Convex Sole Block Plane 外丸鉋

東寺ガラクタ市で買って来た外丸鉋の鉋身を取り出して、錆を落としてから3種類の砥石で刃を研ぎました。

銘が刻まれていますが、調べてもメーカーに関する情報は得られませんでした。

このような特殊鉋は本職しか使わないので、上質な鋼が使われているのか、予想した通り、切れ味良好。手元には小型の外丸鉋もありますが、用途が思いつかないので使ったことがありません。

Single Dish Dining Table for Cats — Part 4

穴を空けた際に傷が付いて没にしたクリの一枚板を自作のトリマー用平面出し治具を使って少し削って修復しました。桜と比べると軟らかいクリ材は加工しやすいものの、木口や木端に近い位置で枘穴を貫通させると木目に沿って割れが発生することもあります。割れ目を拡げながら木工接着剤を塗布して固定中。

前回と同様に今回も同じクリの端材を脚部に使用します。

ウリンの端材を加工して楔を打ち込みました。

Single Dish Dining Table for Cats

完成した猫用一枚皿食卓テーブル全体に亜麻仁油を塗布しました。米国製CORELLEの小皿がピッタリと隙間なく載るように0.5ミリぐらいの精度で穴を明けました。

左が前回、右が今回、製作したもの。そろそろ猫用一枚皿食卓テーブルの製作に飽きてきた。メルカリに出品して妥当な価格で売れたらさらに増産するかもしれません。

今回、製作した猫用一枚皿食卓テーブルの寸法を以下に記しておきます。

天板:L150 x W199 x T11~12ミリ
天板高さ:107ミリ
穴の口径:129ミリ
皿の口径:137ミリ
皿の深さ:34ミリ

Single Dish Dining Table for Cats — Part 3に戻る。
Single Dish Dining Table for Cats — Part 1に戻る。

Single Dish Dining Table for Cats — Part 3

木目に直交する向きに幕板を取り付けてぐらつきを抑えました。幕板は反り防止の役目もあります。

全体に亜麻仁油を塗布。

Single Dish Dining Table for Cats

別の皿を載せるとサイズがぴったし。

皿は前世紀にミシガン州のスーパーで買ったCORELLE®の小皿。今では希少なMADE IN USA.

Single Dish Dining Table for Cats — Part 4へと続く。
Single Dish Dining Table for Cats — Part 2に戻る。

Skillet for Mosquito-Repellent Incense

7月第一日曜の昨日、東寺ガラクタ市で500円で買って来た鉄製フライパン(スキレット)の使い途はこれ。大きめの蚊取り線香を入れるのにちょうど良い大きさ。

山中油」に置いてあったこれを真似しました。蓋付きの方が格好良いな。これは蚊取り線香専用のものだろうか?

Toji Garakuta Flea Market — Part 8

弘法市と比べて規模が半分ぐらいと小さいガラクタ市ですが、古道具にしか関心がない私には効率が良い。LOBSTERとKEIBAブランドの新品プライヤー、共に500円。

木箱の鉋もすべて500円均一。

これは掘り出し物かもしれない。

珍しい外丸鉋。京都市内で開催されるフリーマーケットでは、宮大工が使ったであろう、用途が限定されるこのような特殊鉋に出くわすことがよくあります。錆びた鉋身は磨いて研いだら使えるはず。本職しか使わない特殊工具は適切に研げば切れるようになるでしょう。

