
「iPhone 6sとiPhone 6のために特別に開発されたSmart Battery Case」とのことで、純正のアクセサリーのようですが、本当に純正なの?と疑いたくなるような酷い外見。
Surface Proのコンセプトに瓜二つのiPad Proを後発で発売した時点で、テクノロジーとプロダクツデザインの最先端で他社を先導する嘗てのAppleはどこに行ったのかと危惧していましたが、このバッテリーケースは受け入れられない製品です。
iPhone 6とiPhone 6sの内蔵バッテリーの容量がそれぞれ1,810 mAhと1,715 mAhであるのに対し、Smart Battery Caseのバッテリー容量は1,877 mAh。これではバッテリー残量0のiPhone 6を一度も満充電できない可能性があります。性能で妥協するのであればそれなりのデザインでなければなりませんが、このもっこりとした形状は受け入れられない。
ユーザーが望むのは端末本体のバッテリー容量を増やすことですが、Appleは本体をより薄くする代償としてバッテリー容量を減らす傾向にあります。iPhone 6 (1,810mAh) と比べてiPhone 6s (1,715mAh) のバッテリー容量が95mAh分、少なくなりました。また、iPad mini 2 (6,470mAh)と比べてiPad mini 4 (5,124mAh) のバッテリー容量が1,346mAhも少なくなりました。
多少の妥協をしてでもApple純正のアクセサリーなら買ってしまう26年来の古参マカーである私でさえ、これは要らないし、Appleロゴを外してもらいたいとさえ思わせる製品です。来年も直営店でLucky Bagが販売されるとしたら、すべての鬱袋にこのSmart Battery Caseが一つ、もれなく入っていそう。