Formula Nippon 2010 Round 7

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先週末、2010年度Formula Nippon最終戦が鈴鹿サーキットで開催。2010年F1日本グランプリのチケットを所有している人は「特別優待特典」でチケットが二千円で入手できることを知り、流し撮りの練習を兼ねて日曜日に鈴鹿サーキットへ。

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お昼前に到着。昼食を済ませてすぐ、グランドスタンドV席に入ると、佐藤琢磨がデモ走行するHonda製ターボエンジン搭載のLotus 100Tがホームストレートに停車中。ピットウォークも同時に開催されているようでした。

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この時代のマシンはコンピューターに依存することなく、人間が手作りしたフォルム。ある意味、わかり易い形状です。1988年に中嶋悟がF1で使用したマシンだそうです。前年度チャンピオンのネルソン・ピケがNo. 1のマシン。

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エンジン点火。少し走り出したところ。

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Formula Nippon決勝(28周)はS字よりの逆バンクで観戦しながら写真撮影。低速コーナーなので、シャッタースピード 1/160秒での流れ方はこんな感じ。

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1/100秒まで落とすと、さらに被写体のスピード感を表現することができますが、難易度は高くなります。赤白の縁石のボケ具合を見ると、シャッタースピードによって流れ方が変わるのがよくわかります。手ブレ防止機構付きのレンズ(ボディー)なら縦方向のブレを抑えながら撮影可能。

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優勝したMobil 1 Team IMPULのブラジル人ドライバーJ.P・デ・オリベイラ選手。

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同じ逆バンクのダンロップコーナーよりに移動。F1日本グランプリの時にカメラマンシートになっていたところ。前から横から後ろから、いろんな角度で撮影できます。

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シャッタースピードは1/125秒ですが、手ブレ補整機構がなく、オートフォーカスが遅いレンズに交換したので、縦方向のブレを止めながらピントを合わせるのは容易ではありません。

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1/160秒なら安心してカメラを振れます。

The Taurids 2010

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牡牛座南流星群でしょうか。右上から左下に向かって流れた明るい流星です。画像の右上にオリオン座が写っています。この日(11月4日夜から5日未明)も雲が少なく、絶好の観測日和だったので、ポーチにLow Chair 30を出してカメラ二台体制で3時間ほど露光30秒でシャッターを切り続けました。目視で確認できた流星は5、6個。そのうち、牡牛座流星群の流星と思われるものは1個か2個。球が切れていた自宅すぐ前の防犯灯が点灯したので、天の川はきれいに撮影することはできません。

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こちらはRicoh GR Digital IIIで撮影した火球クラスの流星。ハートレイ彗星がある辺りからシリウスに向かって、左から右へと水平方向に流れました。牡牛座流星群のものではありません。「ハートレイ彗星流星群?」があるとすれば、放射点は白鳥座付近ということです。写真を撮影した時刻は11月5日午前1時58分、この時刻なら白鳥座は北西の地平線の下。この軌跡から推測すると、十分に白鳥座辺りが放射点とも考えられなくもありません。残念ながら写真には軌跡の半分程度しか写っていません。

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広角レンズを装着したNikon D90でこの後に撮影した2枚の写真に、シリウスの近くに流星痕が写っていました。肉眼では確認していませんが、2〜3分間は痕が見えていたことになります。Nikon D90の方で流れてくれるときれいに撮れていたのですが。

Singapore GP 2010—Day 4 (Qualifying Day)

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予選の日、夕食をRaffles City地下のDin Tai Fungで済ませ、Gate 7からサーキットパークに入場。金曜とは違って、土日は通路が人で渋滞します。

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自分の席に行く前に3回目の練習走行をTurn 19で撮影。

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ニコンカラーのルノーのマシンが目立っています。縁石に乗り上げ過ぎでしょうか。

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歩き回るwalkaboutチケット所持者は指定席がありませんが、休憩できるところはたくさんあります。喫煙場所も。