前回も入手した試験管、今回はサイズ違いのものも含めて10本を500円で入手。

同行者はこの器を買ったようです。

多種多様な古道具を販売するいつものおじさんの店で、目が留まったのはこの小ぶりな鉄製スキレット。これも500円でした。

そして又吉と勝手に呼んでいる人の店ではこの剪定用折り込み鋸を300円で入手。新品未使用品のようです。

今回の東寺ガラクタ市で入手したもの。

試験管は天然木一輪挿しのパーツになります。

Toji Garakuta Flea Market — Part 9へと続く。
Toji Garakuta Flea Market — Part 7に戻る。

Single Dish Dining Table for Cats — Part 2

貫通させた枘穴がちょっと大きくてガサガサ。隙間ができそうですが、ウッドパテを埋めて塞ぎます。

ウリンの端材を使って加工した楔を木の繊維と直交する向きで叩き入れます。

余分の枘と楔をカット。4本の脚はほぼ垂直に立っています。予想した通り、少しぐらつきがあるので幕板を取り付ける必要があるかもしれません。

皿を開口部に入れてみましたが、

穴の直径に対して皿の直径が少し大きい。コロ付きビットを装着したトリマーで面取りしても穴の径は変わらないのでどうしようか?

Single Dish Dining Table for Cats — Part 3へと続く。
Single Dish Dining Table for Cats — Part 1に戻る。

Single Dish Dining Table for Cats — Part 1

先日、大西製材所で入手したクリの端材を使って、猫用一枚皿食卓テーブルを製作します。まずは、自作の平面出し治具を用いて木裏の凸部を平らにします。

次は木表。

左側が12.7ミリのビットを装着したトリマーで削った部分。トリマーで少し削っただけで、クリ材らしい綺麗な木目が現れました。

両面を削って大体、平面になりました。

次に神沢の自由錐を使って穴空け。実はこれは二枚目。一枚目は穴空け作業に失敗し、没になりました。失敗した原因はドリルに取り付けた自由錐が緩んでいたことで、平面出しをした板に傷が付きました。

天板の薄さに合わせて脚も細い。これ以上、板が薄くなると力を入れたら割れそうになります。クリ材はまあまあ硬い材ですが、薄く、細くすると耐えきれずに破損しそうになります。同じクリの端材を使って箸を加工してみましたが、今にも折れそうなので、没としました。箸には向いていない。

Single Dish Dining Table for Cats — Part 2へと続く。

Making Whetstone Bases — Part 11

こまそうさんから一千円で譲っていただいた天然砥石を試してみました。泥が出にくいと言われていた通り、刃物を研いでもほとんど泥が出ないので、研磨できているかどうかわからない。

面直し用として使っているダイヤモンド砥石で表面を削ると、白っぽい綺麗な泥が大量に出る。表面が水平ではなかったので、ダイヤモンド砥石で表面を水平にしてから包丁を研いでみると切れ味が向上しました。仕上げ砥として使えそうなので、専用の砥石台を製作することにしました。

台として使用する材はWRCの端材。トリマーで3ミリほど彫り下げました。

天然砥石を載せながら微調整。

同じWRCの端材から加工した足を付けて、

砥石台がほぼ完成。隙間にウッドパテを埋めると固着します。

手元にある天然砥石で最も似ていると思うのは、五代目山本石衛門さんからメルカリで購入した「正本山合砥」です。この砥石も白っぽい泥が出て、表面の滑らかさが同程度。桂川の上流で拾ったと言われていたので、「桂砥」と命名しよう。合砥と言えるかどうかは微妙なところ。青砥寄りの仕上げ砥ということにしておこう。

Making Whetstone Bases — Part 12へと続く。
Making Whetstone Bases — Part 10に戻る。

Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 11

先週はイベントが開催されたようで、今月の安曇川藤樹の里道の駅がらくた市は第5日曜の本日、開催されました。

こまそうさんに珍しい天然砥石を見せていただきました。

桂川上流の河川敷で拾ったそうです。桂川上流と言えば、世界屈指の上質な天然砥石の産地である亀岡に近いので、これはお宝かもしれない。

拾ったその原石をサンダーで加工して4枚分の砥石にしたとか。指先で触れると仕上げ砥であることは確かですが、こまそうさんが言うには、泥の出が良くなく、切れるようにはなるけれど光るばっかりだそうです。1,000円で譲っていただきましたが、いつでも返品に応じると言われていました。

この反り台鉋に興味がありましたが、価格を尋ねるところまでは行かずに今回の購入は見送りました。

Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 12へと続く。
Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 10に戻る。

