Repairing A Broken Bamboo Fly Rod Tip — Part 4

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隙間があり、Flex Coatの厚みが均一ではなかったトップガイド下の装飾用スレッドを巻き直して、Flex Coatを再塗布しました。

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ついでに楕円型のゼミクリップを加工してフックキーパーを取り付けることにしました。今回はピンクのGUDEBRODナイロン製スレッドでラッピング。通常は片方のフット部をテープで仮留めしますが、十分な強度が得られなかったので、瞬間接着剤で固定しました。

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6 lbのティペットでループを作り、スレッドをループの上から何周か巻いてから切断したスレッドの先をループに通して右手でスレッドを押さえながら左手でループを引き抜きます。

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余ったスレッドは引っ張ってテンションをかけながらハサミで出来るだけ根元から切断。

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使用するFlex Coatは少量なので、ミキシングカップは使わずに逆さにしたアルミ缶の底で樹脂A(透明)と硬化剤B(茶色)を同じ配合比で念入りに混ぜ合わせました。意外なことに硬化剤の割合が多いとなかなか硬化しないそうです。ヘアドライヤーで加熱しながら混ぜると粘度が低下して効率的であり、気泡を取り除くこともできます。

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混ぜたコーティング剤を塗布するとピンクのスレッドが赤くなりました。J. Bailey氏が使用したものと同色のスレッドかもしれません。

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ロッドブランクは低速モーターで回転させながらFlex Coatを塗布し、垂れを防ぐために最低でも1時間半は回転を続けます。フェルールとモーター軸との接続に熱収縮チューブを使用しました。この低速モーターの回転速度を計測すると、およそ4RPMでした。

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1時間半でモーターのスイッチを切って、しばらくしてから確認すると、厚みがあるバット側のコーティング剤が垂れて固まっていました。完全硬化前であればヘアドライヤーで熱風を当てると、コーティング剤の粘度が低下するので、再度、モーターの電源を入れてブランクを回転させると修正可能です。

作業の難易度:5段階で3

Part 5へと続く。

Olympus PEN E-P5 Dial Failure — Part 3

本日、午後7時過ぎにオリンパスオンライン修理受付サービスから送信専用メールを受信しました。表題は「お見積りのご案内」?

「下記ページより見積り内容、金額をご確認の上、修理依頼の確定もしくはキャンセルの選択をお願いいたします。」と書かれていたので、リンク先のページを開き、「見積り詳細」を確認すると、「お預かりの製品を点検しましたところ、ご指摘の症状を確認いたしました。リアダイヤル素子部品に不具合があり、製品は現在、正しく動作しない状態となっております。今回の修理におきましては、本お見積料金にて該当部品の交換、および各部の点検・清掃を承ります。」とあります。

その見積り価格は合計¥12,690!但し、「保証期間内であれば無償にてご対応致します。ご購入履歴や、販売店印・購入日の記された保証書を、FAX等でお送りいただけますでしょうか」とメールに書いてあります。引き取りに来た宅配業者に故障した裸のボディーと「Web修理受付書」に購入履歴等を添付しろとの指示があれば、添付していましたが…

手元にある埃まみれのFAXはもう何年も前から使っていないので、電源を入れても問題なく送信できるとは思えないし、困りました。わざわざ、雨の中、コンビニに行って一枚のFAXを送信するのも面倒です。メールで購入履歴を添付して送信できれば良いのですが、「お見積りのご案内」メールは送信専用メールなので、返信できません。メールに記載の電話番号に電話したら、営業時間外。

Appleのアフターサービスとは似て非なるものであることは、宅配業者の引き取り方法でわかりましたが、今回の「購入履歴をFAX等で送れ」の指示はAppleのサービスならあり得ない。3年延長保証にも加入しているのだから、シリアル番号を提示したら、購入日と製品保証期限は把握できなければならないと思います。不具合があるのは製品だけではないことがわかりました。オリンパスの顧客サービスやアフターサービスのシステムにも別の大きな不具合があるのではないだろうか。

