Staycation in Awajishima — Part 3

宿泊先は全14室の隠れ家リゾート、TOTOシーウィンド淡路

8階のエントランスホールに向かう入り口は全面ガラスの自動ドア。このガラスの部分全体がドアになっていて左右に開きます。入り口が8階って!風変わりにも程がある。

この建築物、高低差100メートル、45º矩勾配の崖の上に建っているあり得ない建物です。コンクリートの塊と言えば、安藤忠雄の作品。この細長いコンクリートの塔はエレベーター。

エントランスホールから階段を下りて右手にある通路を進むと…

エレベーター塔に通じる屋根のない通路があります。雨とか強風の時はどうするのだろう。

客室は2階と3階にあり、我々は2階の部屋に通されました。

2階のテラスからは樹木が視界を遮るので、大阪湾は見えない。

4階はダイニングルームとプール。このプールの向こうに大阪湾。東を向いているので朝日が望めます。

星空撮影はこのプールを前景にと考えました。

この風変わりな安藤忠雄建築物も前景になりそうです。

夕食は山から下りて街の回転寿司。戻って来たら、景色が変わっていました。

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Staycation in Awajishima — Part 2

北淡震災記念公園には野島断層保存館がありますが、観光地嫌いの私はここはスルー。パリに行ってもエッフェル塔や凱旋門、ルーブルはスルー、ニューヨークの自由の女神もスルーする偏固には興味が湧きません。地震で出現した野島断層は江埼灯台の石積み階段で十分です。

漢字が読めない遺跡の方がずっと、興味をそそられます。弥生時代(約1800〜1900年前)の鍛冶遺構を中心とする集落跡を復元した五斗長垣内遺跡、「弥生の森」。

Gossa Kaito Pit House

ここは淡路島を代表する写真撮影地だと思いますが、重い一眼レフ(Nikon D7000)は車に載せたまま。

こういう写真はHDRオンのiPhoneの方が得意です。私が所有する一眼レフで補正してもこんなに綺麗に撮れません。

復元された竪穴式住居内はかなり暗いですが、iPhoneならフラッシュなしでもブレない。鉄器を作っていた炉跡だそうです。それ風の土器が置いてありますが、こんなもの要らない。

23棟発見された竪穴式建物跡の内、12棟が鍛冶工房跡であることがわかったそうです。

今回の淡路島でのステイケーションの目的はブラタモリの足跡を辿ることと、星空の写真撮影です。この漢字が読めない遺跡に夜までいたら、良い写真が撮れそうでしたが、暗くなる前に宿泊先に向かうことにしました。

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Staycation in Awajishima — Part 1

Rimowa Topas 32Lにそっくりなメルセデス・ベンツ・オリジナル・アルミスーツケース、二度目の出番です。

行き先は淡路島。私にとって人生初の上陸になります。

全長3,911メートル、世界最長の吊り橋、明石海峡大橋を渡るのも初めて。

京都東ICから新名神経由でずっと高速道路でした。淡路ICで降りる前に、ハイウェイオアシスでランチ。

Royalで昼食となりましたが、価格の割に美味しくない。味付けが私の好みではありません。

そもそも淡路島に行ってみたいと思ったきっかけは、淡路島を前編と後編の二回にわたって特集放映されたブラタモリ。その前編部分の一部を辿ります。

淡路ICを出て、明石海峡を右に見ながら西に向かうとありました。江埼灯台ですが、駐車場にあるのはレプリカ。

明石海峡大橋が駐車場から見えています。

本物の江埼灯台は165段の石積み階段を登ったところにあります。

看板によると、江埼灯台は1867年(慶応3年)に徳川幕府が兵庫開港の備えとして欧米列強に約束した五つの灯台の一つで石造りの灯台としては日本で3番目に古い。

1995年1月17日午前5時46分頃に淡路島北部を震源とするマグニチュード7.2の直下型地震が発生し、野島地震断層が出現した結果、石積み階段が下から見て右方向に1.3メートルもずれたそうです。

石積み階段の踊り場で何度も休憩しながらやっと辿り着いた石造りの灯台。我々よりずっと歳上のタモリが本当にここまで来たのだろうか?(後日、録画した番組を観ると、タモリは石積み階段、ほとんど登ってないことがわかりました。いい加減な記憶を元に足跡を辿ると大変な目に遭うこと、実感しました。)

この後、北淡震災記念公園野島断層保存館を経由して「漢字が読めない遺跡」へと向かいました。

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Staycation in Kyoto — Part 2