Ise Jingu Miyama Cedar — Part 3

名神京都東ICから新名神甲南ICを出て、名阪国道友生ICから伊賀コリドールロードを経由し、自宅から2時間以上を要してやっと到着したのは大西製材所。

父が外材(輸入木材)のブローカーを滋賀県下で営んでいた私にとってはどこか懐かしい景色です。

時刻は正午前。到着後すぐに間違ってお隣の製材所で作業する人に声をかけたところ、お昼の休憩か何かで大西製材所の方は不在であることがわかりました。電話をかけても拡声器のようなスピーカーから大きな呼び出し音が鳴るだけでした。

私の実家にも呼び出し音が大きく聞こえるスピーカーを勝手口に取り付けていたのを思い出しました。携帯電話がない時代に事務所にかかってきた電話の呼び出し音は外にいたら聞こえないのです。当時、個人事業主だった父はほぼ毎日のように、大阪南港(北米、ニュージーランドから輸入される木材)や舞鶴(旧ソ連材)の取引先や滋賀県内の製材所を自家用車で行き来していました。自動車電話はあっても携帯電話はなかったのです。

勝手に誰もいない製材所の敷地内に入らせていただき、トイレもお借りしました。

私にとって製材所は昔からこんな感じです。自動車の免許証を取得してから五十日と呼ばれる、5か10が付く日にドライバーのアルバイトをしたものです。前世紀末頃から外材と呼ばれる輸入木材は原木ではなく、現地で製材したものが輸入されるようになり、国内の製材所は多くが廃業しました。

今尚、残る製材所では内地材を主に製材しているはずです。家屋を建てる際に必要となる桧や杉といった針葉樹を製材すれば、建材になります。こちらに積み上げられたような板材は建材というより家具の製作に使う材のようにも見えます。

このような巨木も製材できる設備を所有する製材所が今も現役で活躍しているのでしょう。おそらく昼休みで誰も居られないのだろうと思い、我々もランチに出かけました。

Apple純正Maps appで数キロ内のレストランを検索したら数件、ヒットし、その中で古民家カフェ365日が良さそうだと思い、行ってみましたが、メニューを見て却下。ランチに一人二千円は出せない。今日の目的は大西製材所で御山杉に関する情報を得ることです。

OMSTEWオムシチュー

そこから別のレストランを探して見つかったのが伊賀市内のYumeicco。一階が八百屋さん、レストランは二階で、私はオムシチューランチ(1,380円)、同行者はパスタランチ(1,380円)を注文。

釜揚げしらす、じゃがいも、ズッキーニ、レモンのオイルパスタ

いずれのメニューにもサラダとスープが付いていました。元々は老舗の八百屋さんだけあって、料理に使われている野菜が特に美味しい。

昼食後、大西製材所に戻りました。経営者の息子さんが作業中でした。先日、電話したものですと言ったら伝わっていたようです。

御山杉

大津市の松井工業から入手した杉の一枚板(御山杉)のことを伝えると、見せていただいたのが穴がいっぱいあるこの端材。これが御山杉の特徴だそうです。

まもなくして社長が製材所に戻ってこられました。持参した御山杉の端材を見せながら、お話しさせていただきました。間違いなく、こちらで製材したものだそうです。樹齢を数えたら240年ぐらいだったことを伝えると、「いやいやそんなものではない、もっと古い」と言われました。

近所で伐倒した杉

こういうことかもしれないので、手元にある玉切りした杉の断面を使って説明します。上の画像のように芯材の中心を通る位置でカットした材であれば、中心から辺材の端までの年輪の数を数えると、玉切りした高さでの樹齢がわかります。この杉であれば樹齢は40〜50年ということになります。

近所で伐倒した杉

松井工業を経由して我々が入手した御山杉の一枚板は幅が60〜70センチです。製材する前の原木は直径が150センチぐらいはあったそうです。(←製材所を訪れて得た情報の中でこの情報が最も貴重)我々の手元にある御山杉は元々の直径の半分ぐらいなので、上の画像の杉であれば、この辺りをカットしたものということになります。