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雨の中、コンビニに行ってFAX送信するのは億劫なので、Macから送信できないものか考えました。内蔵FAXモデムを搭載したMacで起動可能なものといえば、何年も前から使っていない2005年6月購入のPowerBook G4 12″がガレージにあります。固定電話の回線を繋いだPowerBook G4のOS X Leopardを数年ぶりに立ち上げて、SafariでAmazonの購入履歴を開いてPDFを保存。PreviewのPrintメニューからFAX PDF…をクリックし、オリンパスの大阪サービスステーションのFAX番号を入力。表題に「修理受付番号」を書いて、FAX送信しました。送信できたかどうかの確認がなかったので、同じFAXを二度送信してやりました。

オリンパスのサービスに対する怒り度:5段階で5

Part 4へと続く。

Repairing A Broken Bamboo Fly Rod Tip — Part 3

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ロッドティップから一つ目のスネークガイドを取り外してトップガイドを取り付けたJ. Bailey 7’0″ #4-#5のトップガイド下の部分に装飾用のナイロンスレッド(GUDEBROD A5274)を巻いて、Flex Coatでコーティングしました。

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ロッド製作用ツールやコーティング剤、スレッドを収納した透明プラスチックケースをおよそ15年ぶりにクロゼットから取り出してみると、未使用のFlex Coatロッドラッピング用コーティング剤がありました。

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シリンジ2本とミキシングカップ4個、筆4本と攪拌棒4本がセットになったキット製品です。取扱説明書にわかりやすい説明文が書いてあるので転記しておきます。重要と思われる箇所に下線を引きました。

DIRECTIONS

  1. Visually study both syringes to become familiar with the graduated markings and to check for equal contents of the syringes. Have paper towels handy for clean up of any drips or spills. In cold weather, make sure finish is warmed prior to mixing for better results. See Helpful Tip #1. Support your rod horizontally. See Helpful Tip #9.
  1. Dispense from syringes equal portions of resin A and hardener B into mixing cup included. 3cc of each part should finish an average rod.
  1. Mix thoroughly with stir stick included. Mixture at first will become cloudy, then clear when thoroughly mixed.
  1. While rotating the rod, use a brush to apply the Flex Coat mixture to the rod wraps. Extend the finish slightly over the ends of the wraps to completely protect them. Coat all wrappings quickly, working around the rod to apply the finish. Apply a little more finish than needed to allow the finish to soak in. If required, remove excess later when leveling the finish. Let stand a few minutes and then level out the finish with lengthwide brush strokes.
  1. For even drying, rotate the rod ½ turns as needed to prevent sagging of the finish. Depending upon the thickness of the finish and the ambient temperature, rotate the rod from 15 minutes to 1½ hours. Flex Coat will set to touch in about 6 hours. A small slow gear motor (one to 30 rpm) can be used to continually turn the rod also. If desired, more than one coat may be applied without any surface preparation of previous coat.

混ぜ合わせた樹脂Aと硬化剤Bは、最初は白濁するが、念入りに混ぜると透明になるとあります。およそ20年前にTOHOの2液性エポキシコート剤を使用してグラファイトロッド数本のスレッドをコーティングしたことがありますが、その時はコーティング後に白濁が残り、苦労した記憶があります。Flex Coatの製品は白濁しないようです。

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低速モーターも透明プラスチックケースに入ってました。使用するのはおよそ20年ぶりになります。コーティング剤は乾燥するまで垂れるので、この低速モーターを用いてロッドを回転させる必要があります。手動で回転させることも可能ですが、垂れなくなるまでずっと側にいなければなりません。バルセロナで開催されたF1スペインGP決勝をテレビ観戦していると、ちょうど1時間半ぐらいが経ち、コーティング剤が垂れなくなりました。周囲の気温や湿度にもよりますが、完全に乾燥するまでは6時間以上、要します。

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巻いたスレッドに隙間があり、Flex Coatの厚みが均一ではありませんが、実用上、問題はありません。しかし、これでは美しくないので、完全に乾燥すれば、やり直そうと考えています。フライフィッシングは釣果ではなく、ロッドや毛鉤の製作、フィールドでのキャスティングなど過程こそが最も大事です。過程に満足できなければ、その過程をやり直して楽しむことができます。