星野リゾートOMO5京都三条にチェックイン後、しばし休憩してから徒歩数分の距離にある和スイーツと創作ごはんの店”omo cafe“で早めの夕食。三条通を西に麸屋町通まで行き、左に曲がって錦小路手前の西側にあります。いつもは東洞院通のセカンドハウス、omoyaですが、omo cafeは初訪問。

同行者が注文したのは1,800円のomo cafeごはんプレート。

私は1,200円の特製カレー。スパイスが効いてます。

iPhone 12 miniは超広角レンズ使用時もナイトモードで撮影できます。この建物は1928年建築の京都市登録有形文化財に指定されています。93年前の建築時は毎日新聞社京都市局ビルだったそうです。

建物の外にあるこの趣ある看板は、地下に入居するカフェ、INDÉPENDANTのもの。

建物の中に入ってすぐ目に留まるのがこのエレベーター。現在は使われていません。通りを挟んだお向かいさんは嘗て、このビルで新聞記者として働いた経験があるそうです。

ホテルに戻る前にStarbucks三条大橋店に立ち寄ったら、鴨川納涼床まだやっているとのことで床の上に並べられたテーブルに。ここでも超広角レンズでナイトモード、試しました。

Starbucks京都三条大橋店のパンフレットにはこのように書いてあります。教科書に書いてあるような英文です。

There is no better place to enjoy the Kyoto summer than on a “noryoyuka” (patio over water) on the Kamogawa River. We have set up a noryoyuka at our Kyoto Sanjo Ohashi store so that our customers can enjoy this tradition in a relaxed setting. It’s a completely new coffee experience that combines the rich culture of coffee with the tradition of Kyoto. Come listen to the sound of the stream and take a moment to enjoy this special atmosphere.

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Staycation in Kyoto — Part 1

例年、同居人の夏期休暇はF1シンガポールGP観戦旅行で消費していましたが、昨年に引き続き、今年も新コロ騒動のために中止になったので、近場で1泊2日のステイケーションをすることになりました。目的地は自宅から車で1時間もかからない、京都三条にある星野リゾートOMO5

ホテルには駐車場がないので、入庫後24時間の最大料金が安い駐車場を探しました。川端通沿いの「タイムズ京阪三条駅北」が平日であれば駐車後24時間で1,100円でした。

2年前にメルカリで購入したメルセデス・ベンツ・オリジナル・アルミスーツケースを使用するのは初めて。Rimowa Topas 32Lにそっくりなこのスーツケース、軽自動車には似合わない。

三条河原町上がる西側と言ってくれれば、迷わずに徒歩数分で直行できたはずですが、御池から高瀬川、三条通と迷いながら歩くと15分も要しました。スーツケースのキャスターがまあまあ大きな騒音を発するのが気に入らない。

こちらは嵐山にあるあの高級リゾートホテルではなく、ビジネスホテル並みの宿泊料金で泊まれるOMO5。東寺にもありますが、京都三条の方が安く泊まれて細やかなリゾート気分を味わうことができます。

最上階である10階のツインルームに案内されました。カーテンを開けても隣のビルしか見えませんが、街中を散策するには好立地。

Wi-Fiに接続してスピードを測ると、妙に速い。客室稼働率が赤字レベルだったのでこんなに速いのだろうか。

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Gone Fly Fishing 2021 — Part 2

今季2回目の釣行は前回と同じいつもの渓流の少し上流部から入渓しました。前回と同様、バンブーロッドにOrvis BATTENKILL、バンブーラインの組み合わせですが、ウェイディングブーツはフェルトソールを自分で張り替えたRiver Guideを着用。前回よりも少し遅い午後2時半頃からロッドを振り始めました。

程なくしてこの前よりも小ぶりなアマゴが釣れました。この渓流に特徴的な朱点がはっきりしないヤマメのような魚でした。

今回の撮影機材はiPhone 12 mini。上の画像はトリカブトの花びらにピントを合わせています。

iPhone 12 miniのカメラにはSmart HDR 3が搭載されています。これまで使用していたiPhone 11は次世代Smart HDR搭載でした。ダイナミックレンジの幅がより広くなったのがわかります。背景の青い空と前景の透明な水の色が共に少し強調しながら再現されています。iPhone 11では測光点を空と山の境目辺りに精確にずれることなく置かないとこのような画像にはならなかったことを考えると、Smart HDR 3での進化は歴然としています。それほどシビアに測光点を合わせなくても簡単に綺麗な画像が撮影できます。

