今年のオリオン座流星群は極大日時が10月22日02時(JST)で、極大時刻は条件が良いものの、輝度90.69%の満月に近い月明かりが邪魔になりそうです。この流星群は比較的明るくて速度が速い流星が多く、ピークがなだらかなことが特徴です。
Category: Stargazer
Perseids 2018 — Part 2
ペルセウス座流星群極大時刻に近い12日夜から13日未明にかけては、当地では天候条件が芳しくなく、撮影と観察を諦めました。12日午後10時頃は晴れていましたが、仮眠から目覚めた午前2時半頃は星は一つも見えない曇天でした。翌日13日は放射点が昇り始めた午後11時半頃から、久しぶりに空が開けた近くの空き地で撮影を始めました。カメラ機材は、Olympus PEN E-P5とK&F Concept Nikon (G) マウントアダプターを介したTokina AT-X 116 PRO DXの組み合わせで、三脚に固定してインターバル撮影を行いました。絞りはf/2.8開放、ISO 1600固定、露出は20〜25秒。レンズ焦点距離は11mm。(35ミリ換算で22mm)大接近中の火星が南の空で輝いています。写っているのは先客の車。同好者のようで、流星群を撮影されていました。
残念ながら流星はカメラで捉えることができなかったのですが、目視ではおよそ1時間半の間に10個ぐらいは確認しました。
天頂付近から南の方に下がってきた夏の大三角形を視野に入れると、レンズが夜露で濡れますが、自作のレンズヒーターが活躍してくれました。上の画像はすべてRAWで撮影したファイルをPhotosで現像及び加工しました。レベルとカーブを大胆に補正して初めて、天の川が見えるようになります。以前は肉眼でも天の川が見えていましたが、加齢と共に瞳孔が開かなくなるので、今では目視で天の川を確認するのは困難になりました。カメラに例えれば、若い頃は絞り値が開放1.2だったのが、歳をとると、眼球の経年劣化による暗視能力低下で、開放3.5とかになります。暗視能力の低下は老眼の進行具合とほぼ同時に進むように思います。まだ老眼が始まっていない人は、今のうちに天の川を見ておきましょう。
Perseids 2018 — Part 1
Mars Close Approach
本日、7月31日は15年ぶりに火星と地球が接近する日。距離はおよそ5,760万キロ。5,580万キロまで接近した前回の2003年は、およそ6万年ぶりでした。前回ほどではないとしても、月明かりにも負けない赤く輝く火星が南東の空に見えています。高度が上がる午後10時以降が見頃です。最接近時の今夜は木星よりも明るいマイナス2.8等級。
私にとって記憶に残る火星大接近は、5,620万キロまで近付いた1971年8月。買ってもらったばかりの屈折式天体望遠鏡で火星を見て、会員だった大津天文同好会先輩諸氏の指示を受け、スケッチを描いたのを覚えています。赤道儀付きだったとは言え、小さな口径の望遠鏡では倍率が低く、スケッチが描けるほどの鮮明な像は得られなかったのに、もっともらしい絵を描いていたように記憶しています。
Total Lunar Eclipse Tonight
今夜は皆既月食の夜ですが、天候条件が比較的良さそうなのは関東と道東など、太平洋岸の一部の地域に限定されそうです。部分食の始まりは20時48分、皆既食は21時51分に始まり、23時08分終了、部分食の終わりが1日の0時12分になっています。皆既食の全期間1時間17分が見えるので天候条件以外の条件は揃っています。
weathernews.jpではハワイ島ワイコロアと北海道陸別町銀河の森天文台から生中継されるそうなので、そちらに期待しよう。iOS機器にインストールすれば、weathernews touch Appでもライブ映像を視聴することができます。
2月1日追記:
昨夜は太平洋岸の広い地域で皆既月食が見られたようです。当地でも天気予報に反して、皆既食が始まる直前まで月が地球の影に隠れて欠けて行く様子が見えました。しかし、皆既食が始まる午後10時頃になると空一面が厚い雲に覆われたので、weathernewsのライブ中継に切り替えました。
Quadrantids 2017
