Fixing A Wood Deck — Part 1

ご近所のkumaさん宅で施工後10年になる、床材がWRC(ウェスタンレッドシダー)のウッドデッキを改修するDIYプロジェクトをお手伝いすることになりました。

当初は腐朽したWRC床材数枚を防虫防腐の処理をした新材に交換する簡単な改修工事になるだろうと高を括っていました。耐水性や防虫性に優れたWRCが10年程度で腐食することは稀ですが、ウッドデッキの構造次第では腐食することがあります。

10年前の新築時にウッドデッキを見せていただいた際、デッキ床下の構造を見て、これはどうなのか?と思いましたが、新築披露パーティーで前途に不安を抱かせるようなことはしたくなかったので、黙っていました。

構造上の大きな問題の一つは、90ミリ角の桧がハードル障害競走で用いる枠型に組まれ、その枠の上に直交する2×6のWRC床材が載せてあることです。90ミリ角の枠が束柱と根太及び大引きとして機能しています。(本来は角材の大引きの上に直交する板材の根太を載せて、その上に根太と直交する床材を載せる工法が長持ちする正しい工法。)

床材と平行する端部と直交する端部に幕板が張ってあり、隙間から浸水した水が根太と大引きを兼ねる90ミリ角の桧の上面に滞留する構造です。これでは適切に排水できないので、滞留した水が乾かずに桧角材と2×6のWRC床材を腐朽させるという構造です。

幕板を取り外したら幕板と接触して水捌けが悪い部分が腐朽していました。もともと、このウッドデッキは大きすぎて通路が狭くなるという問題を抱えていたので、南東側のデッキを半分ぐらいの幅に小さくすることになりました。

Fixing A Wood Deck — Part 2へと続く。

Wood Storage For LP Records — Delivery

完成したLPレコード収納用の特注木製物置を旧友宅に届けました。

Jill Riverside Club and Dodge Ram 1500

ご近所のBBさん所有のDodge Ram 1500の荷室にギリギリ収まる寸法でしたが、無事に旧友宅に届けることができました。

当初は現場で組み立てる計画だったので、完成した物置の寸法のことは頭になく、組み立て前の部材の寸法のことばかり考えていました。奥行きが大きすぎて、裏口から搬入することができずに、玄関の門を取り外してキッチンを経由し、勝手口からまた屋外に出すという経路で物置を搬入し、設置後にレコードや書籍を収納するところまでBBさんに手伝っていただきました。

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Wood Storage For LP Records — Part 7

ドアを開けた時にこのぐらいの隙間ができますが、閉じると隙間はなくなります。

観音開きのドアに把手とマグネットキャッチを取り付けました。

把手の材料として天然木も頭をよぎりましたが、直角と水平にこだわる私はやはり加工しやすい米杉(Western Red Cedar)の角材を使うことにしました。

完成間近の重い木製物置を直立させると、予想した通りに観音開きのドアが勝手に開くので、マグネットキャッチを取り付けることにしました。

左右のドアを磁力でキャッチするマグネットキャッチを合計4個、取り付けました。

位置合わせがちょっと難しい。

背板はナフタデコールのブラック、天板と底板、側板、ドアはパイン色を塗装。

2日ほど乾燥させてから、旧友宅に搬送します。

杉KDカフェ板91,28011,520
杉KD材6本入り11,9001,900
杉4面プレーナー板10枚入り12,6802,680
カラー蝶番2枚入り34501,350
マグネットキャッチ4138552
コーティングビス1998998
塗料(ナフタデコール2L)12,5002,500
木工接着剤等消耗品11,5001,500
ブロックC-102173346
材料送料・調達費13,0003,000
材料費等合計¥26,346
LPレコードを収納する木製物置の製作難易度:5段階で4

Wood Storage For LP Records — Deliveryへと続く。
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Wood Storage For LP Records — Part 6

