Making Whetstone Bases — Part 13

こまそうさんから頂いた杉の角材と曲線定規を使って、砥石台を作りました。曲線は一部だけになりますが。

足となる二本の角材を接着中。曲線部分はすでに小型の反り台鉋で加工済みです。

足の余分を切断し、全体にサンドペーパーを掛けてから亜麻仁油を塗布しました。

載せるのはこの人造砥石。これまで専用の砥石台を用意していなかったので、面直しをする際に砥石が動いて困っていました。画像を見るだけて中央部分が凹んでいるのがわかるほど、反っている。

人造砥石は使用する前に砥石ごと水に浸ける必要があり、木製の砥石台から容易に砥石が外れなければなりません。

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Another Vintage Paper Cutter

安曇川藤樹の里道の駅で入手した年代物の裁断機を調整しました。金属部品の錆落としは二台目ですが、今後、同じような裁断機を入手することはないだろうから、これが最後と思っています。

刃は取り外してから磨きました。ナットの締め付け具合がゆるかったので増し締めしておきました。鋏ではないので刃を分解しても切れ味が変わることはない。前回に気付いたのですが、可動部分の刃が円弧を描いている。

足の部分が劣化していたので取り除いて、代わりに樹種不明の廃材を加工した角材を取り付けました。

廃材を加工した角材はやはりミズナラのような気がします。

Making Chopsticks — Part 23

逆目になる原因を探るため、加工した桜一枚板を平面出ししてから9ミリ角のブランクを作りました。板は完全な平面にはなっていませんが、この程度で大丈夫でしょう。

箸製作用治具に載せて平鉋で削ったところ、逆目にならずに綺麗に削れることを確認しました。仮説が正しかったようです。

途中で木目が変わる唯一無二の箸が完成しました。販売できるレベルの仕上がりです。

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Making Chopsticks — Part 22

大きく反っている桜の板からブランクとなる9ミリ角の角材を自作のテーブルソーで加工しました。加工したブランク6本(3膳分)を治具を使って箸の形状になるように鉋で削ると、6本とも端っこの同じ位置で逆目になってすべて没になりました。

桜は加工性が良いはずですが、なぜ同じ位置で逆目になるのか?これまでと違う方法でブランクを加工をしていないか考えてみました。これまでは板材の状態で平面出しをしてからテーブルソーで縦挽きして9ミリ角のブランクを作っていました。

今回は横着して大きく反った状態の板をテーブルソーで縦挽きして強引に角材に加工しました。出来上がる角材は弓のように反ったままなので、まずは10ミリの角材にしてから縦挽きする切断面を変えて、端っこの方と中心部分だけさらに1ミリ切断するという方法です。

切り出したブランクの長さが250ミリほどあったので、片方だけ10ミリほど切断してから治具に載せて鉋で削ったら、切断しなかった方の端っこに逆目が出たということではないだろうか。

木目を読むのは本当に難しい。やはり今回のような経験を重ねて初めてわかることかもしれません。上の仮説は間違っているかもしれないので、次回は同じ板を使い、板の状態で平面出しをしてからブランクを切り出してみよう。

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Vintage Paper Cutter

四天王寺で500円で入手した裁断機を修復しました。カッター部分を除く部品を木製の台から取り外して錆を落としました。ネジはすべてマイナスなので相当古い代物だと思われます。製造後、少なくとも半世紀以上は経過していそうです。

劣化したゴム製の足が二つ付いていましたが、不要なので取り除きました。元々は四つあったと思います。

刃の部分は取り外さずにサンドペーパーで錆を落とし、ピカールを使って磨きました。修復作業を行う前から紙はスパッと切れていましたが、刃の錆を落とすとさらに切れ味が改善しました。

Hira Ganna Block Plane Restored

四天王寺で僅か300円で入手した平鉋の錆を落としました。

サンドペーパーとワイヤーブラシで錆を落としてから、鉋身の表面を磨き、粒度が異なる4種類の天然砥石で刃を研ぎました。

読めなかった銘が読めるようになりました。「登録商標」、「盛信」、「特製」の文字が刻まれている。

鉋台全面に亜麻仁油を塗布したら、色が濃くなって赤樫のように見えます。

刃こぼれを直してから研いだので、研ぎ作業に数時間を要しました。

錆を落とす前は全く切れなかった刃がそこそこ切れるようになりました。

Shitennoji Flea Market — Part 3

半年ぶりに四天王寺「大師会」にやって来ました。前回、停めた駐車場が満車だったので、今日は会場に少し近い別の駐車場に車を停めました。四天王寺の北東にあり、ここから徒歩でおよそ10分と少し距離があるので、毎月21日と22日の特別料金は設定されていません。