Flex Coat取扱説明書に記載の役立つコツも以下に転記しておきます。

HELPFUL TIPS TO A PROFESSIONAL FINISH

  1.  Heating both A and B resins prior to mixing aids in measuring, mixing, and application of the epoxy finish. Heating thins the two parts and aids in thorough mixing. This heat thinning releases bubbles trapped in the finish during mixing and allows the finish to soak into the wraps more rapidly. Heat the A and B syringes with a lamp, hair dryer, or other heat source until the syringes are no longer cool to the touch, but not hot (about 80 to 90). On warm days this will not be necessary.
  1. It is recommended to dispense a minimum of 2cc from each syringe to insure accurate measurement.
  1. Bubbles surfacing at the base of guides and trapped under the finish can be popped by gently blowing on the bubbles.
  1. Unequal measurement of resin and hardener, incomplete or poor mixing of the two part epoxy may result in an uncured, “sticky” finish. To correct recoat the wraps, taking care to measure and mix thoroughly. A well mixed coat over a slightly sticky finish should cure the problem.
  1. Occasionally a frayed end or stick-up of thread may project from a finish. To correct this, allow the finish to dry and then slice off this projection with a sharp knife or razor. Recoat the wrap with Flex Coat Rod Finish.
  1. Yellowing of the finish can result from reaction with lacquer-based color preservers, incomplete mixing, or unequal portions of resins A and B.
  1. Damaged guides are best removed by shaving or plaining through the Flex Coat finish and thread with a razor knife down to the rod blank. Solvents will not work for cured finish removal.
  1. Under certain circumstances (such as when stored in cold areas), epoxy resin part A will crystalize much in same way as honey will crystalize. To restore the resin to its original state, heat the syringe in hot, not boiling water. NOTE: This crystalizing absolutely does not damage Flex Coat Finish.
  1. If you do not have a rod support for finishing, cut small “Vs” into the top of a cardboard box to support the rod while finishing.
  1. Flex Coat products are available through most rod component suppliers. If you are unable to locate what you need call us for the name of your Flex Coat dealer.

プロフェッショナルな仕上げを実現するための役立つコツ10点は、どれも重要ですが、特記すべきが#4の樹脂が硬化しない場合の原因と修正方法に関するコツ。所定の乾燥時間を過ぎても樹脂が硬化せずにいつまで経ってもベトベトするのは樹脂Aと硬化剤Bが同じ配合比になっていないか、十分に混ぜ合わせていないのが原因。ベトベトの状態がそれほどでもない場合は、正しい配合比(50:50)で十分に混ぜ合わせたコーティング剤を上塗りすれば問題が解決できるそうです。

今回、巻いたスレッドに隙間ができてしまった原因は、スレッドをロッドに巻く時にスレッドにテンションをかける自作の道具を使用せずに、毛鉤製作用のボビンホルダーを使ったことです。ロッドを回転させずに固定してスレッドを巻いたので、下の方にできた隙間に気づかなかったのが原因です。

作業の難易度:5段階で3

Part 4へと続く。

Repairing A Broken Bamboo Fly Rod Tip — Part 2

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同級生の折れたZhusバンブーロッド6’6″ #3のトップガイドをJ. Baileyの7’0″ #4-#5に移植する計画でしたが、サイズが合わないので、手元にあった#4用と思われるトップガイドを取り付けることにしました。(左が#4用と思われるトップガイド)

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#4用と思われるトップガイドも、短くしたティップ部の先端よりも内径が小さいので、ヤスリとサンドペーパーでロッドティップを削ってサイズを合わせました。

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ライターで炙って溶かしたホットグルーをティップ部先端に塗布して、トップガイドを挿入。

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挿入中にホットグルーが冷えて固まった場合は、トップガイドをライターなどで熱するとホットグルーは再び溶けるので作業しやすくなります。ホットグルーはロッドをフィールドで使用している時にトップガイドが外れた際に応急処置として使う接着剤ですが、冷えるとかなりの接着強度があるので、私はブランクから新たにロッドを製作する時も、ホットグルーを恒久的な接着剤として使用しています。

この時点で全長がおよそ6’8″になったロッドに#4のバンブーロッド専用ダブルテーパーのフライラインを通して試しにロッドを振ってみました。 ロッドの長さはおよそ4″短くなりましたが、7’0″だった頃のアクションと何が違うのか?正直に言ってよくわかりません。両手で同時に振れば違いがわかるかもしれない、その程度の違いだと感じました。

