ポーチの北側階段に引き続き、手摺と南側階段、デッキ部分の再塗装を継続中です。今日は東側の手摺部分をアサヒペン、ウッドガード(チーク)でおよそ10年ぶりに再塗装しました。前回の再塗装時はキシラデコールのビニーを使用。
ポーチは東向きですが、すぐ前にガレージがあり、日当りは決して良いとは言えず、東側手摺は絶えず雨水に濡れる状態です。一部にカビが生えていたので、ブラシで洗ってから再塗装しました。
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西側を半分ほど解体していたベランダの修復作業が完了しました。新たに取り付けた南側(正面)の長い手摺の両端を支柱からそれぞれ15mmほどオーバーハングさせ、天を向いた支柱の木口に浸水しない構造に変更しました。支柱と手摺はホゾ組みしてあります。
接合部の隙間にはすべてコーキング材を充填。ビス留めした部分はパテ(粘土)を埋めて防水。さらに屋根の葺き替え工事で使っているガルバリウム鋼板の余材を加工して、長い手摺両端のコーナー部分に取り付けようと計画しています。
一部にカビが生えていたWRC 2×4床材はブラシできれいにしてからキシラデコール(チーク)で再塗装しました。ベランダは全体的にウェスタンレッドシダーらしい色合いになり、ログウォールのパリサンダ(焦げ茶)とも色のバランスが取れていると思います。
作業の難易度:5段階で4
木口に水が溜り、木材が腐朽するのを防ぐため、手摺のコーナー接合部分(2カ所)の施工方法を変更することにしました。これまでは南側の長い手摺の両端を45ºにカットして柱の木口に載せていました。その隙間から浸水し、木口に水が溜っていたので、45ºカットによる接合を取りやめ、支柱から15mmほどオーバーハングさせることにしました。新たに製作した柱(西側のみ)とはホゾ組とビス留めで固定します。(腐朽していなかった東側はビス留めのみ)
足場があるうちに南側ベランダの再塗装をしようとしたら、手摺がぐらついていることに気付きました。手摺の一部を取り外してみるとこの有様。
木材腐朽菌にやられています。このベランダは2003年7月に、元々あった古いベランダを撤去し、ウェスタンレッドシダーを使って製作したベランダです。西側手摺のコーナー接合部分が完全に腐朽しています。水に強いとされるWRCも、水はけが悪い施工であれば、防腐塗料を塗布していたとしてもこんなことになります。
45ºにカットした手摺接合部の隙間から雨水が浸水し、柱の木口に水が溜ったことが腐朽の原因であると思われます。隙間にはコーキング材を施して浸水を防いでいたつもりですが、ほとんど効果がなかったようです。
東側は腐っていません。床のデッキ部分はWRC 2×4材を並べてありますが、こちらは再塗装で済みそうです。
ホゾ加工をした部分は上に手摺が載る構造であるためか、雨水による腐朽はありません。
防水目的のトタン板を巻いた丸太の上にWRC 2×4材を固定。
床板はWRC 2×4材を使用。ステンレス製の釘とビスで固定しました。継ぎ目から浸水しないよう、一枚の板を10枚、並べました。固定する前に裏面もキシラデコール、ビニーで塗装済み。
4×4の柱をデッキ部分に固定するシンプソン金具はこれしかないと決めるのにかなりの時間を要しました。ベランダ外側にもたれかかってもぐらつかないように柱を確実に床に固定する必要がありました。
手摺部分はすべてWRC 4×4材を加工します。画像はサイズ合わせをしているところ。
電動ノコギリで切り込みを入れてから、
鑿でカット。
X字形に組んでから、
手摺に長いビスで固定。Xは4つ製作しました。
揺すってもびくともしない頑丈なベランダが完成しました。ビスの部分から浸水しないよう、仕上げにコーキング処理しています。
このポストは2003年7月施工時の製作過程を記録したものです。
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作業の難易度:5段階で4
