Bathroom Protection — Part 3

腐朽したカウンター部分の下地(合板と防水シート)と下地を支えるフレームを製作し直しました。フレームは桧とWRCなど、耐水性がある木材を使用。

防水シートの上にインスタントセメント(モルタル)をお隣さんが塗りました。左官作業は初めてだそうですが、妙に手付きが慣れている。

タイル用目地剤を間違って接着剤として使ってしまったので、目地剤がなくなりました。成分を確かめると同じなので、接着剤を目地剤として代用。

下地のモルタルが乾燥する前にタイルを接着剤で貼ろうとしているので、垂直部分はタイルが下がってくる。乾燥するまで、スペーサーを目地の部分に挟んでいます。

垂直部分にも接着剤を目地に塗布してこの日の作業を終えました。

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Bathroom Protection — Part 2

斜めお向かいさんの別荘宅で浴室の水漏れ修理作業を続けます。前回時の予定では、今回は床下の腐朽した合板を補強することでしたが、床下での作業は後回しにして、浴槽に接するカウンター部分を修理することになりました。既設のタイルを剥がすと下地材が腐っていました。このカウンター部分からもタイルの隙間から水漏れしていたことになります。

後からわかったことですが、水漏れした原因はタイルの施工不良です。この部分にタイル用の目地剤を使わずにモルタルで固めてあったので、モルタルが水を吸って下地材を濡らしたことが原因です。施工したアメリカ人ビルダーがこの部分には水はかからないと、特に意識することなく考えたのだと思われます。そもそも欧米の浴室には洗い場というものが存在しないので、防水機能がある目地剤をこの部分に使わなかったものと思われます。

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Making Landing Nets — Part 1

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塗装と乾燥を繰り返しながら、Amazonから購入した3号のクレモナ糸を染める準備をします。3号で直径0.75ミリですが、渓流釣り用ランディングネットとして使用するにはこの番手が標準のようです。参考にするAya製ランディングネットも糸の直径が0.75ミリであると思われます。

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クレモナ糸は300メートル分ありますが、渓流用ネットを編むのに必要な長さは50メートルぐらいだそうです。今回はランディングネット2個を同時に製作するので、100メートル分を染めれば良いことになります。桧の丸太の直径が80センチなので、丸太に130周巻けば良い。巻きやすくするため、丸太断面の中央に8ミリの穴を空けて、8ミリ径の丸棒を挿しました。

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ちょうど55周目で糸の結び目が現れました。55周だと44メートルになり、ネットは恐らく継がなければなりません。Amazonのレビューで結び目があることを書いておられる方がいましたが、私が入手したものも同様です。

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1本目は55周で44メートル。

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2周目は75周で60メートルのところで切断しました。

#3(0.75ミリ径)のクレモナ糸をDYLONマルチ(衣類・繊維用染料)のゴールデングローで染めます。染料を使って衣服や繊維を染めるのは初めての体験なので、添付の説明書を隈なく読みました。

説明書には染料一袋(5グラム)で250グラムの繊維を染めることができると書いてあります。クレモナ糸2束の質量はおよそ40グラムなので、染料は1/5で良いことになります。1グラム単位で測量できる秤が手元にないので、袋から染料を取り出し、目分量で5等分にしました。

先ずは100 ccのお湯を沸かしてステンレス製ボールに入れ、染料1グラムを投入。泡立て器で30秒ぐらい混ぜて溶かしました。

溶かした染料100 ccに80ºCのお湯1.2Lと塩を小さじ1杯(1グラム)を加えて、20分間のもみ洗い。80ºCの熱湯は熱いので軍手の上にビニール手袋を着用しています。Tシャツの場合はもみ洗いでしょうけれど、糸を染色する際にもみ洗いしたら、束ねた糸が絡みそうになるので、金属製の泡立て器でそっと混ぜる方が良い。

さらに20分間の浸け置きをしてから冷水で色落ちしない程度まで濯いで完成。

軽く絞って余分な水分を落とした後、ガレージで乾燥。ラーメン色に染まりました。

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Making Landing Net Frames and Grips — Part 10

ランディングネットのフレームとグリップ部の塗装を終えました。20回以上、ウレタンクリアで重ね塗りすると、フレームの強度が増して、ギラギラ輝くようになりました。

刻印に使ったのは細い水性のペン。5回目の重ね塗り時に刻印を入れました。塗料が油性なので、油性ペンを使うと重ね塗りした際に文字が滲みます。

シリアルナンバーもフレームの内側に印しました。

ランディングネットのフレームとグリップ製作作業の難易度:5段階で4

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Persimmon Drying 2022 — Part 1

隣地の柿の木をお隣さんが伐採された時に収穫した渋柿を干し柿にします。どれも小さい柿ですが、61個の柿の皮剥きに1時間以上、要しました。2個の柿に麻糸を結んで、煮沸消毒しました。作業時は雑菌が繁殖しないように使い捨てビニール手袋を着用。