作業の難易度:5段階で2

Part 3へと続く。

Olympus PEN E-P5 Dial Failure — Part 2

Olympus PEN E-P5のメインダイヤルが空転する不具合を修理するため、引取修理を2日前にオンラインで申し込みました。宅配業者による引取希望日と時間帯を本日の午前9時から正午に指定しましたが、昨日、Olympus修理センター担当者から電話で連絡があり、私が住む地域では宅配業者が午前中の引取業務を行っていないので、引き取りは午後になるということでした。(オンラインで引取希望日を指定する際、宅配業者が引き取りできない日と時間帯はそもそも指定できない仕組みになっています。)

午後になり、宅配業者(日通航空)がカメラボディーを引き取りに来られました。梱包材は宅配業者が用意するので、裸のボディーとプリントアウトした「Web修理受付書」を手渡しました。と、なるはずでしたが、宅配業者はサイズが合う梱包材を持参しなかったので、裸のボディーと「Web修理受付書」を日通航空のドライバーに手渡しました。素手で裸のボディーを受け取ったドライバーは、梱包は事務所でしますとのことですが、ユーザーをかなり不安にさせるサービスです。

オリンパスと日通航空とのコミュニケーションに問題がありそうです。梱包材なしで裸の製品、しかも精密機器をドライバーが素手で受け取るようなことはあってはならない。事前にドライバーから連絡があったものの、実際に引き取りに来られたのはオンラインで指定した時間帯でもなく、また変更になった指定時間帯でもない正午過ぎでした。ドライバーは午前中もこの辺りで集荷業務を行っているそうで、午後より午前の方が却って都合が良いようなことを話されていました。

「Web修理受付書」は「送付修理」で修理を申し込む際に、ブラウザの印刷機能より印刷して修理品と一緒に送ることになっています。プリンターがない人は印刷できないのでそのような場合はどうなるのでしょう。

Olympusが行っている引取修理(ピックアップ)のサービスは、Appleの「配送修理」や「エクスプレス交換サービス」と似ていると思っていましたが、似て非なるものになりそうです。申し込んでから完了した修理品が手元に届くまで実際にどのくらいの時間を要するのか、修理サービスの品質はどうなのか、当ブログで記録します。

今回の修理は製品購入後一年以内に発生した故障に対するものなので、メーカーの一年保証を利用しています。3年長期保証プランを製品と同時購入しましたが、そちらの方はヤマトマルチメンテナンスソリューションズが対応するので、修理依頼品はヤマト運輸のセールスドライバーが引き取りに来るそうです。こちらの方が安心できそう。

Part 3へと続く。

Repairing A Broken Bamboo Fly Rod Tip — Part 1

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4年前に崖から滑落しそうになった際にティップが折れたJ. Baileyの7’0″ #4-#5バンブーロッドを修復することにしました。先ずは先端に最も近いスネークガイドを取り外します。スネークガイドはシルクかナイロン製のスレッドでラッピングした後に2液性のエポキシコーティング剤で固定してあります。カッターを用いてスネークガイド、フット部分のコーティング剤表面を少しずつ削りました。

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固着したイエローのスレッドが見えてくると、後は爪先で引っ掻くとスネークガイドが外れました。

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ラッピングスレッドをすべて取り除きました。カッターの刃が竹材に達しないように注意。

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折れたZhusバンブーロッド6’6″ #3のトップガイドをJ. Baileyの7’0″ #4-#5に移植する計画です。適合するフライラインの番手が異なり、竿先からおよそ3″下の部分に移植することになるので、トップガイドの内径とロッドティップの直径が適合しそうにありません。ロッドティップは少し切断する必要がありますが、切断すると太くなるのでさらに径が合わなくなります。ロッドティップを削って径を合わせるか、移植は諦めて適合するサイズのトップガイドを用意するか、何れかの選択肢になります。

作業の難易度:5段階で1

Part 2へと続く。

Broken Bamboo Fly Rods

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先日の釣行時に折れてしまった同行者のバンブーロッドのティップがJimnyの荷台と化した後部座席から出てきました。同行者に連絡すると廃棄してということでしたが、同じ中国製のZhusバンブーロッド(6’6″ #3)を所有する私は折れた原因が気になるので、折れた部分をマクロ撮影し、原因を検証してみることにしました。同行者は中学時代の同級生であり、お互いの性格は知り尽くしているので、捨てろと言っても捨てずに何か別の用途で使う時があるかもしれないので、私なら取っておくだろうと思っているはずです。