2時間ほど遡上したら、もう体力を消耗し、滑って転けると大怪我するかもしれないので、5時前には竿を納めて駐車した場所に戻りました。この時期、日が短くなっているので明るいうちに、川から道に戻らないと危険です。暗くなると足元が見えないので、水深がわからなくなります。ついこの前までは真っ暗になる寸前までイブニングライズを狙っていましたが、加齢に伴う視力と体力の低下にはどうすることもできません。

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Gion Matsuri 2021 — Part 2

後祭は7月22日午前に撮影しました。久しぶりにOlympus PEN E-P5の出番となりました。金箔になった大船鉾の龍を見てから、南観音山、北観音山へ。

今回もPhotosで制作したスライドショー(テーマはKen Burns)をYouTubeにアップロードし、リンクを張っています。

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Gion Matsuri 2021 — Part 1

2年ぶりとなった祇園祭前祭の宵山に出かけました。今回、初めてPhotos Appで制作したスライドショーをYouTubeにアップロードし、そこからリンクを張っています。撮影に使用したのはiPhone SE 2ndとiPhone 11。後祭の様子も後日、スライドショーをアップロードする予定です。

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Migrating From Google Photos

当ブログポストに使用する画像ファイルは、契約するレンタルサーバーのディスク使用容量を節約することを目的に、これまでFlickrやGoogle Photosにリンクを張って表示させていました。来月からGoogle Photosが有料化されるので、ブログで使用する画像ファイルは、レンタルサーバーにアップロードし、そこからWordPress内の自動リンクを張って表示する方法に変更することにしました。

レンタルサーバーも有料ですが、私が契約するプランで使用できるディスク容量がいつの間にか120GBに増えていて、現在はそのうちの1%も使用していない状況です。一枚600KBの画像ファイルであれば、198,000枚の画像ファイルをアップロードすることが可能であり、一日に5枚の600KBの画像をアップロードするとしたら、39,600日(およそ109年)分もの容量になります。私の余命どころか人の平均寿命を遥かに超えている。

iPhone 11で撮影した画像を”Large” (1280 x 960) 、JPEG “High” QualityでPhotos Appから書き出すと、生成される画像ファイルのサイズは600 KB。下の画像参照。

嶋屋本店

画像をタップすれば、1280 x 960のより大きな画像ファイルが開きますが、ブログで表示させる画質としては十分です。

Cherry Blossoms 2021

ブランチ大津京の広場で満開の桜、iPhone SE (2020)で撮影。

大津の桜の名所といえば、疏水周辺。渋滞することを知った上で一方通行の道をぐるっと一回りしながら撮影しました。

今年は開花が早い。

歩行者よりもずっと遅いので、同行者が車から降りて撮影しています。

午後3時以降は無料となるびわ湖バレイ駐車場にも行ってみましたが、

今年は3月22日から4月9日までは、定期点検のため、すべての施設が完全休業中とのことで、駐車場は閉鎖されていました。

A Trip To Hokkaido — Part 6

摩周湖に到着してすぐ、第一展望台のレストハウスで遅めのランチに選んだのは…

摩周湖レストハウス限定の弟子屈味噌ラーメン。とうもろこしが美味しく感じました。

インディゴブルーの摩周湖。

第三展望台の駐車場でレストハウスで買った半熟卵入りのカレーパンを食べている間に同行者は展望台へ。

Wikipediaによると、摩周湖は日本で最も、世界ではバイカル湖に次いで2番目に透明度の高い湖だそうです。

道路がミシガン州北部を連想させます。電柱がないからでしょうか。カーブでは追い越し禁止になっていますが、直線道路になると、地元の人に追い越されます。

川湯温泉を通り越して、硫黄山を訪れました。摩周湖第一展望台の駐車料金(¥500)で硫黄山の駐車場が利用できます。

なぜか1960年代のテレビドラマ、「マグマ大使」が私の頭の中から消えない。

ここにもレストハウスがあります。火山活動が活発になれば、地下が避難所になるそうです。

国内でこんな非日常的な景色が見れるところがあるとは。シンガポール人に日本に行くならどこが良いか、尋ねると多くの人がHokkaidoと答えるのも頷けます。

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A Trip To Hokkaido — Part 5

ホテルから車で東へ10分ぐらいの和琴半島へと向かいました。車窓からはバケツハットのような形状の低い山が見えます。自宅のある関西では珍しい形状の山が屈斜路湖周辺には多くあります。

現地の地図を見ながら今夜も晴れたら湖面に反射するオリオン座を撮影しようと考えていました。オリオン座は午後9時過ぎに東から昇るので、案内板がある現在地なら東に湖面が見えるのでちょうど良い。数十メートル、西に行けば、西も湖面。

反時計回りに半島を一周することにしました。普通は下り階段が続く時計回りだそうです。

「オヤコツ地獄展望デッキ」って何だろう?興味津々。この案内板を見て反時計回りになったのですが、一周せずに展望デッキまで行って、来た道を戻るのなら確かにこちらの方が近い。

湖面はこんな感じで、こんな景色が日本国内にあるとは…

和琴半島の紅葉と湖面に浮かぶカナディアンカヌー。

程なくして「オヤコツ地獄展望デッキ」に到着しました。地獄は何処?

