PFEILRING Letter Opener and Scissors

ドイツ、ゾーリンゲンにある1896年創業の老舗ブランド、PFEILRINGのレターオープナーとハサミのセットが義父のところから届けられました。

刃の部分がおよそ12cmもある長いハサミ。製造年は不明ですが、恐らく第二次世界大戦前だと思います。刃を開いてから閉じた時に心地よい金属音が聞こえます。切れ味を音で表しているかの如く、紙片がスパッと真っ直ぐに切れます。

こちらはレターオープナー。保存状態が優れているのか、かなりの美品。

Nikkor-H Auto 50mm F2

Nikkor-H Auto 50mm F2

“Antiques and Collectibles”のカテゴリーに入れても良いかと思うほど古いオールドニッコールのマニュアルレンズを入手しました。カメラ店が査定した状態が上から3番目の”AB”と、年代物のわりには極めて状態が良いので思わず、買って来たのですが、実はこのレンズ、Nikon D7000には装着できないことが判明しました。

Nikkor-H Auto 50mm F2

お店に自分のカメラを持参しなかったので、中古で販売されていたD7000ボディーをお借りして、マニュアルフォーカス撮影時のフォーカスリングの動きを確認しました。遊びがほとんどなく、ピント合わせにも問題ないと判断して購入したのですが、帰宅後に自分のカメラに装着しようとするとどうにもこうにも固くて装着できない。

Nikkor-H Auto 50mm F2

Nikonのサイトで調べてみると、このレンズは1964年1月発売のもので、非CPU型、非Aiのオールドニッコール。お店では装着できたのに、なぜ自分のカメラには装着できないのかと疑問に思い、ニコンカスタマーサポートセンターに問い合わせてみました。絞りリングに付いているカニ爪の形状を聞かれました。Ai改造済みなのかどうかを尋ねられたのだと思います。結果は、Ai改造済みのものではなく、したがって、D7000には装着できないので、無理に装着しないように言われました。無理矢理装着してシャッターを切ると、最悪の場合、シャッターユニットが破損する恐れがあるそうです。

12月3日追記:11月28日発売の古くて新しいNikon Dfなら、露出計連動レバーが可倒式なのでこのオールドニッコールを装着できるかもしれません。

Nikkor-H Auto 50mm F2

レンズキャップも旧式のものでなかなか格好良いのですが。使えないのは困るので、心斎橋にある購入したカメラ店に連絡して、事情を説明すると、使用可能な別の中古品と返品交換してくれるとのことでした。

Browning Model 501

Browning Model 501

Buckのコンパクトな金属製砥石を入手したとき、私はてっきり、Buckブランドの折りたたみ式のナイフが自宅のどこかに眠っていることと思っていました。どうやらそれは勘違いだったようで、私が持っていたのはBrowningのナイフでした。Buck製だと勘違いしていたくらいですからいつどこで買い求めたものなのか、さっぱり記憶にありません。(多分、入手先はアメリカのどこかのお店だと思います。)

Browning Model 501

折り畳むとこんな感じでコンパクトなナイフですが、このシンプルで華奢なデザインが気に入っています。

Browning Model 501

2枚あるブレードの長い方の根元にModel 501 Japanと刻んであり、裏側にはBROWNINGのロゴが刻印してあります。

Browning Knife Sheath 2718F2

付属の革製ケースにはMADE IN USAと書いてあります。2718F2はケースのモデル番号なのか、ナイフ本体の品番なのか不明。サイズから考えるとハンティング用ではなく、主にキャンプ用のナイフだと思います。BROWNINGのサイトにはすでにこのモデルは掲載されていないので生産を中止した製品であることは間違いありません。

もう何年もキャンプに出かけていないのでこのナイフを使うこともなかったのですが、久しぶりに今年はペルセウス座流星群の頃(8月12日深夜から8月13日早朝が極大)にMOSSのテントを設営してみようかと考えています。そのテントを現在、捜索中であり、あると思っていた木製の小屋にはなかったので、ガレージのどこかにあるはずなのですが、一向に見つかりません。(フライシートと思われるテントの一部だけが見つかりました。)