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この角度から柵と金網を避けて撮影しようとすれば、ここしかないという瞬間を狙ってシャッターを切っています。レンズはTamron AF18-250mm、SSは1/500でISO3200ですが、露出アンダー気味。望遠端で絞り開放でもF6.3だから、このレンズはモータースポーツ(特にナイトレース)の撮影には適していません。明るい望遠レンズが欲しくなりますが、F1の撮影以外に用途が思い付かないので、しばらくは明るい広角レンズを楽しむことにします。

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小林可夢偉はQ3まで残り、予選を10位で終えました。予選はiPadでF1 Live Timingを見ながら順位をリアルタイムで確認。iPadがきっかけとなり、隣の席に座っていた現地のお兄さん達と仲良くなりました。F1 Live Timingを見ながら、解説してくれます。

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Goodwood Park Hotelの控えめな照明を記念に撮影。このホテル、入り口までは歩道がないので車道を歩くことになります。MRT Orchardからゆっくり歩いて10分ぐらいですが、サーキットパークを一日歩き回った後に、駅からホテルまでさらに歩くのは非常に疲れます。バスタブにお湯を入れて、入浴すれば、その日に撮影した画像ファイルをiPadに取り込んで確認していると、まぶたが重く、最後の一枚まで見れないような状況でした。

Singapore GP 2010—Day 3 (Practice Day)

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金曜日はF1練習走行の日であり、写真撮影をする私にとっては最も重要な日でもあります。今年はOlympus PEN E-P1はお留守番なので、Nikon D90とNikkor AF-S 18-105mm、Tokina AT-X 116 Pro DXの組み合わせで撮影する計画です。動画撮影にはiPhone 4を活用するつもりです。上の写真は、木曜から4泊したGoodwood Park Hotelのエレベーターホールに置いてある無料のリンゴ。日によって赤いリンゴと青いリンゴ、交互に変わります。出かける前に一つ、リュックサックに入れて、サーキットパークで食べていました。(サーキットパーク内への食品の持ち込みは一応禁止になっています。)

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朝食はホテル内のベーカリーでクロワッサンを買って来て、バルコニーで食べる。このパターンを4日間、続けました。近くに24時間営業のセブンイレブンもあります。

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MRT OrchardからCity Hall経由でMRT Marina Bayへ。駅からゆっくり歩いて10分ぐらいで、昨晩来れなかったMarina Bay Sandsのショッピングモールを散策。

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iPadを携帯する元F1ドライバー、Alex YoongがHUBLOTの店頭で行われたパーティーに参加しているところでした。(写真を撮影した時は、この人がAlex Yoongであることに気付いていません。)こちらは誰だかわかっていないのに、記念撮影とサインに快く応じてくださいました。

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Marina Bay SandsにもApple Premium ResellerであるepiCenterが入居。他の店と比べると規模は小さいですが、アクセサリー類は充実しています。来店記念にjust mobile®のAluPen™を購入。

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タクシーでCity Hallまで戻り、Gate 3からサーキットパークに入場。Formula BMWのフリー走行が始まっていました。流し撮りした数少ない写真の一枚。手前の親子が良い感じに写っています。この後、スコールが降り、練習走行は暫く中断します。

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3年連続でシンガポールGP観戦旅行にやって来て、午後に雨が降るのは初めて。おかげで夜は涼しく、蒸し暑くないレースが楽しめました。

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Porsche Carrera Cupの練習走行はウェットタイヤで。

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Bay Grandstand Dark Green最前列にある自分たちの席にやって来て、カメラのセッティング中。マニュアルフォーカスに設定し、レコードライン上のアスファルトをライブビューで拡大して置きピン。シャッター速度優先でSSは1/640、ここで流し撮りするつもりは毛頭ありません。しかし、柵が邪魔。立ち上がれば柵は隠れますが、今度は自分が他人の視界を遮ります。

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他人の視界を遮らないところに移動して撮影開始。金曜日はセキュリティースタッフの監視があまいので、やりたい放題ですが。

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RICOH CX1で撮影したこの写真、コンデジにしては上出来?