地獄は眼下にありました。

もくもくした白煙は水蒸気。屈斜路湖はすぐ近くにある摩周湖と同様、活火山の火口にできた、日本最大のカルデラ湖。

辺りは硫黄臭が立ち込めています。湖底に見える大きな岩は溶岩でしょうか。

カヌーはこの後、接岸してランチ休憩。

屈斜路湖は周囲が56.8km、面積79.5平方キロ、最深117mで日本で6番目に大きな湖だそうです。

屈斜路湖はコバルトブルー、摩周湖はインディゴブルー。1938年に起きた湖底噴火により、中性であった水が酸性に変化し、魚がいなくなったそうですが、1990年代に魚が戻ってきたそうです。

1時間半ほどかけて、和琴半島を一周し、駐車場に戻ろうとしていた時に目に入った、露天風呂の看板が気になる。

1938年の湖底噴火でできた温泉でしょうか。

靴と靴下を脱ぎ、足湯を実行。水温は38度ぐらいでしょうか。ちょうど良いあんばい。半島一周して疲れた足が回復しました。

この後、すぐ近くにある摩周湖へと向かいました。

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A Trip To Hokkaido — Part 4

翌朝になって初めてホテル建物の全景が判明しました。朝食前に湖畔を散歩。

iPhone 11とOlympus PEN E-P5のアスペクト比を初期設定の4:3から16:9に変更しました。

今回の北海道旅行で主な目的と考えていた星空撮影は昨夜、達成したので、今日は摩周湖以外にどこに行こうか。正面に見えるあの半島のようなところは?Google Mapsで調べると、和琴半島のようです。

天井が高いホテルのレストラン。

北海道米銘柄の「ななつぼし」が美味しいので、朝食は和食主体で。

光害に配慮したのか、足元だけを照らす街灯。これなら湖畔からも星空が堪能できるかもしれません。

これが新登場したグランピング施設。

思わずカメラを向けたくなる被写体が至る所に。

10月下旬はすでに紅葉の時期。大きな楓の落ち葉。

桟橋に行ってみると…

桟橋から見えるところに婚姻色に染まったヒメマスが何匹もいます。この日の夕方に知ったことですが、北海道では禁漁期がなく、河川を管理する漁協もないので、一年中、釣り放題らしいです。こんな情報が出発前にあれば、フライフィッシング用のタックル一式を持参したのですが。

釣りは次回の楽しみに残しておこう。

遊び屋さんのコーナーにも釣り道具が置いてある。河原がない北海道の河川ではカヌーでの釣りが基本だそうです。

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A Trip To Hokkaido — Part 3

最終目的地の屈斜路湖プリンスホテルに到着したのは午後6時頃。ホテルは屈斜路湖に面しているはずですが、辺りが真っ暗闇なので、湖がどこにあるのかもわかりません。

チェックイン時に6,000円分のGo To Travelによる地域共通クーポンをもらいました。クーポンの有効期限はホテルをチェックアウトする10月22日。

50才以上限定の夕朝二食付きミドル&シニアプランで連泊しました。チェックイン後、すぐに天井が高いガラス張りのレストランでバイキング。ホテルの食事は美味しくて当たり前ではありますが、どの料理も手間がかかっている。

ホテルのエントランスにあった体験ツアー、レジャーガイドのお店、「遊び屋」さんに「屈斜路湖宇宙ガイドツアー」なるものがあったので、星の撮影に適した場所を尋ねてみました。

ガイドさんに教えていただいた場所は二ヶ所。最初に教えていただいた美幌峠展望台についてさらに詳しく、ピンポイントで「この辺りなら展望台の街灯の光が届かないのでお勧めします」とのことで、現地ガイドによる貴重な情報をいただきました。展望台駐車場からさらに徒歩で奥に進むと大きな岩がゴロゴロしたところがあり、そこなら屈斜路湖と星の写真が撮れますとのことでした。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.12-50mm F3.5-6.3
ISO 1600, 12mm, f/3.5, 20s