Old Coca-Cola Glass

Coca Cola Glass

実家に寄った時、喉が渇いたので冷たいものが欲しいと言ったら、こんな古いグラスでアイスコーヒーを出してくれました。どのくらい古いものなのか尋ねると、恐らく半世紀ほど前のものということでした。ロゴが黒字と赤字のものがあり、赤字のグラスを一つ、持ち帰りました。

当時、コカコーラは特別な清涼飲料水であったはずです。ボトルも象徴的なデザインでした。非売品として喫茶店などのお店に配られていたこのグラスも特徴的なデザインで、強烈な印象があります。このグラスはコカコーラ以外は受け入れないので、アイスコーヒーはあまり美味しくはなかった。やはり、このグラスに入れて飲むのはコカコーラでないと。

National Electric Pencil Sharpener KP-5

National Electric Pencil Sharpener KP-5

流線形のこの特徴的なデザインの電動鉛筆削り、昔から実家で使っていたものですが、今も現役で罫書きで使用する鉛筆を素早く削る時にガレージで活躍しています。Webで調べると販売されていたのは1960年代だそうです。ということは少なくとも40年以上は経過していることになります。

この鉛筆削り(ペンナーK-5型)を見ると私は1964年の東京オリンピックの開催に合わせて開業した東海道新幹線の流線形を思い出します。この製品は企業カラーのダークブルーを採用していますが、赤いのもあるようです。削り過ぎを警告するランプも点灯します。特徴的なのはフォルムだけではなく、鉛筆を挿して自動的に電源オンになると、低いエンジン音のようなモーターの駆動音が聞こえます。削る準備できているのでいつでも挿してくれと言っているように聞こえるアイドリング音。子どもの頃は、この鉛筆削りが使いたくて、削り過ぎ防止の警告灯を無視して、無駄に鉛筆を短くしていた記憶が蘇りました。

ずっしりと重くて存在感に溢れるナショナル製電動鉛筆削り、まだまだ現役で活躍してくれそうです。

Gruen Veri-Thin 10K Goldfilled

Gruen Veri-Thin

1996年にデトロイト郊外にあるアンティークショップで買い求めたGruenの機械式手巻きの腕時計。製造年は不明ですが、20世紀前半だと思います。

ムーブメントはスイス製。針は少し錆びていますが、今でも使用できます。ケースと裏蓋は10K金張り。

真上から見たイラストなので、風防の膨らみ具合がわからないのが残念。実際はこんな風に膨らんでいて、年季も入っています。実はこのイラスト、1997年の春にMacintosh PowerBook 5300csにインストールしたIllustratorを使って描いています。10.4″のカラー液晶(デュアルスキャン・カラーパッシブ・マトリックス)にメモリは僅か16MB、こんなマシンでよく描いたものだと我ながら感心します。

マウスではなく小さなトラックパッドに触れた指の角度と力の入れ方を調整しながら線を引いています。当時は透明のガラスを描く知識もテクニックもなかったので風防が描けていません。

15年も前のファイルを最新システムで開くことができて感動しました。

Bamboo Hatchet

Kanbunsaku Bamboo Hatchet 165mm

フライフィッシング用六角竹竿製作のための工具収集が延々と続いています。(15年以上)上の画像は日本製の竹割ナタ。この種の道具は日本製が信頼できます。

Kanbunsaku Bamboo Hatchet 165mm

刃渡り165mmの両刃になっています。丸竹を縦方向に割る時に使用する鉈ですが、片刃の鉈ではうまく竹を割ることができないという情報を得たので、竹割専用の鉈を入手したという次第です。

竹割用の鉈とは別に、日本には「竹割器」という便利な道具が昔からあります。近くのホームセンターには4つ割と5つ割の竹割器がありましたが、6つ割がなかったので取り寄せ中。丸竹を一度に6分割する時に用いる道具です。

J.C&S Utility Knife made in 1952

6等分に分割したそれぞれの竹片をさらに二回、二等分して合計24本の細片に竹を割くには竹割ナタとは別に小さなナイフがあれば便利そうです。万力などに小さなナイフを固定し、竹片の方を水平方向に動かして割く方法です。木片に釘を打ち、ナイフ代わりにする人もいるようです。上の1952年製のオールステンレス万能ナイフが使えないかどうか、検討中。

