Making Chopsticks — Part 21

先月、かき氷専門店を開業したK氏からいただいた廃材の仕分けをしていて、解体した什器に使われていたと思われる廃材の中に広葉樹らしき古材があるのを見つけました。試しに菜箸に加工してみたら…

テーブルソーで9ミリ角の角材に加工し、長さ290ミリで切断。治具に置いて鉋で削ったところ、加工性が非常に良いことがわかりました。

什器によく使う材でこの木目から判断すると、ミズナラのような気がします。木材博物館でミズナラについて調べると、以下のような記述がありました。

ナラは硬さのあるしっかりとした樹種ですがクセがなく刃物の通りが良いので加工がしやすい木材です。

気乾比重が0.67 (0.45~0.90) であり、私が感じた印象と一致します。恐らく何十年も前の什器に使われていた材だろうから、完全に乾燥していて加工性がさらに良くなっているはず。古材を再利用した箸作りも面白い。(追記:解体した什器は店にあったものではなく、実家にあったものだそうです。)

桜の端材は潤沢にあるので、ついでにまた一膳作りました。

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Making Chopsticks — Part 20

馬場銘木のスーパーサマーセールで買って来たブビンガを使って箸を製作しました。木材博物館によると、西アフリカ原産のブビンガは気乾比重が0.80〜0.96と非常に硬くて重い木です。鉋で削った時の加工性は良い。快いとは言えないほのかな香りがあります。

箸としての耐久性は良さそうです。鉋刃は鋭く研いでおかないと、逆目になることもありそう。

暗色の縞模様が見える。

ついでに桜の端材が残っていたので、箸に加工しました。ブビンガはどちらかと言えば男性的な印象がありますが、対して桜は間違いなく女性的。

ブビンガ 箸の材料としての適性度:5段階で4

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iPad 7th in the Garage “Huron”

これまでガレージにはバッテリーを取り外したアルミのMacBook 2.4GHz (Late 2008) を常駐させ、SafariでシンガポールのKiss 92 FMのサイトを開いてBGMとしてほぼ常時、聴いていました。 何分、古いMacなので、酷暑が続いたガレージ内で電源常時オンのままだと熱暴走しそうで気になっていました。

17年も前のMacBook 2.4GHz (Late 2008) は引退してもらい、代わりにiPad 7thをガレージに常駐させることにしました。iPadならKiss 92 FMのiOS用appが使えるので、これからはこのiPadでラジオを聴くことにします。

Kiss 92では去年まで、The Straits Timesのニュースが毎時、放送されていましたが、今は30分ごとになっており、最新のニュースをプロが読むBritish Englishで聴くことができます。(以前はDJが読んでいました。)

Bat Problems — Part 3

Bat Problems — Part 2の日付が2014年8月7日なので、11年ぶりになります。キッチン東側窓上のセトリングスペースにコウモリが営巣しているようです。しばらく前からセトリングスペースを隠す屋内側トリムボードの隙間からコウモリの糞らしきものが落下しています。最初はネズミかなと思いながら、糞を発見するたびに掃除していました。

屋内側トリムボードを外すと一斉にコウモリが数頭、飛び出すのではないかと思い、Cat ISONに待機してもらいましたが、一頭も現れない。換気扇ダクトの近くに集中して糞が溜まっていました。この糞が隙間から落下していたのでしょう。

11年前の前回はCat ISONが2メートルぐらいジャンプして屋内を飛び回るコウモリを数頭、捕獲してくれました。コウモリは引っ越ししたのかな?

トリムボードを元に戻して、隙間から糞が落下しないよう、ビスで留めて隙間を埋めました。

翌日、外側のトリムボードとログウォールの間にある大きな隙間を調べてみました。長いマイナスドライバーを穴に突っ込むとどこまでも穴が続いており、先端が断熱材にあたっているのを確認しました。

大きな開口部の真下にコウモリの糞が… どうやらこの開口部からコウモリは出入りしているらしい。

ジグソーで加工した杉板を開口部に取り付けて、出入り口を塞ぎました。コウモリがまだいるかもしれないので、もう片方(北側)の開口部を塞ぐのは夕方以降にしよう。

追記:夕暮れ時の午後6時頃、コウモリ3頭が近くで活動しているのを確認しました。このセトリングスペースから出勤したものではないと思いますが、念の為、1時間ほど待ってからもう片方の開口部を杉板で塞ぎました。

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Fixing The Kiridashi Knife — Part 2