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私にとっては2010年シンガポールGPでのベストショットの一枚がこの写真。夜景が写っていないのは残念ですが、照明がマシンに反射して光っているので、ナイトレースであることは伝えられるはずです。

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かなり、露出アンダーですが、完全に乾いていない路面のむらになったグレーに対してフェラーリの赤が際立っています。

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Turn 19に移動してFormula BMW Pacificの予選を金網越しに撮影。

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少し移動すると、この日はクレーン車や緊急車両がなく、絶好の視界が確保できる場所を見つけました。マーシャルも気を遣って視界をあけてくれているようにさえ思えます。しかし、F1練習走行になれば、カメラマンが集まるので、場所の確保は容易ではありません。この写真も気に入っています。冠スポンサーであるSingTelの看板と緊急時に備える地元のマーシャル達、そしてマシンが通過する度にアスファルトに舞う落ち葉がシンガポールらしい。

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Bay Grandstand薄緑最上段から見たマリーナ地区の夜景。こんな素晴らしい景色とF1レースを同時に楽しむことができるグランプリはシンガポールGP以外にありません。

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ついでにもう一枚。上の方は空席がかなりあります。金曜はこんな感じ。

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二回目のF1練習走行はTurn 18からTurn 19へと向かう爆音エリアで耳栓をして流し撮り。この場所も、土曜と日曜はなぜか黒い幕が設置されて、観戦することができなくなりました。あまりの爆音で危険と判断したのでしょうか。確かにこの場所に立てば、身体全体にエンジンの爆音が伝わります。

去年、写真撮影ができたTurn 16とTurn 17の間は、今年、立ち入り禁止になっていました。

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広角レンズで流し撮りも面白い。

Singapore GP 2010—Day 1 (September 22, 2010)

恒例となりつつあるシンガポールGP観戦旅行から帰国後、3日が経過し、漸く時間にゆとりができました。現地でポストを書いて投稿する時間と気力がなかったので、振り返りながら、Flickrにアップロードした写真を解説しつつ記事にしておきます。2011年度以降の観戦旅行を計画されている方のお役に立てればと思います。

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大阪伊丹空港からANA始発便で成田空港に向かう途中、左手に富士山が見えていました。同行者が機内モードに設定したiPhone 4で撮影。オリオン座が南の空に見える早朝に自宅を出たので、私は熟睡中でした。

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成田空港からチャンギ空港に向かう途中、富士山は逆に右手に見えていました。この写真は私がiPhone 4で撮影。

チャンギ空港2番ターミナル到着後、真っ先に向かったのはシンガポールの携帯電話回線業者であるM1のカウンター。iPad 3G用のプリペイドMicro-SIMを購入するためです。1ヶ月または1GBのMicro-SIMがS$20.00でした。チャンギ空港での為替レート(成田空港にある銀行のレートよりもS$1.00当たり5円も安い¥64)を適用すると¥1,300ぐらい。安い!購入時にパスポートなどの身分証明書の提示が必要です。

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水曜日は比較的、安く予約できたサーキットトラックに隣接する五つ星ホテル、Pan Pacific Singaporeのバルコニー付きの部屋に宿泊。翌日から宿泊料金が跳ね上がります。

17階にある部屋に入るとカーテン越しに素晴らしい夜景が見えていました。このカーテン、左右に開閉するのではなく、電動で上下に移動するので、まるでマリーナベイの夜景がスクリーンに映し出された映像のよう。バルコニーに出てすぐ下を眺めると、ライトアップされたサーキットトラックが…逆側の部屋だったらどうしようかと思っていました。この日は夜景を撮影することを目的にPan Pacific Singaporeを選んでいます。

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先ずはRICOH GR Digital IIIで撮影。絞り開放(F1.9)なのに解像度が高いことに驚きました。手摺にカメラを置いて、撮影しています。

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この後、観戦チケットを受け取りに、Swissotelの4階に設けられたチケット回収カウンターへと向かいました。emailをプリントアウトしたものとパスポートを提示して本人確認。写真に写っている人は知らない人。

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相変わらずシンガポールGPのチケットは豪華。ネックストラップ付きです。曜日毎にチケットが異なります。金曜のチケットは入場時にパンチで穴を空けられてしまいました。ゲートにより、バーコードリーダーを使用するところとパンチで穴を空けるところがあるようです。