J.C&S Utility Knife made in 1952

しかし、この古い万能ナイフ、磨いたらきれいになりました。コレクターにとっては貴重なものかもしれないので、万力で固定するのは別のチープな替え刃か何かを使った方が良いかもしれません。

NIPPON KOGAKU Mikron 6×15 8.3º—Taken Apart and Cleaned

NIPPON KOGAKU Mikron 6x15 8.3º Coated

レンズ内側にカビが生えていた日本光学Mikron 6×15 8.3ºを分解し、対物レンズと接眼レンズの内側とプリズムをレンズ用クリーナー液できれいにしました。

NIPPON KOGAKU Mikron 6x15 8.3º Coated

プリズムは左右に2個ずつ、合計4個あります。プリズムの元の位置と向きを忘れないように注意しなければと思いながら、マイクロファイバークロスの上に置いてみて驚きました。プリズムの側面に「内、右、1」などと鉛筆で書いてありました。おまけに指紋まで付着しています。製造時に印が付けられたものと思われます。ひょっとしたら、第二次世界大戦前に製造されたものかもしれません。

NIPPON KOGAKU Mikron 6x15 8.3º Coated

綿棒でレンズ内側のカビと汚れを取り除いて、元通りに組み立て直すと、くっきり見えるようになりました。対物レンズの口径が小さいので明るくはありませんが、曇りが消えました。

作業の難易度: 5段階で1

TOKO Pride 2.5x Opera Glasses

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MADE IN OCCUPIED JAPANの刻印があるので、第二次世界大戦後、GHQ統治下に製造された輸出向け製品です。1947年頃から1952年までの約5年間に製造された輸出向け製品には”MADE IN OCCUPIED JAPAN”と表示することが義務付けられていたそうです。

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メーカーはTOKO(東京光学機械株式会社)、現在の社名はTOPCON。トプコンのサイトによれば、東京光学機械株式会社は、「服部時計店精工舎の測量機部門を母体とし1932年に創立。測量機、双眼鏡、カメラの他、主に陸軍向けの照準眼鏡を生産。」とあります。海軍向けの光学機器を製造していたのが、日本光学(Nikon)だそうです。

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対物レンズの口径は実測で25mm、倍率と比べて大きいので明るいのが特徴です。専用の本革ケースも残っていました。接眼レンズを左に回すと容易に外れたので、レンズ内側の汚れをレンズクリーナー液で洗浄しました。眼幅(左右の瞳と瞳の間隔)は63mmぐらいで固定されており、調節不可。

TOKO Pride 2.5x Opera Glasses Made in Occupied Japan

本体を金属クリーナーと革用クリーナーで磨けば、60年近く前に製造されたものとは思えないほどきれいになりました。

NIPPON KOGAKU Mikron 6×15 8.3º Coated

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Nikonのサイトで調べてみたら、”Nippon Kogaku”の名称で双眼鏡の製造を始めたのは1917年、MIKRON 4xと6xの製造販売は1921年に開始。1959年にMIKRONからNikonにブランド名変更とありますから、この双眼鏡は1921年から1959年の間に製造されたということになります。シリアル番号らしき数字1077805が本体に刻印してあります。

レンズ内にカビが生えています。分解掃除すれば何とかなるかもしれません。しかし、適切な工具がないと光軸がずれる恐れがあります。修理のプロに依頼した方が良いかもしれません。

現在、ミクロンの名称で再び製造販売しているようです。Nikon 双眼鏡 ミクロン 6×15 CF

Minnette Aluminum Case

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部屋の片隅にホコリまみれになって放置していた、カメラ用アルミケースをクリーニング。車載用兼保管用カメラケースとして20年ぐらい前に購入したMinnette(マイネッテ)ブランドの国産アルミケースです。ネットで調べてみると、Minnetteはすでに(2004年)倒産している「みなと商会」というカメラ用品を扱う会社が製造、販売していたそうです。今となっては純国産のアルミケースというだけで希少価値があります。

