One Finger Drag

accessiblity

先日、MacBook Airを譲り受けた人のユーザーアカウント設定に関する備忘録を書きました。主にパスワードのリセットについて書きましたが、実はその時、快適に使えるように設定できなかったことが一つあります。一本指での文字列のセレクトとドラッグの設定方法がわからなかったのです。そもそも、なぜそれが初期設定の状態でできないのか、またいつ頃から初期設定ではなくなっていたのかも不明でした。

昨日、iMacで新たにユーザーアカウントを作成する必要がありました。新規アカウントを作成すると、この前と同じように、トラックパッドで一本指でのドラッグや文字列のセレクトができないことに気付きました。System Preferences… > Trackpadを選べば、”Three finger drag”はあっても”One finger drag”がありません。ネットで調べてみると、どうやら10.7 Lionの頃から一本指でのドラッグが初期設定から外れているらしい。Snow Leopardの頃の設定に戻すには、System Preferences… > Accessibility > Mouse & Trackpad > Trackpad Options…へと進み、”Enable dragging”にチェックしなければならないことがわかりました。

Lionにアップデートした時に気付かなかったということは、Snow Leopardから設定を知らぬ間に引き継いだためと思われます。初めてMacを使用する人が、System PreferencesのAccessibilityを開いて自分好みの設定にするとは思えません。タップではなく、クリックすれば初期設定のままで一本指でのドラッグと文字列セレクトは可能です。しかし、iPhoneやiPadを使ったことがある人ならトラックパッドはタップするのが基本と思っているでしょうから、一本指でのドラッグや文字列セレクトが初期設定の状態でできないとすれば不便だと思うのですが。

Mac OS X Resetting User Login Password

Mac OS X 10.7 (Lion) 以降のOSを搭載したMacでログイン・パスワードを忘れた、あるいは不明な場合にパスワードをリセットする方法を備忘録として記録しておきます。

先日、Macを姉から譲り受けたのだけれど、使い方がわからないので、教えて欲しいとの依頼がありました。専用のスリーブから取り出された11″ MacBook AirにはThunderboltのポートが付いていたので、比較的、新しいモデルです。About This Macで調べてみると、搭載OSは10.7 (Lion)であり、プロセッサーはIntel Core i5。MacBook Air (Mid 2011)です。 まだ3年も経っていないのに、弟に譲るとはどういう事情なのか、気にしながら、新たにユーザーアカウントを作成しようとしたら、管理者パスワードがわからない。お姉さんに尋ねてみたらということになりましたが、そのお姉さんもパスワードを知らないらしい。お姉さん自身もこのMacBook Airを海外に長期滞在中の友人から譲り受けたそうです。その友人はネットが繋がらない僻地に滞在しておられるのか、連絡が取れないらしい。

これはちょっと厄介なことになりました。Terminalでコマンドを打つしか他に手はなさそう。ということで、ネットで調べてから以下の手順を実施してパスワードをリセットしました。

  • ゲスト用アカウントで起動中のMacをCommandとRを押しながら再起動。
  • メニューバーのUtilitiesプルダウンメニューからTerminalを選ぶ。
  • Terminal Windowで-bash-3.2#の後に続けて、”resetpassword”を入力
  • 別ウィンドウに”Reset Password”が起動するので、そのウィンドウをクリックしてアクティブにする。
  • ユーザーアカウントが含まれるボリュームを選ぶ。
  • パスワードをリセットするユーザーアカウントを選ぶ。
  • 新しいパスワード2回とヒント(オプション)を入力。
  • Reset Home Folder Permissions and ACLsを初期設定にリセット。

前オーナーが設定した不明なパスワードのリセットが完了し、システムを再起動しました。System Preferences… > Users & Groupsで新オーナーのアカウントを管理者として作成し、自動ログインに設定。前オーナーのKeychainに含まれるデータは消去しました。

OS X 10.7 Lionからなら無料で10.9 Mavericksにアップデートできるので、ついでに最新OSをダウンロードしてインストールしました。iPod nanoに入れておいたiWork 09試用版をMacBook Airのデスクトップにコピーし、直後にApp Storeから最新のiWork (Pages, Numbers, Keynote) に無償でアップグレード。さらに、iCloudのメールアカウントを新たに作成し、iPhoneと同期できるように設定しました。