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夕食を済ませてホテルに戻り、Tokinaの超広角レンズを装着したNikon D90で念願の夜景撮影。大きな三脚を持参したにも関わらず、バルコニーから撮影した夜景の写真は、手摺に置いたGR Digital IIIに負けているような気がします。

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望遠レンズに交換してダブルヘリックス・ブリッジを撮影。Marina Bay SandsとSingapore Flyerを結ぶ二重螺旋橋。この橋を渡ってみたかったのですが、F1開催中は高級ゾーンのチケット所持者のみが利用できたようです。

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バルコニーから真下を見るとアクセル全開のTurn 6が。シンガポールGPは反時計回りですから左から右が進行方向。

A Shooting Star

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超広角レンズ(Tokina AT-X 116 PRO DX)なので迫力はありませんが、きれいに流れています。流星はキリン座方面からプレアデス星団の方向に向けて流れています。放射点を考えると9月のペルセウス座流星群ではないようです。散在流星でしょうか。

天の川が肉眼できれいに見えるような状況では、1時間当たり、2、3個の流星を確認することができます。

M31 and the Milky Way

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昨夜も快晴。月明かりや街灯に邪魔されることなく、天の川がきれいに見えていました。アンドロメダ星雲が肉眼で容易に確認できたので、AF Nikkor 35mm f/2DをNikon D90に装着して撮影。このレンズ、絞りを開放にすると、周辺部で光量が低下してトイカメラ風になるようなので、上の写真はF2.8で撮影しています。換算52mmで少しクロップしていますが、三脚固定撮影では、この程度の焦点距離が限界。

周辺部光量低下の原因が古いUVフィルターかもしれないと思い、KenkoのPro1 D Protector (W)に交換しました。しかし、あまり関係がないようです。

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昨夜は他のレンズも試してみました。この写真は、D90のキットレンズであるNikkor 18-105mm F3.5-5.6G ED VRを広角端、絞り開放で撮影。天の川を撮影するにはさらに広角の方が迫力があります。

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こちらはRICOH GR Digital III、コンデジでこれだけ撮れれば立派。ISO 400で露出30秒です。17mmパンケーキを装着したOlympus PEN E-P1をノイズ処理面で凌いでいます。

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そしてこちらがTokina AT-X 116 PRO DX広角端で撮影したもの。補整は控えめにしてあります。

Natura Camera Strap

土屋鞄からヌメ革のカメラストラップが発売されたと知り、早速、京都堺町通にある土屋鞄京都店へ。ポーチが付属する左の「ナチューラヌメ革ポケットカメラストラップ」と一眼レフ用の「ナチューラヌメ革カメラストラップ」の二種類が販売されていました。Nikon D90用のストラップを考えていたので、右側の一眼レフ用のものを入手しました。

カラーはブラウン、チョコ、オークの3色。私は最も薄いオーク色を選びました。(少し日焼けさせたBREEのヌメ革に色が似ている。)カメラ用ストラップとしては¥10,000と、少々、値は張りますが、実物に触れた時の質感を考慮すると、リーズナブル(妥当)であると感じました。幅広(33 mm)のストラップはヌメ革の二枚合わせで、縫製がしっかりとしているので、品質は信頼できそうです。ストラップ自体が幅広なので、可動式のパッドはありません。したがって、パッドが知らぬ間にずれているということもありません。(一年前に購入したAcruのE-P1用の革製ストラップはパッドの部分が知らぬ間にずれていることがよくあります。)

カメラボディーに取り付けるベルト部分はカメラの金具サイズに合わせて細くなっており、強度が少し不安になりますが、このベルト部分も二枚の革が張り合わせてあり、裏側は合皮のようです。カメラの金具に常時、触れて摩耗する部分が合皮ということなので、逆に安心できそうです。

最長123 cmであり、平均的な身長の人なら斜め掛けにも対応します。短く調節することも可能(最短103 cm)です。流し撮りをする人にとってはストラップの長さは重要です。(長過ぎると邪魔だし、短いと窮屈)

このストラップを取り付けたNikon D90で記念に一枚、試し撮り。写真は御池通を西に向かうタクシー。広角レンズ(換算24 mm)を用いて流しのタクシーを至近距離から流しました。

Let's Go and See the Milky Way!

