
3年ほど前に主に天体観察用として購入したスノーピーク製Low Chair 30の肘掛け部分片方を固定するパーツ一式がいつの間にか外れていました。気付いたのはゴールデンウィークの頃。いつ外れてパーツ一式が脱落したのか、わからないほどなので、脱落したパーツがどこに行ったのかも不明。Low Chair 30を置いているガレージ内を隈無く探しましたが見つからず。みずがめ座η流星群を観察した時に脱落したかもしれないと思い、観察場所に行って辺りを探しましたがやはり見つからず。
当ブログでLow Chair 30を紹介した時にコメントで助言していただいたこと、つまり「袋ナットの部分にロックタイト(ネジ緩み止め防止剤)を施す」を実行しなかった私が悪いのかもしれません。パーツが勝手に外れて行方不明になったことに気付いてすぐにこの貴重なコメントを思い出しました。
大阪にあるスノーピーク某直営店で相談したところ、たまたま店員さんの自宅にパーツがあるのですぐに送りますとのことでした。2、3日ほどで郵送されると思っていたのですが、およそ2週間後に紛失した肘掛け部分を固定するパーツ一式ではなく、座面を固定するパーツ一式が送られてきました。サイズが合わないので、直営店に連絡したら、本社に問い合わせするので少しお待ちくださいとのこと。翌日に直営店から連絡がありました。パーツの取り付けは容易ではないので、本社にパーツが欠落した製品を送って修理しますという対応にいつの間にか変更になりました。送っていただいたパーツが違うだけだから、正しいパーツを送り直して欲しいとこちらの意向を伝えると…

二日後ぐらいに新潟県のスノーピーク本社から宅配便が届きました。箱の中には行方不明のパーツ一式と同じものが入っていました。

箱の中に入っていた通信文には次のように書いてありました。「この度は、弊社製品によりご迷惑をお掛けし大変申し訳ありません。○○店より、ローチェアのパーツ依頼がございましたので、不具合箇所のパーツをお送りさせて頂きます。参考までにですが、ナット固定の際は金属用のロックタイト(接着剤)をご使用頂くと緩まなくなりますので、ご参考にしてください。(株)スノーピーク アフターサービスチーム」

通信文には「不具合箇所のパーツ」とあるので、メーカーであるスノーピークは自主的な回収と修理はしていないけれど、不具合であることは認めているようです。ロックタイトをユーザーに塗布させることもできないので、不具合が見つかったユーザーには製品を取扱店に持参するように案内する方針だったのでしょう。ロックタイトに関して調べてみると、接着の強度が低、中、高のものがあり、それぞれ用途が異なるそうです。高強度のロックタイトで袋ナットを接着させると、ナットは勝手に緩まないそうですが、緩める必要がある場合はナットを破壊しなければならないそうです。その辺りの状況をお店が説明してくれれば、ローチェア30をお店に持参していたかもしれません。スノーピーク本社に送れば、不具合が生じていないもう片方の肘掛け固定部分にもロックタイトを塗布するのだろうと思います。
今のところ、ロックタイトを使わずに8mmのレンチ2本で固めに締めてあります。使用する時は毎回、ナットが緩んでいないかチェックします。
スノーピーク公式サイトの製品保証制度のページには以下のような記載があります。その一部を抜粋しておきます。
製品を愛しているからこそ責任を持ち続けます。
スノーピークのプロダクツは、フィールドで確実に機能し長期間にわたって使い込んでいただけるようデザインされています。
そしてプロダクツには、一切の保証書をお付けしておりません。
それは、メーカーが自社の製品の品質に責任を持つのは当然であると考えているからです。