パスワードのリセットは数分で完了しましたが、Mavericksのインストールに1時間ほど、要しました。iCloudメールアドレス設定やiWorkのインストール+アップデートの時間を含めると合計3時間弱。Core i5とSSDを搭載したMacBook Airはかなり快適に使用できるようです。11.6″のディスプレイはRetinaではありませんが、解像度(1366 x 768) が私が所有する13.3″ Aluminum MacBook (Late 2008) (1280 x 800)と比べると高いので、小さな文字も綺麗に見えます。

18才の新ユーザーにとっては、このMacBook Airが自分専用の初めてのパソコンになるそうです。Macintosh SE/30と初めて出会った遠い昔を思い出しました。

"Mobile Documents" Folder

MobileMeからiCloudに移行した人は、iCloudに25GBのスペースが与えられます。20GBのMobileMe iDiskも来年6月30日まで利用できるので、合計すると45GBのスペースが与えられることになります。しかし、iPhone、iPadのバックアップはiMacのiTunesを使用しているので、新たに与えられた25GBのスペースのほとんどは持て余しています。

バックアップの用途以外には、Documents & Dataによる同期が考えられますが、iOSとMac間でのNumbersなどiWork関連ファイルの同期は実用的とは言えません。iOS機器同士の同期ならさほど問題はなく、便利に使えると思いますが、iPhoneとiMac 27″間ではレイアウトが大きくずれてしまいます。

ご覧のように私のiCloudは容量25GBに対して使用しているのは僅か1.23GBであり、23.77GBも持て余しています。(追記:使用している1.23GBのうち、1GBは途中で終わってしまったiPhone 4のバックアップデータの分でした。不要なので削除しました。)何とか余ったスペースを使える方法はないのかと思っていたところ、iCloudを使ってMac間でファイルを同期させることができる、Dropboxと似た隠された機能があるという記事を読み、早速、実行してみることにしました。

FinderのGoプルダウンメニューをオプションキーを押しながら、表示させると普段は見れないLibraryフォルダーを選択できるようになります。

Libraryフォルダーの中にMobile Documentsという名称のフォルダーがあり、その中にファイルを放り込むと、同じiCloudのアカウントでログインしている別のMacのMobile Documentsフォルダーと自動的に同期するようです。

com~apple~のフォルダーはiWork関連のファイルが入っており、こちらはiOS機器とも同期します。このMobile Documentsフォルダーに素早くアクセスできるよう、それぞれのMacでFinderのサイドバーかDockにエイリアスを作っておけばさらに利便性が高まります。しかし、なぜAppleはこの機能を公開しないのでしょう。

Numbers 2.1 Auto Save Issues Fixed?

OS X 10.7.2にアップデート後、Numbers 2.1の自動保存に関連する不具合が修正されたようです。8月2日付けのポストで、

しかし、MacBook (Late 2008)でNumbersのセルに入力しようとすると、Auto Saveが動きだし、挙動が一テンポ遅れるので使いものにならない状況です。同じファイルをiMac (Mid 2010)で編集する場合はそのようなことは起こりません。搭載メモリとCPU性能の差がスピードに反映されているのかもしれません。あるいはバグでしょうか。

上記のような不具合を書きました。この不具合はその後、iMac(Mid 2010)でも起こっていました。それが、OS X Lion 10.7.2にアップデートしてから一テンポ遅れて使いものにならないという状況が改善され、Snow Leopardの時と同じように快適に使用できるようになりました。

Safari 5.1.1 for OS X Lion

Address an issue that could prevent East Asian character input into webpages with Flash content

Mac OS X 10.7.2と共にアップデートされたSafari 5.1.1で、Flashコンテンツで遊んだ後にテキストフィールドに日本語入力ができなくなると言う深刻な問題が漸く解決されたようです。Safariのエクステンション、ClickToFlashを外してみましたが、今のところ問題なく日本語入力できています。

それと全体的にSnow Leopardの頃のようにSafariが速くなったような気もします。私はてっきりAdobe側の問題だとばかり思っていました。アップデートの詳細についてはこちらの英文記事を参照してください。