年間三大流星群の一つ、しぶんぎ座流星群の観察、撮影を行いました。日が変わって午前1時前からおよそ1時間半ほどの三脚固定撮影でしたが、確認できた流星は眼視で一つのみ。
久しぶりにOlympus PEN E-P5でインターバル撮影しました。撮影間隔は2秒に設定して、30枚を連続撮影しています。撮影間隔2秒でのインターバル撮影時はモニターのバックライトを消灯することができないので、モニター調整機能を使って明るさが最も暗くなるように設定。
極大時刻は1月3日午後11時頃でしたが、放射点が低いので、月齢と天候条件が良くても見れる流星の数は限られます。三大流星群のレッテルは、北半球でも緯度が高くはない地域では適切ではないような気がします。次の主要流星群は4月のこと座流星群。三大流星群に属する8月のペルセウス座流星群と12月のふたご座流星群は、今年も月明かりが干渉するので期待できそうにありません。
Geminids 2016
ふたご座流星群が極大を迎えるのは12月14日午前9時頃ですが、あいにくの空模様で全く期待できません。輝度99.98%の満月すら見えない状況です。今年の流星群は、月齢や天候条件がここ数年で最悪の年だったかもしれません。
Perseids 2016 — Part 2
Perseids 2016 — Part 1
今年のペルセウス座流星群は例年の極大(JST 8月12日午後9時〜8月13日午前0時半頃)とは別に突発出現(JST 8月12日午前9時過ぎ頃)が予想されていました。今朝、輝度62%の月が午前0時頃に沈む頃から自宅近くで三脚固定によるインターバル撮影を行いました。Olympus PEN E-P5のインターバル撮影で設定できる最大撮影枚数は99枚。撮影間隔が2秒で、露光時間20秒ならおよそ36分間の連続撮影になります。
全天で雲がほとんどない快晴でしたが、例年の極大一日前でZHR 5~10個ぐらいだったように思います。突発出現予想時刻よりも6時間以上前なので、例年よりも多い印象はありませんでした。IMOが集計したデータによると突発出現が確認されているようです。
目視でも確認したイリジウムフレア(太陽の光を反射する人工衛星)。
StarStax比較明合成を用いて星の軌跡を記録するグルグルも作成しました。97枚の画像をスタックしてあります。合成する元画像にDxO OpticsPro for Photosで補正した画像が含まれていると、円弧を描く光跡からずれるので、スタックする前にチェックを外してあります。
今夜0時頃から明日の天文薄明までの極大時間帯も月齢と天候条件が3年ぶりに良さそうで、期待できます。今夜はポータブル赤道儀を用いた追尾撮影を予定しています。
Part 2へと続く。
Kenko PRO Field 7×32
Kenko/Tokina/Slik Online Shopに注文していたKenko製双眼鏡、Pro Field 7×32が届きました。箱入り娘による検品完了のようですが…
ポロプリズム式のクラシックな双眼鏡で、倍率が7〜8倍のモデルを京都駅前の家電量販店の双眼鏡売場で片っ端からチェックしていて、最も見やすくて質感が良いのがこの双眼鏡でした。(ショーケースの中の高級な製品はチェックしていません。)
メーカー希望小売価格は¥18,500(税別)ですが、家電量販店では1万円ぐらいの値が付いていました。Kenko Online Shopではアウトレット品が信じ難い¥7,380(税別)でした。これだけ低価格だと品質が気になるところですが、実機をチェックしているので問題ないでしょう。
高耐久アルミダイキャスト製ボディーにシボ革。
ブリッジなど、強度が求められるパーツも金属製だと思いますが、対物レンズ側のプリズムキャップは樹脂製と思われます。
この双眼鏡の最大の特徴はモールド成形によるガラス非球面レンズを採用し、収差が少なくなっていることでしょうか。点光源の星を見れば、収差の発生状況がわかるので、確認してみたところ、ピントが合えば星はレンズ中央部で点像に見えます。この価格帯の双眼鏡としては天の川が驚異的に綺麗に見えます。
箱入り娘による検品結果が右側対物レンズにマーク(毛が付着)してありました。すぐ下に白っぽいゴミが付着している。ブロアーで吹いても取れないということは、対物レンズ内側に付着したゴミのようです。これがアウトレット品の宿命なのか?
