ヒーター部が完成し、続けて電源部の製作に取り掛かりました。当初は、単3形充電池4本を工作用電池ケースに入れて、それを電源にする計画だったので、実際に試作してみました。ところが、スイッチがないのは使い勝手が悪く、また電池ケースが裸の状態になり、電池ケースを収納する別のケースを製作しなければならないことに気付きました。
そこで、計画を変更し、モバイルバッテリーを電源部として使用することにしました。
電源部製作に使用した材料
- VFF 0.3SQビニル平行コード(長さ1m)
- およそ700mmのUSBケーブル(使っていなかった手持ちのものを加工)
- 熱収縮チューブ
電源部製作に使用した工具
- VESSELワイヤーストリッパー
- 半田ごて
- ラジオペンチ
以下、電源部の製作工程を下に箇条書きします。
- ラジオペンチ(またはニッパー)を用いて、USBケーブルのA端子が残るように長さ700mmでケーブルを切断する。
- ワイヤーストリッパーを用いてUSBケーブルの先端を剥離する。ケーブルは赤、黒、緑、白の合計4本のリード線が束になっているのを確認する。使用するのは赤と黒のみなので、段違いの長さになるように他のリード線を切断し、赤と黒のリード線を剥離する。
- 電源部から出した平行コード電源側の先端2本をワイヤーストリッパーを用いて剥離する。
- 適切なサイズの熱収縮チューブをUSBケーブルに通しておいてから、USBケーブルの赤と黒のリード線と平行コード2本を半田により接続する。(細線圧着接続端子を使用して接続する方法もあります。)
- 接続部分に熱収縮チューブを移動させて、ライターなどの熱源を用いてチューブを収縮させる。
モバイルバッテリーにUSBケーブルのA端子を繋げば、電源部が完成します。製作途中で電源部の仕様を変更したので、USBケーブルと平行コードを接続する必要がありました。長いUSBケーブルを使えば、平行コードは不要となり、ヒーター部でニクロム線と直接繋ぐ方が見栄えが良くなります。
年に一度の海外旅行の時しか使っていない、Just Mobile Gum Plusを電源にしました。この携帯型バッテリーパックの仕様は出力5V、2.1A、容量5,200mAh。電源をオンにすると、ヒーター部のニクロム線に熱が入り、ほんのりと温かくなります。実地試験はまだ実施していませんが、巻きポカの経験をもとに推測すると、ちょうど良い温度でレンズフードを温めて、結露や夜露、霜を防止してくれそうです。
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作業の難易度:5段階で2