Disable Annoying Features of OS X Lion

使用中の3台のマシンすべてのOSをSnow LeopardからLionにアップデートしてから6週間近くが経過し、そろそろ、慣れ親しむ頃ですが、特にiMac 27″ (Mid 2010)では慣れることができず、我慢の限界に近付いているというのが正直な所です。iOS化したMac OSは大きなモニターには不向きであることはインストール直後に感じていました。そのうちに慣れるだろうと楽観視していました。iCloudに対応するかもしれない、Snow Leopardに戻そうかとも考えました。特に大きなディスプレイを使っている人は、Lionの数々のおせっかいな機能にうんざりしている人が多いのか、Cult of Macではそうした機能を無効にする方法をいくつか紹介しています。

コンピューターを再起動あるいはシャットダウンする時に現れる”Reopen windows when logging back in”のチェックボックスは初期設定で「チェック入り」になっています。この状態で再起動またはシャットダウンすれば、開いたままになっていたウィンドウが再起動後に自動的に開くというおせっかいな機能です。作業をすぐに再開したい時には便利ですが、そのような場合はシャットダウンせずにスリープの機能を私なら使います。シャットダウン、再起動時は毎回、このチェックを外していました。これが相当に面倒。このチェックボックスを無効にする方法を解説したのがCult of Macの本日付けの記事です。

“Disable Lion’s Resume Checkbox When Shutting Down”に従い、Terminalを立ち上げて、以下をペースト。

curl http://goo.gl/Z4EFC -L -s -o ~/fixlogin.sh && chmod +x ~/fixlogin.sh && sudo ~/fixlogin.sh ; rm ~/fixlogin.sh

動画の説明に従い、上のコマンドとチェックボックスの機能を元に戻すための下のコマンドをTextEditのファイルにコピーしてから、Terminalのウィンドウにペーストしました。このコマンドはネットからスクリプトをダウンロードしてOSに組み込むようです。信用できないという人や困っていない人は、触らない方が良いと思います。

sudo defaults delete com.apple.loginwindow LoginHook

TextEditのファイルは適当な名前を付けて保存しておきました。コマンド入力後、シャットダウン、再起動時にチェックした状態のチェックボックスは現れますが、無効になっているので、無視すれば再起動後にファイルが勝手に開くことはありません。

追記:Cult of Macの記事に対するコメントである人が、「チェックはスペースバーで外せる」と書いています。それは知りませんでした。Magic Trackpadを使わずにチェックを簡単に外すことができるのなら、この機能は無効にする必要がないかもしれません。

OS X Lion 10.7.1 Update

OS X Lionが漸く10.7.1に更新できるようになり、早速アップデートしました。更新ファイルの容量が小さいのであまり期待はしていなかったのですが、残念ながら、Adobe Flash PlayerをインストールしたSafari 5.1での日本語入力問題は未解決のようです。Appleはこの旧世代のFlash Playerに対応する予定もないのではないかと思われます。引き続き、ClickToFlashを併用することにします。

ClickToFlash

Adobe Flash PlayerがMac OS X 10.7 Lionに正式に対応したようなので、再度、Flash Playerをインストールしました。しかしながら、Flashコンテンツ再生後にブラウザー(Safari 5.1)のテキストフィールドに日本語入力できないという不具合はまだ解消されておらず、この上なく不便なので、Flashless(Safari 5.1及びMac OS X 10.7 Lion未対応)に代わるものを探していたら、みつかりました。”Safari”のプルダウンメニューでSafari Extensions…を選び、さらにProductivityのカテゴリーを選ぶと”ClickToFlash”がありました。

このプラグインはFlashプラグインが勝手に再生されないようにするものです。ウェブサイト上にあるFlashコンテンツがプレースホルダーに置き換わります。コンテンツをロードさせるにはそのプレースホルダーをクリック。YouTubeなどのFlash動画もH.264に置き換えてくれます。

Flashless 2.0.7 Not Compatible with OS X Lion nor Safari 5.1 on Snow Leopard

Useless CodingのFlashless 2.0.7を使用すれば、Adobe Flash PlayerをインストールしたSafari 5.1での不具合(Flashコンテンツ使用後にSafari 5.1でマルチバイトフォントの入力ができない)を回避できるかと思い、Lionへのアップデート後に一旦、外していたAdobe Flash Player 10.3.181.34を再インストールしました。しかし、日本語が入力できなくなると言う深刻な問題は解消されなかったので、Flashless 2.0.7のサイトで確認してみると、表題の通り、FlashlessはOS X LionやSnow Leopard上のSafari 5.1では機能しないことが判明しました。

