中で一週間、閉じ込めるのは可哀想。猫にとって理想的なのは、オーナーが不在であっても、慣れ親しんだ住処で普段通りの生活を続けることです。それを実現するにはオーナーである我々とCat ISONが親しくさせていただいている人にこの家に来てもらってお世話していただくことです。

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前半は犬を飼われている方が朝夕のお世話をしていただく予定です。犬を飼っていない我々はこれまで気づかなかったことが一つあります。散歩の時に使うリードはどこかに掛けておかなければなりませんが、これまでどのようにされていたのだろうかということです。敷地内を見渡してもリードを安心して掛けれそうな所は見当たりません。これでは散歩の途中にお世話になることができないかもしれません。そこで、リードを引っ掛ける、専用のフックのようなものを端材から切り出し、ログウォール下の土台がある辺りにコーススレッド3本で固定しました。ここなら軒下になるので、雨が降っても濡れることはないし、しっかりと固定できたので、大型犬でも大丈夫だと思います。

作業の難易度:5段階で1

ELPA LED Sensor Light ESL-SS401AC

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AC100VコンパクトLEDセンサーライトを母屋東側に取り付けました。これまで使用していたハロゲン電球のセンサーライトは、取り付け位置を変更してポーチ南側階段を照らすようにし、新たに取り付けたLEDセンサーライトは出入り口ドアとポーチ北側階段を照らすようにします。

消費電力は約2.6W(待機時約0.5W)で白色4WのLED1灯ですが、明るさは約145ルーメンと、適度に明るい。AC100V電源なので、電池交換の必要がありません。

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こちらは取り付け位置を変更したハロゲン電球のセンサーライト。ハロゲンなので、かなり明るいです。できるだけ遠くを照らすように向きを調整しました。

Protecting Log Notches — Part 2

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これ以上、酷くならないようにトタンを巻いて保護した母屋北西側のノッチ部分を金属面にも使用できる塗料で塗装しました。

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隙間に断熱材廃材を埋めてからシーリング材でコーキング。

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ガルバリウムの雨樋を養生してから、トタンを塗装しました。

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決して根本的な解決にはなっていませんが、北西側ノッチ部分の腐朽がこれ以上、進行しないことを願います。

作業の難易度:5段階で2

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Installing A Foundation Vent

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セントラルエアコンを撤去した後に北側の布基礎にできた大きな穴を板で隙間なく塞ぎましたが、床下換気のことを考えると、通気口は北側にもあった方が良いだろうということで、板に通気口を設けることにしました。上から二枚の2×6材を取り外して断熱材と板を切断しました。

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WRC端材を再利用して木枠を組み、幅6mmの溝切り用ビットを取り付けたトリマーで、木枠に深さおよそ7mmの溝を掘りました。

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5.5mmの網押さえゴムを掘った溝に入れてみると、溝の幅が広すぎましたが、分厚くて丈夫なPet Defenseを溝に挟み入れると、ぴったし固定できました。幅6mmの溝と5.5mmの網押さえゴムの組み合わせが適合するサイズのようです。

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この木枠に蝶番を取り付ければ木製網戸になります。手持ちの道具を使えば、木製網戸が製作できることがわかりました。木枠の接合部はそれぞれ釘2本で留めてあります。木枠を組み立ててから溝切りした方が角の部分が作業しやすいです。

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開口部に木枠を固定して作業完了。

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通気口のサイズは縦210mm、横348mmで規格サイズの通気口よりも大きくなりました。南側に人が出入りできる大きな点検口があるので、床下の空気の流れが南北にほぼ直線になり、換気効率が良くなるだろうと期待しています。布基礎東西には規格サイズのより小さな通気口があります。

作業の難易度:5段階で2

Removing Another Air Conditioner Duct — Part 2

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キッチンにあったセントラルエアコンのダクトに引き続き、リビングのダクトとカバーも撤去しました。カバーのWRC材はセトリングを考慮して床の上に置いてあるだけなので、簡単に取り外すことができました。ダクトを撤去するには床下に行って、粘着テープを取り外す必要があります。