折れた切り出し小刀を挟むカリン材二枚の薄板が固着したので、余分を手鋸で切り落とし、反り台鉋で形を整えました。思っていたよりもこのカリン材は軟らかいので糸鋸盤を使って丸みを帯びた部分を切断しようかと少し、迷いました。結局、小型の反り台鉋で削れることがわかりました。

ヒシカ工業製木工用スクレーパーを使って仕上げました。

#120〜#320のサンドペーパーで表面を整えるとカリン製の柄はツルツル。

亜麻仁油を塗布して修復作業を終えました。折れていた私の心も修復できました。

指が短い私の手に馴染む、厚さおよそ8ミリの切り出し小刀の柄が完成しました。箸の素材としては適していないと判断したカリン、ナイフの柄には適材かもしれません。

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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 10

大阪北部の北摂地域で暮らす義父母の用事で、今年の春以降は頻繁に大阪に行くようになり、帰りに豊能町のJOZU+に寄る機会が増えました。この日も什器展開催中のJOZU+に立ち寄りました。

駐車場と繋がる1階の一枚板等展示スペースにちょっと気になった一枚板が展示販売されていました。溝状の大きな穴が垂直方向に空いている幅が狭めの一枚板。この前、来た時は気付かなかった。

近づいてラベルを見ると、なんと「杉(ミヤマ)W1885 x D360 x T60 ¥120,000 (税込¥132,000) 」との表示が!探しても出会える機会が滅多にないあの「御山杉」の一枚板です。左に写っているのは春日杉。

社長夫人らしき店員さんによると、前回、訪れた時に気付かなかったのは恐らく、奥の方にあったからとのことです。入荷したのは今年で、摂津市の木材市で落札したものと言われていました。多分、大阪銘木協同組合のことを言われていると思います。5月の大型連休中に開催された展示会では見なかったので5月以降の銘木市で落札されたものであると思われます。

上の二枚目の画像の右の方に写っている幅がもう少し狭い一枚板も御山杉であり、価格は1万円台でした。まとめて買われた方がいて、写っているのは残っているもの。溝状の穴がこの一枚板の特徴ですが、用途が限られるので安価になっているとのこと。

2階でいつものミルクヨーグルトアイス(プレーン)と(いちご)を切り株テーブルでいただきました。コースターもスプーンも天然木。この小ぶりのスプーン、作るにはどのような道具がいるのだろうか?樹種はカエデのように思います。

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Fixing The Kiridashi Knife — Part 1

折れてしまった切り出しナイフを修復しようと、Scotch製強力瞬間接着剤を買って来ました。一見、くっついたように見えますが、接合部にはみ出た接着剤を別の切り出しナイフで剥がそうとしたら元通りに二つに分かれました。

金属の接着にも使えると書いてありますが、このような形状は接着強度に問題ありなのでしょう。このまま引き下がるわけには行かないので、別の修復方法を考えました。

箸の材料としては適していないと判断したカリンの端材を使って柄を加工することにしました。

画像ではわかりにくいですが、トリマーでナイフの厚みおよそ2ミリと少し分、彫り下げました。

そしてカリンの板をテーブルソーで縦挽きして薄い板二枚にしました。

二枚の薄い板で隙間なくナイフを挟み、瞬間接着剤と木工接着剤を使って二枚の板を接着しています。

新しいカテゴリー、F.I.Y. (Fix It Yourself 自分で修理) を追加しました。

Fixing The Kiridashi Knife — Part 2へと続く。

MAX TA-225LU/4J

5月第1日曜の東寺ガラクタ市で入手したMAX製エアネイラ(TA-225LU/4J)を試してみました。このエアネイラに適合するステープルが手元になかったので、八幡のムサシで買って来ました。

MAXの取扱説明書によると入手したTA-225LU/4Jに適合するステープルは4から始まる410J以降425Jまでのようです。4は肩巾4ミリを表し、13は足長13ミリを表しています。

用途として考えているのは薄いベニヤを固定したり、椅子の座面などに合成皮を留めることです。プラダンには適していないようです。

5ミリ厚のベニヤをSPF材に留めるような用途であれば問題なく使えそうです。中華ブランドの怪しげなエアネイラーと比べると、本体がしっかりとしていて安心感があります。

Kiridashi Knife

切り出しナイフは日本特有のものでしょうか?適切な英語訳が見つかりません。日曜に東寺ガラクタ市で入手した切り出しナイフを二種類の天然砥石で研いでみました。

元々、切れるナイフだったので切れ味はさほど変わらず。裏に○の中に井のトレードマークがあり、表に前オーナーの名前か?「坂井」と刻んである。