対物レンズ筒とポロプリズム部が一体になっていない、ツァイス型の双眼鏡なので、対物レンズ筒はねじ込み式であり、反時計回りに回転させれば対物レンズ筒が取り外せるはず。手で回しても緩まないので、ベルトレンチを使用すると、ある程度の力を加えた時にパキッと一気に緩みました。対物レンズ筒は樹脂製と思われます。
レンズ内側に付着していた白っぽいゴミをブロアーで吹き飛ばし、新たに別のゴミが付着しないよう、すぐに元に戻しました。この双眼鏡のレンズは国内生産のようですが、組み立てはフィリピンとのことです。ゴミは組み立て時に混入したものと思われます。防水機能がないツァイス型は、カビの発生やゴミ混入の恐れがありますが、容易に分解できるメリットもあります。
ゴム製見口が薄っぺらいですが、眼鏡を外しても無限遠にピントが合います。
別売の三脚取付ホルダーはこのネジに取り付けます。
以下に主な仕様をまとめておきます。
Objective Lens Diameter | 32mm |
Lens Coat | マルチコート |
Magnification | 7x |
Brightness | 20.8 |
Actual Field of View | 8.5º |
Apparent Field of View | 54.9º |
Field of View at 1,000m | 148.6m |
Exit Pupil | 4.57mm |
Eye Relief | 19mm |
Nearest Focusing Distance | 5m |
Dimensions | H125 x D58 x W18 |
Weight | 630g |
Interpupilary Distance Adjustment | 58.5~71.5mm |
仕様表には記載がありませんが、プリズムは製造コストが抑えられるBK7を採用しているようです。ひとみ径(Exit Pupil)の二乗が明るさ(20.8)になります。星空観察に最適とされる7×50の双眼鏡は、ひとみ径が7.14mmであり、明るさは51.0なので、この双眼鏡と比べると理論上は二倍以上、明るく見えることになります。しかしながら、加齢と共に私の暗所瞳孔径は7mmも開いてないだろうから、双眼鏡のひとみ径が7.14mmもあっても無駄が発生しているだけで、明るさは20もあれば十分なのかもしれません。(暗所瞳孔径の平均値は20代で8.0mm、30代で7.0mm、40代で6.0mm、50代で5.0mm、60代で4.1mm、70代で3.2mm、80代で2.5mmとするデータがあります。)性的に興奮すると瞳孔は平常時よりもちょっと開いて一時的に若返るそうですが、残念ながら星を見ながら性的に興奮することはありません。
高級なBaK4と比べて低価格のBK7は光の屈折率が低く、接眼レンズと人の瞳孔に達する光量が少なくなる傾向があるので、BK7のプリズムを採用した双眼鏡の明るさはさらに暗くなるはずです。しかし、実際に星空を観察すると、BK7プリズム採用のこの双眼鏡はBaK4プリズム採用のより明るく見えるはずの高級な双眼鏡と比べても、遜色なく綺麗にくっきりと見えます。この現象は光害により、空全体が明るくなっているので、明るく見える双眼鏡で星空を見ると、背景となる空の明るさが邪魔になり、コントラストが低下して暗い星が見づらくなるのが原因と考えられます。
ひとみ径4.57mm、明るさ20.8のこの双眼鏡が、加齢と共に開かなくなった私の暗所瞳孔径に合っているのかもしれません。
Happy Valentine’s Day
The Man Who Fell To Earth

1976年に「地球に墜ちて来た男」はおよそ40年後の2016年1月10日、宇宙に帰って行ったそうです。浜大津と京都三条を結ぶ京阪電車京津線に乗車するDavid Bowieの写真、今でも鮮明に覚えています。当時、山科にDavid Bowieの別荘があったという都市伝説があるそうですが、四ノ宮方面から京都三条へと向かう京阪電車(当時は路面電車)に乗車していたことは、証拠写真があるので間違いありません。(上の写真は京阪電車ではなく阪急電車ではないかという人もいます。)
