The Milky Way with Cyber-shot DSC-RX100

The Milky Way with Sony Cyber-shot DSC-RX100

RX100で夏の大三角形を試写してみました。高感度耐性が良好であり、絞り開放からシャープな画像で撮影できることは祇園祭宵々山での試し撮りでわかっていましたが、長秒時撮影による熱ノイズはどんな感じであるのか全く未知の状態でした。上の画像は広角端f/1.8、露光20秒、ISO Speed 3200で撮影しています。JPEGで記録して補正していますが、熱ノイズが少ないことに驚きました。

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同じ設定で撮影した上の画像にはアンドロメダの左上に小さな流星が写っています。

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こちらはf/1.8、露光30秒、ISO Speed 800の設定。

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同じフレーミングでf/1.8、露光20秒、ISO Speed 1600の設定。ISO 800で撮影したものと比べると暗い星がより多く写っています。

The Milky Way with Sony Cyber-shot DSC-RX100

最後に1枚目と同じ設定で補正方法を大幅に変えた天の川。ピントは合っていると思うのですが、無限遠の設定が慣れないため少しずれているかもしれません。

Olympus PEN E-P1よりも星の撮影にはずっと適していることがわかりました。これなら流星写真の撮影にもサブのカメラとして使えそうに思います。赤道儀に載せて追尾すればどんなことになるのだろう。

Transit of Venus On A Fine Day

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午前6時半に設定した目覚まし時計が鳴る一時間以上も前に目が覚め、外を見ると東の空は薄曇り。しかし、金星の日面通過第1接触の時刻までには晴れそうな予感。3週間ほど前から簡易減光フィルターを対物レンズに付けたままになっていたNikonの双眼鏡とカメラなど、観察兼撮影機材をポーチに出して準備完了。

Transit of Venus

第2接触の頃には時折、薄い雲が北から南の方に流れていました。簡易コリメート法で撮影した第2接触。

Transit of Venus

雲が切れてよく晴れています。日中に太陽以外の星を観察するのは初めての体験です。夜に星を眺めて宇宙との一体感を感じることはあっても、昼間にそうした感覚を体験するのは何か変な感じ。内惑星の金星がゆっくりと公転するのが実感できました。

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太陽が高い位置に移動したので、私も撮影機材を移動。小川キャンパルのリラックスアームチェアに置いてある手鏡は、被写体追尾用に使いました。背面液晶が可動式であればこんなものは不要なのですが。誤って日光を直視すると眩しい。

Transit of Venus

黒点と比べると太陽面を通過する金星は大きく見えます。双眼鏡ではもっと大きく見えていました。

Transit of Venus

その双眼鏡に取り付けた簡易減光フィルターを外して、投影法で一枚。双眼鏡ではこんな感じで大きく見えていました。

Transit of Venus

第2接触の前後でブラックドロップ現象の撮影を試みましたが、ピントがずれていました。撮影は第3接触にかけます。

Transit of Venus Black Drop?

ブラックドロップ(黒い滴)らしき現象が写っています。10倍に拡大したライブビューでも滴状に見える金星が手鏡で確認できました。

5月21日の金環日食に続き、今日は幸運にも天候条件に恵まれました。自宅から観察と撮影を行ったので、合間に撮影した画像を27″ iMacでチェックし、若干の補正とクロップ後にFlickrに随時アップロードすることができました。午前10時過ぎに撮影した一枚に、見知らぬ外国の人からコメントを頂きました。「バルセロナでは日面通過の終わりの部分を見るのに日の出まで待たないといけない…」ヨーロッパはまだ夜明け前で、太陽は金星と共に昇って来る。アメリカでは金星と共に沈む太陽が見える。そして東アジアは、最初から最後まで7時間近くも観察できる。同じ一つの地球に同じ時代に生きる人が同じ珍しい天体現象を見ている。そうした当たり前のことを実感できる貴重な体験だったのでしょう。