観音開きのドアに蝶番を取り付けます。トリマーと鑿を用いてドアと本体に深さおよそ1.8ミリの切り欠きを入れました。

ドアのフレームも杉材なので、切削は比較的、容易です。

ドアは大きさの割に軽いので、なんとか単独での作業で蝶番を取り付けることができました。

Wood Storage For LP Records — Part 7へと続く。
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Wood Storage For LP Records — Part 5

高さ1,510ミリ、横幅998ミリ、奥行き430ミリのこの木製物置はSuzuki HUSTLERに車載不可能なので当初、仮組みしてからばらして現場で組み立てる予定でした。そのため、切り欠き加工を施した3枚の棚板と底板、天板は短めの38ミリのビスで仮組みしてありました。厚み30ミリの板に対して38ミリのビスを用いた仮組み状態では固定するのが困難で製作難易度がとてつもなく高くなっていました。

自宅により近いご近所さんに相談すると、所有されているDodge Ram 1500で完成した木製物置を運んであげるとありがたい言葉をいただきました。

自宅で完成させることができるとなれば、木工接着剤で固定して65ミリのビスで本締めできるので、製作難易度が大幅に下がります。

搬出前に観音開きのドアに蝶番を取り付けることも可能です。

Wood Storage For LP Records — Part 6へと続く
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Wood Storage For LP Records — Part 4

観音開きのドアを開ける際に指が入りやすくするために片方のドア枠に45ºの面取りを施しました。しかし、完成時に把手を取り付けたので、この加工は実際には意味がありません。ドア枠は相欠きで継ぎました。

厚み10ミリの杉プレーナー材をドア枠に接着剤で固定し、フィニッシングネイルを溝の部分に打ちました。

板は当初は釘が見えるようにしてドア枠に留める予定でしたが、床張りと同じ手法を採用すれば良いとの助言をご近所さんにいただいてこの方法に変更しました。

Wood Storage For LP Records — Part 5へと続く。
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Wood Storage For LP Records — Part 3

便乗値上げでしょうか?幅85ミリ、厚み10ミリ、長さ2,000ミリの杉プレーナー材10枚セットを購入しました。観音開きドアをこの杉材で製作します。このプレーナー材、死節がパテのようなもので埋めてあります。

ドア枠も4面、プレーナー加工した杉材を使用。

向かって左側に刃先が出ている右勝手の際鉋で仕上げ。杉材は柔らかくて加工しやすい反面、0.1ミリの精度で加工する際は端部が欠けやすいというデメリットもある。

杉板は自作のトリマーテーブルを使って、深さ5ミリの溝切り加工しました。まだ接着していません。

Wood Storage For LP Records — Part 4へと続く。
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Building A Tiny House With A Porch — Part 1

ポストの英語タイトルをどうするか、ちょっと迷いましたが、”Building A Tiny House With A Porch”「ポーチ付きの小さな家の建築」で進めます。当初はすぐ近くのご近所さん(BBさん)が作業小屋をDIYで建築すると聞いていました。しかし、後になって作業小屋は別の所に建て、先に建てるのは趣味の部屋に変更されました。簡単な図面を見せていただいて、遣り方の段階からお手伝いすることになりました。

レーザー水準器を所有されており、水平は比較的、出しやすい。直角は三平方の定理を応用し、対角線が同じ長さであることを確認。

不足するであろう、独立基礎用の束石はホームセンターで製品を追加購入するのではなく、私が製作した束石用の型枠を再利用して、羽子板付きの束石を自作されています。

面取り加工もされているので、見た目は製品レベルの品質になっている。

建築場所は母屋の南側に広がる大きな庭。土地は造成してあり、南と西に向かって緩やかな傾斜があります。束柱をすべての束石に載せて、束柱の高さで水平を出すよう、アドバイスしましたが…