京都の東寺や北野天満宮で定期的に開催される骨董市と比べると、大阪四天王寺の骨董市では屋台の食品も含めて全体的に価格が安い。この錆びた平鉋、価格を尋ねると300円。聞き間違ったかと思うほど安い。鉋台に傷はないし、鉋身の錆を落として刃を研げば、化けるかもしれない。

JOZU+で使った木製スプーンの使い心地が良くて、自分で作ってみたいと思いました。左手に持った箸置き、黒っぽい材は黒檀のように見えますが、これも100円だそうで。(100円で黒檀はありえないので、黒く着色しているのでしょう。)

ちょっと早めにランチへと向かいました。途中で、奈良からやって来たインディアナ州出身の方とその友人に二週間ぶりに出会いました。今回もジグソーを買ったそうです。

「うどんの前田」は外で並ぶ列があり、20分ほど待ちました。夏季限定メニューの「ざるカレーうどん」(1,200円)を試してみよう。

前田特製冷たいカレー 出汁に漬けて食べる「ざるカレーうどん」

前田特製冷たいカレー出汁、これが絶品でした。夏季限定と言わずに通年でやってほしい。

かぼちゃ二枚と薬味の生姜、ねぎ、ニンニクチップがより美味しくさせている。追加料金はないので大盛りにしました。

同行者はシンプルなざるうどん(880円)の大盛り。大盛りでも京都の「さぬき自家製麺うどん楽洛」の1玉より少ない感じでちょうど良い量。

昼食後、四天王寺境内に戻りました。ここも外国人観光客が多い。

このガラスの食器、三枚重ねた状態で300円の値札が貼ってあり、一枚300円で三枚なら900円ですか?と尋ねると三枚で500円にしてくれました。

そしてこの立てかけてあった裁断機、値札は700円でしたが、店主に確認すると、ワンコインの500円に!お釣りを出すのが嫌な人だったのかもしれません。

平安神宮のフリーマーケットで入手した医療用ピンセットの使い勝手が良くて、同様のものを探していたらありました。医療用ピンセットは刺さった棘を抜くことができます。

今回、購入したもの。合計1,700円也。

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Making Chopsticks — Part 21

先月、かき氷専門店を開業したK氏からいただいた廃材の仕分けをしていて、解体した什器に使われていたと思われる廃材の中に広葉樹らしき古材があるのを見つけました。試しに菜箸に加工してみたら…

テーブルソーで9ミリ角の角材に加工し、長さ290ミリで切断。治具に置いて鉋で削ったところ、加工性が非常に良いことがわかりました。

什器によく使う材でこの木目から判断すると、ミズナラのような気がします。木材博物館でミズナラについて調べると、以下のような記述がありました。

ナラは硬さのあるしっかりとした樹種ですがクセがなく刃物の通りが良いので加工がしやすい木材です。

気乾比重が0.67 (0.45~0.90) であり、私が感じた印象と一致します。恐らく何十年も前の什器に使われていた材だろうから、完全に乾燥していて加工性がさらに良くなっているはず。古材を再利用した箸作りも面白い。(追記:解体した什器は店にあったものではなく、実家にあったものだそうです。)

桜の端材は潤沢にあるので、ついでにまた一膳作りました。

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Making Chopsticks — Part 20

馬場銘木のスーパーサマーセールで買って来たブビンガを使って箸を製作しました。木材博物館によると、西アフリカ原産のブビンガは気乾比重が0.80〜0.96と非常に硬くて重い木です。鉋で削った時の加工性は良い。快いとは言えないほのかな香りがあります。

箸としての耐久性は良さそうです。鉋刃は鋭く研いでおかないと、逆目になることもありそう。

暗色の縞模様が見える。

ついでに桜の端材が残っていたので、箸に加工しました。ブビンガはどちらかと言えば男性的な印象がありますが、対して桜は間違いなく女性的。

ブビンガ 箸の材料としての適性度:5段階で4

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iPad 7th in the Garage “Huron”