Transit of Venus on June 6, 2012

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今夜の部分月食は厚い雲に覆われて観察と撮影が不可でした。午後9時を過ぎた頃に雲が途切れることがありましたが、すでに部分月食は終わっていました。

月食や日食と比べてずっと珍しい現象である明後日の金星日面通過は午前7時10分頃の第1接触から午後1時48分頃の第4接触までの6時間半近くの間、観察可能なので、曇っていたとしてもその間に日射しがあれば、全く見えないことはないので期待できます。

地球よりも内側の軌道を公転する金星が地球の公転周期よりも短い(224.701日)という事実を立体的に体感できるまたとない機会です。普段は明けの明星、宵の明星として、明け方と日没時にしか見れない地球の姉妹惑星である金星を真っ昼間に観察できる機会は皆既日食とか日面通過時のみです。

金星の日面通過が次回、見れるのは2117年12月と2125年12月のセット。前回、2004年6月8日の日面通過を見逃した人(私も)は、これから先105年生きようと思っている人を除き、今回が人生でラストチャンスです。5月21日の金環日食の時に使った日食グラスが使えます。

Partial Lunar Eclipse on June 4

Total Lunar Eclipse 2011
Total Lunar Eclipse on December 10, 2011

5月21日の金環日食からちょうど2週間後の6月4日の夕暮れ時から宵にかけて、今度は部分月食が天候条件さえ良ければ日本各地で観察できます。関西以東では月が欠け始めるのとほぼ同時刻に月が昇ります。食の最大は20時頃で高度は10度ぐらいと低いので、東南東から南東にかけて見晴らしが良い観察場所を選ぶ必要があります。

Ogawa Campal Relax Armchair #1969

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2年前の夏にSnow Peak製Low Chair 30(写真右側)を購入した時に比較検討した小川のリラックスアームチェア(写真左側)が、入荷予定不明で展示品が安く販売されていたので入手しました。

Ogawa Campal Relax Armchair

リラックスアームチェアは座面50 x 40cm、座面高さ35cm、全高80cmでSnow Peak Low Chair 30と似ているので比較検討したのですが、小川キャンパルには2011年発売のコンフォートアームチェア#1960と言う新製品もあり、張り材に綿帆布6号を使用しているところなど、Snow Peak Low Chair 30により近い製品となっているようです。

Ogawa Campal Relax Arm Chair

リラックスアームチェア#1969の張り材はポリエステル600d、フレームはアルミ合金、購入したのはバレンタインレッド。重量が約3.0kgとSnow Peak Low Chair 30(3.6kg)と比べて軽く、腰掛けた時の角度がより緩やかであり、快適過ぎるので寝てしまいそうになります。夜空を見上げるにはちょうど良い角度。天頂付近まで見れます。但し、写真撮影など、作業をする時は立ち上がる必要があるので、そうした使い方には適していないかもしれません。

Ogawa Campal Relax Arm Chair

製品ラベルにはOgawaのロゴ。親会社の小川テントは去年の秋に自己破産申請し倒産したそうです。私が初めて買ったテントは確か、小川テント製だったように記憶しています。

このリラックスアームチェアやコンフォートアームチェアなどファニチャー関連商品は今年度、販売見送りとなったそうです。

Annular Solar Eclipse and Baily's Beads

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6:21:59

Nikon D90 w/Nikkor 75-300mm f/4.5-5.6で撮影した記念すべき一枚目の写真。練習した成果が生かされていない露出不足の画像になってしまいました。数枚撮影してから気付きましたが、Exifデータを確認すると、ISO640、f/11、SS: 1/640秒になっています。何故にISOとSSが同じなのか?