Building A Tiny House With A Porch — Part 2へと続く。

Wood Storage For LP Records — Part 2

左右の側板に棚板用の幅30ミリの溝を切りました。

木ダボは使わずに木工接着剤のみで二枚の杉板を接ぎました。

自作のクランプが役に立っています。

溝の幅は30ミリなので、刃幅30ミリ作里鉋で少し幅を拡げながら溝を綺麗に仕上げます。

Wood Storage For LP Records — Part 3へと続く。
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Wood Storage For LP Records — Part 1

杉カフェ板を使用して木製物置を製作することになりました。事の発端は、千枚を遥かに超える枚数のLPレコードを所有する旧友が、二階に置いていたコレクションの一部を屋外に移動させたいとのことでした。LPレコードや書籍の重みで家が傾いてきたそうです。(実際にはそんなことはないと私は思いましたが。)

スチール製の物置を購入しようとしていたところに私が木製物置なら製作できると言ったことからこのDIYプロジェクトが始まりました。

手描きの簡単な図面を元に必要枚数を計算すると、幅200ミリ、長さ2,000ミリの杉板は合計9枚が必要。角材のフレームは使わずに二枚合わせの杉板を側板とし、溝切り加工を左右の側板に施して、3段の棚板を溝に固定します。

Wood Storage For LP Records — Part 2へと続く。

Installing The Two Way Wall Bib Tap — Part 3

しばらく様子を見ても微妙な漏水は止まらなかったので、再度やり直すことにしました。上の画像、6個の穴に対してビスは3本しか使われていない。これが漏水の原因ではないかと考えて、すべての穴にステンレス製ビスを留めましたが、それでも解決せず。

元通りに3本ビスに戻し、以前のものとは異なる分厚めのシーリングテープを巻いて、分岐型蛇口の溝を合わせて、時計回りに蛇口本体を回転させて取り付けましたが意図したところで止まらない。少し逆回転させて真っ直ぐになるようにしました。これがどうやら漏水の原因だったようです。

滅多に使わないKNIPEXプライヤーレンチを使って、強引に真っ直ぐになるまで時計方向に回転させました。一人の力では無理があったので、お隣さんに手を貸していただいて二人がかりで回しました。

元栓を開けて水を流しました。しばらく様子を見るまでもなく、蛇口を締めると、瞬時に漏水がないことがわかりました。ということで、漏水の原因は締め方が緩かったことでした。

Installing The Two Way Wall Bib Tap — Part 2に戻る。
Installing The Two Way Wall Bib Tap — Part 1に戻る。

Installing The Two Way Wall Bib Tap — Part 2

先日、取り付けた分岐型蛇口の根元から微妙に漏水していることに気付いたので、やり直しました。原因はシーリングテープの巻き方と量に問題があるのではないかと考えています。

これで解決すれば良いのですが。様子を見ます。

Installing The Two Way Wall Bib Tap — Part 3へと続く。
Installing The Two Way Wall Bib Tap — Part 1に戻る。

Replacing Keyed Entry Knobs — Part 2

この前、交換したばかりのシリンダー錠は握り玉の部分が大きすぎるので、以前のものと同じサイズのYaleブランドのシリンダー錠に再度、交換することにしました。構造はほぼ同じなので、この前よりも素早い作業で交換できると思っていましたが…

FIGHTERブランドのドアノブは容易に取り外すことができました。

ラッチボルトが短い、屋内側がプッシュ式ボタンになっています。

室外側のノブにも向きを調整する際にピンを押し当てる穴があります。初期設定では右側にノブを取り付けるように設定してあるそうですが、どちらから見て右側なのかわかりにくい。説明書には60Bとか180B、回転させると書いてありますが、Bは何を意味するのか?私の理解では屋内側から見て右側であると思います。よくわからないので、初期設定のまま取り付けることにしました。

