Making A Glass Top Coffee Table — Part 7

天板フレームの厚みは27ミリなので、通し枘の高さは28ミリぐらいにして、後から不要な部分を切断します。

自作のトリマーテーブルを用いての初めての枘加工。上の画像は、幕板に相当する桟の枘加工をしているところですが、使用した米松が気に入らないので、桟も後で欅に変更しました。

フェンスからトリマービット外側までの距離が枘の長さになります。何本か枘加工していて気付いたことがあります。切削深さは一度に3ミリまでとし、フェンスに接触しない先端部分から切削した方が綺麗に切削できます。また、養生テープがささくれ防止になります。それとフェンスに空けた開口部ですが、集塵機を接続しないのであれば、意味はないと思っていましたが、大量の木屑のほとんどがフェンスの向こう側に排出されます。

二本を束ねて同時に加工する場合、100円ショップで買って来たクランプが役に立っています。

一見すると、綺麗に仕上がったように見えますが、一部に1ミリに達しない段差があります。この状態で枘組みしたら、隙間の原因となります。

1ミリに満たない段差は、当て木をして鑿で調整します。この時、水を加工面に散布すれば、木材が柔らかくなり、0.1ミリ単位で削りやすくなります。このテクニックは、宮大工さんが解説する動画を参考にしました。

当て木が治具として機能するので、当て木必須です。

こうした緻密な加工をするにはやはり硬い広葉樹が適している。

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Making A Glass Top Coffee Table — Part 6

Apple StoreのApple Watch展示用テーブル風コーヒーテーブルの脳内図面を変更しました。Apple Storeのテーブルは天板まで貫く太い脚が特徴的なテーブルですが、加工方法が不明で物凄く製作難易度が高そうであること、そして長めの脚が欅の古材では木取りできないことがデザイン変更の理由です。天板を貫通する通し枘を組むのであれば、脚の全長に関しては変更なしではありますが、通し枘の方が木取りしやすいという状況があります。

天板製作前に加工した欅の脚2本を少し短くして、残り2本を切り出しました。欅は硬いので、120ミリ角の材を縦挽きして45ミリ角にするには複数回に分けて丸鋸を挽く必要があります。

木目が綺麗。次回は自作のトリマーテーブルを使って、通し枘の加工をします。

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Making A Glass Top Coffee Table — Part 5

埋め木の加工を続けます。

細かな加工に卓上スライド丸鋸を使うのは危険なので、テーブルソーが欲しいところです。次のプロジェクトではテーブルソーを自作しようと計画しています。

残り2個の埋め木に使用した材は、20年前の母屋リフォームで床材として使用したチークの端材。

埋め木の高さと長さは大きめに。

幅は0.1ミリの精度でサンドペーパーで調整しながら削り落とします。

溝幅も同じ精度で鑿を使って調整。

ピッタリ入りそうです。

木工接着剤を接触面に塗ってからプラスチックハンマーで叩き入れました。

埋め木の周囲をテープで養生してから、鋸と鉋、鑿で出っ張り部分を切削し、サンドペーパーで表面を整えました。

一体感があります。オーク材の埋め木にもチーク材が似合うように思います。

この埋め木は最初に加工したもので、チーク材ではありません。隙間もあるし、やり直そうかと考えています。天板はほぼ完成しました。

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Making A Glass Top Coffee Table — Part 4

天板フレームのウレタン塗装は最初、オービタルサンダーで削り落とそうとしたら、極めて非効率的だったので、ディスク型のサンドペーパーを装着したディスクグラインダーを使用しました。

オービタルサンダーでは歯が立たなかったウレタン塗装を容易に削り落とすことができました。しかし、

高速回転のディスクグラインダーで塗膜を削り落とせば、焦げた痕や削り痕が残り、ノギスで削った面の厚みを測定すると、表面が凸凹。ノギスを使わなくても指先で表面に触れると凸凹した状態がわかります。表面が均一でなくても無垢材の自然な感じがして、却ってこちらの方が良いと考えました。

トリマーで溝加工したフレームに板硝子を載せてみると、ガタガタする。原因はコーナー部分の処理が均一ではないことです。

トリマーがオーバーランした部分は、端まで深さ5ミリの溝切り加工を施して埋め木することにしました。

表面に隙間が出ないよう、埋め木を斜めに削ったら当然ではありますが、木口側で隙間が… 許容できない隙間だったので、やり直しました。

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Making A Glass Top Coffee Table — Part 3

長辺側はフレームを組んでから内周の時計回りで切削加工すればオーバーランは避けられたかもしれません。

フレームは100円ショップで売ってる6ミリの木ダボ、合計8本と木工接着剤で接合させました。追加で自作したクランプ2セットがなければどうにもならない状況でした。

この時点ではフレームと板硝子の上面が面一になっています。

天板はApple Storeのテーブルに似た感じになりそうですが、せっかくの無垢オーク材がウレタン塗装で台無しになっているので、この塗料は削り落とします。

Apple StoreのApple Watch展示テーブルは、天板まで達する4本の脚と天板のフレームをどのようにして接合しているのだろうか?私の現在の技量と所有する工具ではあのような加工は不可能のように思う。調べてみると、Apple Storeのテーブルに使用されている木材は、Steve Jobsがカナダまで行って自ら選定したそうです。

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Making A Glass Top Coffee Table — Part 2

欅の脚は2本しか木取りできなかったので、米松の板からで長めの脚を製材加工しました。米松は加工しやすいですが、精度が0.1ミリ単位で製作する家具には不向きです。柔らかい針葉樹はやはり1ミリ単位の精度になります。

天板はこんな感じになります。

板硝子の厚み分をオーク集成材のフレームに溝切り加工します。

自作したトリマーテーブルの出番です。硬い広葉樹なので、2ミリずつ徐々にビットを出しながら切削します。

長辺側は途中で切削を停止する必要があり、印を付けましたが…

オーバーランしました。トリマーでの切削はもっと手前で止めて、後は鑿で直角になるように加工すべきでした。この大きな隙間は許容できないので、どのように処理するか考えます。

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