第1接触(6:17:56)の頃は薄い雲がかかっていました。私は部分日食も見たことがなかったので、太陽が欠けるのを見るのは人生初の体験です。周囲の人はまだ撮影機材の準備をしていません。

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こちらはコリメート法採用のコンデジ(Nikon Coolpix P300)で撮影した欠け始めの太陽。上の一枚目と二枚目の画像は共にクロップ(トリミング)なしですが、これだけ大きさが違います。

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光学ズーム望遠端(焦点距離17.9mm)に設定したコンデジを双眼鏡のアイピースに押し当ててオートフォーカス。露出はマニュアル設定。双眼鏡の倍率は7倍、コンデジは4.2倍。単純に掛け合わせれば良いわけではありませんが、倍率は20倍以上にはなっていると思います。

Annular Solar Eclipse 2012

この場所での第2接触予想時刻を確認しようと、iPhoneでAnnular Solar Eclipse 2012を立ち上げてみると、何と、リアルタイムでシミュレーション実行中でした。試しにARで欠け始めた太陽にiPhoneをかざしてみたのが上のスクリーンショット。ぴったり予測位置と時刻が合っています。この画像は二度と撮影できないので、この素晴らしいiOS Appと共に永久保存しておこうかと思います。

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こちらもコリメート法のCoolpix P300で撮影。空はほぼ快晴ですが、この頃から気温がどんどん下がり、長袖のシャツ一枚で肌寒く感じた私は車に常備してあるブランケットを取りに行くほど。

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7:24:33

金環食まであと5分58秒。本当にベイリービーズは見れるのだろうか?

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7:24:48

月の陰に隠れて大部分が欠けた日食進行中の太陽は、それでも輝いているけれども、日光を反射する地表の景色は通常の晴天時とはどこか違う。曇天時とも何か違う。言葉で表現できない異様な風景でした。琵琶湖の上を欠けて行く太陽が見れるこの場所を選んで良かった。

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7:28:38

リングが繋がって本当に金環になるのだろうか。第2接触まであと1分53秒。太陽は暗くなって来たのでISOを800にまで感度を上げました。

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7:30:15

あと16秒の時点で撮影した上の画像、右下に凸凹した黒い影が見えます。ひょっとしてこれがベイリービーズ?倍率8倍の双眼鏡を使い、目視で確認するとそれは確かに数珠状の光と影。近くで「来たっー」という声が聞こえました。私は双眼鏡での目視とカメラでの撮影に忙しくて、釣り人が発した言葉なのか、日食観察している人が叫んだ言葉なのか確かめることができません。

Baily's Beads
7:30:38

ブラックバスでも釣れたのか?と一瞬、思いましたが、やって来たのはビーズの方でした。第2接触後7秒が経過しているのでこの時点でリングは繋がっている筈。

Baily's Beads

金環食真っ最中の上の画像ではリングは確実に繋がっており、ベイリービーズも見えます。双眼鏡ではもっと鮮明にビーズが見えていました。

Baily's Beads
7:31:00

たまたま捉えた第3接触。ベイリービーズはこの後、7:31:23まではカメラで記録できているので、1分8秒間以上は見えていたことになります。ちょうどベイリービーズが見えていた時の画像は、太陽の縁が月の影に吸い込まれるように直線状に見えます。金星や水星の日面通過第2、第3接触時に起こるブラックドロップ現象に似たような現象でしょうか?それとも目の錯覚か。

Baily's Beads

コリメート撮影のNikon Coolpix P300でもリング状になった太陽の縁と月の影が接触する部分が吸い込まれたように直線状に写っています。

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「来たっー」と叫んだ人がもういなくなった後、第4接触までずっと観察と撮影を続けました。月の影に隠れていた大きな黒点群が再びくっきりと見えています。

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予備のカメラ、Olympus PEN E-P1でも第4接触直前に活躍してもらいました。

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ちょっとわかり辛いですが、ピンホールを通して紙に投影した太陽が欠けて行く様子も確認しました。

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日食の開始から終了までの3時間ほど、ずっと雲に遮られることなく、琵琶湖を前景に日食とベイリービーズの観察と撮影ができたのはこの上なく幸運でした。

最後に撮影の直前に時刻合わせをしたNikon D90の内蔵時計が正確であることを示す画像(帰宅後に撮影)を掲載しておきます。ExifデータはJST午前11時26分00秒になっています。

Photography Equipment and Observation Tools for Annular Solar Eclipse and Baily's Beads

