Partial Lunar Eclipse on June 4

Total Lunar Eclipse 2011
Total Lunar Eclipse on December 10, 2011

5月21日の金環日食からちょうど2週間後の6月4日の夕暮れ時から宵にかけて、今度は部分月食が天候条件さえ良ければ日本各地で観察できます。関西以東では月が欠け始めるのとほぼ同時刻に月が昇ります。食の最大は20時頃で高度は10度ぐらいと低いので、東南東から南東にかけて見晴らしが良い観察場所を選ぶ必要があります。

The Red Moon and A Shooting Star

Total Lunar Eclipse

換算600mmの超望遠レンズで赤い月を撮影しようと試みましたが、失敗。完全に月が地球の陰に隠れる前のこの程度で精一杯でした。月は天頂近くにあるので、ピントは手鏡を使って合わせてあります。可動式の液晶モニターがなくても少し、工夫すれば手鏡でもピント合わせが可能なことがわかりました。

The Red Moon and A Shooting Star

月が赤いうちに近くの雑木林に移動。今度は超広角レンズで双子座流星群を狙ってみました。運良く、赤い月のすぐ下を左上から右下に流れました。赤い月と流星を同時に捕らえたこのような写真は二度と撮れないような気がします。一時間ほどの間に双子座流星群に属すると思われる流星を目視で5個ほど確認しました。

Total Lunar Eclipse 2011

極僅かですが半影食になると、25秒間の露出ではこんな風に月は明るく写ります。回りの星は暗いものも含めてたくさん写っていますが、三日月ぐらいの状態に戻ると空は青くなり、明るいオリオン座ぐらいしか写らなくなります。

次に日本で観察できる皆既月食は約3年後の2014年10月8日。この時はジャコビニ流星群(りゅう座流星群)といっしょに見れるかもしれません。