Flashコンテンツ使用後にSafari 5.1で日本語入力ができなくなる不具合は、Flashコンテンツ満載のYourSingapore.comのサイトを利用した時に判明しました。このサイトを開いてFlashコンテンツを閲覧しただけでは不具合は発生しません。いずれかのFlashコンテンツをタップしてFlash Playerを動かした後に別のサイトに移動し、日本語入力を試みると問題が発生します。Google Chromeではそのような問題は起こりません。

対策としては、この問題が解決されるまでSafari 5.1の使用を控え、Google Chromeなどの代用ブラウザーを使用する方法があり、実は今もそのGoogle Chromeでこのポストを書いています。しかし、”Top Sites”やスワイプでのページ移動のような便利な機能がGoogle Chromeでは使えないという別の問題があります。やはり、OS X 10.7 Lionには対応していないAdobe Flash Playerを再び外して、Flashコンテンツを使用したい時だけGoogle Chromeを使う方法が私にとってはより現実的な解決策であると考えています。

Mac OS X Lionは、iOSとのUIの統合を目指す過渡期のシステムだと私は思います。iOSでは表示することさえできないFlashコンテンツが、Mac用Safariで今後、問題なく使用できるようになるとは到底思えません。

Safari 5.1 in Trouble

Lionのインストールとほぼ同時期にSafariを5.1にアップデートしました。その後、何度かSafari 5.1で日本語入力ができないという深刻な問題が発生。真っ先に疑ったのがAdobe Flash Playerとの相性でした。

Lionに対応したApple純正ソフトは、iCloud上でiOS機器とファイルのやり取りができるように、iOSアプリケーションとの統合化が進められているように思われます。iOS用のSafariでFlashコンテンツを表示させることができないことは既知の事実です。Mac用Safariでは今のところ、Flashコンテンツを表示させることができますが、以前のバージョンと比べてAdobe Flash Playerとの相性がさらに悪くなっているように思います。そこで、古参マカーの勘を働かせて、SafariのプラグインであるAdobe Flash PlayerをAppCleanerで削除しました。Flashコンテンツは見えなくなりましたが、Safariで日本語入力ができない時があるという深刻な問題は発生しなくなりました。(これは根本的な解決策ではありません。Safari 5.1のバグだと思われます。)

8月6日追記:Adobe Flash PlayerはMac OS X 10.7 Lionに正式に対応している訳ではないようです。System Requirementsによれば、正式対応はMac OS X 10.4 (Intel)、10.5、10.6であり、10.7 Lionは完全には対応していないように見受けられます。上のキャプチャー画像はその証拠?このバージョンとは最新の10.3.181.34。ひょっとしてクリーンインストールしたSafari 5.1にはFlash Playerが最初から組み込まれていないのでしょうか?Flash Playerが組み込まれているGoogle ChromeはLionでも問題なく機能するようです。

Safari 5.1には他にも深刻な問題があります。当ブログのポスト(記事)を書いている時に、「下書き保存」と「プレビュー」、「公開」ができないことがあります。いつもという訳ではなく、安定していない状況です。そうした不具合発生時、幸いにもWordPressのオートセーブは機能しているので、作成したポストが消えてなくなることはありません。この原因は何でしょう。これもSafari 5.1のバグではないかと思います。恐らく、SafariのオートセーブとWordPress 3.2.1のオートセーブ機能のコンフリクトが原因となっているのではないかと私は思います。

Numbers 2.1

The document “FileName” is on a volume that does not support permanent version storage. You will not be able to access older versions of this document once you close it.

iDiskに保存してあるNumbers 2.1のファイルを閉じようとした時に現れたメッセージです。NumbersをLion対応の2.1にアップデートしてからSave As…がなくなり、代わりにSave A Versionになりました。上書き保存しようとしているだけなので、古いバージョンは不要です。iOS用のNumbersと同じような自動保存は確かに便利ではありますが、今一つ、私には使い方が理解できていません。

Dropboxに保存してあるファイルの場合は、上のようなメッセージは現れません。しかし、MacBook (Late 2008)でNumbersのセルに入力しようとすると、Auto Saveが動きだし、挙動が一テンポ遅れるので使いものにならない状況です。同じファイルをiMac (Mid 2010)で編集する場合はそのようなことは起こりません。搭載メモリとCPU性能の差がスピードに反映されているのかもしれません。あるいはバグでしょうか。