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計画通り、和邇川河口の公園に午前6時頃に到着。こんなに朝早くから行動するのは空港に向かう時ぐらい。河口には釣り人と日食の観察、撮影を目的とした人の車がすでに数台。この後、どんどん車の数は増えて行きます。今回の金環日食でほぼ完全なドーナツ状に漏れた太陽光が見えるのは、金環日食帯の中心線上に位置する九州最南端、潮岬、静岡県太平洋岸、箱根、東京、千葉県北部辺り。金環は1分も見えない、北限界線に近いこの場所を敢えて選んでやって来る他府県の人は、ベイリービーズの撮影と観察を狙っていると思われます。それとこのブログを見た人?

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観察、撮影機材を準備しているところ。太陽の進行方向には雲はほとんどありません。直前の天気予報に反してほぼ快晴。雲の合間から撮影しなければならないだろうから、ND400フィルターを入手しようと昨日、家電量販店に在庫を尋ねてみると、太陽撮影用NDフィルターはどこも完売状態でした。こんなに晴れているので結局、ND400フィルターは不要でした。

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慌てて準備した観察、撮影用機材はManfrotto 190CX3+Manfrotto 484 Mini Ball Head(脚部100%カーボンファイバー製三脚とボール雲台)、Nikon D90(迷った挙げ句、より自然な発色で写るD90をメインボディーに)、Nikkor 75-300mm f/4.5-5.6、Manfrotto 7322YB(ボール雲台付きアルミ製小型四段の三脚)とNikon製7×50 7.3° IF WP HP Tropical双眼鏡、それとコリメート法を用いた撮影で使用するNikon Coolpix P300。望遠レンズと双眼鏡に星ナビ付録の下敷きを加工した簡易減光フィルターを装着してあります。

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目視観察用としてNikon 8×40 6.3° TALONとKenkoブランドの太陽観察専用サングラス、宝島社の「超高級ガラス製金環日食グラスBOOK」に付属する日食グラスを用意。観察場所の状況を撮影するカメラとして、Ricoh GR Digital IIIと予備のコンデジRicoh PXも待機。倍率8倍のTALON双眼鏡の対物レンズにも工作した簡易減光フィルターを装着しています。

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慌てて自宅を出た私はベルトの着用を忘れました。

Sunspots Taken With Nikon Coolpix P300

Sunspots Taken With Nikon Coolpix P300

いわゆるコリメート法と呼ばれる方法でNikonの双眼鏡(7×50 7.3° IF WP HP Tropical)とコンデジ(Coolpix P300)を用いて太陽の撮影を試みました。コリメート法とは望遠鏡や双眼鏡の接眼レンズ(アイピース)にカメラのレンズを押し当てて撮影する方法。

Nikon Binoculars 7x50 7.3º IF WP HP Tropical

上の画像はクロップ(トリミング)を含め、補正は一切していません。双眼鏡の倍率は7倍、コンデジは光学4.2倍ですが、カメラの焦点距離は15.2mm(換算85.0mm)に設定しました。双眼鏡対物レンズには簡易減光フィルターを装着してあります。換算600mmの望遠レンズで撮影した場合よりも太陽は若干大きく写っています。

Sunspots Taken With Nikon Coolpix P300 (Cropped)

クロップすれば黒点がくっきりと写っているのがわかります。補正しなくても金色に写っています。コンデジと双眼鏡の組み合わせでこんなに綺麗に撮れるとは驚きました。

Edge Viewing

Eclipse 2012
Eclipse 2012

明後日、5月21日早朝の金環日食観察場所がほぼ確定しました。ベイリービーズの観察と撮影を優先するとすれば、中心線ではなく北限界線に近い場所で且つ、金環食も1分程度は観察できるところ。つまり、北限界線の少し南側。さらに車でアクセス可能な場所であり、十分な駐車スペースがあって、電線などの人工構築物を含め、東の空(高度16度から49度ぐらい)に視界を遮るものが何もない場所と言えば。