御山杉一枚板

この部分で数えた樹齢が240年ぐらいであるとすれば、大西製材所社長が言われるように、本来の樹齢の半分ぐらいしか数えていないことになります。

御山杉一枚板

つまり、推定樹齢は500年とか?和暦で言えば、江戸時代よりも古い室町時代とか安土桃山時代になります。

黒柿

神宮杉が倒れて御山杉となり、松阪もしくは鈴鹿の木材市で落札したと社長は言われていました。その時期は台風21号の被害が私の記憶に残る2017年ですか?と尋ねると、「いやもっと前」と応えられたので、今世紀のことかどうかも怪しい。もっと突っ込んで聞けばよかった。

御山杉の情報だけ聞いて帰るわけには行かないので、栗の端材を入手することにしました。大西製材所では珍しく、家具製作などの木工の材料になりそうな広葉樹も多く扱われておられます。

高野山の杉

帰り際に同行者が高野山で伐倒された杉の老木について説明を受けたようです。穴が多いこの高野山の杉は直径75センチほど。

高野山の杉

御山杉はこの二倍ほどの直径、つまり背が少し低い人の身長ほどだったそうです。

Ise Jingu Miyama Cedar — Part 4へと続く。
Ise Jingu Miyama Cedar — Part 2に戻る。

Firewood Collection 2025 — Part 31

木工師匠から連絡があり、近くの別荘宅で春に伐倒した杉の丸太があるので引き取って欲しいとのこと。長さおよそ80センチで玉切りした直径20センチぐらいの杉の丸太を4本、もらって来ました。

木工師匠と立ち話をしていると、お隣に住む伐倒師匠が回覧板を持ってやって来ました。久しぶりに3人が揃いました。山で伐倒するのは今季限りで辞めると言っていた師匠ですが、師匠宅からすぐ近くに雑木林があり、土地の所有者を探し出して、コナラ、椎木などの雑木を伐倒しても良いか交渉し、承諾を得たそうです。

春に故障した二台のチェンソーが直ったとも言われていました。自分で修理したのかと尋ねると、「いや、あんたが教えてくれた八幡のムサシに持って行ったら一台、一万円で修理してくれた」そうです。キャブレターなどのチェンソーの部品を取り扱うホームセンターも珍しいので、あそこなら修理してくれるとは思っていました。

よく見ると、持ち帰った杉の丸太は多くが枝分かれした、節が多くて薪割りしにくいものでした。春に木工師匠が言われていたことを思い出しました。現場で玉切りした人で、節が多い部分を回収せずに現場に残した人がいると。

Firewood Collection 2025 — Part 32へと続く。
Firewood Collection 2025 — Part 30に戻る。

Single Dish Drinking Table for Cat ISON — Part 2

バイスに挟んだウリンの端材を別所太郎作の両刃鋸で斜めに切断して楔を加工。微調整は刃幅9ミリの追入鑿で。楔の長さは20ミリになるように自作テーブルソーで加工済み。

枘に小さな穴を空けてから鋸で縦挽きして、楔を打ち込む切り欠きを入れました。枘に貫通させる小さな穴は、楔を打ち込んだ際にこれ以上、縦に裂けないようにするため。その後、天板の枘穴に裏から枘を通して、切り欠きに楔を打ち込みました。枘の周囲と楔に木工接着剤を塗布。

貫通させた枘の余分を切断し、細かな大鋸屑を木工接着剤で練り合わせた自作パテを僅かな隙間に埋めました。その後、平鉋と鑿、サンドペーパーで天板表面を処理。4本の脚はほぼ垂直に取り付けることができたので、桟は不要。

全体に亜麻仁油を塗布しました。

弘法市で購入した100円のガラス製器を載せてみました。かなり低いテーブルとなりました。

完成した水飲み用テーブルを母屋に持って行き、使い心地を検証。

ここまで低いと立ったまま補水できるにゃ。

Single Dish Drinking Table for Cat ISON — Part 1に戻る。