これまでガレージにはバッテリーを取り外したアルミのMacBook 2.4GHz (Late 2008) を常駐させ、SafariでシンガポールのKiss 92 FMのサイトを開いてBGMとしてほぼ常時、聴いていました。 何分、古いMacなので、酷暑が続いたガレージ内で電源常時オンのままだと熱暴走しそうで気になっていました。

17年も前のMacBook 2.4GHz (Late 2008) は引退してもらい、代わりにiPad 7thをガレージに常駐させることにしました。iPadならKiss 92 FMのiOS用appが使えるので、これからはこのiPadでラジオを聴くことにします。

Kiss 92では去年まで、The Straits Timesのニュースが毎時、放送されていましたが、今は30分ごとになっており、最新のニュースをプロが読むBritish Englishで聴くことができます。(以前はDJが読んでいました。)

Fixing The Kiridashi Knife — Part 2

折れた切り出し小刀を挟むカリン材二枚の薄板が固着したので、余分を手鋸で切り落とし、反り台鉋で形を整えました。思っていたよりもこのカリン材は軟らかいので糸鋸盤を使って丸みを帯びた部分を切断しようかと少し、迷いました。結局、小型の反り台鉋で削れることがわかりました。

ヒシカ工業製木工用スクレーパーを使って仕上げました。

#120〜#320のサンドペーパーで表面を整えるとカリン製の柄はツルツル。

亜麻仁油を塗布して修復作業を終えました。折れていた私の心も修復できました。

指が短い私の手に馴染む、厚さおよそ8ミリの切り出し小刀の柄が完成しました。箸の素材としては適していないと判断したカリン、ナイフの柄には適材かもしれません。

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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 10

大阪北部の北摂地域で暮らす義父母の用事で、今年の春以降は頻繁に大阪に行くようになり、帰りに豊能町のJOZU+に寄る機会が増えました。この日も什器展開催中のJOZU+に立ち寄りました。

駐車場と繋がる1階の一枚板等展示スペースにちょっと気になった一枚板が展示販売されていました。溝状の大きな穴が垂直方向に空いている幅が狭めの一枚板。この前、来た時は気付かなかった。

近づいてラベルを見ると、なんと「杉(ミヤマ)W1885 x D360 x T60 ¥120,000 (税込¥132,000) 」との表示が!探しても出会える機会が滅多にないあの「御山杉」の一枚板です。左に写っているのは春日杉。

社長夫人らしき店員さんによると、前回、訪れた時に気付かなかったのは恐らく、奥の方にあったからとのことです。入荷したのは今年で、摂津市の木材市で落札したものと言われていました。多分、大阪銘木協同組合のことを言われていると思います。5月の大型連休中に開催された展示会では見なかったので5月以降の銘木市で落札されたものであると思われます。

上の二枚目の画像の右の方に写っている幅がもう少し狭い一枚板も御山杉であり、価格は1万円台でした。まとめて買われた方がいて、写っているのは残っているもの。溝状の穴がこの一枚板の特徴ですが、用途が限られるので安価になっているとのこと。

2階でいつものミルクヨーグルトアイス(プレーン)と(いちご)を切り株テーブルでいただきました。コースターもスプーンも天然木。この小ぶりのスプーン、作るにはどのような道具がいるのだろうか?樹種はカエデのように思います。

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Fixing The Kiridashi Knife — Part 1

折れてしまった切り出しナイフを修復しようと、Scotch製強力瞬間接着剤を買って来ました。一見、くっついたように見えますが、接合部にはみ出た接着剤を別の切り出しナイフで剥がそうとしたら元通りに二つに分かれました。

金属の接着にも使えると書いてありますが、このような形状は接着強度に問題ありなのでしょう。このまま引き下がるわけには行かないので、別の修復方法を考えました。

箸の材料としては適していないと判断したカリンの端材を使って柄を加工することにしました。

画像ではわかりにくいですが、トリマーでナイフの厚みおよそ2ミリと少し分、彫り下げました。

そしてカリンの板をテーブルソーで縦挽きして薄い板二枚にしました。

二枚の薄い板で隙間なくナイフを挟み、瞬間接着剤と木工接着剤を使って二枚の板を接着しています。

新しいカテゴリー、F.I.Y. (Fix It Yourself 自分で修理) を追加しました。

Fixing The Kiridashi Knife — Part 2へと続く。