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これら条件を満たす場所は大津市和邇から堅田にかけての琵琶湖岸、中でも金環食継続時間が52秒間であると予測される和邇川河口にある公園。ブラックバスやコイ釣りをする人に人気があるところ。下見に行った時は釣り人が数名おられました。

Eclipse 2012

条件を満たすと思われるこの観察地点における金環食継続時間は52秒、ベイリービーズは第2接触と第3接触の前後に見られるそうです。

Eclipse 2012
Eclipse 2012

この52秒間プラス数秒の間、ベイリービーズが見られるのではないかと考えています。シミュレーションに使ったiOS用App、Annular Solar Eclipse 2012NASAが公表したデータをもとにしていると思われます。NASAのデータは月表面の起伏により、南北限界線の誤差が1〜2キロほどあるそうです。

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追記:試行錯誤中のカメラの設定ですが、Olympus PEN E-P1とNikkor 75-300mm f/4.5-5.6の組み合わせで撮影した場合、補正なしで金色に近い発色ができるのはISO640、f/11、SS1/200秒ぐらいではないかと考えています。上の画像は換算600mm、大きさを合わせるため、クロップのみしてあります。

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カメラボディーをNikon D90に変えて同様の設定(ISO640 f/13、SS1/160秒)で撮影し、ほぼ同じ大きさにクロップした上の画像の方がより自然な色に近いような気もします。Nikon D90に装着した場合は換算450mmになります。簡易減光フィルターを装着した望遠レンズは一本しかないので同時に二台のカメラで撮影することができません。どちらのカメラで撮影するのか、悩ましい問題が浮上しました。

Kenko Solar Observation Glasses

Kenko Solar Observation Glasses

日食グラスを追加で入手しました。カメラレンズ用フィルターなどの光学機器メーカーとして信頼できるKenkoブランドの太陽観察専用SUNGLASS。

Kenko Solar Observation Glasses

裏面にドイツBaader Planetarium社製フィルム使用、CE, EG-Norm 89/686, EN169/92準拠と書いてあります。商品名はサングラスになっていますが、実際はアルミ箔のように薄いフィルムです。表がシルバーで裏が黒い。このフィルムを介して太陽を見ると、くっきりと白っぽく見えます。

同じバーダープラネタリウム社のアストロソーラーフィルター自作キットND5(1/10万分減光)がAmazonで販売されていましたが、昨日在庫切れになりました。日食観察グラスも品薄になる可能性があるので、観察を予定されている方でまだ入手されていない方は早めに入手しておくのが賢明です。

当日、雨が降ったとしても、6月6日に金星が太陽面を通過するという、金環日食よりももっと珍しい現象を観察する際にも使用できるかもしれません。6月6日は観察できる時間がずっと長い(およそ6時間)ので晴れ間が少しでもあれば観察可能。但し、目視で太陽面を通過する金星を確認できるかどうかは視力によります。

Amazonブランドの金環日食観察グラス(こちらはVIXENのものと同じ?)も併せてリンク、張っておきます。


Huge Sunspots

DIY Neutral Density Filter

星ナビ付録の「日食観察プレート」を用いて工作した写真撮影用簡易減光フィルターを使って、太陽の撮影を試みました。小学生の頃に五島光学の屈折式望遠鏡を使って太陽の黒点を観察したことは今でも鮮明に覚えていますが、太陽を主な被写体としてカメラで撮影した記憶がないので、今回は人生初の試みかもしれません。黒点の観察はすぐに飽きてしまい、もっぱら夜空の観察に専念したのを覚えています。

太陽の撮影に使用したカメラボディーはOlympus PEN E-P1、レンズはNikkor 75-300mm f/4.5-5.6。フォクトレンダーのマイクロフォーサーズ・アダプターを使用したので焦点距離は35mm換算で最大600mm。

Sunspots

人生初の太陽の写真が上の画像。換算600mmでやっとこの大きさ。工作した簡易減光フィルターを通すと太陽はオレンジ色に写ります。右上と左下に巨大な黒点が写っています。肉眼でも確認できるほどの巨大な黒点です。初めて撮影した太陽に大きな黒点が写っていて驚きました。500円の下敷きを加工した簡易減光フィルターでここまで撮影できれば上出来なのかもしれません。