ギター小僧、カメラ小僧でもあった元天文少年の私は、1970年台後半は音楽雑誌を購読していました。記憶は定かではありませんが、当時、購読していた音楽雑誌か写真週刊誌に京阪電車京津線に乗車する「地球に墜ちて来た男」の写真が掲載されていました。

そんな京阪電車に乗って京都のとある小さなライブハウス(サーカス・サーカス)に行くと、演奏が始まる前に出演するテクノバンド(P-MODEL)とは直接関係のないDavid Bowieの曲が流れていました。何でだろう?ステージにバンドメンバーが現れて演奏が始まるとしばらくして、観客の中に「地球に墜ちて来た男」がいることが判明。世界的なスーパースターがこんな小さなライブハウスにやって来ることは極めて稀なことだったので、一生涯忘れ得ない記憶として脳裏に残っています。この出来事に関してP-MODELの平沢進氏が回想されています。1980年頃の記憶です。
「巨匠、星へ帰る」をお祝いし、 P-MODELとデヴィッド・ボウイのエピソードをお話ししましょう。 何度も話したことでありますが、お祝いですから。
— Susumu Hirasawa (@hirasawa) January 11, 2016
Beats 1でBowie追悼特集やってます。
京都が好きなDavid Bowieは河道屋にも足を運んでいたようです。Steve Jobsとも嗜好に関して共通点があるみたいです。
Quadrantids 2016
年間3大流星群の一つとは言え、数多くの流星が観察できることは極めて稀なしぶんぎ座流星群が1月4日午後5時(JST)に極大を迎えました。放射点が地平線の上に昇るのは夜半過ぎであり、午前2時過ぎには輝度22%の月が東の空に昇ります。この流星群は極大時刻にピークが集中する傾向があるので、7時間も経過すれば、天候条件に問題がなかったとしても見える流星の数は限られます。
午前2時頃になれば、C/2013 US10 (Catalina) が月と共に東の空に昇ってきます。彗星は光度6.4等なので、ポータブル赤道儀で追尾しながら望遠レンズで撮影したら写るでしょうから、流星群は二の次で彗星を狙ってみようと考えています。
追記:昨晩はPM2.5の影響か、空全体が薄い靄に覆われており、撮影は断念しました。しかし、Arcturusと共に昇ってきた彗星はNikon 7×50の双眼鏡で辛うじて確認することができました。しぶんぎ座流星群とは相性が悪いのか、今年も一つも流星を確認することができずじまいでした。
Daishogun Hachi Shrine
八坂神社で行われたminority318さんの神前結婚式に傍観者兼写真撮影班として参加しました。撮影した画像は非公開でFlickrにアップロードしましたが、人物写真を大の苦手とする私が撮影した画像は、ピンボケに黒つぶれと白とびと酷い有様で、期待されていたとしたら申し訳なく思うほどでした。プロのカメラマンが複数おられたので、まあ良いか。
夕方にSuzukiディーラーに向かうまで少し、時間があったので、北山通りのVolksで昼食を取ってから、真夏に一度行った大将軍八神社を再訪問することにしました。
天球儀など陰陽道阿部家に関わる古天文暦道関係資料(京都府指定文化財)が収められている方徳殿(宝物庫)は、一般公開が春の5月1日〜5日と秋の11月1日から5日と決められています。夏に来た時も方徳殿には入れなかったのですが、今回は偶然にも東京からお見えの方が見学を予約されていて、見たければご一緒にどうぞということになり、幸いにも中に入ることができました。
方徳殿一階には10世紀〜13世紀にかけて奉造された木像の大将軍神像群(重要文化財)80体が安置されていますが、我々が合流した時はその大将軍神像群を案内されているところでした。信仰心がない私は神像群にはさほど興味がなく、静かに解説を聞いていました。(後から知ったことですが、この大将軍神像群も星の神様を表したものだそうです。)