木製カーポート内に吊るしました。アルコール度数25%の焼酎を散布してカビの繁殖を抑えます。柿を吊るすのは2016年以来のことなので、6年ぶりになります。

Making Landing Net Frames and Grips — Part 9

240番のサンドペーパーで表面を滑らかにした後、ポリウレタン樹脂クリアーを塗布しました。当地に引っ越して来た時に別荘として使用していたログハウスの前オーナーが一斗缶(約18L)の「外部用ウレタンクリヤー」と書かれた大日本塗料製の塗料を階段下の収納室に置いて行きました。当時はバンブーロッドを将来、製作しようと計画していたので、その際に使う塗料としてちょうど良いと考えていました。

中国製の安価なバンブーロッドには敵わないと思い、バンブーロッド製作の計画は頓挫しました。バンブーロッドの代わりにランディングネットを製作しようということです。

ウレタンクリアーは4対1ぐらいの割合でシンナーで薄めました。今の時期、塗料は2時間ほどで上塗りできる程度に乾きます。まだヒートンは入手していないので、代わりに細い釘を穴を空けてからグリップ底部に打ち、ロッキングプライヤーで釘を咥えています。

乾燥時はロッキングプライヤーごとF型クランプで馬に固定。

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Making Landing Net Frames and Grips — Part 8

二種類の棒ヤスリとナイフ、100番〜120番のサンドペーパーを使って、プロトタイプ22のフレームとグリップ部を荒削りしました。

左:プロトタイプ21、右:プロトタイプ22

見比べると、右のプロトタイプ22のグリップが幅広になっている。

罫引と糸鋸を使ってフレームの外側に溝を切りました。溝の深さは1.5ミリ〜2.0ミリぐらい。続いて我楽多市で入手した曲線定規を使って35個の穴を等間隔で空ける位置にマーク。1.5ミリのドリルビットを使い、35個の穴を貫通させました。グリップを貫通するところは特に慎重に。ワークベンチに取り付けた大型のクランプが役に立ちます。

次回は塗装の工程に進みます。

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Making Landing Net Frames and Grips — Part 7

プロトタイプ21が乾燥したので、研磨成形作業へと続きます。Y字型グリップの谷部分はコロ付きビットを取り付けたトリマーで荒削りしました。その後は各種ヤスリを使って形を整えて行きます。

120番のサンドペーパーでフレーム部分も滑らかに。

目立つ隙間はないよう。

グリップ部のフレームは外側で幅が狭くなるように削りました。朴の木のグリップ、木目が綺麗。

続いてプロトタイプ22の残りのフレーム2枚を接着させました。我楽多市で買って来た小型のC型クランプが役に立ちました。

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Making Landing Net Frames and Grips — Part 6

現在、二つのフレームを同時に製作しています。グリップ部が朴の木のものをプロトタイプ21と名付けよう。杉3枚重ねのフレームとグリップ部をエポキシ樹脂系化学反応型接着剤で接着中。

R部分を隙間なく接着させるにはクランプ必須。たこ糸の上から押さえているので、フレーム表面にクランプの傷が付きにくい。しかし、たこ糸を縛った痕は残ります。

プロトタイプ21を乾燥させている間に、小型のC型クランプが不足しそうなので、近くの我楽多市に物色に行ったら、曲線定規がただ同然のあり得ない価格で売っていたので買って来ました。

曲線を1ミリ単位で計測できるので、フレームに穴を空ける際に使えそうです。

こちらはバール材のグリップ部と桧のフレームから構成されるプロトタイプ22。桧のフレームを3枚同時に接着させようとしたら、グリップのR部分に大きな隙間ができそうだったので、内側の1枚だけ先に接着させます。

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Making Landing Net Frames and Grips — Part 5

20数年前に入手してガレージ内に放置していた、朴の木から製材した厚み15ミリの板材を使ってグリップ部を製作します。朴の木はモクレン科の落葉高木。彫刻や下駄、器具の柄などに使われると辞書に書いてあります。グリップ部として使うには適材適所。広葉樹なので杉や桧などの針葉樹と比べると、材は硬い。木工厚板用(山数40)の糸鋸替え刃を新たに入手しました。

糸鋸盤で切断可能な板の厚みは、糸鋸盤本体の性能に依存するのではなく、糸鋸刄の山の数で決まるようです。

やはり硬い材なので切り始めに少し、力をかける必要がありました。

グリップ部の曲線に3枚のフレームを合わせてみると、隙間なく接着できそうなことがわかりました。

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Making Landing Net Frames and Grips — Part 4