絞りは確か8か11でISOはAutoに設定したら200になっていました。シャッタースピードは1/250秒。露出が黒点の撮影にたまたま合っていたようです。金環日食の撮影には露出不足だと思います。日食時は周辺部で減光するので、この露出ではベイリービーズを綺麗に撮影することはできないと思われます。F値を下げると解像度に影響し、シャッタースピードを落とせば被写体ブレ、手ブレの原因になるかもしれないので、ISOをもっと高めに設定する必要がありそうです。

簡易減光フィルターの素材である「日食観察プレート」は、肉眼で日食を観察することを主に意図したものなので、減光し過ぎになり、結果として露出不足になりがちであると思われます。

DIY Neutral Density Filter

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AstroArts月刊星ナビ5月号増刊に付属するA5版「日食観察プレート」を使用して、写真撮影用簡易減光フィルターを工作しました。この真っ黒な下敷き以外に用意した材料は、レンズ径62mmに67mmのフィルターを装着できるように変換するKenkoのステップアップリング、67mmのKenko PRO1D Protector。道具は定規とカッター、ボールペンとVictorinoxのハサミ。

DIY Neutral Density Filter

先ずは一辺が70mmの正方形になるよう、日食観察プレートをカッターで切り抜き、67mmのフィルターを宛てがってボールペンで罫書き。その罫書きに沿ってハサミでプレートを切り抜きました。ステップアップリング67mm径の方に丸く切り抜いたプレートが収まるように、ハサミで少しずつサイズを調整。完全な円形に切り抜くのは至難の業ですが、少々の凸凹があっても大丈夫。

DIY Neutral Density Filter

左が円形に切り抜いた日食観察プレートをはめ込んだステップアップリング、右が67mmのKenko PRO1D Protector。

DIY Neutral Density Filter


ステップアップリングにKenko PRO1D Protectorを装着して日食観察プレートを上から押さえるようにして固定すれば簡易減光フィルターが完成。(月刊星ナビでは丸く切り抜いた日食観察プレートを合成ゴム系接着剤を用いてステップアップリングに固定する方法が紹介されています。接着剤で固定すればステップアップリングが本来の用途で使えなくなるので、67mmのレンズ保護フィルターを使って上から押さえる方法を思い付きました。)

DIY Neutral Density Filter

金環日食の撮影に使用する予定のNikkor 75-300mm f/4.5-5.6に完成した簡易減光フィルターを装着してみました。カメラボディーはOlympus PEN E-P1を使用する予定です。日食当日までに太陽の試写を行い、カメラの設定を試行錯誤してみます。

DIY Solar Eclipse Viewer

DIY Solar Eclipse Viewer

AstroArtsの月刊ナビ5月号増刊に付属するA5版「日食観察プレート」を加工して目視用のプレートを工作しました。

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参考にしたのは宝島社の「超高級ガラス製金環日食グラスBOOK」に付属する日食グラス。使用したボール紙はOZAKI iCarry™ Unicorn for iPhoneの化粧箱などを解体したもの。「日食観察プレート」はハサミで容易に切り取ることができます。ボール紙は上下2枚ずつ、合計4枚を木工ボンドで貼り合わせてあります。挟んだプレートが動かないよう、ボール紙の切り抜き部分の大きさを変えて、段差を設けてあります。

次回は写真撮影用簡易減光フィルターを工作する予定です。

Annular Eclipse on May 21, 2012

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早起きが苦手な私は、5月21日(月)早朝に本州太平洋側で見られる金環日食を見るかどうかしばし迷いましたが、結局見ることにしました。元天文少年である私は、彗星や流星、星雲、星団、天の川や月食に興味はあっても太陽は対象外でした。観察してみようと思ったのは、Baily’s beads(皆既日食の直前・直後に現れる月の回りのビーズ状の光)が見れるかもしれないからです。ベイリービーズは凸凹に富む月の地形によって、日食の直前と直後に日光がビーズのように見える現象。日食の経路中心線周辺では数秒間だけ見られるが、本影部の端付近ではビーズが見える時間が最大になり、1〜2分も続くそうです。今回の金環日食でもビーズが見れると思われます。

