買ったばかりだというM.Zuiko Digital 45mm F1.8に交換し、カシオペア座の右上の方にカメラの向きを変えて撮影したのが上の画像。換算90mmの中望遠レンズで60秒間の星追尾モード。ISOの設定が400と控えめであるため、暗い星は写っていませんが、アンドロメダ星雲が綺麗に写っています。星がほとんど流れていないので極軸が本当に合っていたのかもしれません。1段絞ってあるためか、周辺部減光とコマ収差はほとんどありません。このレンズは星の撮影に適していそう。お値段を考えるとたいへんお買い得だと思います。
性能には影響しないであろうキズが脚部とセンターポールに多数、ありましたがこの絶好の機会を逃すと、二度と巡り合う機会はないかもしれないと思い、購入することにしました。GITZOの三脚は国内ではイタリアンなブランド、Manfrottoが販売していることは知っていました。しかし、この製品にはMade in Franceのラベルが貼ってあります。フランス製のGITZOならさらに価値がありそうです。
Sony Cyber-shot DSC-RX100、広角端(換算28mm)f/1.8、三脚固定で撮影した夏の大三角形をTokina AT-X 116 PRO DXを装着したNikon D90、望遠端(換算24mm)f/2.8で撮影したものと比較してみました。いずれのカメラもISO 3200、露光20秒に設定し、高感度長秒時でのノイズの出方を比べました。Nikon D90はRAWで撮影し、Sony DSC-RX100はJPEGで撮影してApertureで補正しました。できる限り、条件を合わせるため、D90で撮影した画像はRaw Fine TuningによるDe-noiseは実行していません。画角を合わせるため、換算24mmで撮影したD90の画像は少し切り取ってあります。
有効画素1,230万画素、APS-Cサイズのセンサーを搭載したNikon D90の方が当然のように高感度耐性は優れているだろうと思っていましたが、結果はそうではないようです。Nikon D90で撮影した上の画像Bにはまだら模様のノイズが現れています。(Raw Fine Tuningを実行すればある程度のノイズは消すことができます。)
この場所での第2接触予想時刻を確認しようと、iPhoneでAnnular Solar Eclipse 2012を立ち上げてみると、何と、リアルタイムでシミュレーション実行中でした。試しにARで欠け始めた太陽にiPhoneをかざしてみたのが上のスクリーンショット。ぴったり予測位置と時刻が合っています。この画像は二度と撮影できないので、この素晴らしいiOS Appと共に永久保存しておこうかと思います。
慌てて準備した観察、撮影用機材はManfrotto 190CX3+Manfrotto 484 Mini Ball Head(脚部100%カーボンファイバー製三脚とボール雲台)、Nikon D90(迷った挙げ句、より自然な発色で写るD90をメインボディーに)、Nikkor 75-300mm f/4.5-5.6、Manfrotto 7322YB(ボール雲台付きアルミ製小型四段の三脚)とNikon製7×50 7.3° IF WP HP Tropical双眼鏡、それとコリメート法を用いた撮影で使用するNikon Coolpix P300。望遠レンズと双眼鏡に星ナビ付録の下敷きを加工した簡易減光フィルターを装着してあります。
目視観察用としてNikon 8×40 6.3° TALONとKenkoブランドの太陽観察専用サングラス、宝島社の「超高級ガラス製金環日食グラスBOOK」に付属する日食グラスを用意。観察場所の状況を撮影するカメラとして、Ricoh GR Digital IIIと予備のコンデジRicoh PXも待機。倍率8倍のTALON双眼鏡の対物レンズにも工作した簡易減光フィルターを装着しています。
この52秒間プラス数秒の間、ベイリービーズが見られるのではないかと考えています。シミュレーションに使ったiOS用App、Annular Solar Eclipse 2012はNASAが公表したデータをもとにしていると思われます。NASAのデータは月表面の起伏により、南北限界線の誤差が1〜2キロほどあるそうです。
追記:上で紹介した「金環アプリ2012」には不具合があるようです。北アメリカや香港など、国外の金環日食観測地点でシミュレーションを行ったところ、アプリケーションが起動しなくなりました。iPhoneの再起動を試みても改善しないので、一旦削除してから、再インストールするしか解決の術はないようです。代わりにAnnular Solar Eclipse 2012を紹介します。こちらも無料で公開されています。