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床下のダクトはすでに撤去済み。径の大きなダクトは5メートルほどありました。3つの主要パーツに分解して床下に仮置きしてあります。

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リビングのダクトを取り外せば、床に開口部ができるので、板で開口部を塞ぐ必要があります。リビングルームの床材は無垢のオーク材が使われており、下地用合板の厚みを足すと、およそ40mm。オーク材の端材は手元にないので、SPF 2×10材の端材を使って開口部を塞ぎます。

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2×10材は厚みが38mmなので、2mmの端材を使って厚みを調整しました。塞いだ開口部はリビングルームの隅の方にあり、上に物を置けば、見えなくなるので、この状態と見栄えで妥協します。

作業の難易度:5段階で2

Protecting Log Notches — Part 1

母屋の北西側ノッチ部分が腐朽菌による被害で下から5、6本の丸太の一部が腐っています。 2001年に引っ越して来た当時から北西側は木材が弱っていました。防腐剤入りの塗料を何度も塗装していますが、日当たりが悪い北西側はどうしても腐朽菌の攻撃対象になります。母屋西側の土地が雑木林となっており、風が強い日は防風林となってくれますが、普段は西陽を和らげています。それでも日当たりが悪いことに変わりはなく、雨水がログに浸水するとなかなか乾かない状況です。木材が弱ると、クマバチがやって来て、巣を作るために木材に穴を空けることもあります。

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まずは、母屋北側の雑草を抜き、カビが生えていた部分を水とブラシで綺麗にしてからノッチ部分の保護を考えました。廃材を再利用しながらノッチの出っ張り部分を保護する方法はないか?熟慮の末、思い付いた方法が上の画像。撤去したセントラルエアコンのダクトの径がちょうどマシンカットの丸太の径に近い。ダクトをディスクグラインダーと板金鋏で切断し、ノッチの出っ張り部分に巻いて、耐食性があるコーススレッドで留めました。

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ノッチの根元部分は高さおよそ40mmの三角としました。ノッチ根元部分でサイズを合わせてから、ダクトを取り外して、出っ張り部分先端で長さを調節。このダクトの素材は、表面がブリキのバケツに似ているので、ブリキだろうと思っていましたが、調べてみると、「ブリキのバケツ」はあり得ないそうです。ブリキとは錫をめっきした鋼板のことで、表面に傷がついて鉄が露出すると、鉄の腐食が進行します。ブリキだと思っていたバケツは実はトタンのようです。トタンは鉄より腐食しやすい亜鉛をめっきした鋼板であり、先に亜鉛が腐食するので結果としてトタンは錆びにくい素材とのことです。

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最下部でログウォールを支える半円状のシルログを除いて、下から5段目までのノッチ出っ張り部分東側を再利用のトタンで巻きました。これまでの画像はすべて東側から撮影しています。西側は公開できないほど無残。「夢のログハウス」という言葉があるように、ログハウスは今でも人気がある建築物です。腐朽したログの画像を公開すれば、夢と現実のギャップに戸惑われる方が多くおられるかもしれません。作業の難易度が上がればやる気が出る私も、北西側のログノッチ部分の腐朽に関しては、これまでお手上げ状態でした。

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こちらが西側から撮影した様子。下から4段目が特に酷いので、セントラルエアコンのダクトを覆っていたWRC材廃材を加工して出っ張り部分を塞ぎました。

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接近すると隙間をより少なくするための小細工が見えます。高さおよそ40mmの三角形を同じWRCの板から切り出して板に取り付けてあります。後は塗料を塗って、コーキング材で隙間を埋めれば応急処置は完了します。

今回の作業は腐朽菌の被害に遭ったログを修復したわけではなく、腐朽の進行を抑止するための保護としてトタンを被せました。この状態で数年は維持できると思いますが、いずれは腐朽したログを新材と交換する修復作業が必要になるでしょう。

作業の難易度:5段階で4

Part 2へと続く。