ちょっとコツが必要な工程。

屋内側のノブを間違って取り付けてしまうと、外すのに苦労します。

正しくは屋外側ノブから伸びる円筒状のボルトにある溝と屋内側ノブの突起を合わせて挿し込まなければなりません。

初期設定のまま取り付けたので鍵穴の向きが上下逆になりました。

屋内側のノブがプッシュ式ボタンなので、屋外側から鍵を使って施錠することができません。FIGHTERブランドのシリンダー錠と同様、閉め出されないように要注意。

この場所は日向が好きなCat ISONのお気に入り。

出入り口用鍵付きドアノブ交換作業の難易度:5段階で2

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Making Another Sliding Screen Door — Part 2

斜めお向かいさんログハウス別荘宅の出入口に取り付けた、引き戸式網戸が完成しました。隙間を埋めるテープを持参されましたが、粘着力に問題があり、結局テープは使用せず。今回の作業は塗装のみ。

天然木(椿)の把手にはカシューを塗布しました。把手がぐらぐらしていたので木工ボンドで補強しました。

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Replacing Keyed Entry Knobs — Part 1

Left: Yale Lockset RM73.90

マレーシアの金物店ACE HARDWAREとホームセンターMr. D.I.Y.で、出入り口用鍵付きドアノブキットを二つ買って来ました。Mr. D.I.Y.で購入した右のFIGHTERブランドのものを使って、既設の古いドアノブを交換します。

二つのドアノブキットは同じ構造ですが、FIGHTERブランドの方が少しノブの部分が大きくて、真鍮製らしく高級感があります。

TITAN (KWIKSET) 製既設の古いドアノブは22年前に交換して以来、一度も交換していません。デッドラッチ・プランジャーが最近、破損しました。現時点でラッチが引っ込まないという現象は発生しておらず、こじ開けられる可能性はあるものの、まだ使える状態ではあります。しかし、放置すれば、ラッチが引っ込まなくなってドアを開けることができなくなる恐れもあるので、交換することにしました。

実際、同じ構造のログハウスに住まわれていたご近所さんのドアが開かなくなって、私が修理したことがあります。その時の修理状況を記録したポストはこちら

2本の長いビスを緩めると、屋内側から容易にノブを取り外すことができます。(完全米国仕様のログハウスなので、内開きのドアになっています。)既設のノブは屋内側がサムターン仕様となっている。交換する新しいドアノブはプッシュボタン式。

今年の夏に取り付けた引き戸式の網戸を閉めた状態で作業できるので、Cat ISONが外に出ることもないでしょう。

新旧のドアノブでサイズが大体、同じなので、ドアの穴を調整する必要はありません。

屋外側から見た様子。

ラッチ用プレートを固定する短いビス2本を緩めて、

引き抜くようにしてラッチを取り外しました。

右:古いラッチ 左:新しいラッチ

新旧でラッチの構造が異なります。右手に持つ左の方が新しいラッチ。

右:新しいラッチ 左:古いラッチ

左手に持つ古いラッチのデッドラッチ・プランジャーが破損しているのがわかります。

ラッチ用プレートが新旧で同じサイズであり、ビス用の穴の位置も同じ。

古いドアノブを取り外した時とは逆の順で、まずは新しいラッチ用プレートを取り付けます。

屋内側ノブの近くに穴があります。

この穴に付属のピンを押し当てると、屋内側のノブを取り外すことができます。iPhoneの物理SIM交換時に使うピンを代用することも可能。

屋内側のドアノブが外れました。

屋外側のドアノブを挿し込みます。

次は屋内側。

ドーナツ状の台座の位置合わせをして、

長い方のビス2本で固定します。ビスの位置を確認する作業はちょっとコツがいる。

屋内側のノブを取り付けて完成。

サムターン式だったこれまでは閉め出されないように鍵を使って屋外側からロックしていました。新しいドアノブは屋内側がプッシュボタン式であり、どうやら鍵を使って屋外側からロックできない仕組みのようです。

出入り口用鍵付きドアノブ交換作業の難易度:5段階で2

Replacing Keyed Entry Knobs — Part 2へと続く。