折れた部分は竿先から16cmぐらい、一つ目と二つ目のスネークガイドの間であり、ミディアムファーストのロッドであれば、力が加わる角度(例えば横方向から)によっては最も負担がかかる部分です。木の枝に引っかかった毛鉤をロッドごと引っ張って取ろうとした時に折れたそうですが、折れた断面が綺麗すぎるような気がします。(本人曰く、気付いたら先端が曲がっていたので、正しくは「折れた」のではなく、自分で「折った」そうです。先端が曲がっていたことを普通は折れていたと言いますが。恐らく6本の三角柱のうち、何本かが切断されずに繋がっていたのを自分で折ったのだと思われます。折れたロッドを修復するのなら決して繋がっている部分を折ってはいけません。)

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バンブーロッドの中でもフライフィッシング用のスプリットケーンロッドは、リールシートを取り付けるバット部分からトップガイドを取り付ける竿先まで、傾斜がある三角柱に削った6本の竹材を貼り合わせて製作するので六角状になっています。このロッドの場合は全長が6’6″と短いので、一般的な2ピース構造になっています。その竿先側(ティップ側)の先端からおよそ16cmのところで折れています。ポキッと綺麗に折れている。

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上の画像を見れば、竿先の部分まで六角状になっている様子がわかります。

J. Bailey Bamboo Fly Rod

比較検討するために4年前に折ってしまったJ. Baileyの7’0″ #4-#5バンブーロッドの断面をマクロ撮影しました。急な斜面を無理して登ろうとして滑落しそうになった時に破損してしまったバンブーロッドです。米国ミシガン州在住のビルダーが製作したこのロッドも、竿先からおよそ3″(8cm)ぐらいの部分で折れています。こちらの方は、擬音で表現すればミシミシポキッと粘りながら折れた感じでしょうか。折れた時の状況が異なり、適合するフライラインの番手も違うけれど、Zhusバンブーロッドの方は元から強度的に弱いのではないかと推測します。

折れた竿先の部分は、お気に入りのOrvisのハットと共に崖下に落ちて行ったので、手元になく、このJ. Bailey製作のロッドは修復不可能です。が、折れたロッドのバット部とティップ部を繋げてみてあることに気付きました。同級生の折れたロッドティップのトップガイドを取り外して、私の折れたロッドティップに移植すれば、アクションは変わってしまうけれども6’9″ #4-#5のロッドとして蘇らせることができるということ。それでもZhusのロッドよりも2″ほど長くなります。トップガイドを移植する作業なら手元にある工具と接着剤、コーティング剤、スレッドで実行できそうです。

Olympus PEN E-P5 Dial Failure — Part 1

Olympus PEN E-P5

Olympus PEN E-P5のメインダイヤルが空転する不具合がイライラするほど悪化したので、本日、オンラインによる修理申し込みをしました。背面液晶ディスプレイ側にあるホイール式のメインダイヤルは、初期設定では絞り優先モードで絞り値の設定、シャッタースピード優先モードでシャッタースピードの設定を行う重要なパーツです。先日のWings for Life World Run撮影時はシャッタースピード優先モードに設定し、シャッタースピードを調整しようとしたら、メインダイヤルが5クリックぐらい回転させないと設定値が変わらないという事態に陥り、適切な露出でのシャッターチャンスを逃してしまいました。

カメラを購入した3か月前からダイヤルの調子が何か変と感じていましたが、当初は2クリックぐらいで設定値を変えることができたので、こんなものかと思っていました。それがいつの間にか、空転するようになり、使用上、問題があると考えるようになりました。ネットで同様の症状が報告されていないかどうか、調べてみると、日本語サイトでは価格.com掲示板で同様の不具合が報告されていました。英語サイトではdpreviewmu-43.comなどの掲示板でも多数の報告があります。同様のパーツが使用されているのか、OM-D E-M1でも同じような不具合があるようです。困ったことに修理に出して部品交換された後も、同じ不具合が再発する場合もあるようです。