美幌峠展望台まではホテルから車で20分ぐらいでした。駐車場にレンタカーを停めて、ヘッドライトを消し、頭上を見上げると、天の川がくっきりと見えていました。近くに街灯はあるものの、駐車場からでも写真撮影できそうなほど光害が少ない。

三脚とカメラ機材一式を携えて、「遊び屋」さんに教えてもらった方に階段状の坂道を進むと、自分の足下さえ暗くて見えないほどの暗闇でした。

カメラを三脚に載せ、12-50mmのズームレンズを装着し、焦点距離を広角端にして、接近中の明るい火星を視野に入れてマニュアルでピント合わせ。暗いズームレンズなので、絞りを開放のf/3.5で20秒の露出で試し撮りしたところ、肉眼で見た方がより多くの星が確認できるという異常事態に陥りました。こんな経験は初めてです。帰宅後にRAWから現像して、補正して初めて色鮮やかな天の川が確認できました。(上の画像)

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

暗いズームレンズから明るい17ミリ単焦点レンズに交換し、ISOを2000まで上げて、f/2で15秒の固定撮影に切り替えました。この設定だと肉眼で見えている天の川とカメラモニター画面で再生した天の川が大体、同じように写る。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

天の川がより濃く写る夏の大三角形を視野の中心に捉えると、換算34ミリの広角寄りレンズでは地上の風景が入らないので、どこで撮影したかわからない退屈な写真になります。柵を視野に入れることで、美幌峠で撮影したことがわかります。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

午後9時過ぎにはオリオン座の上半分ぐらいが東の空に昇ってきました。この時点で同行者はオリオン座流星群に属すると思われる流星を何個か見ていますが、カメラの設定に忙しい私は一つも確認できていません。そして肝心の屈斜路湖は何処?辺りが暗すぎて、見えるはずの湖が見えません。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

湖面に反射するオリオン座の撮影は諦めて、天の川と地上の景色を撮影することに方針を変更しました。同行者が「北海道ミルキーウェイ」を天に仰ぐ上の写真では、LEDフラッシュライトを1秒ほど同行者に照射しています。Mac miniのPhotos Appで補正する前の画像をインスタに投稿したら、著名人を含む多くの人から「いいね」をもらったそうです。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

カメラシャイ(写真嫌い)の私も記念に一枚。雲一つない絶好の撮影日和でした。空が澄んでいるし、三日月はとっくに地平線の下、星の撮影にはこれ以上の条件はないかと思うほど。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

オリオン座が昇る方向に屈斜路湖が見えるはずと思い、再度、オリオン座を撮影しているときに漸く、気づきました。眼下にうっすらと見える白っぽいのが屈斜路湖ではないか?暗闇に慣れた目でよく見ると島っぽいものも見える。

翌日の夕暮れ時に美幌峠の同じ場所から撮影した屈斜路湖。湖の上に白くて細長い雲が見えますが、夜も同じような水蒸気の雲があったと思われます。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

残念ながら流星はカメラで捉えることができなかったけれど、そんなことはどうでも良いと思わせる素晴らしい星景写真が撮れました。露出15秒の三脚固定撮影でこんなにも多くの星が写るとは。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

Exifデータを確認すると、上の画像を撮影したのは午後10時23分。ホテルの温泉が午前零時に閉まるので、それまでにはホテルに戻る必要がありました。

自作のレンズヒーターを取り外して、機材を片付け、ホテルに戻ると午後11頃になっていました。

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A Trip To Hokkaido — Part 2

最終目的地の屈斜路湖畔にあるホテルに向かう途中に釧路湿原展望台に寄りました。入館料400円を支払って、屋上展望台へ。

地平線の彼方まで見渡せるこの絶景は感動もの。展望台以外の人工構造物が見えないこの景色は圧巻。

時刻はまだ午後3時52分ですが、西の空には太陽が間もなく地平線に沈みそう。日本標準時の東経が135ºであるのに対し、釧路湿原展望台は東経144º。緯度も高いので、日の出も日の入りも大津市と比べて49分ほど早い。

午後4時過ぎには太陽が今にも沈みそう。今夜、オリオン座流星群の放射点が昇る時刻も自宅のある大津市よりも小一時間ほど早いことを覚えておこう。

刻々と光量が変化する風景写真は、Smart HDRが搭載されているiPhoneの方が綺麗に撮影できます。

館内展示場には湿原の主である巨大なイトウが水槽に。日本最大の淡水魚だそうです。川の上流で産卵する時期は春。

釧路から見る夕日は世界3大夕日の一つだそうで、納得できる光景です。

夕日を堪能した後、夕日色のレンタカーで屈斜路湖半のホテルへと向かいました。

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