AppCleaner 2.0 (OS X Lion Compatible)

OS X 10.7 Lionにアップデート後、使えなくなったPowerPC時代のアプリケーションはこの際、一掃することにしました。About This Mac >> More info… >> System Report… >> Software >> Applicationsで調べてみるとPowerPC用アプリケーションだけではなく、もっと古い前世紀のClassic Appがたくさん見つかりました。

Lionには対応していないアプリケーションをLionをインストールした内蔵ディスクに持っていても意味がないので、一つずつ整理しています。そこで便利なのがLionにも対応したAppCleaner 2.0です。以前にも紹介しました。不要なアプリケーションをWindowにドラッグすれば、ディスク上に散在するその関連ファイルも探してくれて、ゴミ箱に一掃してくれるたいへん優れたフリーウェアです。2.0になり、アイコンも一新されました。

OS X 10.7 Lion Bootable Disc

Lionインストール先としては3台目となるAluminum MacBook (Late 2008)にMac App Storeから”Install Mac OS X Lion”をApplicationsフォルダにダウンロードし、InstallESD.dmgをデスクトップにコピー、さらにそのdmgファイルをDVDメディアに焼いて、バックアップ用のインストールディスクを作成しました。手順は、Cult of Macの記事、”How to Make a Bootable Install Disc of Mac OS X Lion” を参照。Lionをインストールした後でバックアップ(緊急時)用ディスクを作成することは現時点ではできないようなので注意が必要です。

出来上がったディスクの中身はこんな感じになります。本当にこのディスクから起動できるのか、早速試してみました。Snow Leopardの状態でDVDディスクをスーパードライブに入れたまま、Cキーを押し続けながら再起動。滅多に使わないスーパードライブがカタカタと音を立てながらゆっくりと起動しました。壊れたかと思うほど起動には時間がかかりました。(数分)

そして現れた画面がなぜか日本語のMac OS Xユーティリティであり、「Time Machineバックアップから復元」、「Mac OS Xを再インストール」、「ヘルプ情報をオンラインで取得」、「ディスクユーテリィティ」の選択を促されました。まだLionはインストールしていないけれど、「Mac OS Xを再インストール」を選んで「続ける」をクリック。この時点で上の一枚目の画像の日本語版が現れました。次のインストール先ディスクを選ぶ画面で「iカスタマイズ」のボタンがあることに気付きましたが、クリック不可だったので、「インストール」をクリック。「追加コンポーネントをダウンロード中です。コンピュータは自動的に再起動します。」の案内があり、その後にLionのインストールが始まりました。要した時間は合計で2時間以上。(Mac App Storeからダウンロードしてそのまま引き続き、インストールする方がずっと速い。)

Lionのインストールが無事に完了し、About this Mac…で確認していると、この機能がたいへん使い易くなっていることに気付きました。

Memoryをクリックすれば、メモリスロットの数と対応するメモリモジュールの規格、スロットの使用状況が一目でわかるようになっています。おまけにMemory Update Instructionsをクリックすれば、AppleのサポートサイトをSafariで開くこともできます。(上のキャプチャー画像はiMac 27″ Mid 2010のメモリスロット使用状況)

Transcend® JetRam® DDR3 1066 MHz 2GB x 2

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OS X LionをインストールしたMacBook(Late 2009)用に 2日前に注文しておいたTranscend® JetRam® DDR3 1066 MHz 2GBメモリ2枚が本日、Amazonから届きました。

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Appleのサポートサイト「MacBook: メモリの取り外し方法と取り付け方法」を参考に、元から付いていたSamsung製1GBのメモリ2枚を取り外しました。今回はiFixitの手順に従わず、バッテリーコネクターを取り外さない代わりにハードドライブ用ブラケットを取り外し、ハードディスクドライブを浮かせて作業スペースを確保しながら、メモリモジュールを取り出しました。

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Transcend® JetRam®シリーズは廉価版のメモリモジュールですが、特に問題はないと思います。生涯保証もあるので安心。今回のメモリ増設で従来の2倍、4GBになり、OS X Lionを走らせてみると桁違いに速い!MacBook(Late 2009)はプロセッサが2.26 GHz Intel Core 2 Duo、グラフィックスはNVIDIA GeForce 9400M 256MBです。標準の2GBでもLionは問題なく走りますが(あまりやる気がない)、Snow Leopardの時と比べると明らかに遅くなっていました。それがメモリを4GBに増設した結果、2GBのSnow Leopardよりも格段と動きが機敏になりました。どうやらLionはメモリを十分に与えておかないと速く走ってくれないようです。¥3,360でこの違いが体験できるのはたいへんありがたいと思います。