11年前の2003年7月、南側ベランダの手摺が腐朽していたので撤去してみると、ログハウス構造体の一部である突き出た直径200mmの丸太自体も部分的に腐朽し、大きな黒い蟻が営巣していました。リビングルームを徘徊していた大きな黒い蟻はここから来ていたようです。
TOSHIBA製電動チェーンソーで丸太先端部分およそ300mmを思い切って切り落としました。
被害は中央の丸太に集中していましたが、長さを揃えるため、3本の丸太先端部分すべてを切断。床板として使われていた防虫防腐加工済み2×8材(多分、SPF)もすべて撤去しました。
蟻が掘った溝状の部分は木工ボンドなどで埋め、丸太の上にアスファルトルーフィングを巻き、その上に防水目的のトタン板を張りました。
ポーチ手摺のデザインを参考に図面を引きましたが、この時点では柱をどのようにして根太となる丸太に固定するのか未定。
(WRCは4×4の角材しか近くのホームセンターで入手できなかったので、)増設した柱は105mm角の米松。地面に設置したコンクリート基礎まで伸びるこの柱は、ポーチの構造的には不要ですが、仕上がった時の見栄えを考えて取り付けました。側板は2×8のACQ加圧注入材を二枚重ね。ポーチ幕板との接合部分は切り込みを入れています。
補強目的の中央の板は2×10材。この時点で増設した柱二本と両サイドの側板にはキシラデコールのビニーを塗装しました。中央の板は完成後にほとんど見えなくなるので、安価な防虫、防腐塗料、「クレオトップ」を塗布。
5段の階段にしましたが、4段でも良かったかな?と思案中。今から段数を減らすとなると、一からやり直すことになるのでこのままで行こうということになりました。(ポーチの床表面からコンクリート基礎までの高さは948mm。)
キシラデコール、ビニーで塗装したWRC 2×4材を乾燥中。2×4材は踏み板に使用します。
最上段の踏み板3枚をステンレス製の釘で側板に留めました。一部にビスを使っているのはなぜなのか、理由を忘れました。左右の側板外側までの幅は790mm。
水捌けを良くするために蹴込み板(踏み板間の垂直部分)は取り付けていません。
コンクリート基礎に接する側板の最下部に、ゴム製プレートを挟んでから錆びないシンプソン金具とコンクリート用のビスを用いて、基礎に固定しました。
ポーチからガレージ勝手口へと通ずる木製の階段が完成。これで母屋とガレージ間の動線が短くなります。ポーチとガレージの間にある狭い通路は不要になりました。
作業の難易度:5段階で4
ガレージ勝手口へと通ずるポーチの階段を再塗装しました。この階段はガレージ施工後一年が経過した2005年5月に製作しました。もともとポーチの北側には階段がなく、母屋からガレージ勝手口へは南側の階段を経由し、ポーチとガレージの間にある狭い通路を利用していました。9年前の製作時の記憶を頼りに、木製階段の製作過程を紹介します。
先ずはプロの大工さんが施工したウェスタンレッドシダー製ポーチ北側の柵を解体。
軸組在来工法を得意とする大工さんの仕業。雨水が浸水すると、木組みの部分は水はけが悪いので、こういう所から木材は腐朽します。耐水性が優れたWRCでなければ、もっと酷いことになっていたと思われます。
コンクリート基礎はこのとき、初めて打設。砂利、砂、セメント、合板、船、左官コテ、水糸、杭など、必要な材料と道具を揃えました。
コンクリート基礎を設置する部分に水糸を張りました。地面はできるだけ水平になるように均してあります。
コンクリートを打ち込む部分に合板で製作した型枠を設置。型枠は杭を打って固定しています。型枠の内側にコンクリート基礎の高さを印しました。
砂利6と砂3、セメント1をよく掻き混ぜてからと水を加えて…
コンクリートを打設。
角の部分にもコンクリートがまんべんなく届いているかどうか気がかりで、完全に硬化する前に型枠を撤去してしまいました。案の定、角の一部が型崩れしたので杭を使って補強中。
完全に硬化したコンクリート基礎。いびつな仕上がりになりましたが、初めての左官作業としては上出来。