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肉眼で天の川が見えるところに行ってみようということで、親しくしている人に教えていただいた兵庫県立西はりま天文台公園にやって来ました。中国自動車道佐用インターから10分ほど、見晴らしが素晴らしい大撫山の山頂に天文台公園はありました。

自宅からの距離は200km近くありましたが、道のりのほとんどが帰省渋滞とは逆方向に向かう高速道路だったので、給油と休憩時間を含めてもおよそ3時間で到着。(帰りは現地を深夜に出発したにもかかわらず、中国自動車道上り、神戸三田から豊中までの大渋滞に巻き込まれました。それでも帰路は4時間半ぐらい。)

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超広角レンズでの撮影、なかなか面白い。主な被写体は中央付近に配置させないと、周縁部が歪みます。被写体が星なら問題ありませんが、人物の場合は要注意。Tokina AT-X Pro 116 DXは写りがかなりシャープな印象を受けました。

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右手が天文台北館、洋風寺院をイメージした建物だそうです。写真はRicoh CX1で撮影。左は2メートルの公開望遠鏡「なゆた」を備えた天文台南館。この建物で開催された天体観望会にも参加しました。今夜の星空について説明する研究員は、iMacを使用していました。オープンソースのStellariumも。

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車を3時間ほど走らせれば、肉眼で天の川が見える場所があることに驚きました。天文台を背景に満天の星空、これだけで十分に満足。写真は過度な補整はしていません。肉眼でもこのくらいは見えていました。

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午後9時に駐車場が閉門になるので、門の外に車を移動。撮影機材を公園内に運びました。しばらくすると、駐車場の街灯が消され、午前零時頃には天文台の照明も消え、懐中電灯がないと歩くことすらできない暗闇。星空の観察や撮影には理想的な環境です。

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ペルセウス座流星群の流星と思われる星を数個、確認しました。中でも午前零時頃に現れた火球は、私がこれまでに見たものの中で最大級でした。青白く光る閃光が爆発し、一瞬、稲妻かと思ったほど。残念ながら写真には流星は写っていません。天頂付近にレンズを向けると、夜露でレンズが曇るので、レンズ保護フィルターをクロスで拭いていた時でした。

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この前、入手したsnow peakのLow Chair 30、なかなか快適でした。だらしなく座ると、天頂付近を仰ぐことができます。中国自動車道の渋滞を考えると、朝までいれば良かったと少し後悔。

Perseids 2010 Wrong Settings?

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Nikon D90 w/Tokina AT-X 116 Pro DX F2.8とOlympus PEN E-P1 w/17mm F2.8の二台体制で午前零時頃から午前2時過ぎまでのおよそ2時間で合計273枚を撮影し、捕らえた流星は2個。そのうちの一個がペルセウス座流星群に属すると思われる、非常に明るく、ゆっくりとした速度で地平線に向かって流れたオレンジ色の流星です。上の写真は、Aperture 3.03でレベル補整などを試みましたが、逆にノイズが目立ち、うまく補整できません。

メタデータを見ると、ISO 1250、焦点距離14mm(換算21mm)、f/2.8、露出20秒になっています。ISOを上げ過ぎていて、露出が短く、後から無理に補整しようとすると、ノイズが現れます。熱ノイズも別の原因として考えられます。撮影時の気温を考えると、ISO1250は上げ過ぎなのかもしれません。

Perseids 2010

8月13日、午前2時頃からペルセウス座流星群の撮影と観測開始。空は一面の厚い雲に覆われて、木星が時々、見え隠れする程度。カメラを準備している時に雲の合間を流れる非常に明るい星が一つ。雲が切れたのは30分程度でしたが、肉眼で確認できたのは一時間で10個ほど。