十時型にくり抜いたテンプレートにビスを両面に打ち、たこ糸で縛りやすくしました。フレームは3枚同時に曲げて接着します。

フレームの貼り合わせに使用した接着剤はエポキシ樹脂系化学反応型接着剤であるKONISHIボンドEセット。A剤とB剤を等量混ぜ合わせてから90分後に硬化が始まります。ロッドのスレッドをラッピングする時も2液型のエポキシ樹脂系接着剤を使用します。箱に書いてある説明書によると、気温20ºCの春や秋であれば、塗布と貼り合わせは90分以内、最低限の固定時間は8時間以上、実用強度に達する時間は10時間以上となっています。

こちらは桧のフレームをテンプレートに沿って接着しているところ。隙間ができそうなところはクランプで固定。

糸鋸盤で使う替え刃が行方不明なので、近くのホームセンターでピンエンドタイプの木工曲線切用の替え刃10本入りを入手しました。現在、糸鋸盤に付いているノコ刄と同じ規格だと思います。

替え刃の説明書を読んで、刃を糸鋸盤に取り付ける際には正しい向きがあることがわかりました。刃が下を向くように取り付けるのが正しい。上下逆に取り付けると、材が暴れ易くなる。

厚み12ミリの合板を使って、フレームのテンプレートを新たに2枚、切り抜きました。テンプレートはこれで合計4枚になります。すべて同じティアドロップ形状。

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Making Landing Net Frames and Grips — Part 3

杉材を使ったフレームが乾燥中であり、テンプレートが使えないので、20数年前に製作したランディングネットの洗濯ネットを取り外して、このフレームから新たにテンプレートを製作します。

洗濯ネットはやはりハンドメイドのフレームには似合わない。このフレームを製作した際は何週間も時間を要したことを覚えています。クレモナ糸でネットを手編みして取り付けたら、見栄えが良くなりそう。

コの字型になった糸鋸盤のアームの部分を「ふところ」と言いますが、これが短いと大きな材を回転させようとすると干渉します。合板を一旦、取り出して、干渉する部分を丸鋸で切断しました。

二つ目のフレームテンプレートは中心部に十時を残してくり抜きました。この方が乾燥時にたこ糸で縛りやすいと思ったからですが、間違っていました。フレーム材を曲げる際はテンプレートに力一杯、押し当てながら長いたこ糸をくり抜いた穴に通す必要があります。

前世紀にランディングネットを製作した頃はインターネットが普及し始めた頃であり、ランディングネット製作に関する情報は、主に雑誌や書籍から入手しました。今では製作方法をネットで公開されている方が多数おられます。テンプレートをくり抜く方法はネットから情報を得て、真似したのですが、私の製作方法には適していないことがわかりました。

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Making Landing Net Frames and Grips — Part 2

一晩、浴槽に浸けておいたWRCのフレーム材3枚をテンプレートに沿わせて曲げようとしたところ、3枚同時にR部分で折れました。加熱しながら曲げれば折れなかったかもしれませんが、20数年前に同じテンプレートを使って桧とウォルナットを曲げた際は加熱した記憶はありません。

WRCが曲げに弱いか、厚みが2ミリ以上あったことが原因かもしれません。気を取り戻して、今度は杉の端材を使って規定の寸法に切り出し、数時間だけ水を捨てていない浴槽に浸けました。

今度は折れることなく、テンプレートに沿って3枚同時に曲げることができました。米杉よりも日本の杉の方が曲げに強いのか?

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Making Landing Net Frames and Grips — Part 1

20数年ぶりにランディングネットのフレームを製作します。フレームは長さ900ミリ、幅12ミリ、厚み2ミリの薄い板を3枚重ねにします。以前は桧やウォルナットの薄い板をホームセンターで購入したのを覚えていますが、今は自作のテーブルソーがあるので、古材や端材から製材することができます。

比較的柔らかいWRCを規定の寸法で切り出して、入浴後の浴槽に一晩浸けておきました。水の色が変色しています。

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Fixing Deck Floor

世界的に名が知れたガラス工芸作家が近くに別荘を所有されており、その方からウッドデッキの一部を修復するようにとの依頼を受けました。出入り口に通じるデッキの一部が腐朽しており、ハイヒールが貫通しそうなほどに弱った床材が数枚ありました。

デッキ床材としては珍しい厚み25ミリの新材の端材が床下に保管されていたので、その端材を加工してビスで留めました。幸いにも、根太が腐っていなかったので、腐朽した床材を撤去して新材と入れ替えるだけで済みました。

既設の床材に合わせて面取りしてあります。いずれ他の部分も交換になりそうですが、取り敢えずは出入り口の部分のみの修復となりました。

今回、修復したウッドデッキがある別荘を建てたのは、我々自宅のログハウスを建築したアメリカ人ビルダーと取引がある施工者であり、内装に使われている無垢の床材やキッチンキャビネット、水回りの部材や建具が一部共通となっています。そうした部材のメンテナンスや修理には慣れているので、部材さえ手配できれば私にとって作業はお手のもの。