二階に上がると古天文暦道関係資料を中心に展示されていました。日本の古い暦学や天文関係資料には興味津々の私は、案内されていた神主ではない方にいくつか質問しました。専門的な質問に対しても即座に返答されていたその解説員の方は何者だろう?ひょっとして天文同好者なのか?とふと思いました。
宝物を見せていただいて、外の喫煙所でタバコを吸っていると、先ほどの解説員の方が同じようにタバコを吸いに来られました。今夜頃からふたご座流星群が見れますねという話になりました。やはり、同好者でした。主要流星群の夜は光害が少ない広沢池に行って、アナログの大判カメラで写真撮影すると言われていました。
天球儀には南半球から見える星も記録されていることや、天の川らしき剥がれかけた塗料も確認できました。この和製天球儀は国内で3か所に展示されているそうです。国立科学博物館と伊勢神宮、そして大将軍八神社。星図には西洋の星座が描かれていて、当時から西洋との交流があったことを窺い知ることができました。そんな話は天文同好者でしかわからないことです。
Geminids 2015 — Part 2
天候条件を除くと理想的な条件が揃った2015年のふたご座流星群極大日の夜、当地は日が変わる少し前から空全体に薄い雲が立ち込めて恒星の中で最も明るいシリウスさえ見えたり見えなかったり。残念なことに天気予報がほぼ的中しました。自宅近くの観察+撮影地に到着したのは午後10時半頃。極大予想時刻の4時間半前なので、昨晩のように天候さえ良ければ慌てる必要はないのですが。すでに雲がどんどん増えてきたので慌てた私はポータブル赤道儀の極軸合わせに戸惑いました。(極軸望遠鏡を持参するのを忘れたことに気付き、自宅に取りに帰ったりしていました。)
北の空は雲に覆い尽くされ、北極星がなかなか姿を現してくれない。北極星が見えないと赤道儀の極軸を合わせることができません。追尾撮影は諦めて三脚固定に切り替えてインターバル連続撮影を開始。雲の隙間に北極星がようやく見えたので、iOptron Polar Scopeを頼りに北極星を極軸望遠鏡のレチクルに導入しようとしましたが、仰角が大きくずれている。頭の中は?まあ良いか、三脚固定でも超広角レンズなら問題なく撮影できることだしと思い、撮影を開始しました。(帰宅後、iMacに画像を取り込んでみると、追尾したはずの星が点像ではなく大きく流れていました。これではスタックできない。)
雲の隙間に見えたおおぐま座α星のDubhe(1.82等星)を北極星(2.00等星)だと勘違いしていたのでした。北の空に唯一見えた2等星の星を北極星だと思い込んだのです。Dubheの高度はその時、およそ28ºだったので、この星が北極星だとすると、当地の緯度は沖縄と同じぐらいになります。妙に低い位置に北極星が見えるので、ふたご座流星群の極大日に寒くはないのは、地軸が大きく動いたせいかもしれないと、あり得ないことを考えていました。
薄い雲が地上の光を反射して空が明るくなるので、まるで満月の夜に星空の撮影をしているような感じになりました。露出時間を25秒から20秒に変更し、ISOも控えめに設定すると、明るい星しか写らない。極大時刻に近づくにつれて雲の量が増えましたが、それでも雲の隙間に流星が毎分1個ぐらいの頻度で確認できました。上の画像には、明るい星しか写っていないので、星座の位置がわかりやすい。左上のふたご座Castorの近くにある放射点から右下にうっすらと見えるシリウスの方向に流れた明るい流星が写っています。
昨晩撮影した画像をFlickrにアップロードしたら、テクノロジー分野のニュース記事をネットで配信するCNET、CBS Interactiveの編集主任からFlickr経由のメールが届きました。世界各地で撮影されたふたご座流星群の写真を集めたギャラリーに私が撮影した画像を使いたいので許可を求めるという内容でした。こんな写真で良ければどうぞお使いくださいと書いて、返信しました。撮影時刻や撮影地、撮影者のフルネームなど、簡単な説明も依頼されました。撮影地が大津市と言っても多分わからないだろうから京都の郊外と言っておきました。海外で日本のどこから来たの?と尋ねられたら、Kyotoの近くと言えば、大概は理解してくれます。