アルミケースの中にはフィルム時代の古いカメラ、アクセサリー類が入っていましたが、まだ使える物は、追加で購入したキャパティのドライボックス8Lに移し替えました。このアルミケースは星撮り時などの車載用ケースとして再び使ってみようという計画です。

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Tokina AT-X 116 Proをフード付きで装着したNikon D90に17mmパンケーキレンズとユーエヌのアルミ製フードとキャップを装着した状態のOlympus PEN E-P1、予備のバッテリーやKenkoの曇り止め、ブロアーなどを収納してもまだゆとりがあります。

Flex-Lite

Flex-Liteといえば、フライフィッシャーマン用フレキシブルライトの定番商品でしたが、米国ミシガン州カラマズーにあったメーカー(Flex-Lite, Inc.)が、どうやら廃業してしまったようで、残念ながら現在は製造されていません。先日、釣道具とキャンプ用品を販売する店でこの商品が販売されているのを見かけました。在庫限りのアンティーク扱いなのか、高い値札が付いていました。

何年も使用していなかったので電池液漏れによる接触不良で、電池を交換しても点灯しない状態でした。電池ハウジングの中からバネを取り出し、漏れた液を完全に拭き取ると、復活しました。ねじ込み式のニップル球という豆球が光源に使用されています。白熱電球だから、しばらく点灯させると熱を持ちます。

最近では豆球型のLEDも販売されています。フレックスライトには白いLEDの光は似合わないかもしれませんが、電球の寿命が桁違いに長いので、交換は一度で済むかもしれません。

Pocket Compass

rimg0119ニッケルメッキの真鍮製と言えば、ハクキンカイロの素材ですが、今日は同じ光り物でも丸くて小さな年代物の携帯用コンパスです。蓋にはENG. DEPT. U.S.A. 1918の刻印があります。第一次大戦の頃にニューヨーク州ロチェスターのTAYLORという会社が米国政府の為に製造したものと思われます。もう、90年も経っているのに今でもボタンを押すとバネ仕掛けの蓋が自動的に勢いよく開きます。

この方位磁石を入手した当時は、機械式の懐中時計を探していました。フリーマーケットでこの磁石を見かけた時は、ポケットウォッチかと思ったほど。しかし、僅か数ドルで懐中時計が売っている筈がありません。

Waring & Gillow Dining Chairs

英国製アンティークのダイニングチェアは日本製の椅子と比べて座面高が高いです。テーブルの高さと合わせなければなりません。テーブル天板の高さと座面高の差は30cm位が理想のようです。写真の椅子の座面高は46cm、テーブルの高さは76cmです。西洋家具としては標準的な高さです。

アンティークのダイニングチェアで最も気になる部分は強度です。特に背もたれの部分や脚の部分は注意しなければなりませんが、この椅子に関してはがたつきが一切ない丈夫なものでした。

椅子を見つけたのは京都のアンティーク家具専門店ですが、数ヶ月間毎週のように家具店やアンティークショップを物色して漸く巡り会った椅子です。ワックスを塗布している時に、木部裏面に銘板があるのを見つけました。お店の販売員は知らなかったようです。銘板が付いているアンティーク家具も珍しいのでしょう。

この趣のある銘板は保証書も兼ねているようです。設計製造元はWaring & Gillow Ltd.のランカスター工場、会社設立は1695年とあります。Wikipediaにも記載がありました。ランカスターのGillowとリバプールのWaringが合併して1897年に設立したとあります。現在は会社は存在しませんが、家具販売店のAldersがブランドを所有しているようです。銘板に記載の設立年度がWikipediaの記載と異なりますが、いずれにしても英国では大手の家具製造販売会社であったようです。

Three-Drawer Chest

20世紀前半英国製の3段式のチェストです。オーク材ですが、天板は突板です。脚の部分がストレートになっています。最上段引き出し前面に簡単な彫刻が施してあります。床がログの重みで沈んでいるので、左側の高さを調整して水平にしています。よくあるタイプのシンプルなチェストです。ノブは木製。