MacBook 13″ (Early 2008)などをお持ちの方で4GBに増設される方は、
Transcend JetRam ノートPC用増設メモリ DDR2-667 2GB x 2 永久保証 JM667QSU-4GK
DDR2、667 MHzのタイプは少し高くなっています。

OS X 10.7 Lion Installed

メモリ2GBのMacBook (Late 2009) に加えて、iMac  27″ (Mid 2010) にもOS X LionをMac App Storeからダウンロードしてインストールしました。iMac 27″(Mid 2010)にインストールしたLionで気付いたことを順次、このポストに書き加えて行きます。

  • まずはトラックパッドのスクロールですが、初期設定でスクロールする向きがこれまでとは逆になっています。System Preferences>>Trackpad>>Scroll & Zoomで”Scroll direction: natural”のチェックを外すとこれまでと同じ向きにスクロールします。慣れの問題ですから私はチェックを外さずにiOS風のスクロールに慣れることにします。
  • トラックパッドのバッテリー残量表示が、昨日電池(eneloop)を交換したばかりなのに45%になっています。表示が改善されていないのか、本当に電池が消耗しているのかのいずれかですが、原因はその両方にあるように思います。
  • OSに付属するDictionaryに私は英辞郎、和英辞郎、例辞郎を組み込んでいますが、Allで語句を検索した場合に、英辞郎関連の定義(訳語)は、左に移動した候補リストには上がってきますが、英辞郎などを指定しない限り、定義(訳語)が現れません。使えなくはないですが、かなり不便になりました。
  • Dictionaryにイギリス英語のOxford Dictionary of EnglishとOxford Thesaurus of Englishが追加されています。
  • Finderのアイコンサイズと文字サイズが初期設定に戻ったのか、大きくなっていました。Finder>>View>>View Optionsでアイコンサイズを48×48、文字サイズを11ポイントに戻しました。
  • Safariでのページ移動はこれまでの3本指ではなく2本指で左右にスクロール。紙のページをめくるような感じ。
  • Safariでフルスクリーンモードから通常の表示モードに戻る時はescキー。
  • SafariのTop Sitesで星が表示されるのが速くなりました。
  • Address Bookのデザインが大幅に変更され、これもiOS風デザインに統一されたようです。
  • iWork 9.1 UpdateがSoftware Updateからアップデートできないのでなぜ?と思っていたらPages、Numbers、KeynoteがApplications>>iWork ’09フォルダの外に出ていました。Snow Leopardの時は各アプリケーションがフォルダの外に置いていてもアップデート可能であったのですが、Lionの場合はiWork ’09フォルダの中に入れておかないと見つけてくれないようです。
  • Energy Saverで設定した通りにシステムがスリープするようになりました。
  • iCalのデザインも一新。Monthまたは新たに加わったYearを選んで、翌月などに移動する時のアニメーションが紙のカレンダーを模していて面白い。

全体的な体感速度はSnow Leopardと比べて違いはないように思います。2GBのMacBook (Late 2009)ではSnow Leopardよりも遅くなったような気がします。メモリを増設すると元に戻るか、より速くなるのではないかと期待しています。

“Mac OS X”からMacを外して”OS X Lion”になったことはある意味、象徴的だと思います。全体的にiOSのデザインに近付き、より直感的に誰もが容易に操作できるようになったとのではないでしょうか。それはインストールの段階で始まっており、既にMacを使っていてシステムを移行するかどうかとか、インストールする言語やプリンタードライバーを選ばせるようなカスタマイズすらなかったように思います。(私が見過ごしただけかもしれません。)インストール後に製品の登録を促す画面もなく、ウェルカムビデオも省略。iPhoneに新しいiOSをインストールするのと同じようなステップでアップデートができてしまいます。

フルスクリーンモードは13″などの小さなディスプレイには便利ですが、27″のディスプレイではかえって不便なこともあります。iMac用のOSというよりMacBook Pro/Air用に最適化されたOSになったと言えば、言い過ぎかもしれませんが、一日使用してみてそんな印象を持ちました。