Olympusにカメラの修理を依頼する方法は、「オンライン修理申し込み/見積もり」と「電話ピックアップサービス」、「サービスセンターへの持ち込み」の3つあるようで、今回はオンラインで修理を申し込みました。この場合、カメラの送付方法は「引取修理(ピックアップ)」と「持込修理/即日修理」、「送付修理」の3通りがあり、宅配業者が指定した日の時間帯に引き取りに来てくれる「送付修理」を選びました。午後3時以降の申し込みになったので、引き取りは早くても翌々日の13日(金)になります。修理センターにカメラが到着してからおよそ7日間で修理は完了するそうです。

「故障現象」の欄は「各種設定ができない」を選びました。「故障現象」の欄に「外観部品破損」を選ぶと「保証期間内、再修理であっても無償の対象とはなりません。有償での修理となりますので、保証期間外を選択してください」と、意味がよくわからない警告が出ました。

Part 2へと続く。

Wings for Life World Run 2016

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ゴール(キャッチャーカー)が後方から追いかけて来る、世界33か国34会場同時開催のWings for Life World Runが、今年も日本では滋賀県高島市で開催されました。F1ドライバーがキャッチャーカーのドライバーとして参加するような世界的なイベントが、隣の田舎町で開催されるので、見に行かない理由はありません。

イギリスではDavid Coulthardが、オランダではMax Verstappen、スペインではCarlos Sainzがキャッチャーカーに乗ってランナー達を追いかけるシーンが中継されました。ドライバーはいずれもRed Bull Racing (Toro Rosso) と関係がある人。去年、高島会場でランナーとして参加した小林可夢偉は、今年は同時期にToyotaからWEC第2戦に出場していて高島には来られなかったようです。

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体力と気力があればランナーとして参加したいところですが、イノシシに追いかけられても50メートルも全速力で逃げることができないほどなので、私は沿道での応援と写真撮影に徹することにしました。と言ってもこの日の主な目的は渓流での釣りで、その行きと帰りにスタート地点となる会場の今津総合運動公園周辺に立ち寄るだけです。

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今年のキャッチャーカーはToyotaの自動車。午後8時のスタートの6時間ほど前に運動公園に車で入場しようとしたら、案内係のお兄さんに制止されました。証明書はお持ちですか?と問われ、とぼけた顔をすると、「プールに行かれるのでしたらどうぞ」ということで、温水プール前の駐車場に車を停めることができました。

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夜間走行となるオーストラリア、日本、台湾などの開催地ではランナーたちは反射タスキと蛍光ブレスレット、そしてヘッドライトを着用するそうです。受付時に参加賞として手渡されます。スポンサーであるLED LENSERのブースがありました。参加賞としてLED LENSERのヘッドライトを配布していたようです。参加費全額相当額が脊髄損傷の治療法研究に使われるとサイトには記載があるので、LED LENSERのヘッドライトの費用はスポンサーが負担しているのでしょうか。

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田舎の夜景はこんなものといえば、そうなんでしょうけれど、これでも普段よりはずっと明るい。中央少し右にあるのがWorld Runスタート地点となる準備中の今津総合運動公園。Olympus PEN E-P5とManfrottoの三脚を用意しましたが、これでは何を撮影しようとしたのかさっぱりわかりません。

近くからランナー達を撮影しようと、麓に下りることにしたのですが、この時点で私は判断を誤ったような気がします。上の画像を撮影したのは開始20分前で、ランナー達はヘッドライトをまだ点灯させていなかったと思われます。

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やはり、山の中腹から三脚固定で撮影すべきでした。公開できそうな写真は上の一枚だけになりました。女子部門で記録を更新(65.78km、4時間22分)しながらグローバルチャンピオンになった吉田香織選手を捉えた画像もありますが、露出アンダーで被写体ブレの酷い写真になりました。吉田香織選手の公式ブログを読むと、フルマラソンを越える距離を走ったのは今回が初めての未知の体験だったそうです。ヘッドライトを装着して走るのも初めてのことだと書かれています。

動く被写体の夜間撮影には慣れているはずなのですが、シャッタースピード1/15秒では流し撮りするには被写体の動きが遅すぎるし、露出アンダーになった原因は測光ポイントが中央重点でヘッドライトになってしまっていたことでしょう。ランナーを撮影するのを諦めて、遠くからスローシャッターで数珠繋ぎで輝くヘッドライトのみを撮影すべきでした。