Tokina AT-X Pro 116 DXをNikon D90に装着しての、初めての撮影となりましたが、上の写真を含め、残念なことに流星は一個も写っていません。広角レンズでのピント合わせはほぼ、不可能のような気がしました。観測地は街灯がないところを選んだので、周囲に無限遠が設定できそうな明るい被写体が何もありません。このような状況で、ピント合わせは容易ではありません。ピントリングを無限遠の方向に回転が止まるまで回してから、少し戻しました。一枚、撮影後に液晶モニターで拡大してみると、ピントは合っているようだったので、その状態で合計45枚、撮影。

Tokina AT-X 116 PRO DX 11~16mm F2.8 (IF) Aspherical—Unpacking

今回、入手したTokina AT-X 116 PRO DXは、ケンコーグループ製品をオンラインで販売する直営のアウトレット専門店、「ケンコー光学ショップ」で購入しました。アウトレット専門店とは言え、何の不具合もないと思われる製品をお得な「実売価格」で販売しているようです。「アウトレット」という名称を使っているのは恐らく、小売店に対する気遣いかと思います。(さらに安く販売している「ジャンク品」もありますが、こちらは外装に傷があったりするそうです。)英語の”outlet”は普通に「商品を販売する場所」という意味ですからその本来の意味で使用しているのかもしれません。

ケンコー光学ショップを使用するのは今回が初めてです。「アウトレット」という表現に不安を感じている人のためにも開梱状況をレポートします。発注したのは昨日の午後1時半頃。今日からお店がお盆休みなので特別に急いで処理していただいたのか、「商品発送のお知らせ」が昨日午後9時前にありました。(たぶん残業しておられます。)そして、本日の夕方には商品が到着しました。Amazon並みの迅速な発送です。

内装箱にも何ら汚れや傷はありません。Tokina Blueという表現があるそうですが、ボックスはダークブルーとホワイトのツートン。メーカー保証書も入っていました。

金属マウントのレンズは高級感を感じさせるずっしりとした重さ。(560g)

Nikon D90に装着させた状態。純正キットレンズであるAF-S NIKKOR 18-105mmの広角端と同じぐらいの長さ。

フィルターのサイズは77mmですが、保護フィルターはまだ入手していません。

AF/MFは一体何でしょう。「ワンタッチ・フォーカスクラッチ機構」と言い、フォーカスリングを前後することにより、AFとMFを切り換えられる機構です。ボディー側がAFになっていても、フォーカスリングを手前に引くと、マニュアルフォーカスになり、フォーカスリングを回転させて合焦します。尚、AF設定時はフォーカスリングが回転しない「フォーカスリングフリー機構」が採用されています。

Tokina AT-X 116 PRO DX 11~16mm F2.8 (IF) Aspherical

APS-Cサイズのデジタル一眼レフ専用超広角ズームレンズでF2.8通しの大口径レンズは、他に類を見ない貴重なレンズだと思います。Nikon D90に装着した場合の焦点距離は35mm換算で16.5〜24mmとなり、私が所有するNikon Fマウント用レンズの最も広角である18mm(換算27mm)と重複しない点が特に気に入りました。ニコンマウント用の定価は94,500円ですが、実売価格は5万円台後半と、大口径レンズであることを考えると決して高価ではないと自分に言い聞かせています。

明るい大口径広角レンズの特性を生かして、広角端での星景写真、流星狙い、望遠端での火球狙い、夜景、F1シンガポールGPでの夜景を背景にしたサーキットの撮影、建築物撮影を主な用途に考えています。難易度は非常に高いけれど、至近距離での流し撮りも面白いかもしれません。

一年以上も前から超広角レンズの入手を検討していましたが、当初はOlympus PEN E-P1用にフォーサーズマウントアダプターを介してZuiko Digital ED 9-18mm F4.0-5.6を装着しようと考えていました。今年の春にマイクロフォーサーズ用M. Zuiko Digital ED 9-18mm F4.0-5.6が発売になってからはそちらも検討しました。しかし、去年の年末にNikon D90を入手後は、センサーがより大きくて高感度耐性に優れたNikonボディー用のレンズが星撮りには適しているのではないかと思い始め、KenkoのブランドであるTokinaの広角レンズを物色しておりました。