増設する柱の基礎もコンクリートで製作しました。こちらの方を後から施工したので材料の配合比がより適切になっています。
昨日は今にも雨が降りそうな曇り空でしたが、朝から板金屋さんがやって来て、北東側の屋根葺き替え作業を続行。煙突が屋根を貫通しているので、北東側は作業する人にとっては難所ですが、作業の難易度が高まればますますやる気が出るのは職人さんも同じようです。単調な作業ほどつまらないことはありませんから。
煙突はステンレスの部分が屋内に貫通しており、真下にある薪ストープに繋がっています。光沢がないフラッシングの部分は屋根表面に固定してあります。四角い煙突周囲の屋根葺きはこれまでに経験があるそうですが、丸い煙突周囲の葺き替え作業は今回が初めてだそうで、屋根材設置方法を夜な夜な考えていたそうです。板金屋さんにとってはこの部分は見せ所。勾配40ºの屋根上で命綱も付けずに、すべての作業を屋根上で実施されているのがプロらしい。私ならガルバリウム鋼板の切断作業は足下が安定した所で行います。
作業の様子を動画撮影しました。夜な夜な考えた方法でイメージ通りにてきぱきと急勾配の屋根の上で職人さんは作業されています。
煙突フラッシング部分の処理方法としてこの方法が適切かどうかは不明ですが、既設アスファルトシングルの上からアスファルトルーフィングとガルバリウム鋼板を重ねるようにして葺いているので、屋内への雨水の浸水はないと思います。もともと、雨漏りはしていなかったので、極端な言い方をすれば、コーキング材は充填しなくても屋内に雨水が浸水することはないでしょう。但し、ガルバリウム鋼板と既設アスファルトシングルの間に雨水が流れる可能性はあります。(写真では隠れて見えませんが、フラッシングは根元に長方形の金属板が溶接してあります。)
この日は北側ドーマー屋根の東側の役物取り付けとアスファルトルーフィング葺きの作業が終了しています。
Day 10へと続く。
南側の屋根葺き替え工事がほぼ終了し、今日から北側の葺き替え工事が始まりました。北東側の役物が取り付けられ、アスファルトルーフィングが既設シングル材の上に敷かれました。
北側の屋根には薪ストーブ用の煙突が突き出ています。この部分をどのように処理するのか興味津々。
アンテナマスト固定用金具が錆びており、触るとぐらぐら揺れます。この壁面固定金具は取り付けられてから20年以上が経過していると思われます。溶融亜鉛メッキ仕上げではないかもしれません。役物を取り付ける時に金具が干渉するので、一旦、取り外して新しいものに取り替える予定です。
屋根勾配をiOS用App、Angle Meterで調べてみると、40ºぐらいであることがわかりました。矩勾配(45º)だろうと思っていましたが、そこまで急勾配ではないようです。
Day 9へと続く。
昨日に引き続き、今朝から板金屋さん一名が朝8時前から午後6時頃まで母屋の屋根葺き替え工事を続行。南側ドーマー部分の屋根と南東側ケラバの部分が7割〜8割ほど、完了しました。破風と鼻隠しの板金は最後にまとめて行うそうです。長さ50メートル分ぐらいは必要になるようです。
ドーマー部分の外壁に使われている板は、積雪による退色があり、また雨水の跳ね返りなどによって、板材(ウェスタンレッドシダー)自体も弱っているので、板金屋さんの作業完了後に大工さんに張り替えてもらう予定です。幅広のウェスタンレッドシダーの板が入手困難だそうで、代わりに荒削りの杉板を張ることになりました。
Day 8へと続く。
お尻に火をつけられた板金屋さんが朝から一名、午後から一名が加わり、本日の作業は順調に進みました。
南西側の屋根が棟の部分を残して葺き替えがほぼ完了したようです。
南側ドーマー屋根が合流する谷の部分にも少し手が加えられています。ガルバリウム鋼板は素手で触れないほど熱くなっていたそうです。既設のアスファルトシングルはさらに熱くなっています。
Day 7へと続く。
昨日は雨が降っていなかったので、板金屋さんが朝からやって来るはずでしたが、作業に取りかかったのは午後4時過ぎ頃。日没まで作業が続くと思っていたら、5時過ぎには作業終了。二、三段しか、張っていません。新築の現場を優先されているのかどうかよくわかりませんが、作業日程に影響するのは天候だけではないようです。