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30分後に2台のキャッチャーカーがランナー達の後を追いかけます。

今年の参加者は1,630名と去年の1,983名と比べて353名少ないのは、翌日に休みが取れなかった人が多かったためと思われます。

Wi-Fi電波がない現地で、Red Bull TVを立ち上げて、中継をiPad mini 4で視聴したらセルラーデータを僅か1時間ほどで852MBも消費しました。mineoのデータ容量は毎月、前月繰越分が3〜4GBも余るので、たまには思い切って使ってしまっても良いでしょう。残量が限られている人は要注意。

Gone Fly Fishing 2016 — Part 3

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大陸から飛んでくる黄砂とPM2.5の影響か、晴れているのに遠くの景色が霞んで見えるこの日、いつもの渓流に今季3度目の釣行。数年ぶりにいつもより下流に車を止めました。フライフィッシングの人口は近年、確実に減少しているとは思いますが、餌釣りの人口は大きな増減がないのか、釣り場で見かけることも多々あります。

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釣った魚は大きさに関わらず、全部、持ち帰るベイトフィッシャーマンが頻繁に入渓すると、当然の如く、魚の数は減って釣れなくなってしまいます。過程を楽しむフライフィッシャーマンは、結果が伴わなくても十分に楽しいのですが、魚がいない渓流に入ることはありません。

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今にもライズしそうな淀みですが、ここでは何の反応もありませんでした。誰が見ても釣れそうなところで魚の反応がないのは、先に餌釣りの人が入って釣った魚を全て持ち帰ってしまったか、あるいは他のフライフィッシャーマンが水中を歩いたと考えるのが妥当だと思います。餌釣りの人は、早起きで我先にと上流を目指す傾向があり、夕方になれば下山するのが常。夕方から入渓する我々、イブニング狙いのフライフィッシャーマンは餌釣りの人が帰った後に荒らされていないところを探すのが一苦労。

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ORVISのフライラインをドレッシングしたつもりが、塗布したのはフライ用のフロータントでした。それでも滑りが良くなってキャストしやすくなりました。

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朱点がはっきりしないヤマメのようなアマゴを狙っていたところ、下流では釣れないと思っていたニッコウイワナが釣れました。上流は餌釣りの人が好んで立ち入るので、下流の方が魚が残っているのかもしれません。 このイワナが釣れたのは誰もがわかる一級ポイントではなく、餌釣りの人が見過ごすであろう小さな淀みでした。

Fly Tying 2016 — Part 2

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羽根付きのアダムズもどきを製作しました。フックは#14のバーブレス、ダビング材には子猫の頃のCat ISONの体毛を使用。テールは3本。浮力を高めるためにハックルはテールからヘッド部分までボディー全体に巻いています。

羽根付きの場合は製作難易度が上がりますが、水面で傾かずに安定してナチュラルドリフトさせることができます。

毛鉤がフライラインに引きずられることなく水面を自然に流れることをナチュラルドリフトと言いますが、ドライフライを用いたフライフィッシングの技法としては最も重要であると私は考えています。毛鉤の種別と大きさが、魚がその時に捕食している水生昆虫の種別や大きさとは違っていたとしても、毛鉤が自然と水面を流れていれば、ヒットする確率が高くなります。ドラッグがかかる(引きずられる)と、どんな毛鉤を使用したとしても、対象とするイワナやアマゴ、ヤマメは警戒心が高いので捕食することはない。

iOS 9.3.2 Public Beta 4 (13F68)

本日、容量273MBと27.7MBのiOS 9.3.2 PB4(13F68)がApple Beta Software Program参加者に公開されたので、iPad mini 4とiPhone 6にインストールしました。今回のアップデートで気付いた点があれば、以下に列記します。

  • iPad mini 4にインストールしたWordPress Appが予期せず終了することがある。

OS X El Capitan 10.11.5 Public Beta 4 (15F31a)

本日、OS X El Capitan 10.11.5 Public Beta 4(15F31a)がApple Beta Software Program参加者に公開されたのでインストールしました。以下に、気付いた点を随時、列記します。

  • SafariでFlashコンテンツがあるページを開くとSafariが反応しなくなることがある。