ペルセウス座流星群の極大日(8月12日深夜から8月13日未明)には間に合いそうにありません。天候条件も今年は最悪かもしれません。活動は8月24日ぐらいまで続くそうなので、試し撮りはできそうです。

(9月2日追記)LensTip.comのレビュー記事を見つけました。

Andromeda

右少し上の方にアンドロメダ星雲が写っています。梅雨明けの東の星空を三脚に固定させたNikon D90 w/Nikkor 18-105mm F3.5-5.6G ED VRで試写してみました。距離計がないレンズなので、星空の撮影には不向きと決めつけていましたが、そんなことはないようです。

木星が見えていたので、望遠端にして光学ビューファインダーを覗きながら、マニュアルで合焦。ピントリングは無限遠から少し戻したところで合焦します。ライブビューで拡大する方法もありますが、Nikon D90の場合は明るい星が見えているのならOVFを覗く方が容易にピントを合わすことができるみたいです。(望遠ズームレンズだからできることですが。)

ズームリングを広角端(18mm)に戻して25秒間の露出。上の写真はトリミングしてあります。ISOは1600まで上げても、目立ったノイズはありません。二枚の写真は、元となるRAWファイルは全く同じものですが、Apertureでの調整を変えることで、確認できる星の数、アンドロメダ星雲の写り具合が随分と異なります。下の方の写真は、カシオペア周辺、上下に天の川がうっすらと見えます。

このレンズは来月のペルセウス座流星群の撮影に使用できそうなことがわかりました。

Nikon AF Nikkor 75-300mm f/4.5-5.6

Nikon Fマウント用の広角レンズが欲しいなあと思い、中古レンズを物色していて、偶然見つけたのが1989年発売のNikkor AF 75-300mm f/4.5-5.6望遠ズームレンズ。20年近く前のレンズとは思えないほど、中古レンズとしては美品でした。6ヶ月の保証付きで¥11,800でした。

マニュアルや箱など何も付属品がなく、ニコンのサイトにもこのレンズに関する資料がありません。Googleでヒットしたサイトに詳しいスペックが載っていましたので、転記しておきます。

Type of Lens: Autofocus Nikkor zoom lens with built-in CPU and a metal rear Nikon bayonet mount
Lens Construction: 13 elements in 11 groups
Focal Length: 75mm to 300mm
Maximum Aperture: f/4.5-5.6
Minimum Aperture: f/32
Picture Angle: 31º40’~8º10′
Focal Length Scale: 100mm, 135mm, 200mm, 300mm
Diaphragm: Fully automatic
Focus Control: Autofocus with focus limiter on the zoom ring; Manual via manual focus ring
Zoom Control: Via one-touch push and pull zoom ring
Distance Scale: Graduated in meters and feet/inches from 3m (9.9′) to infinity
Macro: Closest distance 1.5m (5′) for all zoom range in manual focus
Distance Information: Output into camera body with CPU interface system is not possible with this lens; Option for manual focus provided
Aperture Scale: f/4.5, f/5.6, f/8, f/11, f/16, f/22, and f/32 on both standard and aperture-direct-readout scales
Mount: Nikon bayonet mount with CPU contacts
Attachment Size: 62mm (P=0.75mm)
Meter Coupling Prong: None
Depth of Field Scales: NIL
Reproduction Ratio: approx. 1:5.6
Minimum Aperture Lock: Provided via slide switch
Lens Coating: NIC (Nikon Integrated Coating)
Exposure Measurement: Via full-aperture method with Ai cameras or cameras with CPU interface system; via stop-down method for other cameras
Infrared Compensation Index: Two white indexes are provided for the 75mm and 135mm focal length setting
Standard Accessories: 62mm front lens cap; Rear lens cap LF-1; Hard lens case CL-36

この時代のレンズは金属鏡筒、金属マウントで、ずっしりと重く、高級感があります。実際、新品では当時、7万円近くしたとか。

Nikon D90に装着すると、なかなか迫力があります。着脱不可の三脚座付き。