夜から雨が降りました。ガルバリウム鋼板の欠点とされる雨音は、南側の屋根からではなく、敷地内の資材置場の方から聞こえてきました。既設のアスファルトシングルの上から新しいルーフィング材と共に張っているためか、気になるような雨音は聞こえません。
Day 6へと続く。
南西側の屋根葺き替え工事が続いています。工事を依頼した工務店には使用する屋根素材は「シルバーのガルバリウム鋼板」とのみ伝えました。資材が搬入された昨日は、ずっと曇り空で時々、小雨が降る天気でした。搬入された屋根素材を初めて見た時、「シルバーというよりグレー?」ではないかと思いました。日が変わり、太陽光を浴びると印象が変わりました。やはり、正真正銘のシルバーであり、Magic TrackpadやApple Wireless Keyboardの落ち着いた感じのシルバーです。
板金屋さんに尋ねてみると、使用しているガルバリウム鋼板は日鉄住金鋼株式会社の耐摩カラーGL、No.537(耐摩シルバー)とのことです。原板はガルバリウム鋼板(55%アルミ・亜鉛合金メッキ鋼鈑)製品特長としては、最長15年の長期保証以外に、「ガラス繊維を配合した強化塗膜が優れた耐久性と耐光性を実現、赤外線反射性能を高めることで遮熱性能を改善」とあります。
ガルバリウム鋼板の弱点と言えば、雨音が大きく聞こえることが考えられますが、既設のアスファルトシングルの上にアスファルトルーフィングを敷いて、さらにその上にガルバリウム鋼板を葺くので、雨音に関しては新築屋根の場合と比べれば軽減されるのではないかと考えています。
アスファルトルーフィング(防水紙)はタッカー釘(ステープル)で留めるのが普通ですが、既設シングルの上からルーフィング材を張る場合は上の画像のような工夫が必要になるのでしょう。四角いシート状のものを傘代わりに挟んで、ビスで留めています。恐らく、ビスは既設のアスファルトルーフィングを貫通し、下地の合板(野地板)まで達していると思われます。
Day 5へと続く。
母屋の屋根葺き替え工事、2日目から2週間が経過して今日はやっと3日目。補修用のガルバリウム鋼板が朝から搬入されました。板金屋さんは徒歩圏内から来ていただいています。資材は何回か、軽トラで往復しながら搬入。ガルバリウム鋼板はもっと長尺のものかと思っていましたが、案外、短い。板金屋さんによると、急勾配の屋根には短い方が作業性が良いとのことです。
板金屋さんの作業は通りに面した南西側ケラバの部分から始まりました。そこは下地の一部をやり直す予定だったので、急遽、近くの別の現場にいた大工さんに来てもらい、下地の修復作業をしていただきました。北東側も。下地に使われていた合板が日本仕様の12mmではなく、15mm厚だったので、どうしようかと迷われていたようです。既設のアスファルトシングルの上に新しいアスファルトルーフィングを敷いてから、ガルバリウム鋼板を張るそうなので、ルーフィングを重ねるなどして下地の厚みは調整できます。
雨が降ったり止んだりの天候で、作業が捗らなかったのか、この日の作業はこの辺りで終了。
屋根の葺き替えを工務店に相談した時に検討した屋根材は、同じアスファルトシングルの重ね張りかガルバリウム鋼板、カラーベスト、あるいは瓦でした。アスファルトシングルは入手困難で価格が高騰しているということで、最初に選択肢から外れました。次に瓦ですが、材料費、工賃共に高くなるので、選択肢から外しました。カラーベスト(スレート)に関しては、アスファルトシングルと同様に吸水性があるので、日当りの悪い所は苔が生える可能性があり、また塗装が剥がれやすいという欠点もあるので、これも却下。屋根が急勾配でなければ、自分で塗装しますが、作業時に足場が必須となる急勾配の屋根材としてはできる限り、耐久性が優れた素材が適しています。最後に残ったのが、ガルバリウム鋼板ですが、工務店の方は最初からガルバリウム鋼板を勧めていました。
Day 4へと続く。