AstroArtsの「金環アプリ2012」をダウンロードしてiPhone 4にインストールしました。上の左側の画像でオレンジの斜めの線が金環日食の北限界線。(この辺りに来たらビーズがより長時間、見えるかもしれません。)日食の見え方をシミュレーションすることができる優れたアプリケーションです。iPhoneがオフラインの状態でもGoogleの地図データで現在地を表示させることができます。地図データは日本国内だけではなく、世界各地のデータも表示できるようです。(注意:下の追記をお読みください。)

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Time Tableをタップすると食の始まり、金環食の始まり、食の最大、金環食の終わり、食の終わりの時刻がわかります。CameraをタップすればiPhone内蔵カメラがオンになり、日食の様子をシミュレーションすることができます。精度がどの程度のものかは不明ですが、これは便利。

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浮御堂では食の最大が07:30:50ですが、思いの外、月と太陽は高い位置にあり、堅田の浮御堂を前景に撮影することは困難であることがわかりました。境内に入れば可能かもしれませんが、ビーズの撮影には換算600mmの望遠レンズを使用する予定なので、画角が狭くなり、建物といっしょに撮影することはほぼ不可能と思われます。

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AstroArtsの月刊星ナビ5月号増刊を買って来ました。「マンガでわかる金環日食」や各地の「日食時刻表」に加えて「金環日食や部分日食をカメラで撮る」方法も書いてあります。

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A5版の「日食観察プレート」が付属します。プラスチック製のこの黒いプレート(下敷き?)を適当な大きさに切り取り、ステップアップリングに貼り付けて写真撮影用簡易減光フィルターを工作しようと計画しています。余ったプレートで日食めがねも作れます。本来は専用のNDフィルターを使用すれば良いのですが、Kenkoの製品はすでに売り切れているようで入手困難。

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宝島社の「超高級ガラス製金環日食グラスBOOK」も入手しました。こちらは目視用として使う予定です。

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確かに高級ガラス製です。DIN規格EN169適合、遮光度番号は13番。プラスチック製のプレートとは異なり、傷が付きにくい。試しに太陽を見てみるとこちらのガラス製の方が、より鮮明に見えます。星ナビ付属のものはオレンジ色に見えるのに対し、宝島社のガラス製日食グラスは太陽本来の色に近い黄色に見えます。

今回の金環日食は月が地球から離れた遠い位置で太陽と重なるため、月が小さく見え、月の周囲から漏れる日光の量が多いので皆既日食のようには暗くならないそうです。日食の観察では目を保護するため、専用の日食グラスが必要となります。見てみようと思う人は、日食グラスを早めに用意されるよう、お勧めします。6月6日に金星が太陽面を通過しますが、こちらの天体現象も日食グラスがあれば観察できます。

追記:上で紹介した「金環アプリ2012」には不具合があるようです。北アメリカや香港など、国外の金環日食観測地点でシミュレーションを行ったところ、アプリケーションが起動しなくなりました。iPhoneの再起動を試みても改善しないので、一旦削除してから、再インストールするしか解決の術はないようです。代わりにAnnular Solar Eclipse 2012を紹介します。こちらも無料で公開されています。

Quadrantids 2012

IMOのグラフから判断すると、今年のしぶんぎ座流星群は今一つの結果だったようです。この流星群は極大時刻に集中する傾向がありますが、今年の極大予想時刻は世界標準時で1月4日午前7時頃でした。ZHRは最大で77ぐらい。例年よりもずっと少なくなっています。

3日の深夜から4日早朝にかけては、天候条件は良かったのですが、片道500kmの遠征旅行から帰宅したばかりの私は睡魔に負けてしまいました。4日の夜は降雪の影響で、星は一つも見えず。